バンたちパトレンジャーとなのはたち機動六課はある場所に通報がはいり、向かっていた。
「まさか、またインフィニット、ストラトスの世界で転生者が暴れているとはな!」
「でも、ここは前とは別で平行世界みたいですよ?」
「ボク達が知ってるあの世界は多次元学園と融合してるからね」
「あ、見えてきましたよ!
あれです!」
なのはが指を指す。
その先には、強烈な竜巻が巻き起こっておるIS学園だった。
「あれを、転生者が起こしてるってか!?」
「このままだと、あの学園だけじゃなく、周囲への被害も拡大します!」
「マジかよ!
俺たちは、学園に入って、転生者を止めるから、なのはたちは周囲の施設に竜巻の被害が来ないよう守ってくれ!」
「「了解!!」」
「「「「「了解!!!」」」」」
なのはたち機動六課は周囲の施設へ、バンたちパトレンジャーは学園へと向かった。
そして、バンたちは竜巻の中心となっているアリーナにたどり着いた。
「この中に、転生者がいるみてぇだな。
行くぞ!」
「「「警察チェンジ!」」」
『1号!』
『2号!』
『3号!』
『パトライズ!
警察チェンジ!
パトレンジャー!!』
バンたちはパトレンジャーに変身し、中へと走った。
IS学園のアリーナに急いで向かうと、中心で竜巻が巻き起こっていた。
教員や代表候補性がISを纏って対応しようとするが、強烈な風に身動きが取れず、姿勢制御するのがやっとだった。
中には竜巻に飛び込んだのか、壁に叩きつけられISを解除させられて気絶している人もいた。
その中には、織斑一夏と思われる少年もいた。
「おいおい、何だよこの竜巻は!?」
「あの中に、転生者がいるみたいです!
多分、この竜巻もその転生者が…」
「でもこれじゃ、前に進めないよ!」
三人は手で視界を確保しながら、竜巻を見る。
「空どころか、宇宙に行くことを想定していたISがまともに動かせねぇほどの力だ。
こいつは、かなりやばい竜巻だぜ!」
そう言って、1号は懐からバイカートリガーマシンを取り出した。
「バン隊長、まさか!」
「他に奴らに当たらねえようにしたいが、こいつを使ってあの竜巻を止めるしかねえよ!」
『バイカー!
パトライズ!
警察ブースト!!』
1号はバイカートリガーマシンを取り付けたvsチェンジャーを構え、教員や代表候補性などに当たらないように狙いを定める。
「くらえ、バイク撃退…」
「待てっ!!」
「え?」
1号が撃とうとした直前、アリーナの出入り口から、男が警棒を携え、とんでもない速度で走ってきた。
それは、三人が反応してから制止するよりも早い速度だった
そして、距離が近くなったのか、そのまま警棒を前に突き出す形で竜巻の中に飛びこんだ。
すると、ISでは決して近づけなかった竜巻が晴れて、中から鋼の鎧を纏った男が壁に激突するのが見えた。
それで竜巻が止み、教員や代表候補性らはそのまま倒れこんだ。
「がはっ!?
誰だ、俺の邪魔をしたのは!」
その怪人は苛立ちながら正面を見る。
そこには、赤いスーツに顔部分が黒くなっている赤いヘルメットをかぶった男だった。
「お前は、まさか!?
ちいっ!!」
そう言って、怪人は先ほどよりも小さな竜巻を身に纏い、姿を消した。
姿を消したことを確認した男は周りを見回していた。
そこで、1号が駆け寄り問いかけた。
「おい、あんた。
一体どういうつもりだ?」
すると、男は1号に近づき、1号の胸倉を掴んだ。
「お前たちこそ、どういうつもりだ!
あんなものを使って、衝撃が周囲にぶつかったら、どれだけ被害が拡大すると思ってるんだ!」
「っ!」
「お前達二人もだ!
こいつがあれを使うと分かっていながら、なぜ止めなかった!」
「そ、それは…」
「うっ、うぅ…」
男に怒られて三人は何とも言えなかった。
1号は男に言われてはっとする。
自分は竜巻に目掛けてバイク撃退砲を撃とうとした。
だが、それに伴う衝撃と周囲への配慮が足りなかった。
2号、3号も同様だった。
「まさか、こいつなら何とかしてくれるとでも思ったのか?
だとしたら、それは過信だ。
それに…」
そう言って、男は周囲を見る。
「それに、あの竜巻で倒れている人だっているのに、救助に入ろうとしないのはどういうことだ!?」
「「「…」」」
三人は何も言えなかった。
自分たちは、倒れている人よりも、転生者の更生を優先したから。
「この世界では、確かにISというパワードスーツがあってシールドエネルギーというもので守られている。
でも、生身の人間は違うだろ?
お前たちは、そんな人たちを危険にさらそうとしたんだぞ?」
「じゃ、じゃあ俺たちはどうすればいいんだよ!」
1号は冷静さを欠きながら聞く。
すると、男は手を放して、気絶している人を担ぐ。
「決まっているだろ。
周りの人たちの救助だ。
お前たちも、手伝え」
「え?
あ、あぁ…」
三人は男に言われるがまま気絶した人たちを運び、倒れこんでいた教員や代表候補性たちに手を伸ばした。
そして、救助活動が終わり、IS学園の屋上でバンたち三人は再び男と顔を合わせた。
男は変身解除し、オレンジの制服を着た姿へと変わる。
「そう言えば、自己紹介はまだだったな。
俺は巽マトイ。
ゴーゴーファイブの一員で、ゴーレッドをやっている。
お前たちの名前は何だ?
さっきの恰好を見ると、俺達と似ていたが」
「ゴーゴーファイブって救急戦隊の!?
てことは俺たちよりも先輩ってことか…」
目のまえにいる男、マトイからゴーゴーファイブだと聞いて三人は驚くが、すぐに自己紹介に戻る。
「俺たちは警察戦隊パトレンジャーだ。
それで、俺はバン、パトレン1号だ」
「かこと言います。
パトレン2号、です」
「ボクはアストルフォだよ。
パトレン3号なんだ」
「なるほど、警察戦隊か…。
それで、なんであの場にいたんだ?」
「あぁ、それは…」
バンはマトイにこれまでの経緯を話した。
「転生者?
確かに、あいつは災魔一族じゃあなかったが、そんなやつもいるとはな」
「俺たちは転生者の中でも、ああいう風に様々な世界で人々を襲う奴らを取り締まってるんだ」
「そうか…。
でもだからって、倒れている人がいるのにあんなことをするのはどうかと思うぞ?」
「…悪かった。
あの人たちが倒れているのに、これを使おうとして」
バンはそう言って、バイカートリガーマシンを取り出そうとした。
だが、マトイはそれはもういいと制止した。
「確かに、衝撃のことを考えずにそれを使うのはよくない。
だが、俺がお前たちに怒ってるのは救助しようとしなかったことだ」
「救助、ですか?
でも、あれは私たちもあまり身動きが…」
かこが弱弱しく言おうとする。
「そうだ、確かに身動きが取れない。
だが、本当に転生者から人々を守りたいなら、それでも動けるはずだ!」
「それだったら、どうやって助けるっていうのさ!」
アストルフォが聞き返す。
「…人々を守りたい、そう思うのは俺たちも同じだ。
どうしても知りたいなら、お前たちの中にあるレスキュー魂を燃やせ。
俺からお前たちに言えるのは、それだけだ」
そう言って、マトイは立ち去った。
残されたバンたちはなのはたちが来るまで、その場で立ち尽くしていた。