転生者を更正する警察集団   作:ガンダムラザーニャ

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右京とパトレンXの秘密

「…うん、ここは?」

 

かこは目を覚ました。

 

天井を見るが、病室のようだったがどこなのかはわからなかった。

 

 

「気が付いたか!」

 

「かこ、どこか痛いところとかない?」

 

「かこさん、無事でよかったです…!」

 

バン、アストルフォ、ティアナがかこの顔を覗き込んだ。

 

その後ろでなのはたちは安堵していた。

 

「バン隊長、アストルフォちゃん、ティアナさん、皆さん…」

 

「おや、お目覚めのようですねぇ」

 

「全く、1日丸々寝てたわよあんた」

 

右京と霞が入ってきた。

 

「右京長官に、霞さん。

あの…、ここは?」

 

「ここは本部の病室です。

今までこういう機会がなかったので、初めても無理はありませんが」

 

「そうですか…。

…!

そう言えば、あの時、私を助けてくれた人は!?」

 

かこは思いだしたかのように、右京に聞いた。

 

右京もそれについて、聞かれると分かっていたように、冷静に答える。

 

「そのことでしたら、もう来てますよ?

入ってきても大丈夫ですよ」

 

「はい、右京さん!」

 

右京に言われて、一人の男が病室に入ってきた。

 

そこには刈り上げた短髪にフライトジャケットのような服を着たとこがいた。

 

「初めまして、俺は亀山 薫。

今はパトレンXをやらせてもらってます!」

 

「…どうも、初めまして。

かこと言います」

 

「バンです」

 

「ボクはアストルフォです。

よろしくお願いします!」

 

「よろしく!

…そう言えば右京さん。

以前パトレンジャーのことは聞いてましたけど、この子たちは?」

 

亀山はなのはたちを見て疑問に思ったのか右京に聞く。

 

「彼女たちはパトレンジャーと協力関係を結んでいる、時空管理局の魔導師です」

 

「初めまして、高町なのはです」

 

「スバル・ナカジマです」

 

「ティアナ・ランスターです」

 

「エリオ・モンディアルです」

 

「キャロ・ル・ルシェです。

この子は、フリードリヒです」

 

右京から聞いて、なのはたちは順番に自己紹介をする。

 

それに対して亀山はよろしくと頭を下げる。

 

その時に、バンが質問した。

 

「亀山さんがパトレンXなのはわかったんですけど、亀山さんも俺達と同じ、転生者なんですか?」

 

「それを、これから話すところだったんです。

彼は少し、複雑な状態ですからねぇ。

本来ならば、話す場を設けたかったのですが。

…その前に、かこちゃんも、病み上がりで申し訳ありませんが、よろしければ話を聞きますか?」

 

「いえ…、大丈夫です」

 

「わかりました。

では、まず亀山くんの話をする前に僕の話をしましょうか。

これは後で亀山くんにも繋がりますからねぇ」

 

かこに確認を取った後、右京は自分のことを話す。

 

「まず、君達は僕が神様であることはご存知ですね?」

 

バンたちは頷く。

 

「確かに、僕は神様を名乗っています。

ですが、正確には僕は神の力の一部を与えられた、いわば神でありながら人間でもあるんです」

 

『っ!』

 

それを聞いて、亀山を除くバンたちは驚いた。

 

「元々僕は、杉下 右京として警視庁の特命係で警察をやっていたのです。

亀山くんとは、その付き合いがありましてねぇ」

 

「あの時は、お世話になりました」

 

「いえいえ。

そして、亀山くんが警察を辞めた後、僕は特命係として様々な人と組み、様々な事件の捜査及び犯人の逮捕に至りました」

 

そう言いきった時、右京は難しい表情になる。

 

「ですがある時、不可解な事件が多発化したのです」

 

「不可解な事件?」

 

「えぇ、捜査一課ですらもお手上げで、鑑識に回しても見たこともない物質など検出されて凶器の出所もわからない。

挙げ句の果てには、証拠らしい証拠も、見つからなかったのです。

それゆえ、早々に捜査を打ち切られ迷宮入りするという事が相次いでいたのです。

…当時の僕もそれらの事件を調べましたが、まったく手掛かりがつかめませんでした」

 

「そ、そうだったんですか…。

でも、それと長官が神様になったことと関係しているのですか?」

 

「もちろんですとも。

その時に、後に君達をパトレンジャーに任命した女神であるエリスさんが現れたのですから」

 

「エリス様が…」

 

それから右京は話を続けた。

 

最初こそは右京と半信半疑ではあったが、女神エリスに右京が調べていた事件の真相とその証拠になる記憶などを見せられたのだ。

 

その事件のほとんどが転生者が関与していて、未だに捕まっておらず、それ以外でも発覚していない事件を引き起こしていた。

 

そして何より、その転生者は人としての心を失っていることにエリスは心を痛めていた。

 

それ故、元の人間に戻したいと願っていた。

 

しかし、一度転生させると、こちらから干渉することができない。

 

だから、自分の代わりに転生者を取り締まれる人間を探していたのだと。

 

「…それで選ばれたのが、長官だったってことなんですね」

 

「はい。

ただ、僕の場合、神の力を与えられても、特典を渡したり、転生者の特典や情報を調べることができる程度で、僕では転生者に対する決定打に欠けていました」

 

「…」

 

「なので、僕の代わりに戦える人を探しました。

僕と付き合いのある人の中からねぇ」

 

「それで選ばれたのが、俺だったってわけッスよ!

まぁ、海外にいる時にいきなりこれが飛んで来たのは驚きだったッスけど」

 

亀山は補足するように銀の新幹線と金の機関車が合体した銃を見せる。

 

すると、アストルフォが手を挙げた。

 

「そう言えば、それってvsチェンジャーに似てるけど、何なんですか?」

 

「これはXチェンジャーってやつなんだ。

普段は俺の手元にないんだけど、俺が念じたり、転生者関係で何かあると俺のところに来るようになっているんだ。

…何でか、俺以外にも使っている奴いるみたいなんだけどさ」

 

「その点について、以前エリスさんがいっていました。

Xチェンジャーは元々エックストレインゴールドを自分で作ったのだと。

ですが、どういうわけか、もう一人の作ったエックストレインシルバーと合体したことでこのようになり、亀山くんともう一人の誰かが変身できるようになったのです。

だから、もし君達両方が同時に呼び出したのなれば運に頼らざるを得ないのです」

 

『…』

 

それを聞いたバンたちは難しい顔をする。

 

もう一人の変身者は誰なのかも、敵か味方かもわからない。

 

だから、場合によってパトレンXは一緒に戦えないということが出てくるのだ。

 

「でも大丈夫だよ!

もしそうなったら、俺なりにサポートするからさ」

 

「そうですね。

ですが、そうならないよう祈りますよ」

 

「まぁ、それなら良いんだけどね。

…!?」

 

直後、霞の髪飾りのアンテナが何かを察知した。

 

「長官。

前回戦った二人の転生者が現れたわよ。

…しかも、今回は誰かを追っているみたい」

 

「二人?

…そうですか。

それでは、パトレンジャー及び機動六課の皆さん。

二人の転生者の更生及び、追われている人の保護をお願いします。

…かこちゃんは、ここで待っててもらっていいですか?」

 

「!?

ど、どうしてですか?」

 

「さっき察知した転生者のの片方、あんたにとってのトラウマなんでしょ?

そんな状態のあんたを戦いに出したら、どうなるんだか」

 

「す、すみません…」

 

「申し訳ありませんねぇ。

…それでは皆さん、出動準備でき次第向かってください」

 

「了解です!

…悪いなかこ、今は一緒にいてやれなくて」

 

バンはかこにそう言ってから、アストルフォたちを連れて病室を出た。

 

「さて、僕たちもそろそろ行きましょうか」

 

「右京さん!」

 

「…?

どうしました、亀山くん」

 

右京たちも病室に出ようとした時、亀山が引き留める。

 

「すみませんが、俺、この子と話がしたいんです。

なので、それが終わってから現場に向かっても良いですか?」

 

それを聞いた右京は少し考え込む。

 

「…なるほど、わかりました。

では、用が済み次第、向かってください」

 

「あんまり悠長にしてられないわよ」

 

そう言って、右京たちは病室を後にした。

 

病室に残ったのは、亀山とかこだけだった。

 

「…すみません、私なんかのために…。

それと、前回、助けていただいて、ありがとうございました…」

 

かこは謝罪と感謝を述べる。

 

「おう、どういたしまして。

…えーと、確か君はパトレン2号なんだよね?」

 

「はい。

長官からこの特典をいただいて、戦うことができるんです。

それで、私と話がしたいと言っていましたが、どのような?」

 

「…そうだな。

俺助けに行った時に、かなり怯えてたから、気にはなってたんだ。

まぁ、相手が君にとってトラウマみたいなもんだったかもだけど、さ」

 

「…」

 

「まぁ、俺が聞きたいのは、何でこんな小さな子が転生者相手に戦ってるんだろなってところもあるけれど。

君は何でパトレンジャーになったんだ?」




文中に出るエリスはこのすばの女神エリスです。
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