転生者を更正する警察集団   作:ガンダムラザーニャ

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転生者の憎悪

「いた、あそこだよ!」

 

街中に逃げたダゴネールを追ってドギー、アストルフォ、スバルは走っていた。

 

そしてアストルフォは探知機を使って戦闘員を使って街を荒らしているダゴネールを見つけた。

 

「およ!?

もう見つかっちゃった!?」

 

「観念しろダゴネール!

これ以上貴様に民間人の手出しはさせんぞ!」

 

「…何で君が仕切ってんのさ?

ここは転生者のことに詳しいボクとスバルがいるんだよ?」

 

「む?

すまん、目の前にいるのがかつてのアリエナイザーだと知るとつい」

 

「正確には、そのアリエナイザーの特典を持った転生者ですよ」

 

「何をごちゃごちゃ言ってんのさ!

ドロイドたち、やれ、やってしまえ!」

 

ぐだぐだに話す三人に頭が来たダゴネールは戦闘員を呼び寄せ襲い掛かる。

 

「むっ、そうはいくか!

エマージェンシー デカマスター!」

 

「ケーサツチェンジ!」

 

「マッハキャリバー、セットアップ!」

 

戦闘員が襲い掛かろうとしたときにドギーはデカマスター、アストルフォはパトレン3号に変身、そしてスバルがマッハキャリバーを身に纏った。

 

デカマスターは狼の装飾をした刀で次々と戦闘員を切り裂いていった。

 

「うわー、やっぱすごいね!」

 

3号は周りにいた敵を倒しながらデカマスターの戦いに思わず驚いた。

 

「でも、ボクたちも負けないんだからねっ!!」

 

そう言って3号はさらに戦闘員を倒していく。

 

スバルも二人に続くように戦闘員を殴り、爆風を利用して吹き飛ばしていく。

 

「ん?」

 

しかし、戦いの中でスバルは疑問を抱いた。

 

街に戦闘員が蔓延り建物の中に避難していると思われる人々の気配がなかったのだ。

 

確かに自分達が来たときはダゴネールの戦闘員は街を襲っていたが、建物を破壊している程度で人はいなかった。

 

ではなぜ、避難しているはずの人々の気配が感じないのか?

 

協力者として、転生者の特典を調べていたこともあるので目の前にいるダゴネールの能力についても把握していた。

 

だとしたらとスバルは確信を得てダゴネールを睨んだ。

 

「あなた、まさかだと思いますが私たちが来る前にこの辺りの人たちをフィギュアにしたんですか?」

 

「え?」

 

「なっ!?」

 

「およよ、やっぱりわかっちゃう!?」

 

「答えてっ!」

 

スバルはダゴネールに怒りをぶつけるかのように言い放つ。

 

するとダゴネールはまるで自慢するかのように懐からあるものを取り出した。

 

「デュフフフ、やぁっぱりわかっちゃうんだぁ?

そうだよ、その通りだよ!?

例えば、こんな感じで、ね?」

 

「「「っ!?」」」

 

ダゴネールが取り出したのは人間の形をした大量のフィギュアだった。

 

しかも、よく聞けばフィギュアからまるで苦しんでるかのようなうめき声が聞こえた。

 

「でもちょっと待って!

ダゴネールの能力は人をフィギュアに変えて死に至らしめる能力のはずじゃ!?

…まさか君が言ってた微改造って!?」

 

「その通り!

本来のダゴネールなら人をフィギュアにした時点でそいつは死んでいるけど、ボクチンは特別に神様から人を人形にしてもすぐに死なない、死ぬまで苦しみ続けるように加減ができるようにしていることさ!!」

 

「あなた、人の命を何だと思っているんですかっ!!」

 

「人の命ぃ!?

ボクチンのフィギュア集めを侮辱した奴らへの当然の罰じゃないか!!」

 

ダゴネールは何を言っているんだと怒りのこもった口調で吐き捨てた。

 

「転生者になる前だって、ボクチンが趣味でかわいい女の子のフィギュアを集めていただけなのに、周りの人も家族も気持ち悪いとか変態だとか、人をまるでゴキブリを見るかのように睨みながら言ったんだ!

当然悔しかったよ、悲しかったよ!

挙句の果てには集めたフィギュアを親からごみ袋の中に詰め込まれて、全部捨てられたんだよ!

そこからは絶望しかなくて、自分から死んでやったよ!!」

 

ダゴネールのギョロ目を血走らせながら狂ったように言い続ける。

 

「そして、転生者になって最初こそは皆も優しかったし、フィギュアの話をしても気持ち悪いなんて言わなかった。

だけど、身内の奴がフィギュアのコレクションをうわぁって引きやがったんだよっ!!!!

…これではっきりしたんだ、所詮人間どもとボクチンとでは感性が違うんだって。

だからさ、この世界の人間どもを全てフィギュアに変えて死ぬまで苦しませるんだよぉぉっ!!!!」

 

「っ!

そうだとしても、人間をそんな風に扱っていいわけがない!

今すぐ人々を元に戻すんだ!」

 

「やーーだね!

だぁれが元に戻すもんかヴァーカ!」

 

「だったら力づくでも戻させるまでだ!」

 

「あ、ちょ!?」

 

3号の制止を振り切りデカマスターは刀を構えダゴネールの下へ走ろうとするが、ダゴネールが一つのフィギュアを取り出し頭部と胴体をつまみながら突き出す。

 

「おおおぉっと!!?

それ以上近づいたらボクチンの手でフィギュアが悲鳴をあげながらバラバラに千切れちゃうよぉ!?」

 

「なっ!?」

 

「くっ!」

 

「フィギュアにした人たちを人質にするなんて、君はそんなことをして何とも思わないの!?」

 

「そんなもの、これっぽっちもないね。

言っただろ?

ボクチンのフィギュア集めを侮辱した当然の罰だってね!」

 

「そんな!?」

 

3号は驚愕する。

 

いくら自分の趣味を侮辱されたからって人はここまで狂ってしまえるのかと。

 

その時だった。

 

「あぅ!」

 

「くっ!」

 

「ぬぅっ!」

 

背後から戦闘員が現れ三人を拘束した。

 

「何するんだよ、放せよ!」

 

「デュウフフフフフフゥ!!

無様だね、、滑稽だねぇ!

そうだよ、その苦痛に満ちた顔が見たかったんだぁ!」

 

三人が拘束されているのを高笑いするダゴネール。

 

ダゴネールは片手で特殊な形のステッキを取り出し、それを三人に向けた。

 

「さーて、君たちもボクチンのフィギュアになってもらいまちょうかにゃー?」

 

「くっ!」

 

ステッキから光が集まり始める。

 

このままでは三人ともフィギュアに変えられてしまう。

 

「そぉれ!

ボクチンのフィギュアになっちゃっうぐ!?」

 

「「「え?」」」

 

三人は今一瞬何が起こったのかがわからなかったがすぐに理解した。

 

ダゴネールのステッキから光が放射されようとしたときに、三人の背後から飛んできたレーザーが拘束していた戦闘員とダゴネールのステッキを弾き飛ばしたのだ。

 

「うぅぅ、誰だ邪魔したのはってあれ!?

ボクチンのフィギュアがない!?」

 

先ほどまでダゴネールの手に握られていた人間のフィギュアが手元からなくなっていることに気づき慌ているが、その時に三人の後ろから声が聞こえた。

 

「よぉ、探し物はこれか?

卑怯なオタク野郎♪」

 

三人は振り向くとそこにいたのはバンとかこだった。

 

バンはフィギュアを優しく両手で持ちながらダゴネールを睨む。

 

その眼は覚悟を決めたかのように光っていた。

 




次回はバンが覚悟を決めた経緯から入ります。
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