特典を奪う怪盗団   作:ボルメテウスさん

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予告状5 大決戦!空を飛ぶ怪盗

その日は久しぶりに俺達は三人一緒にデパートで買い物を行う為に来ていた。

 

というのも、このデパートには忍のお気に入りのドーナツが売っている店の付き合いとして俺達は無理矢理連れていかれた。

 

「はぁ、なんでこんな事に」

 

「文句言うな。

俺だって、面倒なんだから」

 

「ほれっさっさと行くぞ!!」

 

そう言いながら、俺達は目的地へと向かうと

 

「なんだ、客がなぜか少ないな?」

 

そう言いながら周りを見ていると、なぜか一階には人影はおらず、二階でも少しずつ人が少なくなっていき、なぜかデパートにいる人が三階に全員集まっている状態だった。

 

「奇妙だな」

 

「あぁ確かに」

 

その言葉と共に周りにいる客達も、それに気づき、騒ぎだすと、一人の白コートの男が出てくると、その不気味な雰囲気に気づいて全員が注目した。

 

それを見て、満足そうな笑みを浮かべると共に叫んだ。

 

「貴様らにはレギオンの餌になってもらう。

さぁ食事の時間だぁ!!」

 

男がそう言うと地面が割れると体は黒く、巨大な目玉を持つ生物が現れた。

 

「かっ怪物だあぁぁ!!」

 

そう一人の市民が叫びだすと共にデパートはすぐにパニックになってしまう。

 

「どうやら、願ってもない所で転生者が出てくるとはな」

 

「仕事の勤務外だが、それでも戦わない訳にはいかないよな」

 

「まったく、怪盗も大変じゃな」

 

その言葉と共に、懐から取り出した煙玉を服の袖から出し、誰にも気づかれないように煙玉を地面に叩き落して、レギオンが走り出している方向の前に立ち、それぞれの怪盗衣装に変装し、デパートの客達の前に立つ。

 

「なっなんだ!!」

 

やがて煙が晴れると同時に俺達は同時にVSチェンジャーでレギオン達の目玉に向けて銃撃を放っていった。

 

「きっ貴様達は」

 

「これから有名になる怪盗だよ。

そんで、予告する。

お前の転生特典、レギオンは俺達が貰う」

 

その言葉と同時に俺は懐から予告状をレギオンの近くにいた転生者に向けて投げつけた。

 

「かっ怪盗だとっ?」

 

「そっ怪盗戦隊ルパンレンジャー、それが俺達だ」

 

そのまま俺達はVSチェンジャーとそれぞれ変身する為のダイヤルチェンジャーを持ち、VSチェンジャーにセットする。

 

【レッド】【ブルー】【イエロー】

 

【【【0・1・0! 怪盗チェンジ!!】】】

 

その音声と共にダイヤルを回し、、VSチェンジャーを変形させて、宙に向けて構えると同時に打ち抜く。

 

「「「怪盗チェンジ」」」

 

その言葉と同時に俺達はルパンレンジャーに変身した。

 

「ルパンレッド」

 

「ルパンブルー」

 

「ルパンイエロー」

 

「怪盗戦隊 ルパンレンジャー」

 

「ヒーローごっこをするなら、さっさと死にやがれ」

 

「残念ながら、こっちだって遊びじゃないんだよ。

お前のお宝頂くぜ!!」

 

その言葉と同時に再度動き出したレギオン達は俺達や後ろにいる客達に向かって襲い掛かてくるが、俺達は自身の持つVSチェンジャーを使い、レギオンの目玉を潰し、ルパンソードで切り裂いたり、マジックハンドでレギオンを投げ飛ばしを行ったり、集団で襲い掛かってくるレギオンに対して、俺達は互い背中と客達を守りながら、進んでいった。

 

「なっ、こんなに簡単にレギオンを」

 

「くぐってきた修羅場が違うんだよ」

 

俺はそう叫びながら、ルパンソードのマジックハンドを使い、持ち主だと思われる転生者を拘束し、壁まで叩きつけた。

 

「さぁって、お前の特典頂くとするか」

 

そう言い、俺は転生者に向けて、VSチェンジャーを打ち抜くと、奴の身体から力が消えていく。

 

「ふっふふっ!!

お前、何をしたか分かっているのか?

お前がどうしたのか、分からないけど、俺からレギオンを奪うなんて無理なんだよ!!」

 

「何っ!?」

 

その言葉の意味を聞く前にデパート全体に強烈な揺れが起き、見てみると下の階からこちらを睨み付ける大量のレギオンが溢れ出ようとしていた。

 

「ちっ、特典の暴走か。

おい、ブルー、イエロー!!

客達と一緒に脱出するぞ」

 

「仕方ないか」

 

「正直、儂に運転を期待するなよ」

 

「おい、皆!!

死にたくなければ、落ち着いて、屋上を目指せ!!」

 

その叫びを聞くと客は一斉にエスカレーターを使い次々と屋上へと上がっていき、俺達はすぐにレギオンが出てきた穴に向かい、VSチェンジャーを使い、レギオンの進行を少しでも遅らせようとする。

 

「結構な数がいるな」

 

「これでは数分がやっとじゃな」

 

「それでも、やらないだけ、マシだ」

 

俺達はそう言い、なんとか時間稼ぎを終え、近くのエレベーターに向かって、走りだすと、近くのコーナーで鳴き声が聞こえ、振り替えると反対方向に幼い兄弟が二人座り込んでいた。

 

「はぁ、子供を放っておけないよな」

 

俺はそのまま子供達の元へ走り出すと同時に迫りくるレギオン達の攻撃を避けながら、スライディングを行い、一気に二人の兄弟を抱える。

 

「えっ!」

 

「なに!」

 

「しっかりと捕まっていな。

これから、一回限りの怪盗アトラクションの始まりだぜ」

 

俺はそう言い、二人の兄弟を抱えると共にレギオンの群れに再度飛び込み、次々と攻撃してくる奴らの動きを避けながら、目的地であるエレベーターまでたどり着く。

 

そこではエレベーターのドアをこじ開けていた二人がそこで待っていた。

 

「まったく無茶ばかりしおって」

 

「へへっ、悪いな」

 

「とっと、行くぞ」

 

俺達はその言葉と同時にエレベーターの中に入ると同時に壁ジャンプを行いながら、屋上へと向かって飛んでいく。

 

「すっ凄いよ、お兄ちゃん」

 

「へっだろ、一回限りだから思いっきり楽しめ」

 

俺はそう言っていると、先行していたブルーは屋上のドアをこじ開けると同時に俺達もそれに続くように屋上へと飛び込んだ。

 

「おい、屋上で何があるんだよ!!」

 

飛び込むと同時にこちらに気づいた男が文句を言うように近づくが、俺は二人を下すと同時にVSチェンジャーを再度動かす。

 

【【【GET SET READY? 飛べ!飛べ!飛べ!】】】

 

【レ・レ・レ・レーッド!】

 

【ブ・ブ・ブ・ブルー!】

 

【イ・イ・イ・イエロー!】

 

その音声と共に、俺達のVSチェンジャーからそれぞれ赤い戦闘機、青いプロペラ機、黄色いジャイロ型の飛行機が巨大化した。

 

「さて、怪盗特製の飛行機だ。

さっさと搭乗して、脱出するぞ!」

 

その言葉を聞き、客達はすぐにイエローとブルーの飛行機に乗っていき、俺は自身の飛行機に乗ろうとした。

 

「んっ?」

 

すると俺のマントを掴んでいる先程の兄弟がいた。

 

「おいおい、俺のは結構やばいぞ。

ここはあそこの二人の所に行くんだぞ」

 

「嫌っ!

だって赤の人が一番カッコいいもん!!」

 

「一緒に乗せて!!」

 

「参ったな。

怖い思いをしたくないけど」

 

そう言いながら、見ると既にレギオンが迫って来た為、既に二人は出発していた。

 

「はぁしゃあない。

乗った船だ、最後まで面倒見てやるよ」

 

「わぁ」

 

俺はそう言い、俺は二人と一緒に俺専用機、レッドダイヤルファイターに乗った。

 

「さぁショータイムだ」

 

俺はその言葉と同時にレッドダイヤルファイターを発進、先程まで俺達がいたデパートの周りには既に警察によって退避された人々と、ブルーとイエローの攻撃によってバラバラにされているレギオンの大群がいた。

 

だが、それよりも目を引くのはビルから現れた巨大な白い生き物だった。

 

おそらくはレギオン達のボスのような存在だと思うので、奴を倒さないと問題は解決しないようだな。

 

「とにかく、どっか安全な所にっ」

 

すると奴は角を開いて、こちらに向けて青い電撃を放ち、襲い掛かってきた。

 

「慌てん坊な、カブトムシだぜ!!」

 

俺はそのまま操作を行い、奴の電撃を避けていくが、一緒に座っている子供達の安全を考慮しながら避けているので、それ程長時間は危険だ。

 

「良いねぇ、正義のアウトロー!

ぐっと来たよぉ」

 

「なんだ?」

 

どこからか聞こえてきた声の方を見ると、そこには巨大な顔が付いた謎の飛行機がこちらに近づきながらレギオンに攻撃を始めた。

 

「なんだ?」

 

「俺の名前はグッドストライカー。

今はお前達の味方だから、早く降ろしたらどうだい?」

 

怪しげな奴の言葉は正直に信用できないが、今はこの子達の安全を考え、俺は近くの警察達がいる所まで降りると、子供達を抱えて降りた。

 

「動くな!!」

 

そう言い、警察達はこちらに向けて銃を構えた。

 

まぁこちらが怪盗だから当たり前の反応だから、別に文句を言うつもりはないけどな。

 

「えっ違うよ、おまわりさん!!

この人達は僕達を助けてくれたんだよ!!」

 

「そぅだよ!」

 

その事で困惑したのか、二人は必至に警察に話しかけた。

 

「ははっ大丈夫だよ。

おまわりさんはとっても正しい事をしているから。

まぁ怪盗の前にして、とっても正しいんだよ」

 

「でも」

 

「お前達、そこをどけ」

 

その声と共に警察の中心にいたコートを着た人物が現れると、俺の前に対峙した。

 

「ルパンレンジャー。

今回はお前達のおかげで市民が助かったのは礼を言うだ。

だが、お前達を逮捕するのも俺達の仕事だ」

 

「分かっているよ。

だけど、俺達は怪盗だから、そう簡単に捕まらないぜ」

 

「はぁ、そうかよ」

 

そのままその人はこちらに背中を向けた。

 

「行くぞ、お前達。

まだ市民の避難は終わっていない」

 

「でも、怪盗と名乗ったあいつらを放っておいても「馬鹿野郎!今はそれよりも市民の方が第一だろうが!!」はっはい!!」

 

そのまま警察官は子供達を抱えると、その場から離れていった。

 

「借りは返したぞ」

 

「ふっ誰だが分からないけど、サンキュー」

 

俺はそのままレッドダイヤルファイターに乗り込むと懐に残っていた予告状を子供達に投げた。

 

「えっ?」

 

「予告する。

君達の怖い思いは俺達が頂く。

だから安心して」

 

俺はそのままレッドダイヤルファイターを飛ばし、一気にレギオンの元まで飛んだ。

 

「どうやら、準備ができたようだねぇ」

 

「それよりも、お前はなんなんだ?」

 

「謎のお助けロボさ。

それに、こいつを倒すには俺の力が必要だしね」

 

「なに?」

 

「怪盗ガッタイム」

 

その言葉と共に俺達が乗っているダイヤルファイターは変形し、グッドストライカーに合体していき、そして、その形は飛行機から巨大な怪盗ロボットとも言える姿になった。

 

「完成!!ルパンカイザー!!」

 

「ルパンカイザー?」

 

「なんだと」

 

「コックピットが一つに?」

 

何が起こっているのか分からないが、どうやらこれまで合体できなかったダイヤルファイターが、この謎のダイヤルチェンジャーによって、合体ロボになるようだ。

 

「まぁいいぜ、お前のお宝頂くぜ」

 

俺達はそのままブルーが乗っていたブルーダイヤルファイターが変形したバルカン砲をレギオンに向けて銃弾を放っていくと、レギオンの装甲に少しずつ凹んでいく。

 

たまらず、レギオンは再度小さなレギオンを召喚し襲い来るが、ルパンカイザーが元は飛行機が変形したロボットなのか、簡単に空を飛ぶ事ができ、自動的にロックオンし次々と消し飛ばしていく。

 

そしてイエローダイヤルファイターも変形し、腕の部分の回転カッターが回り始め、一気にレギオンに接近すると、頭部の角をまっすぐと切り裂き、再度バルカン砲を頭部に押し付けると、連続に放たれとどめを刺した。

 

レギオンは最後の悲鳴をあげると同時に光の球へと変わり、ルパンカイザーの腕に収まった。

 

「回収完了」

 

俺達はその確認を終えると、その場から飛び立つ。

 

なんとかルパンカイザーは解除され、空を見ると既にグッドストライカーが「じゃあなぁ!!」とどこかへ去っていった後だった。

 

「さてっと、にしても今後はこういうのが増えそうだな」

 

「そうだな、もうさっさと寝るとするか」

 

「そうじゃな」

 

俺達はそう言い、喫茶店でさっさとベットで寝落ちしてしまった。

 

「おいおい、お前達、何をやったんだい?」

 

寝ているところに突然声をかけてきた愁一に俺達は疑問に思っていると

 

「なんの事だ?」

 

「これこれ」

 

そう言い見せてきた新聞の一面を見てみると

 

【正義のアウトロー参上 怪盗戦隊ルパンレンジャー!!】

 

「「「はっ?」」」

 

新聞にはデパートの中で行われていた俺達の事についてや、子供達を助けたといったエピソードと共にレギオンとの戦いも書かれていた。

 

「「「なっなんじゃ、こりゃああ!!!」」」

 

俺達は、思わぬ形で有名になってしまう。

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