特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状71 クリスマスの奇跡

「まさか、こんな仕事を受ける事になるとはな」

 

「面倒な事になりおって」

 

「良いから、さっさと詰めろ、時間がないぞ」

 

俺達はそう言いながら、目の前にある荷物を袋の中に詰めながら準備を進める。

 

余りの多さで入り口近くになってしまったが、この状態で見つかると確実に面倒な事になる。

 

そうして、注意を配っていたのだが

 

「雨宮先輩!!

コーヒーを「「「あっ」」」えっ?」

 

俺達は、刻一刻と迫る作戦の為の準備を行っている時だった。

 

ドアから勢いよく開かれたドアを見ると、俺達の恰好を見た切歌は驚いた表情でこちらを見つめていた。

 

「どっどうして、サンタさんの衣装を着ているんですか?」

 

「・・・クリスマスパーティの練習さ」

 

俺はなんとか言い訳をするように、俺は目を反らすが、切歌の視線はそのまま俺達から机の上に置かれていたダイヤルファイターを見ていた。

 

「せっ先輩達はもしかして、サンタデスか!!」

 

「「違うぞ」」

 

すぐにソーマと忍は真顔で言うも、キラキラした目でこちらを見ている切歌から逃れるのは難しく、俺達は顔を向き合う。

 

(どうする、この依頼はなるべくばれたくないんだが)

 

(あぁただでさえ、この恰好をしているのをばれたくないんだ)

 

(それにしても厄介な事を)

 

そう、俺達がサンタの恰好をしてるのには訳がある。

 

実は、俺達に力を貸してくれているゴーオン先輩がこちらに来て、とある事を頼んできたのだ。

 

その内容はクリスマスワールドの仕事の手伝ってほしいと。

 

この世界、つまりは融合世界にはクリスマスワールドのサンタクロースは行けないので、代わりに俺達に行って欲しいと言われた。

 

さすがに力を貸してくれている先輩の頼みもあって、受け入れたのだが、そのプレゼントの量は多く、三人で計画的に配る方法を話し合っていたのだが

 

(まさか、ここで切歌が来るとは)

 

(嘘は言っていないし、真似事だと言えば良いだろう)

 

(無理だよ、見てよ、あの目!

無茶キラキラした目でこっちを見ているよ)

 

そう言われ、俺達は再度切歌の目を見ると、これまで見た事ない程に綺麗な目見ており、とてもではないが、違うとは言えない。

 

(こうなったら)

 

やる事を決めた俺は切歌の元へと行くと

 

「サンタの仕事、やってみるか?」

 

「やるデス!!」

 

まさか、ここで後輩である切歌も入って、サンタクロースの仕事を行う事になってしまった。

 

「いやぁ、でもびっくりしたデス!

皆、サンタさんがいないと言ったけど、先輩達がサンタさんだったんですか!!」

 

「俺達はバイトみたいな感じだ。

サンタから依頼で頼まれてな」

 

「という事は本物のサンタさんに会えるデスか!!」

 

「それはちょっとなぁ」

 

実際にこの世界にサンタが訪れるのが難しいから俺達が代わりに仕事を受け持っているから、自身持って会えるとは言えない。

 

「とりあえず、深夜になったら仕事を始める訳だが」

 

「わくわく、わくわく!!」

 

「といっても、サンタの仕事って何をするの?」

 

そう俺は改めて疑問に思い、ソーマと忍に言うが

 

「知らん、侵入して、物を置いていくだけじゃろ」

 

「あとガキを起こさないようにする」

 

「ふむ、という事は、怪盗とそう変わらないな」

 

「いや、違うと思うんデスけど」

 

俺達の総意が一致して言った瞬間、普段は突っ込まないはずの切歌の言葉が出る。

 

「いや、よく考えてみるんじゃ。

サンタクロースは赤い服を着て、家に侵入して、プレゼントを置いていく。

俺達怪盗も怪盗衣装を着て、家に侵入して、物を頂く」

 

「なるほど、俺達の得意分野だな」

 

「違うデス!

サンタクロースは夢と希望を届ける素敵な人なんデス!!」

 

そう言い、サンタクロースの事を絶賛に言うが

 

「うぅん、難しい。

サンタの仕事とは結構簡単だと思ったが、難しいかもしれないとは」

 

「先輩達は色々と硬すぎるデス!」

 

「とりあえず、このサンタのプレゼントリストを見れば、何を送れば良いのか書いてあるはずだ」

 

「よし、見るか」

 

そう言い、俺達は一斉にプレゼントリストを見る。

 

「なになに、彼女が欲しい、金が欲しい、夢と希望が欲しい、永遠の命が欲しい、石仮面、弓と矢、グリッ●マンDVDBOX、ゴブリンを殺す」

 

「なるほど、現代の子供らしい夢ばかりだな」

 

「いやいや、こんなの無理デスよ!

特に最後のなんて、用意できる訳」

 

「「「・・・・」」」

 

俺達はふと、その突っ込みを聞くと、先程の準備中に何やら動いていたのを思い出し、見てみると、そこには袋の中から出てきたのはゴブリンだった。

 

「ふむ、どうやら要望を答えるように頑張ったらしいな。

けど、そのおかげでとんでもない事になったな」

 

「サンタさん!!」

 

ゴブリンはプレゼントから取り出した何かを宙に掲げると、店の天井を突き破って、現れたのは特撮作品に出てくるような悪役ヒーローのような姿の怪物だった。

 

おそらくは変身アイテムか何かを使ったようだが

 

「「「店の天井をよくも壊してくれたな」」」

 

「うぅぅ」

 

もう何が起きているのか制御できない状況だが、とりあえず俺達の頭の中にある単語はただ一つだけだった。

 

ゴブリン殺すべし

 

「行くぞ、忍、ソーマ、切歌!!」

 

「まったく、仕事前に準備運動じゃな」

 

「さっさと終わらせるぞ」

 

「なんだか、想像したのと違うデス」

 

「まぁな」

 

この状況を子供に見せられるのかと言われると、絶対にNOと言える。

 

けど

 

「クリスマスを楽しみにしている人達を守るのもサンタの仕事だからな」

 

「今はそれで納得するデスけど」

 

そう言い、切歌は少しは不満そうだったが、

 

「待たせたな、グットストライカー只今参上だぜ!」

 

「よしっ丁度良い、行くぜ!!」

 

そう言い、俺達は各々のVSチェンジャーとルパンチェンジャーを取り出す。

 

【レッド】【ブルー】【イエロー】【グリーン】

 

【0・1・0】 【2・6・0】 【1・1・6】【0・9・6】

 

【【【【マスカレイズ】】】】

 

【【【【怪盗チェンジ!ルパンレンジャー!!】】】】

 

「ルパンレッド」

 

「ルパンブルー」

 

「ルパンイエロー」

 

「ルパングリーンデス!」

 

「「「「怪盗戦隊ルパンレンジャー」」」」

 

「あれっ、この恰好は!?」

 

変身が完了すると、自身のルパンレンジャーの恰好を見てみると、それはいつものルパンレンジャーの恰好だけではなく、サンタの衣装を模した帽子や特徴が出ている。

 

「まぁ今回はこっちが主役だけどな」

 

そう言うと俺達は各々のダイヤルファイターを取り出し、切歌はグットストライカーを掴む。

 

【【【【GET SET READY? 飛べ!飛べ!飛べ!】】】】

 

【ビ・ビ・ビ・ビクトリー!】

 

【タ・タ・タ・タイム!】

 

【パ・パ・パ・パースト!】

 

【グ・グ・グ・グーッド!】

 

それと同時に、全てのダイヤルファイターが巨大化すると、

 

「スーパー怪盗ガッタイム!

勝利を奪い取ろうぜ!!」

 

その音声と共に、グットストライカーを中心にビクトリーストライカーは変形し、パーストとタイムの二つはダイヤルファイターの先端が開くと、そこには手へと変わり、合体が完了する。

 

「完成!スーパービクトリールパンカイザー」

 

その声と共に現れたのは俺と忍とソーマ、三人の最強の姿になる為に必要な3つのダイヤルファイターが合わさった事によって、誕生した最強のルパンカイザーだった。

 

「ギイイイィィ!!」

 

目の前にいるゴブリンはこちらに目を向けると同時に走り出すと、手の甲を刀のように変えて襲い掛かってくる。

 

こちらもそれに対抗するようにパーストからはルパンカイザーと同等の大きさと太さの剣を、こちらに迫る攻撃を受け流す。

 

ゴブリンは、攻撃を受け流されるのを見ると、腹部から巨大な牙を幾つも生やして、そこから無数の棘が襲い掛かってくるが、同時にタイムの先端が砲台へと変わり、一発の砲弾が発射される。

 

発射された弾は一瞬光ると同時に、辺り一面に広がっていた全て棘を破壊する。

 

「グギィ!?」

 

「一瞬が命取りだぜ」

 

そう言うのと同時に俺はルパンマグナムを召喚すると、パーストの剣と繋がる部位に接着されると同時にダイヤルが回る。

 

「行くぜ、グットストライカー「奇跡・賛Taクロー洲!!」切り!!」

あっ被ちまった!!

 

そんな事を言っている間にも、パースとの先端から出てきた光の木はまるでクリスマスツリーのような形になると、目の前にいるゴブリンに向かって振り下ろされる。

 

それにより、ゴブリンはクリスマスツリーによって、潰れてしまうと、同時にクリスマスツリーははじけ飛び、光の雨となって、街に降り注いだ。

 

「うわぁ綺麗デス!!」

 

「今回の騒動はほとんど俺達が原因だけど、どうするかなぁ」

 

「とりあえずは、仕事はなんとか終わったようじゃがな」

 

「えっ?」

 

疑問に思って、見てみると、光の雨は各々が子供達の元へと来ると、光はプレゼントの形へと変わり降り注いでいた。

 

「クリスマスの奇跡と言ったら安直だが、こういうのも悪くないかもな」

 

こうして、俺達の僅か一日だけだったが、サンタクロースとしての活動は終了した。

 

後日談としてだが、あの時の騒ぎは結構大きくなっており、ニュースなどでは巨大サンタロボとして、しばらく世間を騒がせてしまった。

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