特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状70 過去を喰らえ

俺はその日は余りにもあっさりと、いや、確実に来るとは思っていた日が来てしまった。

 

「ソーマ君、君宛にあいつからの連絡が来ている」

 

「あいつ?」

 

その日、S.O.N.Gに来たのは風鳴の親父からだった。

 

「あいつとはもしかして」

 

「あぁ」

 

それだけ聞くと、俺はその内容を見ると、なるほど

 

「この事は他の奴らには言わないでくれ」

 

「だが、恐らくはこれは」

 

「分かっている。

けど、これは俺の問題だからな」

 

俺はそれだけ言うと、その場から離れようとすると、そこには石堂が立っていた。

 

「どうやら、これが必要なようだな」

 

「聞いていたのか」

 

「お前の目的を聞いていたからな。

近いうちに、来ると思っていてな」

 

俺はそれだけ聞き、受け取るのと同時に走り出す。

 

目的地にたどり着くと、そこには俺が探していた奴がいた。

 

「どうやら来たようだな、ソーマ」

 

「親父」

 

そこにいたのは、親父と探し求めていた奴、シオがいた。

 

「今まで、なぜシオを攫ったのかなんて聞くつもりはない。

だが、てめぇからシオを取り返させてもらうぜ」

 

「そうか、けど、私にはこの子が必要だからね」

 

それだけ言うと、シオを背後にいる何かを捧げると共に、親父の身体も変わっていく。

 

そこに出てきたのは巨大な男と女が合わさった怪物が現れ、そいつから感じる気配は

 

「アラガミ!?」

 

「この世界における最後のアラガミさ。

その意味は分かるかね」

 

「アラガミ!」

 

元々、アラガミは物質をなんでも捕喰するという特性の細胞の集合体。

 

その特性を利用すれば、特典を喰らえば

 

「アラガミで何をするつもりだ?」

 

「世界平和だが?」

 

「信じられるかよ、糞親父!!」

 

それだけ叫ぶと、俺は手に持ったVSチェンジャーでブルーダイヤルファイターをセットする。

 

【ブルー】

 

【2・6・0】

 

「怪盗チェンジ」

 

【怪盗チェンジ!ルパンレンジャー!】

 

俺は親父に向かって走り出すが、親父は手をこちらに翳すと、それだけで衝撃波が襲い掛かり、近くの柱まで飛ばされる。

 

「ぐぅ!!」

 

「ソーマ、君がここまでの道のりで強くなっているのは遠くから見させてもらった。

だがね、それと同じく私も研究を重ね、そしてアラガミの力を極限まで高める事ができた」

 

「があぁ!!」

 

「ただの怪盗と神殺しだけの力を持っているだけで勝てるとは思わないでくれたまえ!!」

 

そう言うと、背中から生えた輪から巨大な光柱が襲い掛かってきたが

 

「はあぁ!」

 

「くっ!!」

 

そう攻撃の衝撃を目にしながら、目の前は巨大な剣と、赤い光線が俺に襲い掛かってきた攻撃を反らした。

 

「お前達」

 

「よぉソーマ、こんな事をしているとはな」

 

「お前達」

 

そこにいたのは翼と雨宮と忍の三人がいた。

 

「一体何時から」

 

「お父様からの話を盗み聴きさせてもらった。

だが、お前だけで終わらせるつもりか」

 

「あぁ、そのつもりだ」

 

「ソーマ、お前は「まぁそう考えすぎるな」雨宮」

 

俺の言葉に戸惑っていたがそれでも何かを言おうとした翼だが、雨宮はそれを止めた。

 

それだけで、雨宮は俺を見ると、互いに頷く。

 

「悪いな、雨宮、ここは俺に任せてくれ」

 

それだけ言うと、俺は手元にあるダイヤルファイターを見つめながら、改めて親父を見る。

 

「ここまでしたのは俺の責任だ」

 

「そうか、だったら、待っている。

けど、絶対に帰ってこいよ」

 

雨宮のその言葉だけで、俺は確かな答えを、行動で見せる。

 

「あぁ」

 

俺はそれだけ言うと、手に持ったパーストダイヤルファイターをVSチェンジャーにセットする。

 

【パーストライカー】

 

「怪盗チェンジ」

 

【スーパー怪盗チェンジ!】

 

「なに?」

 

「スーパールパンブルー」

 

「ふむ、何時の間にそのような力を手に入れたかは分からないが、その力も貰うとする!!」

 

その叫びと共に親父はこちらに向かって走り出すが、俺はそのままVSチェンジャーを親父に向かって撃ち、そのまま手に持った神器で親父にぶつける。

 

「ふっ、無駄だ!」

 

だが、神器による攻撃を軽く受け流し、薙ぎ払う為に腕を振るうが、すぐに俺は神器の盾を展開させ、後ろに下がりながら攻撃を防ぐ。

 

「ルパンレンジャーになっても、その程度しか攻撃はできないのか!!」

 

そう言い、こちらに向けて薙ぎ払いや光柱と言った攻撃を行っていくが、俺は盾での防御とVSチェンジャーによる遠距離の攻撃。

 

そしてチャージクラッシュといった技を行うも、全てが避けられる。

 

「全ての攻撃が、このままではソーマが!!」

 

「これがアラガミ!?」

 

後ろからは俺を心配するように声が出ているが、あの二人はこちらの動きを見ていた。

 

「なぁ忍、気づいたか」

 

「あぁ、もしもあの動きからだとしたら。

面白い能力かもしれないなぁ

 

「なに?」

 

二人の会話が気になったのか、親父は俺の方を見ていたが、その時、既に準備は整っていた。

 

「ソーマ、お前は何をっ!?」

 

そう親父が何か言おうとした瞬間、背後から巨大な柱が現れ、親父の背中を切り裂く。

 

切り裂かれた事によって、親父の身体の一部が裂けており、何が起きたのか確認する為に背後を見ると親父の身体は次々と衝撃が襲い掛かってくる。

 

「ばっ馬鹿な!?

なぜ、ソーマが、こんなにいるんだ!?」

 

「えっえええぇぇ!!」

 

それは親父だけではなく、この場にいた全ての奴らの驚きの声だった。

 

親父を攻撃したのは紛れもなく俺だったが、その数はなんと20人。

 

「これって一体?」

 

「これがあのパーストライカーの力か」

 

「パーとは一体?」

 

「パーではないな。

あのダイヤルファイターはおそらくはパーストだから、ストライカーと繋がって、パーストライカーだ」

 

「どちらにしろ、パーストとは一体?」

 

「英語で過去という意味だ。

見ていた限りでは、過去のソーマを再現する事ができるかな?」

 

「そういえば、あいつ、ずっと囲むように戦っていたけど」

 

「過去の動きを再現して、包囲網を作りやすくする為だろう。

幾ら一撃一撃が決定的ではなく、避けやすいとはいえ」

 

「この数、そして避ける先を見れば攻撃は当たる!!」

 

「ぐぅ!!」

 

その言葉の通りに俺は親父が逃げた場所に攻撃を仕掛け、行動範囲を狭くさせる。

 

こちらに攻撃を仕掛けても、過去に盾を構えた俺の後ろに下がり、攻撃を受け止めさせると同時にVSチェンジャーで攻撃を仕掛ける。

 

そうして、過去の幻影の中に入りながら、次々とダメージを与えていき、神器にVSチェンジャーをセットすると、神器の形は巨大な砲台へと変わる。

 

「ぐぅ!」

 

「じゃあな」

 

その言葉と共にVSチェンジャーの引き金を引くと、そこから螺旋を描きながら、過去の俺が親父へと攻撃を仕掛け、全て攻撃を受けきると同時に、親父は地面へと叩きつけられる。

 

「・・・・」

 

「勝たせてもらった」

 

そう言い、俺はダイヤルファイターを親父に押し付けると、親父から特典が飛び出ると、そこにはずっと探していた奴がいた。

 

「世話をかけさせやがって」

 

そう言いながら、俺はシオを抱えると親父はこちらを見つめる。

 

「・・・分かっているのだろう、ソーマ。

この世界にはそう時間は残っていない事を」

 

「・・・あんたが言いたい事も大体分かった」

 

親父はおそらくはこの力でギャングラーに取り入れようとしていたんだろう。

 

「なぜギャングラーなんかに?」

 

「この世界を守る為には、これしかない。

今は君達が戦った結果で、幹部は一人、だからこそ、幹部になれば、そこに取り入れて、この世界を守れる」

 

「そんな事をしても「変わらないかもな、だが俺は守りたい気持ちは変わらなかった」親父」

 

俺はそう言いながら、親父の元に寄る。

 

「もうそんな事をしなくても良い。

ギャングラーは、俺達が倒す」

 

「ははっ、何時の間にか、こんなに大きくなって。

そうか、それならば、安心した」

 

そう言い、親父は目を閉じた。

 

「だっ大丈夫なの?」

 

「死んではいない。

ただ、偽物とはいえ、神様の力を使ったんだ、しばらくは寝ているかもしれないな」

 

そう言い、俺はもう片方の手で親父を抱える。

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