管理局での騒動から数日が経った。
あれから、上層部ははやてたち機動六課にやったことを反省として、コアの回収に賛同していた上層部の職員の謹慎処分や解雇などが行われた。
残された上層部の職員にはロストロギアの反応の記録の確認の強化や、今後の魔導士たちに対する処遇を見直すよう求められた。
なのはやはやては、今回の事後処理やスバルたちのリハビリのためミッドチルダに戻っていた。
束は、あれから箒から連続で電話が来たことに気付き、元の世界へと帰っていった。
その代わり、フェイトが交番に来て、礼を言いに来た。
「あの、この度はありがとうございました!」
「どういたしまして♪
お前も無事で良かったな」
「その、お礼の印と言いましょうか。
なのはちゃんとはやてちゃんとで選んだんですけど、受け取ってもらえますか?」
フェイトはそう言って、ケースを取り出し、バンに渡した。
そして、バンはケースの中を見る。
中には水色のミキサー型の機械が入っていたのだ。
「おいおい、これトリガーマシンじゃねぇか!
まさか、バイカーの時みたいに、ロストロギアの中から選んだのか?」
「はい!
一応、許可は取ってありますので、大丈夫です」
「そうか。
ありがとな、大事に使わせてもらうぜ♪」
そうして、バンはトリガーマシンミキサーを受け取ることにした。
すると、交番に警報と霞からの通報が入った。
『街の至るところで爆発が起きてるわ!
バン、今すぐフェイトと一緒にこれの調査と解決に向かって!』
その通報を聞いたバンは、フェイトの顔を見る。
「…街で爆発って、まずいなぁ。
フェイト、行こうぜ」
「はい!」
二人は爆発が起きてる街へと向かった。
「おいおい、これは…」
「ひどい…!」
二人が街に着いたとき、その光景に驚いた。
ビルやマンションのような高層建築が地面から崩れたり、内部で爆発したのか、傾きかけたりしていたのだ。
しかも、地面には瓦礫で埋め尽くされていた。
「一体、どんな爆発でこんなことが…!?」
バンは周囲を見回すと、周りから緑色の謎の生き物が現れまっすぐとバンたち近づいてきた。。
「な、何ですか!
この生き物は!」
フェイトはその生き物を見て思わず警戒する。
「…こいつらはクリーパー、だな。
あまりこいつらに近づくと、強力な爆発を引き起こすから気を付けろ」
「了解です!
バルディッシュ、セットアップ!」
「警察チェンジ!」
『stand by ready set up!』
『1号!
パトライズ!
警察チェンジ!
パトレンジャー!!』
「それじゃあ、行くぜ!」
「はい!」
1号はVSチェンジャーでクリーパーの額を撃ち抜き、近づいて爆発しようとしたら、パトメガボーで他のクリーパーのところへと殴り飛ばし同士討ちをさせながらクリーパーを攻撃する。
それに対して、フェイトは槍に電気を纏わせて、高速で移動しながらクリーパーを凪ぎ払っていった。
「ふぅ…。
とりあえず、こんなところだな」
「そうみたいですね。
しかし、何でこんな生き物がこんな街に?」
クリーパーを倒して周囲を見回すと、1号は探知機を取り出し、倒れたクリーパーに近づける。
「…こいつらは特典で生み出されたようなやつだな。
まだ周囲にも、隠れてやがるが、これ以上はキリがないな」
「じゃあどうすれば…」
「そうだな…」
そう言って1号は街の中央にある高い鉄塔を見る。
「あそこが一番反応が強い。
あそこに、この特典の転生者がいるかもな」
「じゃあ、その転生者を倒せばクリーパーも消えるってことですか?」
「だと思うぜ?
とにかく、あそこに向かおうぜ」
「はい!
じゃあしっかり捕まってください!」
「え?
って、うおおっ!?」
いきなりフェイトに手を捕まれ1号は呆気に取られるが、高速で鉄塔へと連れていかれたことに驚いてしまう。
、鉄塔の天辺にたどり着いた1号とフェイトは、ある男と遭遇した。
緑色のパーカーを纏った青年だった。
そして青年は二人に言った。
「へぇ、よくここに俺がいるってわかったな?」
「生憎、転生者相手に、探すのは慣れてるんでな。
それで、お前があのクリーパーを街に放ったやつだな?」
1号は青年に聞くと、高いテンションで青年が言った。
「ビンゴぉ!
俺はクリーパーを操る特典を持ってんのさ!」
「っ!
まさか、あの爆発もあなたが!」
「その通り、たかが人間ごときが俺よりも上にいるのが気に入らなかったんでな。
この鉄塔以外の高い建物をぶっ壊してやったんだよ!
俺が世界の頂点に立つ存在として知らしめるためによぉ、ヒャッハーっ!!」
青年は背を向けて仰け反りながらそう言った。
「…いかれてやがるな。
てめぇをぶっ倒して、更正してやるよ!」
「あなたのような人を、私は許さない!」
「できるもんならやってみろよ!」
青年の言葉と同時に、周りにクリーパーが出現する。
「今夜は愉悦っしょぉ!!」
クリーパーは勢いよく1号たちに飛びかかった。
それに対して、1号はVSチェンジャーで近づかれる前に、クリーパーの頭部を撃ち抜いていく。
フェイトは槍に電気を纏わせ、爆発するよりも高速でクリーパーの体を貫いていく。
だが、これでは二人の体力が消耗するのも時間の問題だった。
「キリがねぇな!
試しに、あれを使うか!」
『ミキサー!
パトライズ!
警察ブースト!!』
1号はトリガーマシンミキサーを使い、クリーパーたちの足元に向けて撃った。
はやても、その意味を理解したのか、勢いよくジャンプする。
VSチェンジャーから放たれた灰色のエネルギー弾はミキサーのコンクリートのように広がり、クリーパーの足を止める。
「すげぇな、これではこいつらの動きを止めれたぜ!
これでとどめだ!」
『バイカー!
パトライズ!
警察ブースト!』
「私も行きます!
フォトンランサー!」
「バイカー撃退砲!!」
1号はバイカー撃退砲を、フェイトは槍のような魔力弾を撃った。
鉄塔の天辺に強烈な衝撃が走り、クリーパーが消し飛ぶ。
それを見た青年は呆然とする。
「おいおいマジでか!
俺のクリーパーが、こうも簡単に!?」
「さて、あとはてめぇだけだぜ?」
「…」
そんな青年に、二人は武器を構える。
すると、青年は舌打ちし、クリーパーの人形を取り出す。
「俺がこんなところでやられるかよ!
とぉっ!!」
「なっ!?」
「っ!!」
青年は、クリーパーの人形を胸に突き付けると同時に、鉄塔から、身を投げた。
すると、青年の体は光だし、巨大なクリーパーへと変身した。
「こいつ、変身して巨大化しやがった!」
「ど、どうしましょう!」
『その時は、俺の出番だな!』
1号とフェイトが巨大化したクリーパーに驚いている時に、以前ルパンレンジャーと共に行方不明になったグッドストライカーが現れた。
『グッドストライカー、ぶらっと参上!
今回は警察に協力するぜ!』
「グッドストライカー!?
…話は後でだな。
かこ、アストルフォ!
デカイクリーパーが現れた。
トリガーマシンに乗って、すぐにこっちに来い!」
『『了解!』』
グッドストライカーが平気で自分達に味方しようとする態度に驚いたが、今はそれどころじゃないと判断し、かことアストルフォを座標などを提示して呼び出す。
その間に、フェイトは飛んで、クリーパーに牽制を仕掛ける。
『位置について、ヨーイ!
走れ走れ走れ!
出動!
轟・音・爆・走!!』
そして、1号はVSチェンジャーを操作して、トリガーマシンを巨大化させる。
1号はトリガーマシンに乗って、クリーパーの足元の近くで2号と3号のトリガーマシンマシンと合流する。
『バン隊長、これは一体…!』
『このデカイの、クリーパーだよね!?』
「あれは転生者が変身した姿だ。
すぐに決着つけるぞ!」
『グッドストライカー!
位置について、ヨーイ!
走れ走れ走れ!
出動!
一・撃・必・勝!!』
『警察、ガッタイム!
正義を掴み取ろう!』
巨大化したグッドストライカーは変形し、三人のトリガーマシンが合体する。
「「「完成、パトカイザー!!」」」
「あれが、パトレンジャーのパトカイザー…!」
フェイトはクリーパーの攻撃を避けながら、初めて見るパトカイザーに驚く。
「フェイト、ここからは俺たちが引き受ける!
下がって休んでくれ!」
「…!
いいえ、私も、やらせていただきます!」
フェイトはそう言って、パトカイザーの隣に移動する。
「そうかよ。
それじゃあ、行くぜ!」
「「「了解!!」」」
パトカイザーはクリーパーに近づき右腕の警棒でクリーパーを殴り付けようとする。
すると、クリーパーは頭部を器用に使い、パトカイザーの警棒の動きを反らせる。
そして、クリーパーは口を開けて、中から大量のクリーパーが射出し、パトカイザーは爆発の衝撃で後ろへと下がってします。
「ぐおぉっ!?
クリーパーを弾丸代わりってか?
…やるじゃねぇか」
「ええい!」
2号はレバーを操作して、左腕のキャノンでクリーパーを撃とうとする。
だが、まるで軌道がわかっているかのように、避けられてしまう。
「これならどう!?
フォトンランサーっ!!」
フェイトは魔力弾を連続で撃つ。
パトカイザーのピストルよりも速い速度で魔力弾を撃っているため、クリーパーは避けきれず、一発が口の中に入り、口の中が勢いよく爆発する。
そして、クリーパーは、爆発の衝撃で大きく怯んだ。
「口の中が弱点だな。
なら、こいつで動きを止めてやるよ!」
『お!
それって新しいやつか!?」
1号が取り出したトリガーマシンミキサーを見て、少し驚いた様子でそう言った。
「まぁな。
行くぜ!」
『ミキサー!
位置について、ヨーイ!
走れ走れ走れ!
出動!
完・全・硬・直!!』
『右腕、変わります!』
右腕のトリガーマシン3号からミキサーへと切り替わる。
「これは、パトカイザーミキサーってところだな♪
…ところで、何でお前らそんな微笑まし気に俺を見てんだよ?」
「す、すみません!
名前の付けるの、上手になってきたなぁって思って…!」
「おめでとう隊長!!」
「今回は俺も、花丸やっても良いぜ!」
「お前ら、俺を何だと思ってたんだよ…。
というか、今はそんな場合じゃあねぇな!」
三人に暖かい目で見つめられた1号は呆れながら、クリーパーに集中しようとする。
すると、クリーパーは口を開けて、小型のクリーパーを発射しようとする。
「させるかよ!」
パトカイザーミキサーは右腕のミキサーを構え、クリーパーの顔面にコンクリートを射出する。
すると、口をコンクリートで固められたクリーパーは、射出するすることができなくなり、口の中で大爆発を起こした。
「さて、これでとどめだ!
行くぞ!」
「「了解!!」」
1号の言葉を聞いて、1号を含む三人はクリーパーにVSチェンジャーを向ける。
『喰らえ!
パトカイザーメテオロードストライク!!』
三人が同時にVSチェンジャーの引き金を引いた瞬間、右腕のミキサーでクリーパーの体をコンクリートで固め、左腕のキャノンでクリーパーの口に連続射撃を行う。
それにより、クリーパーの口の中に留まらず、体が一気に膨れ上がり爆発した。
「任務完了だ!」
バンは元の姿に戻った男を更正した後、グッドストライカーに問い詰めていた。
「…俺が聞きたいことはわかるよな?
何でルパンレンジャーに協力してたんだ?」
『え?
そりゃ、あの怪盗たちにもグッときたからだよ』
「グッときた?
なんだよそれ、気分次第ってことかよ!」
『ハッハッハ!
そう怒るなよ。
今までや今回だって、お前たちに協力したのも、お前たちにグッときたからなんだぜ?』
バンの剣幕にグッドストライカーはカラカラと笑いながら受け流す。
『俺はその時の気分で、お前たちにも、怪盗にも手を貸すのさ。
それじゃあ、アッデュー!』
そう言って、グッドストライカーは空の彼方へと消えていった。
「…マジかよ。
まぁ、裏切ったって訳でもないから、そうだろうな…」
グッドストライカーの行動に一々頭を悩ますのに馬鹿らしくなったバンは、トリガーマシンミキサーを見つめる。
「バンさん!
そろそろ、交番に戻りましょうか!」
バンは声のする方向に顔を向けると、かこ、アストルフォ、そしてフェイトが待っていた。
「わぁーったよ!
今行くぜ」
バンは三人のいる方向へと、足を進めた。