ついに平成が終わり、新たな時代を迎えますが、これからも様々な事を皆様と楽しみたいです。
今年もどうか、よろしくお願いします。
「「これで終わりだ、ルパンレンジャー!!」
「がああぁぁぁ!!」
聞き覚えのない声と聞き覚えのある声が同時に聞こえ、私は眠気のある目を擦りながら目を覚ます。
「何の音?」
首を傾げながら、周りを見渡すと、どうやら映画館の中らしく、目の前にはなぜか画面に映し出されている倒れている雨宮君と見た事のない黒い恰好をしている人物が立っていた。
「なにこれ」
「どうなっている」
「つっ翼さん!!」
よく見ていると、映画館の席には翼さん以外にもクリスちゃんにマリアさん、それに切歌ちゃんに調ちゃんもいた。
「起きたか、おい、お前はここに来るまでの記憶はあるか?」
「記憶?
あれ、そういえば」
突然目が覚めて、ぼーっとしていたけ、なんで私、ここにいるの!?
「確か、未来と一緒にお正月の準備をしていて、それで雨宮君達と会って、買い物をしていたら、急に目の前が真ッ黒になって「お前も」えっという事も皆も!?」
「あぁ全員が急に真っ黒になって、気が付くと、この映画館で目の前の映画が公開していた」
「それって」
そう言われ、見てみると、倒れている雨宮君達が徐々にだが、塵になって消えていき、上映が終了した。
「これはなに」
「怪盗戦隊ルパンレンジャー ビキンズナイト。
本来だったら、ルパンレンジャーの最初の活躍を描く映画の予定だった」
私は思わずつぶやいてしまった声に答えた声に私達は振り向くと、そこには白髪の女の子がいたけど、一体
「君は」
「私はひかり。
この映画の監督」
「監督?
この悪趣味な映画のか?」
突然現れたひかりちゃんは自己紹介を終わると、クリスちゃんは少し悪態を付けながら文句を言うとひかりちゃんは少し顔を俯きながら
「確かに映画を作ったのは私。
でも、この映画には本来出て来なかった役者のせいで、私の映画は台無しになった」
「本来出て来なかった、役者?」
「これ」
そう言われ、指を指したのは先程、雨宮君達を塵に変えた謎の黒い影の人物だった。
「こいつは?」
「仮面ライダーブラッド。
ギャングラーの幹部の一人」
「なっ!?」
その一言で私達は驚きを隠せなかった。
ギャングラーの存在については前々から知っていたけど、なぜ幹部の事について、この子が?
「おい、どういう事だ!?」
そう言っていると、私達が立ち上がろうとしたけど、席に抑え込まれるような感覚で立ち上がる事ができなかった。
「また、映画が始まる。
大嫌いなバッドエンドの」
「ひかりちゃん」
その顔は本当に嫌な物を見るように見つめており、私達は自然と映画を見てしまう。
そこには部屋の中が全てが真っ赤になっている所から始まっている。
「父さん、母さん」
その声には聞き覚えがあり、同時に泣き崩れるように膝から倒れているその姿は私達が知っている雨宮君だった。
「儂の心臓はどこへ行った!!」
「シオォォ!!!」
そして画面は次々と変わり、胸から血を垂れ流しながら歩いている忍ちゃん、そして大声を叫ぶソーマ君が映し出された。
三人がそれぞれの悲劇が描かれると共に画面に三人が現れると同時に
「敵を討つ」
「儂の心臓を奪い返す!!」
「シオを取り戻す」
「「「絶対に成し遂げてやる!!」」」
そう言って、三人は怒りを露にするのと同時に映画のタイトルと思われる「怪盗戦隊ルパンレンジャー ビキンズナイト」と描かれた。
そして場面が変わり、現れたのは雨が降っている町中で雨宮君が歩いており、雨宮君は手元にあるカードを見つめながら、睨んだのは私達がよく行く喫茶店であり、今は雨宮君達が住んでいる場所でもあった。
「いらっしゃいませ」
その陽気な声と共に挨拶していきたのは、石堂さんだった。
そんな石堂さんを睨み付けると、手に持っていたカードを石堂さんに叩きつける。
「てめぇがこれを差し出したのは」
「おぉ、どうやら無事に辿り着いたようだな」
それを聞き、嬉しそうに答えるとコーヒーを差し出されるも、雨宮君は睨んだままだった。
「お前が俺の父さんと母さんの敵を知っているから来たんだ。
無駄話はあまりするつもりはない」
「まったく、順序持って話をさせてくれよな。
まず聞きたいが、お前は輪廻転生は信じるか?」
「さぁな、俺は宗教には興味はないからな」
「そうかい、まぁこの輪廻転生は実際に存在するけどな、本来ならば記憶を消して転生するはずだった奴らが様々な理由でこの世界に生まれ変わる事があるんだ。
そいつらの事を転生者と呼んでいる」
「転生者か、ふざけているつもりならば、帰らせてもらう」
「ふざけていないし、根拠もあるぜ。
悪いがお前の両親の遺体を見させてもらったが、あれはこの世界の殺し方じゃない」
「なんだと?」
そう言うと共に両親の遺体を思い出す描写があり、その映像に私達は思わず口をふさいでしまう。
「なんだよ、これ」
「これが雨宮君のお父さんとお母さん!?」
(それは互いに争うように殺し合っており、仲が良かったとは思えない二人が互いに殺していた)
「雨宮君の心の声なのか?」
「あぁ、この事が事実ならば、雨宮はずっとこれを抱えて」
「どういう事だ」
「あれは人の心の中へと侵入して、暴走させる方法だ。
その方法は俺が知る限りない」
「心の中だと?」
「あぁ信じられないかもしれないが、これと同じ現象を俺は調べた事がある。
そしてその力を持っているのは、この世界にはない力を持つ転生者の可能性がある」
「だとしたら、俺の復讐はその転生者を殺す事か。
だが、なんでそんな事を教えた」
「それを含めて、教えてやるよ、付いてこい」
そう言われ、雨宮君は石堂さんに連れられて店の奥へと入っていく。
そこにいたのはフードを深く被っているソーマ君とゴーグル付きの帽子を被って睨み付けている忍ちゃんだった。
「こいつらは」
「お前と同じ転生者の被害者だよ。
そして、これから一緒に戦う奴らだ」
「戦う?」
そう言って、石堂さんは近くにあったスーツケースを取り出し、開くとそこにはVSチェンジャーと色が付いていないダイヤルファイターが3機があった。
「これを使って、転生者から特典を盗んで欲しい」
「盗むだと?」
「あぁ、俺の上司がな、転生者から特典を奪い取って欲しいという指令があってな。
それをやるには俺はなにかと忙しい。
そこで高い素質を持つお前達に頼みたいと思ってね
「高い素質?」
そう疑問を言うと、一人ずつ指を指していく。
「全てのゴットイーターの始まりであるソーマ・シックザール
元最強の吸血鬼、キスショット・アセロリア・ハートアンダーブレード
そして、未知の力を持つ雨宮連」
「くだらない、そんな事ならば、儂は降りる」
そう言って、不機嫌そうだった忍ちゃんは立ち上がり、どこかへと行こうとした。
「なんだ、お前の心臓を盗った奴を突き止めたくないのか?」
「そんな怪盗ごっこに付き合う程、儂は暇ではない」
「俺もだ、そんなくだらない事をしている暇はない」
そう言い、部屋を出て行こうとしている。
「このままじゃ、皆が」
「駄目だよ、3人が離れちゃ駄目!!」
「まだ終わっちゃいけない」
「可能性があるんデスよ!!」
画面の外だと分かっていても、私達は叫ばずにはいられなかった。
そこで少し雨宮君の動きを止めた。
「・・・俺はやらせてもらう」
「ほぅ」
「お前は俺達の事を調べていたんだろ。
だったら、少しでも可能性があるんだったら、俺は乗らせてもらう」
「ならば、一人目は決まりだ。
お前達はどうする」
「「・・・・」」
そう言われ、少し立ち止まった二人。
「はぁ確かにな。
別に急いで探しても、見つかる訳ではないし、情報の為に少しはやっても良いじゃろ」
「俺もそうさせてもらう。
だが、情報が分かったら、すぐに行かせてもらう」
そう言い、二人もダイヤルファイターを取り出すと、二人のダイヤルファイターが輝き、それぞれがブルーとイエローに変わった。
「色が」
「変わった?」
「それは最初のダイヤルファイターだ。
力が既に出ているお前達はすぐに引き出せると思った。
雨宮はまぁ、まだ目覚めていないから、今後に期待だな」
「好きにしろ、俺は俺の復讐の為にやるだけだ」
「それはこちらのセリフだ。
俺の邪魔するならば、お前達を利用する」
「そうじゃな、せいぜい儂に利用されろよ」
そう言い、険悪な雰囲気のままルパンレンジャーが結成された。
「これから一体どうなるの」
「そもそも映画館自体も謎すぎる」
「どこにも出入口がない」
そうして、映画の中ではしばらくは怪盗として活動する為の特訓が行われており、歌が一緒に流れている間に私達は立ち上がり見回すけど、出口らしき所は一つもなかった。
そんな様子を見つめるようにひかりちゃんは
「まずは一つ目」
「んっ?」
何かを呟いたのが聞こえたけど、上手く聞き取れなかったのもあり、すぐに席に戻った。
席に戻った時、石堂さんの手元には何かがあった。
「記念すべき初めての依頼だ。
今回の転生者は組織として動いている転生者だ。
奴は自身を城にする事ができる能力を持っているからな、その特典を盗みだせ」
「そうかよ、だったら、さっさと行くぞ」
それだけ言い、雨宮君達はその場から飛び出し、転生者の元へと向かっていく。
雨の中で周りが見えない程の豪雨だが、傘も持たずに進んでいる雨宮君の前に突然何かが降ってくる。
「こいつは?」
「ターゲットになっている転生者!?」
「しかも死んでおる」
「えっ」
何が起きているのか、分からず、私達は息を止めている間に豪雨の先から足音が聞こえ、見つめるとそこには黒いスーツを来た男が立っていた。
「君達か、怪盗戦隊ルパンレンジャーは」
「あんたは?」
「なに、気にする事はない。
お前達は、ここで死ぬのだから」
「何を言っている?」
そう言い取り出したのは何かのベルトを腰に付けると、そのまま手には黒い靄と共に現れたのは機械をベルトに着け、回す。
「変身」
【オーバーフロー!ウェイクアップ クローズ!ゲット グレートドラゴン!ブラブラブラブラブラッド!ヤベーイ!】
「ぐっ!!」
その音と共に、男の身体は黒い靄に包まれ、同時に周りの豪雨が吹き飛ばされる程の衝撃と共に現れたのは真っ黒の何かだった。
まるでファンタジーに出てくる魔王をイメージさせる黒い鎧を身に纏っており、画面の外側にいるはずなのに、こちらまで迫りくる迫力があった。
「貴様は一体」
「私の名前は仮面ライダーブラッド。
君達が邪魔になっている転生者だ」
「なんじゃ、転生者か。
だったら、さっさとその特典を渡してもらう!!」
そう言い、忍ちゃんは手に持っていたダイヤルファイターをVSチェンジャーにセットし、引き金を引くと、そこに出ていたのはルパンレンジャーだった。
けど、その姿はマントがなく中途半端な感じがした。
「お前は邪魔になるから、あっちに行け。
変身もできないお前じゃ、邪魔になるだけだ」
「黙れ、俺は俺の復讐の為にやるだけだ」
それだけ言うと雨宮君はそのままルパンレンジャーになったけど、その色は灰色でどこか力を感じさせない感じがした。
続いてソーマ君も変身するけど、同じように色は青かったけど、マントなどないルパンレンジャーだった。
そこから戦いが始まったが、ルパンレンジャーは圧倒的に不利だった。
仮面ライダーブラッドにはダメージすら与えていない様子で、簡単に薙ぎ払うように戦っており、まるで蜘蛛の巣を払うように戦っていた。
そしてその度に雨宮君達は倒れており、勝てる気配がなかった。
「たったこの程度だったか。
ならば、死ぬが良い」
そう言い、手には巨大な黒いエネルギーが出ており、それを雨宮君達に向けた。
「あれはやばい、逃げるぞ」
「あぁ」
それに気づき、雨宮君は逃げようとしたが、そこで忍ちゃんが動かない事に気づく。
「おい!?」
それを見ると、仮面の下だが既に放心している事が分かった。
「あいつは何をやっているんだ!?」
「圧倒的な力の前で怯えているのかもしれない」
「確か、忍ちゃんはこれまで自分よりも強い存在にあまり会った事がなかったんだよね」
聞いた話でも忍ちゃんの全盛期は最強で、向かう所敵なしだった聞くけど、今は弱体されていて、この実力差だ。
無理もないかもしれない。
けど
「助けないとっ!!」
「馬鹿、画面の向こう側には手を出せないんだぞ」
「でも、だからって、助けないと、忍ちゃんが死んじゃうよ」
そう言い、私は画面の向こう側を見る。
「確かに私達では何もする事ができないかもしれない、だからここは信じるしかない」
「雨宮はこれまで誰かの為に命がけだった、だから」
「先輩を信じます。
助けを求める声に応えるのを」
「誰よりも後悔しない為に」
「雨宮君」
私達は向こうにいる雨宮君に伝えるように叫ぶと共にブラッドはその手を雨宮君達に向けると
「さらば、ルパンレンジャーの諸君」
エネルギーは雨宮君達の方へと向かった。
「くっ!!」
「もう」
ソーマ君は物陰に隠れ、忍ちゃんが諦めた時、雨宮君は忍ちゃんの前に立った。
「お前、何をしている、さっさと逃げろ」
「やだね」
「なに!?」
「もう後悔しない為か。
そうだ、俺は確かに復讐を願っていた」
「えっ?」
「だけど、同時に俺のような思いをもうさせたくなかった。
そんな考え、今までなかったかもな」
「これは一体」
そう言い、雨宮君は目を開くと同時に、周りの時が一瞬止まったように静止した。
「何が?」
そう思っていると、雨宮君の周りに青い炎が舞い上がった。
『どうやら、ようやく本当の気持ちに気づけたようだな』
「これは一体!?」
『その身で奴に挑むには確かに力不足かもしれん。
だが、その無謀な行動もお前の真実だろう』
「雨宮先輩と同じ声?」
『これは契約だ、我は汝、汝は我。
己が信じた正義の為に、全ての壁を超える者よ!』
その言葉と共に雨宮君の周りにあった青い炎はやがて雨宮君の纏っていたルパンレンジャーの衣装を燃やし、一つの仮面が出てきた。
それは雨宮君がルパンレンジャーになる時以外に怪盗として活動する時に使っているマスクであり、苦しそうな表情をしながら、雨宮君はそれを抜き取る。
それと同時だった。
雨宮君の身体は徐々に炎が怪盗衣装へと変わり、その後ろには雨宮君のペルソナであるアルセーヌが現れた。
「これはまさか」
「石道が言っていた、未知の力」
それが現れると共に、雨宮君の背後に現れたアルセーヌはそのまま叫んだ。
「ちぃ」
「今、ここに再び契約は成された。
我が名は逢魔の略奪者アルセーヌ」
「お前達、いけるか」
「お主は一体」
「これ以上、何かを失いたくない。
それを今、ただ分かっただけなんだ」
「先程まで自分が中心だったお前が何を言って「そうじゃな」なに?」
「儂らは全員、自分中心、それは変わりないな」
「だが、そいつの馬鹿みたいな行動で少しは思い知らされたよ。
俺達は思った以上に、互いをかけがえのない存在になっていたかもしれないな」
「ソーマ、キスショット」
「ふっまだいけるようじゃが、壊れていないのか?」
「あぁまだまだ大丈夫だ」
そう言うと雨宮君のダイヤルファイターは光始め、そこには灰色のダイヤルファイターではなく赤く光っているダイヤルファイターだった
「ここからが、本当の俺達の戦いだ!!」
「あぁ、だったら合わせてやる!!」
そう言い、雨宮君達はダイヤルファイターをセットする。
【レッド】【ブルー】【イエロー】
【【【0・1・0! 怪盗チェンジ!!】】】
その音声と共にダイヤルを回し、、VSチェンジャーを変形させて、宙に向けて構えると同時に打ち抜く。
「「「怪盗チェンジ」」」
【【【怪盗チェンジ!ルパンレンジャー!!】】】
その音共に、雨宮君は一瞬だけ灰色のルパンレンジャーへと変わったけど、先程の青い炎が身に纏うとルパンレッドへ、ソーマ君と忍ちゃんはなんとマントが追加され、私達が見慣れたルパンレンジャーへと変わった。
「くっ」
「ルパンレッド」
「ルパンブルー」
「ルパンイエロー」
三人が各々が指パッチンすると共にキメポーズを終えると同時にマントを翻して、雨宮君は手を上に掲げる。
「「「怪盗戦隊ルパンレンジャー!!」」」
「くそ、だが、まだ終わっていない」
「予告する、あんたのお宝頂くぜ!!」
その言葉と同時に三人は仮面ライダーブラッドへと走っていく。
「しかし、さっきはどうなるかと、ひやひやしたぜ
「うん、でも雨宮君が普段の雨宮君で良かった」
「でも不可解な事があるわ。
さっきの雨宮は明らかにこちらの声に反応したようだけど、一体」
「それはこの映画は過去に直接つながっているから」
そう言い、ひかりちゃんは出てくると、映画の方へ見つめながら言った。
「つながっているとは一体」
「そもそも、これはあなたが作った映画じゃないの?」
「確かに映画は私が作った。
それは嘘じゃないけど、それは今、まさに変わり始めようとしている映画なの」
「どっどういう事デスか!?」
「この映画館は元々は私が逃げ出した先の心の映画館。
そこでは時空が捻じ曲がっていて、歴史を変える事も可能になっているの」
「それじゃあ、あの仮面ライダーブラッドは」
「今のギャングラーから来た幹部。
あいつは、この映画館を利用して、ルパンレンジャーを歴史から消すつもりだった。
けど、皆のおかげで、事態は上手くいきそう」
「事態とは先程の事か?」
「うん、この映画は私がもう一度見たかったのを見る為に作った映画だから。
大きく変わってしまったけど、あなた達の声が向こうに聞こえるようにするのが精いっぱいだったから」
「そう言えば、何度か雨宮の行動に変な所があったのは」
「皆の声が聞こえたから、変わったと思う」
「そうだったのか」
だとしたら、少しあ役に立てたのかな?
「けど、今のままじゃあ、やばいんじゃないのか?
だって、あいつがギャングラーの幹部だったら、今の雨宮達で勝てる」
確かにギャングラーの幹部は一筋縄ではいかない人ばかりだ。
昔から強かったけど、向こうの雨宮君には今はレジェンドダイヤルファイターも、ビクトリーストライカーもないんだ。
「うん、映画館の力で確かに危険な状態になっている。
でも、皆のおかげで正常に戻って、映画館の力を使えば、この危機を脱する為の助っ人も呼べる」
「マジかよ、だったら!!」
そう言い、私達は再び映画の画面を見ると、そこには雨宮君達に徐々にだが近づいている二人の影がいた。
「どうやら苦戦をしているようだね」
「ここは手を貸した方が良さそうだね」
その言葉と共に二人の影は徐々に形を変えて、出てきたのは見た事のない怪人の姿だった。
そこにいたのは縞模様の身体に縦長の頭部を持つ巨体の怪人と両腕が鋏が特徴的な鋭利な怪人が現れた。
「あれって、もしかして、ブラッドの仲間!!」
「こんな時に!?」
ここまで、なんとか三人が仲間として戦えると思った時に新たな敵が現れるなんて、このままじゃ。
「大丈夫、貴方達の声のおかげで、未来は繋がったから」
「そんな事を言ったって」
「あれは?」
そう言っていると怪人達が進む先から別の音が聞こえ、怪人達はその音に気づき、そこを見ると、そこには影ができて見えにくかったが5人の人影があった。
「おい、リーダー!
本当にこいつらなのかよ、なんだか気味が悪いんだが」
「文句を言うな、別にやる事は変わりないから」
「なんだと、お前はまたそう言う事を言いやがって!!」
「はぁ、落ち着け、俺達がここに来たのは喧嘩する為に来た訳じゃないぞ」
突然現れた5人の内、二人は何やら喧嘩を始めようとしたが、その中央にいた人物が喧嘩を止めた。
けど、その声はどこか聞き覚えがあるような。
「貴様、なぜここにいる!」
「別に、俺達もお前達も本来はここにいるべき人間じゃないからよ、止めに来ただけだ」
「おうそうだぜ!!
俺達が来たからには、てめぇらの悪事もここまでだぜぇ!!」
「まったく、本当に五月蠅い」
「良いから、とっと済ませるぞ」
そう言い、5人の人影は手元に何かを取り出し、差し込んだ。
「「「「「リュウソウチェンジ!!」」」」」
その声と共に現れたのは、なんとルパンレンジャー以外のスーパー戦隊だった。
「てってめぇらは一体!!」
「まぁ聞かれたら、答えてやるよ」
その声と共に、目の前にいるスーパー戦隊が名乗り始める。
「リュウソウレッド!」
「リュウソウブルー!」
「リュウソウピンク!」
「リュウソウグリーン!!」
「リュウソウブラック」
「「「「「騎士竜戦隊リュウソウジャー!!」」」」」
「きっ騎士」
「竜!?」
「一体何者なんだよ」
「それは今後の楽しみ、それよりも、戦いが始まる」
そう言っている間に、彼らは戦闘態勢を整ったのか、各々の武器を構える。
「なんや、騎士さんが、こんな所におるとはな、ぶっ潰してやるわ」
「悪いが俺達は本物じゃないからな、あんたらの特典、食わせてもらうぜ!!」
「食べれる物ならば、食べてみなさい!!」
その一言と共に戦いは始まった。
戦いはリュウソウレッド、リュウソウグリーン、リュウソウブラックの三人が鋏のような怪人と。
リュウソウブルーとリュウソウピンクが縞模様の怪物と戦っていた。
ブルーとピンクは戦闘に余裕を持っているのか、互いに見えない所を庇い合って、上手い連携を行っているけど、三人の方は
「くっそ、やっぱりこういうのは苦手だぜ」
「こういう細いの、苦手だ」
グリーンとブラックは何やら苦戦をしているのか、押され気味になっている。
「あら、もう苦戦かしら?
だったら、すぐに死になさい!!」
「悪いけど、もう二度と死ぬつもりはないぜ!!」
「俺もそのつもりだから」
その言葉と同時にグリーンとブラックは手に持った剣で怪人の武器を抑え込んだ。
「今だぜ!!」
「さっさと決めろ」
「あぁ、分かった」
そう言いリュウソウレッドが取り出したのは
「えっルパンマグナム!?」
なんと、その手に持っていたのは雨宮君しか使う事ができないはずのルパンマグナムだった。
「なっなんだ、それは」
「俺の十八番だ」
ルパンマグナムを構えると、同時に引き金を引くと、怪人は穴が開かれ、変身が解けると同時に身体から特典が現れる。
「くっそぉ」
「まだ終わっていないぜ!!」
その言葉と同時にリュウソウレッドは手に持っていた剣を特典に構えると、剣に付いていた恐竜を模した顔がなんと特典を食べた。
「何が」
そう言っている間に、頭から出てきたのは何やら鍵のような物が現れ、リュウソウレッドは再び剣に鍵を差し込む。
【フタソウル!リュウ!ソウ!そう!そう!この感じ!】
その音声が鳴り響くと同時にリュウソウレッドに新しく銀色の装甲が生えると同時に手には先程の剣が二つになっていた。
「なっなにが起きたんや!?」
「てめぇに語る事はねぇよ!!」
その言葉と共にリュウソウレッドは一気に残りの怪人へと攻撃を仕掛ける。
二つに増えた剣による連撃により、苦戦を強いられ、無理矢理攻め込もうとするが、その力を使い、後ろへ跳ぶと、後ろへと控えていたブルーとピンクが攻撃を仕掛ける。
「ぐっ」
「合わせろよ!!」
「言われなくても!!」
そこにグリーンとブラックは剣を持っていない手で殴り飛ばし、その先に待っていたリュウソウレッドは手に持った二つの剣を動かす。
【【それ!それ!それ!それ!その調子!剣ボーン】】
その音と同時にリュウソウレッドはその場で一回転し、怪人を切り裂く。
「ばっ馬鹿な!
俺達が、ブラッド族が手も足も出せないなんて!?」
「その魂、喰らうぜ!!」
その言葉と共に男の元から特典が出てくると、手に持っていた剣にその特典を食わせる。
「よっしゃあ!
なぁリーダー、これって幾らになるんだ!!」
「五月蠅い」
「なんだと、お前なぁ」
「別にそれ程騒ぐ程じゃない。
それに倒しても、金になる訳じゃないんだぞ」
「いや、分かっているけど、どうしてもなぁ」
「とにかく、ここで儂らの役目は終わりじゃ。
さっさと帰るぞ」
「あぁ、あいつらも待っているからな」
そう言うと全員が変身を解除すると共に道の先に突然光が溢れ、それと共に大きな叫び声が聞こえ、一人一人いなくなっていく。
そこで見えたのは片目だけが黒く真ん中が赤になっている人と変身が解けるのと同時に片腕が包帯に巻かれている子、そして見覚えがあったソーマ君と忍ちゃん、そして雨宮君がいた。
「どうなっているの」
「これは可能性、ブラッド族がこの映画に介入した事で未来の彼らがこの世界にやってきたの」
「という事は今のは」
「私にはここから先は言えない。
けど、どちらにしても、この映画がちゃんとした結末を迎えないと」
「・・・そうだね」
その言葉と共に私達は再び画面を見る。
そこには仮面ライダーブラッドを相手に戦っていたルパンレンジャーの三人。
戦力差は圧倒的ながらも、その戦いは先日の戦いとは違っていた。
「たった一日でここまで成長するか、だが甘い!!」
「ぐぅ!!」
その言葉と共にブラッドの攻撃に倒れ込む雨宮達。
「諦めてたまるかよ」
「あぁ、てめぇを倒して、特典を盗み続け」
「いつか、目的を果たす為に」
「まだ利用し合う関係を続けるか、それで勝てるか?」
「あぁそうだな、だが、俺達はもう利用するだけじゃない」
「なに?」
「俺達はただ利用するんじゃない、信じる事にした」
「こいつらならば、儂の願いを叶える為に力を貸してくれると」
「だからこそ、俺は力を貸す、こいつらの目的を叶える為に」
「「「だから、てめぇなんかに負けてたまるかよ!!」」」
「ふっ最後の言葉はそれで良いか?」
「お前こそ、あんまり他の世界にちょっかい出すなよ」
「なに?」
その言葉と同時に現れたのは、ブラッドと同じベルトをしている人物だった。
「あんたは」
「俺は仮面ライダービルド。
作る、形成するという意味のビルド。
ちょっと知り合いに頼まれて、お前らに届け物に来たんだよ」
「届け物?」
そう言い、ビルドはこちらに向けて何かを投げたので雨宮君はそれを受け取る。
「これは?」
そこにあったのは赤と青の二色で描かれていたダイヤルファイターがあった
「名付けて、クローズビルドダイヤルファイター!
それを使えば、あのブラッドを倒せるかもしれないけど、一回しか使えないけ弱点があるぜ」
「逆転できる手があるんだったら、使わせてもらうぜ!!」
「あぁ」
「ここで終わる訳にはいかないからな」
「そうか、だったら、あとは頼んだぞ」
その言葉と共に助けに来てくれた仮面ライダービルドは消え、同時に雨宮君はVSチェンジャーにクローズビルドダイヤルファイターをセットする。
【ビルド!1・6・9!Are you redy!】
「怪盗チェンジ!」
【ラビット!ドラゴン!Be The One!クローズビルド!】
その言葉と共に、雨宮君を中心に実験道具で使われるような管が出てくると、ソーマ君と忍ちゃんを同時に押し込んだ。
それと同時に現れたのはルパントリロジーとは違い、顔はルパンレッドになっているが、身体の左右の色は青と黄色になっており、マントは腰へと移動する。
「「「・・・・なんじゃこりゃあ!!」」」
「まぁその反応だよな、やっぱり」
「おいおい、これは一体」
「映画限定フォーム!
特撮映画やアニメ映画では御馴染み」
「ドキドキです!!」
「おい、これは本当に大丈夫なのかよ!!」
「貴様達はどうやら、すぐに終わらせるしかないようだな」
そう言い、仮面ライダーブラッドは走り出すのと同時に新たな姿になった雨宮君達も走り出した。
その速さはこれまで見たルパンレンジャーとは違い、一瞬で迫るのと同時に仮面ライダーブラッドを吹き飛ばした。
「あれって、一体」
「仮面ライダービルドの力、クローズビルドフォームの力を再現した姿。
いわば、ルパンレンジャー・クローズビルド。」
「クローズビルド?」
「二人の力が一つになった事で誕生した最強の姿。
あのダイヤルファイターはそれを再現する事ができ、今は3人で1人のルパンレンジャーになれたの」
「これならば」
「くっやられてたまるか!!」
そう言い、仮面ライダーブラッドはまだ諦めていないのか、胸に半透明な蛇のエネルギーを召喚し、襲い掛かってくる。
それに対して、ルパンレンジャー・クローズビルドは指を銃に見立て、頭に構えて打ち抜くと、そこから新しいく出てきたのは背中に巨大なハープを背負った機械のようなペルソナだった。
「オルフェウス」
その言葉と共にオルフェウスと呼ばれたペルソナは簡単に蛇を吹き飛ばすと同時に今度は目の前に現れたカードに向かって、雨宮君は握りつぶした。
「イザナギ!」
その声と共に現れたのはまるで番長を思われる黒いコートを身に纏ったペルソナであるイザナギが現れた。
イザナギは吹き飛ばされた蛇に向かって、手に持っていた薙刀で一瞬で切り裂いた。
「くぅ」
「これで終わりだ、アルセーヌ!!」
その叫びと共に、背後には雨宮君のアルセーヌが現れ、雨宮君は同時に空へと飛ぶ。
宙に飛ぶと、同時に雨宮君は仮面ライダーブラッドに向かって蹴りを放ち、背後にいたアルセーヌ、イザナギ、オルフェウスは各々の攻撃を雨宮君に放つと全て攻撃が足に集中した
「まだだ、まだっ!!」
その叫びと共に攻撃は激突した。
「なぜだ、なぜだ、あの時点では確実に弱かったはずの貴様たちが」
「確かに俺達は結束力はなかったし、互いに信用していなかった
「だが、儂らは、この戦いでようやく分かった。
目的を一緒に達成してくれる仲間がどれほどに頼もしいか」
「それが分かった俺達は、最強無敵だ!!」
「くっそぉ!!」
その叫びを最後に仮面ライダーブラッドはついに負け、貫かれるのと同時に爆散する。
「なんとか勝てたようだな。
俺の役目もここまでか」
そう言うと共に、ルパンレンジャー・クローズビルドの変身は解かれ、雨宮君はその場で倒れた。
「「雨宮っ!!」」
「何!?」
「どうなっている!?」
私達は何が起きたのか、すぐに確認するように画面を見ると、雨宮君の胸から溢れ出るように血が出ており、その場所は心臓に近かった。
「まさか先程の一撃で」
「そんな、こんなのバッドエンドじゃないかよ」
そう言っている内に、私達の身体は徐々に透明になっていく。
「私の力はここまで、もうこれ以上、映画館は留まる事はできない」
「そんな、待って、雨宮君!!」
私達は、画面の向こう側で死にかける雨宮君に必死に手を伸ばすが
「はっ」
目を見開くと、そこは私達が気絶する前の場所であった。
「雨宮君!!」
私はすぐに安否を確認するように店に入ると
「うわぁ!
びっくりした、どうしただよ」
そこにはいつも通り、店の準備をしている雨宮君であり、店の中では既に正月の準備なのか飾り付けをしている忍ちゃんにソーマ君もいた
「よっよかったぁ。
私、死んでいるかと」
「なんだか不吉な事を言うな」
「しょうがないじゃろうな。
なんだって、何回も死にかけたからな、お前は」
「だとしても落ち着け。
まったく、お前も、雨宮がそんな簡単に死ぬ訳ないだろ」
「でも、でも、心臓を貫かれて」
「心臓、それって最初の戦いか?
なんで知っているんだ?」
「えっ」
「なぜお主が心臓の事について知っているのかは後にして、その怪我に関しては儂が治した」
「あっそうか、雨宮君は半分吸血鬼みたいだったのか」
「おかげで、儂の名前は忍野忍に変わったのだがな、まぁ今はどうでも良いが」
そうだったのか、それじゃあ、なんも心配はなかったのか。
「よかったよぉ!!」
「まぁ落ち着くまで店にいろ。
コーヒーでも「おい、雨宮は無事か!!」「先輩、死なないでデス!」ぐわぁ!!」
そこからどんどん流れ込むようにクリスちゃんに切歌ちゃんが入っており、翼さんに調ちゃん、マリアさんもどんどん入っていった。
「なんだ、なんだ、今日は本当に騒がしいな」
「あはは、本当にそうだよね」
そう言いながらも、なんとか騒ぎが収まるまでしばらくかかったのは言うまでもなかった。
けど、今回の事で改めて分かった。
「やっぱり、3人揃えばなんとかなるね」
「んっそうだな」
そう言いながら、落ち着きを取り戻した店内で上を見上げる雨宮君に話しかけながら、そう実感する事ができた。
怪盗戦隊ルパンレンジャー en film episode wailds
「なんとか映画、上手くいった」
誰もいなくなった映画館で、ふぅ息を吐いているのは今回の騒動の中心にいたひかりだった。
ひかりは周りをキョロキョロと見回すと、そこにはかつてこの映画館で一緒に閉じ込められた雨宮の姿だった。
「久しぶり、雨宮君」
「んっひかり、なのか!」
ひかりの姿を見つけた雨宮は驚きを隠せなかった。
「なんで、ここに?
というよりも、なんで記憶が?」
「元々はこの世界は時空が様々な所が入れ混じっているからね、記憶も曖昧だと思うかな?」
「そこは曖昧なんだな」
そう言いながら、雨宮の目に映ったのは先程まで響達が見ていた雨宮達の最初の戦いだった。
「これは?」
「立花さん達が頑張ったおかげで危機を脱せた映画。
今は映像だから、過去を変える事はできないけど」
「そうだったのか」
そう言いながら、二人で映画を見ていると、ふと疑問に思えた。
「なぁ、ひかり、これって」
「君も気づいた?」
「あぁ、イザナギにオルフェウス。
これは、俺のペルソナじゃない」
「これは君だけ、というよりもあの映画館で起きた出来事での奇跡だよ」
そう言い、先ほどまでやっていた過去の映像が消え、代わりに出てきたのは映画館に閉じ込められた時の状態だった。
「この映画館に閉じ込められ、時空を超えて様々なペルソナ使いが出会った。
その中で、リーダーを務めたワイルドである君は他のペルソナ使いよりも影響を受けた」
「それがイザナギやオルフェウスなのか?」
「そうだよ。
おかげでワイルドでも本来は獲得できないペルソナ。
つまりはタナトスなどがその例に入るね」
「確かに、俺でも制御は難しかったが、そういう理由なのか」
そう言いながら、これまでの出来事の多くについてが説明されていく。
「ワイルドの力。
そして他のワイルド達の力が合わさった事により、君はまさに様々な可能性を得る事ができた。
これから先、怪盗としての力だけではなく、別の力も必要になる。
その時にもワイルドの力はきっと役に立つ」
「だとしたら、複雑だが、ひかりに感謝しないとな」
「えっ?」
「ひかりがあの時、俺達を呼んでくれなかったら、きっと俺はここまで戦えなかった。
だから、ひかりにとっては悪いかもしれないが、俺は感謝している」
「そんな、元々は私が原因で起きた事だよ。
それに、私も助けて貰わなかったら、まだ、ここで震えていたと思う
「あぁ」
そう言いながら、ひかりはゆっくりと映画を見つめる。
「もう、時間だね」
「そうか、寂しくなる」
「大丈夫、私も皆のおかげで強くなったから。
だから、また会えるよ」
「あぁ、また」
その言葉と共に雨宮は姿を消した。
「また、会おうね」
その言葉と共に、ひかりはそっと、何かを握り締めていた。
そして間もなくして、ひかりもその映画館から姿を消した。