正月が終わり、いよいよ普段の生活へと戻ろうとしていた。
「あっ雨宮君!!」
「んっ?
響は帰りか?」
「うん!
これからS.O.N.Gに向かっている所だよ」
「それじゃあ、俺も行くか」
ここの所、転生者に関する事件も報告もなく、まるで正月休みのようにいなくなったのだが
「んっ、あの人、どうしたんだろ?」
「あの人?」
そう言われて、見てみると、どうやら一人の男性が倒れ込んでいるのだが、一体
「離れろ、響」
「えっ?」
その一言がきっかけになったのか、男から溢れ出る闇が出てくると、その姿は変わり現れたのは、まるで悪魔のような奴へと変わっていた。
「あれは」
「特典か?
だったら」
「止めるしかないよな!」
その一言と共に、俺はVSチェンジャー、響はペンダントを取り出した。
「怪盗チェンジ!」
そう叫ぶと同時にルパンレンジャーへと変身し、響はシンフォギアを纏い、悪魔へと接近する。
悪魔はこちらに気づいて、炎を次々とこちらに放っていくが、俺はVSチェンジャーでそれを次々と打ち落とし、同時に響が懐へと入り込む。
「いっせぇのでぇ!!」
「これは一体!?」
その言葉と共にこちらへと投げられた悪魔の懐に入り込むと同時に、手に持ったレッドダイヤルファイターを押し込み、特典を奪い取る。
「特典っ!!」
俺は特典を奪い取ると同時に特典から放たれる邪気に当てられるが、同時に現れたアルセーヌから放たれる闇によって邪気は抑え込まれた。
「今のは」
「さぁな、だが、思っていた以上に状況は最悪みたいだ」
そう言い、周りを見つめると、街のあらゆる所で煙が上がっている。
「まさか、こんな事が他にも?」
「とりあえずは、解決してから、本部へと行くぞ」
「そうだね」
そうして、街の中を回っていくと、そこには先程と同じような悪魔へと変わっており、そのほとんどの特典は先ほどと同じく邪気で溢れていた。
やがて、街周辺にいた悪魔達を倒した後、急いでS.O.N.Gの基地へと向かった。
「師匠、いったい今は何が」
「分からない、だが、この事件は日本全土で起こっている事だけだ」
その言葉の通り、画面に広がっているのは町には多くの悪魔によって攻め込まれており、それは日本全国でいた。
「この数は一体!?
世界中に多くの被害が出ております!?」
「何が「特典の暴走」えっ!?」
「死神様!?」
背後から聞こえた声に、俺達は振り返ると、そこにはいつもはこちらに来ないはずの死神様が真剣な表情で見ていた。
「どうやら、ギャングラーも本格的に動き出したみたいだね、この世界支配する為に」
「支配って、どういう事だ?」
「私もギャングラーの特典を多く調べてみたが、どうやらその中には精神を暴走させ、怪物化させる力があったみたいだね」
「まさか、ギャングラーのボスの目的は「この現象を使った侵略だよ」今度はまさか」
「やっほぉ、皆元気にしていた?」
「赤瀬友奈!?」
画面に映し出されていたのは、ギャングラーの最後の幹部であるはずの赤瀬友奈がいた。
だが、それよりも
「なぜ、こちらに連絡を?」
「えっそれは勿論、私は君達の味方だからだよ」
「味方?」
その言葉の意味が分からなかったが
「それで、奴の居場所は?」
「うん、現在はギャングラーの世界で本拠地とも言える場所で玉座に座っているよ」
「死神様、赤瀬と知り合いなのか?」
「随分前にね。
彼女がギャングラーのスパイとして、送ったのは僕だからね」
「ええぇ!!」
その言葉に基地にいた全員が驚いており、いたずらに成功したように赤瀬も笑っていた。
「いやぁ、私も苦労したよ。
なんだって、悪役なんて、私は似合わないから」
その一言にはあえて突っ込まないが、これは一体
「彼女は僕やエボルトとは違って、最初からルパンレンジャーのスパイとして、ギャングラーに入っていたんだ」
「なっ!?」
明智から言われた事に驚きながら、友奈本人と出会う事はとても少なかったが、まさかそういう事だったとは。
「うん、こっちのギャングラーのボスは何か焦っていた様子だった。
まぁおかげでこっちも厄介な奴らはなんとかできたしね。
けど、まさかここまでの事をするとはな」
「そこから、そっちの世界には行けるのか?」
「問題ないよ。
ボスはこの騒動で力を使いすぎて、こっちまで気を回していなかったから、簡単に遅れるよ」
その言葉を聞き、俺達はすぐに基地から出ていくと、手に持ったVSチェンジャーを持った。
「では、作戦は決まったな。
響君達は各地へと向かって、転生者達を抑えてくれ」
「その間に連達ルパンレンジャーと心の怪盗団達がギャングラーの世界に突入。
そこでギャングラーのボスを倒す」
「ある意味、これまでで大きい作戦だな」
これまでとは違い、ギャングラーによって支配された世界を含めて、全ての世界を救う為のこの作戦はまさに世界の命運を掛けた作戦だ。
「皆の検討を祈る」
その言葉と共に全員が震える程の声で返答すると共に、基地の外へと向かう。
「本当に、いよいよ最後なんだね」
「あぁ、本当に長かった」
本当にルパンレンジャーとして戦って、響と出会って、長い戦いだった。
「ねぇ、雨宮君はやっぱり今でも復讐は止めるつもりはないんだよね」
「あぁ、それは今でも変わらない。
でもな、それは最初の頃とは意味が全然違うと思う」
「意味?」
「最初は殺したい程憎かった。
だから殺す気だった、けど響と出会って、色々な人と出会えて、分かったんだ。
俺は響達との日常を守りたいから、それを壊す奴を止める為にかな」
「なんだか、歯切れが悪いね」
「正直、頭は悪い方だからな。
でも、これだけは言える、俺は響と会えて、良かった」
「えへへぇ、なんだかそう言われると嬉しい。
でも、まだ色々と沢山とやりたい事があるから」
「あぁ、だからこそ、この戦いを」
「乗り切ろう」
その言葉と共に基地の外へと出ていくと、俺達の前にはXトレインが走っていた。
「雨宮、俺と明智はこのままこの世界に残る。
奴らは巨大化する敵もいるからな、それにXトレインだったら、世界中どこでもすぐに行けるからな」
「だったら、そっちの世界は頼んだぜ」
「あぁ」
その言葉と共に、俺達は各々の変身アイテムを取り出し、引き金を引く。
同時にダイヤルファイターは空へ、Xトレインは地上を走り、各々の戦場へと向かった。
「もうすぐ異世界への入り口だ。
振り落とされるなよ」
「あぁ分かっている」
その言葉と共に異世界の入り口へと入り込むと、その先に待ち受けていたのは空間に余す事なく広がっている怪獣の大群がいた。
「なんだ、これは」
「あれはまさかレギオン!!」
「見た事のない鳥みたいな奴もいるな」
「データベースで分かったが、あれはギャオスにレギオン、それにイリス!
おそらくは巨大怪獣の特典はここで育てられたんだろう」
「突入するにはこいつらを倒せという事か」
「あぁ、だが異世界への入り口となる亀裂がどこかにあるはずだ」
「そこに向かえば良い訳だな。
だったら、さっさとぶちかますぜ!!」
その言葉と共にダイヤルファイターは飛び上がり、同時に掛け声が聞こえる。
「怪盗ガッタイム!
勝利を掴み取ろうぜ!」
その一言と共に、ジャックポットストライカーとレッドダイヤルファイター、ブルーダイアルファイター、イエローダイヤルファイターは合体する。
「完成!ルパンレックス!」
その言葉と共に、俺達はルパンレックスを操作して、飛び出し、目の前に迫っているレギオンに向けて、手に持っている剣で切り裂く。
だが、周りに集まっている小型のレギオンが一斉に襲いかかってくるが、すぐに手にはサイクロンダイヤルファイターを取り出し、放ち、ブルーダイヤルファイターが分離される。
「完成!ルパンレックスサイクロン!」
その一言と共に、こちらに迫っていたレギオンはサイクロンダイヤルファイターが作り出した嵐によって吹き飛ばされるのと同時に、新たにシザー&ブレードダイヤルファイターを出現させ、イエローダイヤルファイターを分離させ、合体する。
「完成!ルパンレックスサイクロンナイト!」
その一言と共に飛び上がり、ブレードダイヤルファイターを弓矢にように構えて、サイクロンダイヤルファイターが発生させた嵐と共に放った。
「ルパンレックス!撃ち抜いちまえフラッシュ」
その一言と共にレギオンを吹き飛ばし、爆発した。
その爆風に紛れ込むようにして、俺は新たに二つのダイヤルファイターを出現する。
「行くぜ、ジャンボダイヤルファイター、コズミックダイヤルファイター、コズミックダイヤルファイター!」
その一言と共に左腕にジャンボダイヤルファイター、右腕にコズミックダイヤルファイターが合体すると同時にこちらに迫りくるギャオスの軍団に向けて、銃口を向けた。
「ルパンレックス!全てを吹き飛ばしバースト!」
その一言と共にジャンボダイヤルファイターから溢れ出る4つの炎がギャオスの集団の真ん中で一つの塊になると、その塊に向けてコズミックダイヤルファイターから放たれたエネルギー波がぶつける。
それにより、炎のエネルギーがギャオス達を巻き込み、吹き飛ばす。
そしてギャオス達を倒した先に待ち構えていたイリスがこちらに向けて触手を伸ばしてきたが、同時に二つのダイヤルファイターを取り出し、発射させる。
「まだまだ、マジックダイヤルファイター、スピアダイヤルファイター!」
同時に触手を振り払うように二つのダイヤルファイターが切り裂くと、レッドダイヤルファイターを含めた3つのダイヤルファイターが離れ、マジックダイヤルファイターとスピアダイヤルファイターが合体する。
「完成!ルパンレックスマジックスピア!」
その声と共にイリスがこちらへと伸ばしていく触手をスピアダイヤルファイターで切り裂きながら、マジックダイヤルファイターの腕から出てきたカードをイリスに向けて投げる。
そのカードはすぐにイリスの触手を幾つも切り裂くと、カードはイリスの周りに浮かび上がり、ルパンレックスマジックスピアの前に一枚のカードが浮かび上がる。
「ルパンレックス!穴付きチーズになっちまえスラッシュ」
その言葉と共に目の前のカードにスピアダイヤルファイターで攻撃すると、イリスの周りにあったカードからスピアが現れ、眼にも止まらない動きでカードに向けて攻撃を仕掛けていく。
既にスピアダイヤルファイターの動きは残像で見えない程の速さになっており、イリスの身体は既に穴だらけになる。
そして全てのカードが一直線になるように並び、同時にスピアダイヤルファイターを突き刺すと、イリスよりも巨大なスピアダイヤルファイターが現れ、イリスを潰した。
それにより、爆発すると同時に、俺達は目の前にある奴らの動きが鈍ったのを見ると共に俺達はとどめを刺すようにダイヤルファイターを取り出す。
「最後はこれで決めるぜ!!」
「「あぁ!!」」
その言葉と共に俺達は各々の最強のダイヤルファイターを取り出すと、発射させる。
「行くぜ、スーパー怪盗ガッタイム!
完成!スーパービクトリールパンレックス!」
その一言と共に、正真正銘、最強のルパンレックスが誕生すると同時に、ルパンレックスは背後にある翼が一斉に離れ、手に持っていた剣に集まる。
「行くぜ、ルパンレックス!全てを切り裂けスラッシュ!!」
その一言と共に剣から赤と青と黄色の三色がエネルギーになって現れ、長さは数千Km程の大きさになり、ルパンレックスが振り上げると同時に周りにいた多くの敵を光の中へと消えていく。
「見えた、あそこだ!!」
全てが消え去った時にようやくギャングラーの世界への入り口を見つめると同時に剣からエネルギーが消えるのを確認すると同時にルパンレックスは飛行形態へと変わり、一気に飛び込む。
飛び込んだ先にあったのは、かつて、俺達が戦ったメメントスを思わせる赤黒い泥が溢れており、一際目立つ屋敷を中心に多くの町が立ち並んでいた。
「これがギャングラーの世界」
「なんというか、気味が悪いな」
「あぁ、それに、おそらくだが、俺達が戦ってきた多くの転生者達は、ここで生まれたんだろう」
そう言っている間に、町を見ていると、虚ろな目でこちらを見る住人がいたが、住人の身体が次の瞬間には膨れ上がり、黒い獣へと変わった。
「これは厄介だ。
ここは俺達に任せて、お前はもう一人のお前と決着を付けに行ってこい」
「モルガナ、だが、お前達だけでは「その心配はないよ」この声は」
「勇者パンチ!!」
どこからともなく聞こえてきた声を見てみると、そこにはギャングラー側から連絡していた友奈の姿だった。
ここに来るまでの手引きをしてくれた事もあるのと、明智からの言葉で信用できるが、それ以上にこの数を
「おい、連。
お前が知っている俺達はそれ程弱いのか?」
「・・・あぁ、そうだな!
だったら、後は頼むぜ!!」
「任せろ!
行くぜ、お前達、力を存分に使えよ!!」
その一言と共に俺達の懐にあったレジェンドダイヤルファイターが動き出し、大きな光を放つと共に現れたのは8体の巨大なロボットだった。
「これはもしかして」
「あぁ先輩達も力を貸してくれるらしいな!!」
「これだったら、なんとかできそうだったな!
連、あとは頼んだぜ!」
その一言と共に、ゴーカイ先輩達の力だと思われるロボットを操作している竜司は両手に持った剣で突入していき
「あぁまったく!
無茶ばっかりするんだから」
「でも、お前ら!
遅れは取れないぜ」
「まさか私も乗れるなんてね。
だからこそ、絶対に守って見せるよ」
その言葉と共に、皆が巨大化している住人達へと向かっていき、俺達は互いの目を見ると共に走り出す。
「これが最後だ!」
その一言と共にギャングラーの基地へと攻め込んだ。