特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状64 決心の槍

雨宮Side

 

あれから、俺と響はあの世界で起こった出来事についてを報告する為に一度戻る事になり、報告を終えた後、休憩室で飲み物を飲みながらあの世界の事について考えていた。

 

シャロンの力の判明してから数日が経った後、あれからも俺達はシャロンに文字を教えていたが、その中で分かった事は兄弟が沢山いた事や、米国でお父さんの研究の手伝いをしていた事だけだった。

 

だが、俺は疑問を感じながら、あの世界において最も大きな謎であるオートマトンについて考えた。

 

「ノイズは確か響達の話からして古代の兵器だから、この世界は響達の世界に最も近いんだったら何かしらの原因があるはずだ。

何よりも、あのオートマトンは古代の兵器というには余りにも近代的すぎる」

 

転生者に関わっていれば大抵は見て分かるが、あのオートマトンは転生者の気配は感じないから、他の世界の技術ではなくこの世界にあ技術が原因で作られたのだと考えれば妥当かもしれない。

 

だけど、そんな技術があれば、ノイズに対して大きな対策になるはずなのに、オートマトンについての発表は人類の敵という事以外は発表されておらず、最も厄介なノイズであるカルマノイズを守っている所まで見られる。

 

シンフォギアがないこの世界において、オートマトンは人類の希望にもなる可能性があるはずなのに。

 

響と俺助けたあの力はかつてキャロルが手に入れようした聖遺物ヤントラ・サルヴァスパの力は機械装置を自由自在に操る事ができ、響のギアは勿論の事だが、俺のルパンマグナムも機械と認識したからこそできたパワーアップだ。

 

「機械?」

 

そこでふと、米国での実験という単語とこの聖遺物の関連性を考えて見た。

 

思えば、オートマトンの出現は最近という事は

 

「これは調べてみる必要があるな」

 

俺はそう言い、スマホを取り出し、とある人物に連絡をつける。

 

「どうしたの?」

 

「なんでもない、すまないが俺は少しの間だけ前の世界に戻る」

 

「えっなんで?」

 

「この状況で頼りになる助っ人だ。

準備もあって少しだけ遅れる。

響は先に戻っていてくれ」

 

「分かった、とにかく気を付けて」

 

「あぁ」

 

俺はそう言い、響と別れるとそのまま俺は先程連絡した時に用意して欲しい物を買いに行く。

 

響Side

 

シャロンちゃんが連れていかれた。

 

あの日、シャロンちゃんが身体の中を蝕んでいるヤントラ・サルヴァスパを何とかする事ができずにオズワルドさんに渡す事しかできなかった。

 

それがどうしても納得ができず、私はただどうしたら良いのか分からずに部屋の中にあるシャロンちゃんとの思い出の品を見つめる事しかできなかった。

 

「元気がないな、響」

 

「雨宮君」

 

私の後ろから聞こえた声で振り向くと、そこには雨宮君達がルパンレンジャーの姿になって入っていた。

 

「お前、一体今までどこに」

 

「少し気になる事があってな。

とりあえず俺達がこれからやる事だけでも伝えようと思ってな」

 

「これからやる事?」

 

「あのデカい奴をぶっ壊して、シャロンを助ける」

 

「はあぁ!」

 

雨宮君の言葉を聞き、翼さんもクリスちゃんは驚き、口が開いてしまった。

 

「それは、この世界の人々の希望になるかもしれないんだぞ?」

 

「あんなのが希望だと言い始めたら、人は終わってしまう。

もしもあれによって訪れるのは平和なんかじゃない、ただ人が物に代わってしまうだけの世界になる」

 

「物に?」

 

「シャロンが死んだらきっと別の子が犠牲になる。

奴らはそれを希望だと言ってどんどん子供を殺し行く。

そんなのは希望なんかじゃない」

 

「・・・」

 

私は雨宮君の言葉を聞きながら、シャロンちゃんが残したノートを眺める。

 

そこに書かれたのはシャロンちゃんが私達に対する思い、そしてこれから自分が死ぬ事が分かっていたように書かれた文字。

 

「そうだよ、なんでシャロンちゃんが犠牲にならなくちゃいけないの?」

 

あの時、私は助けてもらう事も諦めていたシャロンちゃんの手をなんで伸ばす事ができなかったのか、私は今までの不安な気持ちを取り払うように、頬を叩く。

 

「立花」

 

「私、シャロンちゃんを助けたい!!

あの子が涙を流して、助けを求めていたような気がする。

だから、私もシャロンちゃんを助けに行きたい!!」

 

私はそう力強く言うと、翼さんもクリスちゃんも笑みを浮かべながら頷く。

 

「そうだな、犠牲の上で成り立つ平和など掴んでも意味がない。

まして子供が兵器の犠牲になど許されるはずがない」

 

「さっさと助けて、戻ろうじゃないかよ!!」

 

その言葉を言うと雨宮君は笑みを浮かべたように見えたが、そのまま携帯を取り出すとどこかに電話をかけた。。

 

「もしもし俺だ、こっちは準備ができた。

やってくれ」

 

「えっ?」

 

そう言うと、雨宮君は携帯のアプリを開くと、そのアプリに表示されているのは地図のようだけど

 

「これは?」

 

「ヴィマーナの現在地だ」

 

「ええぇ!!

 

私達がこれから探そうとしていた場所をなぜ雨宮君がこんなにあっさりと見つけられたの!?

 

「オートマトンについては前々から謎が多かったからな。

今回の響達の話を聞いて確信が付いたからな、佐倉に頼んでハッキングしてもらった」

 

「ハッキングって!!」

 

そう言えば、雨宮君の怪盗団の一人にとんでもなくパソコンが上手な子がいると聞いたけど

 

「ここまでできるとはな」

 

「でもなんでオートマトンからヴィマーナの居場所が分かったんだ?」

 

「俺と響の時もそうだけど、オートマトンは戦闘の時に俺達を窮地に追い詰める事があるけど手加減をされている感覚があったからな。

それがオートスコアラーと似ていると思ってな」

 

「そういえば、そう考えると似ているな」

 

「奴らはその身に記憶を映し出して、記憶を代償に真理を得た。

だとしたら、奴ら自体はそんな機能がないとしたら」

 

「シャロンの力を使わせる事が目的で、今は米国に連れていかれたという事は」

 

「オートマトンを操っているのはシャロンの父親で間違いない」

 

「そんな、シャロンちゃんのお父さんが」

 

「あいつ、きな臭いと思っていたけどやっぱり」

 

「だがあいつもこっちがそこまで読んでいるとは思っていないだろ。

だから、速攻で勝負を付けに行く」

 

そう言い、雨宮君はVSチェンジャーを取り出したのは雨宮君が変身をする時とは別に使うフェニックスダイヤルファイターをセットする。

 

「あっそれと、シンフォギアは今の内に纏ってけよ」

 

「えっ、分かった」

 

どういう意味か分からないけど、私達は一応指示に従ってシンフォギアを纏う事にした。

 

【GET SET READY? 飛べ!飛べ!飛べ!】

 

【フェ・フェ・フェ・フェニックス!!】

 

それと同時にマンションの前には赤い機械の鳥、フェニックスダイヤルファイターが現れ、雨宮君達と一緒にそれに乗り込む。

 

「行くぜ!!」

 

その掛け声と共にフェニックスダイヤルファイターは飛び立つと、数分もしない内にヴィマーナが眼前に見えてきた。

 

同時にオートマトンが大量に現れ、ヴィマーナを守るように散らばった。

 

「やはり、仮設は正しかったようだな」

 

「だが、お前達はこれの力を知らないようだからな!

見せてやるぜ!!」

 

そう言うとフェニックスダイヤルファイターはそう言うと、鳴き声と共に余りの速さでオートマトンは風によってできた刃で次々と斬り去られていく。

 

幸い、このフェニックスダイヤルファイターに乗る前に一応シンフォギアを纏うように言われて衝撃をある程度なんとかできたけど

 

「これ程なんて聞いていないよぉ!!」

 

「まぁこのダイヤルファイター、俺達が持っている奴の中でも一番早いからな!!」

 

そう言っている間にも周りにはオートマトンが陣形を組んで、こちらに襲い掛かってきて、ヴィマーナに近づこうとしても壁になって通れない。

 

「やばいな、倒すのは簡単だけど、倒している間に囲まれたら終わりだな」

 

「ここまで来て、諦めらないよ!!」

 

もう目の前にシャロンちゃんがいるのに、そう思っていたら、なんだか身体が光りだして、気が付くと私はシャロンちゃんの力で変わった姿になっていた。

 

「これって」

 

「どうやら、俺達を呼んでいるみたいだな」

 

「そうだね、絶対に助けて見せるから」

 

シャロンちゃんからの助けを求めるように身体から離れた機械の拳が出てくると、私の他にも翼さんの剣やクリスちゃんの銃が現れ、前にいるオートマトンを次々と破壊していく。

 

「行くぜ、フェニックスダイヤルファイターの奥の手を受けてみやがれ!!」

 

そう言うと、フェニックスダイヤルファイターは私達以外の全てが炎に包まれると、そのままヴィマーナに向かって突進していき、激突と同時に私達はヴィマーナの内部へと潜入した。

 

同時に雨宮君はこれまで見た事のない怪盗衣装を身に纏った姿に、ソーマさんと忍ちゃんは雨宮君の使っていた姿に似た姿へと変わっていた。

 

「待っていろ、シャロン!!」

 

その言葉を聞くと全員が頷くと同時に私達はシャロンちゃんを助けに走り出した。

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