ヴィマーナの潜入に成功した俺達は次々と襲い掛かってくるオートマトンの攻撃を避けながら突き進んでいき、奥までたどり着くと、そこにいたのは黒いスーツを着た外国人が立っていた。
「オズワルドさん」
「あいつが、シャロンの父親」
それを聞いただけでも今すぐにも飛び出したかったが、オズワルドの様子が可笑しかったので見ていると
「お前達にこれ以上邪魔はさせない」
そう言い、オズワルドが取り出したのは紫色の銃だった。
一体なんなのか疑問に思っていると、オズワルドは手に持っていたのは石堂が持っていたフルボトルと同じ物だった。
「なっ」
【ギアエンジン!ギアリモコン!】
【ファンキーマッチ!】
「潤動!」
【フィーバー!パーフェクト!】
その言葉と同時にオズワルドを中心に黒い霧が現れ、彼を中心に赤と青の歯車が出てくると、そのままオズワルドに集まると、そこに現れたのはオズワルドではなかった。
そこには機械の鎧を身に纏っており、より目立つのが半身に赤と青の歯車の装甲を纏った姿へと変わっていた。
そして何よりも気づいたのは、オズワルドの持っている銃は色などは違うがブラッドスタークが使っている銃にそっくりだった。
「まさか、それはブラッドスタークから!?」
「あぁ、彼は今回の件での協力者でね。
ここで君達を始末するのも頼まれた事だからね」
「だけど、ここで倒れる訳にはいかないからな!!」
そう言うとクリスは手に持っていた銃でオズワルドに向けて撃ち、俺達も同時にオズワルドへと接近する。
「無駄な事を」
そう言い、オズワルドはクリスの攻撃を全て手に持っていた銃で撃ち落とすと、俺達の接近に合わせて対処を行った。
その攻撃は俺達の攻撃を全て予知していたように、攻撃を避け、同士討ちをさせていく。
「どうなっている!!」
「我々の攻撃を全て読んでいるのか!?」
「このバイカイザーはヴィマーナと繋がっており、そのスーパーコンピュータにより、貴様達の攻撃を全て読む事ができる。
だから貴様達が幾ら抵抗しても無駄なんだよ」
バイカイザー、ブラッドスタークと似た変身システムを使っている事が分かるが、それでも負ける訳にはいかない。
「そんなので諦められるかよ!!
ペルソナ、イザナギ!」
俺は叫ぶと同時に黒い長ランに赤いハチマキを締めたペルソナ、イザナギを呼び出し、バイカイザーに攻撃を仕掛けるも
「行け」
左右から現れたオートマトンが盾になり、イザナギの攻撃を防がれ、バイカイザーがこちらへとさらに攻撃を仕掛ける。
「ぐぅ!!」
「レッド!!」
先程の攻撃により、ジャックポットストライカーが外されてしまい、元のルパンレッドへと戻ってしまう。
「しまった、変身がっ!!」
それにより、モルガナ達も分離されてしまい、オートマトン達がモルガナ達へと近づく。
「このままではレッドがっ!!」
「雨宮君!!」
「これで終わりだ」
そう言い、俺に向かって攻撃を行おうとしたバイカイザーだが
「はあああぁぁ!!!」
「ちっ」
バイカイザーは横から来た響の攻撃に舌打ちをしながら避けると、そのまま真横に来た響を蹴る。
「があぁ!!」
「響!!」
俺は慌てて倒れそうになった響を受け止めて、再び受け止めてバイカイザーにVSチェンジャーを構える。
「本当に厄介だよ、君達は。
シャロンの成長を促す事ができたのは君達のおかげだが、一番の邪魔な存在でもある」
「なんでシャロンちゃんをこんな事に!?」
「このヴィマーナを動かす為にはシャロンがヤントラ・サルヴァスパとの融合を進める必要があったからね」
「そんな事の為に!!」
「君達にはそうだが、私にとっては重要だからね。
だからこそ、この計画を邪魔させる訳にはいかないんだよ」
「そうか、よぉく分かった」
そう言い、俺は立ち上がる。
「だったら、絶対に助けないとな」
「君達は本当に馬鹿なのかね?
シャロンを助けたとて、命は残り少ないのだぞ。
ならばこのように利用する事が一番なはずだが?」
「それがどうした。
俺達からしてもそんなの大した事ない」
「私達はシャロンちゃんを助けたい!
あなたの計画なんて、私達には関係ない!!」
「ちっ」
そう言い、バイカイザーはこちらに向けて銃口を向ける。
「「シャロン(ちゃん)!!
すぐに助けに行くからな待っていろ(いて)!!」
その叫んだ時だった、ヴィマーナがこれまでにないぐらい揺れた。
「何がっ!?」
「まさか、響!
SC2はできるか!!」
「えっ無理だよ!
翼さんもクリスちゃんも遠く離れているのに」
「俺とだ」
「えっえぇ!!」
そう言い、俺は手を差し伸べる。
「どれだけできるか分からないが、俺のペルソナ能力とお前のシンフォギアの共鳴でシャロンを呼び出す。
これまでやった事ないんだったら、これぐらい試さないとね」
「無茶だよ」
「無茶でもなんでもやるのが俺達だろ?」
「・・・分かった」
そう言い、俺達は手を繋ぐと同時に響は歌い始めた。
それと同時に俺の中にあったペルソナがまるで弾けるように叫んだ。
「オーディン!!」
その叫び声と共に、響は歌い続ける。
そして、歌に共鳴するように徐々にだが、何かが見えてきた。
「あの時、私は連れていかれたシャロンちゃんを助ける事ができなかった」
「だが、今度は俺達も一緒にいる。
お前が助ける声があるならば、一緒に助ける」
「「だから、一緒に帰ろう!!」」
「これはヴィマーナの形が変わっている!!」
その言葉と共に外側の装甲がどんどん変わっていき、俺達は同時に外へと飛ばされてしまう。
「そこか!!」
その言葉と共にオーディンが一つの場所に向かって飛んでいき、破壊すると同時にそこからシャロンが出てきた。
「響お姉ちゃん!連お兄ちゃん」
「「シャロン!」ちゃん!」
俺達は同時に飛び、落ちているシャロンを受け止めると地面に着地する。
「なっ何が起きている!?」
「これはまさかっ!!」
「忍、何か分かったのか!?」
「あぁ、本当に予想外な事ばかりするな、あの二人は!!
急いで外に出るぞ!!」
「わっ分かった」
その言葉を聞き、俺達も一緒に走り出し、近くにある穴から外へと脱出する。
「貴様達を帰らせるか!!」
そう言い、バイカイザーもオートマトンに乗り、こちらに着いていくと、外へと飛び出すのと同時に俺達が見たのはなんとヴィマーナの形がどんどん変わっていた所だった。
「まさか、これは雨宮と響がやっているのか!!」
「雨宮が持っているペルソナ能力、立花響の繋ぐ手。
その二つによってシャロンの負担を二人が受け止めて、シャロンがヴィマーナを新たな姿へと変えた」
「そんな事が!?」
そう言っている間にもヴィマーナは黒い飛行機へと変わると、俺の元へと飛んで来た。
「これは!?」
「連お兄ちゃんの飛行機を見て、ヴィマーナがこれだったらと考えていた」
「シャロンちゃん」
「人を傷つけるんじゃなくて、お兄ちゃんの飛行機みたいに誰かを助けられたらって」
「・・・確かに受け取ったぜ!!」
そう言うと俺は新しいダイヤルファイターをセットする。
【ビクトリーストライカー!】
【1・1・1!ミラクルマスカレイズ!】
「怪盗チェンジ!!」
【スーパー怪盗チェンジ!ルパンレンジャー】
その音声が鳴ると同時に俺の身体には銀色の装甲が纏われ、シャロンと響を抱えるように飛ぶ。
「誕生、スーパールパンレッド」
「それがどうしたというんだ!!」
「響、シャロンを頼む」
「うん」
それと同時に俺は飛び上がると、感覚としてはフェニックスと同じように操れる感覚がすると共に、頭の中には様々なイメージが浮かび上がる。
「無駄な事をっ!!」
そう言いながらバイカイザーの攻撃を仕掛けるが、俺は頭の中にあるイメージに従うように動くと、簡単に避ける事ができる。
「なにっ!!」
「行くぜ、バイカイザー!!」
そう言いながら、俺はルパンソードとVSチェンジャーを使い、バイカイザーの攻撃を読みながら蹴り上げていく。
「これは一体」
「ヴィマーナの予知能力がビクトリーストライカーにもあるのか」
「それだけじゃないよ」
「えっ」
「ビクトリーストライカーには私とシャロンちゃん。
そして皆の思いがあるんだ、だから今の雨宮君は」
「「最強で無敵なんだから」」
二人の声が重なりを感じると共にバイカイザーを殴っていき、空中で打ち上げるとルパンマグナムを取り出し、VSチェンジャーへとセットする。
【ルパンフィーバー!】
【イタダキドストライク!!】
その音声が鳴り響くと、俺はバイカイザーへと向けると、巨大な赤い赤いエネルギーが集まっていき、引き金を引く。
「ぐっ、こんな事で終わるとはぁ!!」
その叫びと共にバイカイザーが爆発し、バイカイザーの変身は解除され、オズワルドが落ちていくが、俺達はなんとか受け止める。
「お父さんは」
「大丈夫だ、気絶しているだけだ」
「良かった」
そう言い、シャロンは安心したように声を出す。