また、名前だけですけど、NCドラゴンさんの転生者も出します。
「私の、パトレンジャーになった理由、ですか?」
亀山は頷く。
「右京さんから君達のことは聞いてる。
皆転生者に殺されて転生したってことも、それで転生者の更正のために戦ってることも。
でも、君自身はどうなのかなぁって」
「…」
それを聞いてかこは俯く。
「あぁごめん!
別に、心の傷を掘り下げようなんて…」
「いえ!
それは、大丈夫、なんです…。
でも、パトレンジャーになったの、最初こそは本当に、選ばれたってだけだったんです」
「選ばれた?
それってどういう…」
「長官が言うには、この特典は私たち三人を選んだとのことでした。
ですが、私自身はそんなものになるつもりは、なかったんです。
…何より、当時の私は人間というものに対して、トラウマを抱えてましたから」
「え?」
かこは話を続ける。
生前に図書館の常連客からいきなり謂れのない誹謗中傷の罵倒を浴びせられたこと。
いきなり、両親でも身に覚えの無かった莫大な借金を背負わされたこと。
挙げ句の果てには、両親が危険な思想を持っているというわけのわからない理由をつけて、両親を連行して、拷問して、自分の目の前で処刑したこと。
そして、後に仮面を付けたピエロみたいな人が町に来たばかりの客だから中に入れて欲しいと言ったので案内ついでにお茶を出そうとしたときに刺されたこと。
しかも、死ぬ寸前、ピエロが仮面を外して、見えた姿が、自分の両親を目の前で処刑した男と同じ顔だったこと。
これらのことから、人間が信じられなくなり、トラウマそのものとなったこと。
「…」
亀山はかこの話を黙って聞いていた。
だけど、その手は強く握り絞められ震えていた。
それは怒りだった。
亀山はかこの話を聞いて、理不尽だとおもった。
それでも、かこは話を続ける。
「だから、当初はバン隊長のこともアストルフォちゃんのことも、信じられなかったんです。
あの人たちはただ純粋に、私と話がしたくて、美味しいご飯を食べて欲しくて、やってただけなのに。
私は、それを全部拒絶したんです…」
「…」
「転生者と戦う時だって、あの二人を見捨てようと、したんです…。
それなのに…助けてくれたんです。
大丈夫かって…。
どこかケガはないかって…!」
かこは話をしていくうちに涙を流していた。
「おかしいですよね…?
あの人たちのこと、見捨てようとしたときだって、心の中でざまあみろってバカにしてたのに…!
そんなひどいこと考えてた私を、あの人たちは助けたんです…!
正直、そんなことされると、人間不信になってた自分が恥ずかしくて…悔しくて…!
どうして、そんなに優しくしてくれるのか、わからなかった!」
かこの目から大粒の涙が溢れていた。
それはその時の後悔と、優しさに包まれたうれしさもあるのだろう。
「だから、その時のことを聞いても、放っておけなかったからって、同じパトレンジャーの仲間だからって!
その時の二人の背中はとても大きくて、まぶしかったんです…。
私の、闇が一気に晴れるかのような気分だったんです。
だから、バン隊長とアストルフォちゃんの力になりたいって、また人を信じたいって…その時から思うようになってきたんです!
…でも、今じゃダメですよね、こんな体たらくでは。
私たちを殺した人の顔を見ただけで、この状態なんです…。
…惨めに、思っちゃうよぉ…!」
言い切ったかこは涙に濡れた顔を手で覆う。
亀山はかこの肩にポンと手を置く。
「…あの二人の力になりたい。
それが、君の理由、なんだね」
「うん…うん…!」
「そうなんだ。
けどさ、今の世の中、君のような犠牲者は、多いと思うよ?」
「…?」
「俺さ、君達が転生する前から少しずつだけど、転生者による被害者のこと調べてたんだ。
特典の力で周りに裏切られた挙げ句、大切な家族を奪われ、何もかも信じられなくなった人も、結構いたんだ」
「…」
「今でも、それは変わらない。
…もし、君と同じような境遇にあいそうになった人がいたら、君はどうしたいんだ?」
「私、だったら?」
「パトレンジャーとしての責務を果たすのも有りなんだけどさ…。
君自身は、どうしたいんだ?」
「…」
かこは考える。
パトレンジャーとしての使命。
自分の心。
その人とその人の家族との幸せ。
それら全てを引っくるめて考える。
「私は…!
その人を守りたいです!
私と同じ目に遭ってほしくないから、
皆に笑顔でいてほしいです!」
かこの顔には、不安も迷いもなかった。
それを見た亀山は安心したのように微笑む。
その時、置いてあったVSチェンジャーが光を放ち、何かがかこの手元に飛んで来た。
「はっ、はっ!」
街を一人の男が傷だらけの少女を担いで走っていた。
男は人目のつかない建物の隙間に入り、そこで休憩しようと座り込んだ。
「はぁはぁ…。
…ここまで来れば、あいつらも追ってこないだろうな。
…おい、大丈夫か?」
男は少女に声を掛ける。
「うっ…うぅ…」
少女は少しだけ目を開けるも、うめき声をあげることしかできなかった。
すると、男は懐から飲料水を取り出した。
「これを飲め。
少しなら、のどが潤うはずだ」
そう言って、男は少女に飲料水を飲ませる。
少女は少しだけ安らかな表情になっていることに男は安堵する。
「よかった…。
これならしばらくは…!?」
直後、男は何かを察知して建物の隙間の通路を見る。
「よおっ!」
「どうもぉ♪」
通路から挟み込むように同じ顔をした二人の男、断罪兄弟が入ってくる。
男は警戒する。
「もう鬼ごっこは終わりだ。
さっさとそのガキ引き渡してくんねぇかな?」
「引き渡しても、粉々にしてやるけどよ」
「ってそれ結局は殺してんじゃんかよ兄貴!」
断罪兄弟はゲラゲラと笑う。
「くっ!
…!」
「おっと!
迂闊に動くんなら、丸焼きになるぜ?」
男は隙をついて断罪兄弟の隙間を縫って脱出しようとするが、断罪弟に阻まれる。
その間に断罪兄が近づいてくる。
「…やるしかないってのか!」
男は何かを取り出そうとした直後。
「動くなっ!!」
「「「っ!?」」」
バンたちは断罪兄弟の後ろからvsチェンジャーや武器を構える。
「…おい弟。
こいつら前のポリ公か?」
「あぁ、そうさ。
けど警察名乗ってる癖して弱いんだよ」
「とか言いながら結局一人も殺せてねぇのによ」
「うるせぇよ!
今から殺せばいいんだよ!」
「てめぇら、今すぐその二人から離れやがれ!」
バンは断罪兄弟に離れるように言う。
だが、断罪兄弟は小ばかにするかのように切り捨てた。
「はぁ?
んなもんノーに決まってんだろバーカ!」
「だな!」
その言葉と同時に二人は走り出した。
そして、男と少女を飛び越え、火炎放射器と氷冷放射器を構える。
それと同時に、バンたちも変身する。
1号、なのは、スバル、ティアナは断罪兄が。
3号、エリオ、キャロは断罪弟が。
その隙に、男は少女を連れてどこかへと走った。
「今のうちに早く逃げないと…!?」
男は隙間の外へと出た途端、何かを見つけた。
「くそっ!」
「二人一緒だと、こんなに強いだなんて…!」
男がどこかに行ったあと、断罪兄弟と戦っていた1号たち。
だが、二人の圧倒的なコンビネーションを前に、手も足も出ない状態だった。
「お前ら程度に、俺様たち断罪兄弟のコンビネーションに敵うとでも思ったのか?
ダッセェ!」
「そう言うわけなんでぇ、お前らはここで丸焼きでぇす!」
断罪兄弟は氷冷放射器と火炎放射器を構える。
1号たちは歯噛みした。
その瞬間、建物の隙間に奥から、誰かが走ってきて、断罪弟を蹴飛ばし、断罪兄にぶつかる。
「っ!
誰なんだ!?」
1号たちと断罪兄弟は誰かがやって来た方向を見る。
そこにいたのは亀山だった。
「悪い、遅くなっちまった!
君達大丈夫か!」
「亀山さん!」
1号は亀山が来たことに驚く。
「てめぇ、誰なんだよ!?」
「ふざけやがって!」
断罪兄弟は怒りを露にしながら亀山を睨み付ける。
「はっ!
お前らみてぇなやつらに名乗る名前なんざねぇよ!」
亀山はどこからか、Xチェンジャーを呼び出す。
Xチェンジャーを見た断罪兄は驚いた。
「その銃は!?
てめぇ、やっぱりあのときの…!
よくもガキを殺すのに邪魔しやがったなっ!!」
「そのガキは、私のことですか?」
「っ!?」
亀山の隣にかこがやって来た。
その表情には不安や恐怖はない。
そこには、立ち向かう勇気が秘められていた。
「かこ!」
「もう、大丈夫なんだね!」
「かこさん…!」
「バン隊長、皆さん、ご迷惑をおかけしました…!
もう、大丈夫です!」
かこは笑みを浮かべて1号たちに言う。
そして、かこは断罪弟を睨み付ける。
「…やはり、あなただったんですね、私を殺したのは」
「へっ!
どうせ兄貴の時みてぇにすぐに怯えて逃げるんだろ?」
「いいえ」
そう言って、かこは1号たちに近づき、手を翳す。
すると、1号たちの傷が消えた。
傷が癒えたことを確認したかこは微笑み、すぐに断罪兄弟を睨み付ける。
「…私はもう逃げない。
もう、誰も転生者に傷つけさせたくないから。
皆と皆の笑顔を、守りたいから、戦うんです!」
それを聞いた亀山は断罪兄弟に言う。
「聞いたか?
この子の覚悟を!
金で動いてるようなお前らとは違うんだよ!」
「「…!」」
亀山に言われた断罪兄弟は歯噛みする。
「へっ!
ずいぶんとすごい覚悟を持った子なんだな」
「今度はなんだ!」
すると、先ほどの男が、1号やかこたちの前に立つ。
「あんたはさっきの…!」
「…俺は浅見竜也。
タイムレッドだ、よろしくな!」
浅見竜也と名乗った男に、1号たちは驚く。
「タイムレッドってタイムレンジャーの!?」
「でも、死んだんじゃ…!」
「説明は後だ。
とにかく、あいつらをどうにかしないと!」
「了解!」
「「警察チェンジ!!」」
「クロノチェンジャー!」
『2号!
パトライズ!
警察チェンジ!
パトレンジャー!!』
『エックスナインズ!
警察Xチェンジ!』
かこと亀山、竜也がそれぞれのアイテムを使って変身する。
かこはパトレン2号に。
亀山はパトレンXに。
浅見はタイムレッドに。
そして、1号たちは三人の隣に並ぶ。
「パトレン1号!」
「パトレン2号!」
「パトレン3号!」
「パトレンX!」
「レイジングハート!」
「マッハキャリバー!」
「クロスミラージュ!」
「ストラーダ!」
「ケリュケイオン!」
「タイムレッド!」
『警察戦隊 パトレンジャー!』
「さぁて、実力行使だぜ!」
それを見た断罪兄弟は、笑みを浮かべる。
「…どうやら、そんなに死にたいらしいなぁ?」
「だったらよ、俺たちも名乗らねぇとな!」
そう言うと、互いの武器を構える。
「辰の戦士 遊ぶ金欲しさに殺す 断罪兄弟 兄!!」
「巳の戦士 遊ぶ金欲しさに殺す 断罪兄弟 弟!!」
そして、ぶつかり合った。
2号、スバル、ティアナ、なのは、タイムレッドは断罪弟と戦う。
「ほらぁ、燃えちまえっ!!」
断罪弟は火炎放射器で燃やそうと炎を吹き出す。
だが、炎を吹き出す方向がわかったのか、四人はそれを避ける。
「はぁっ!」
「たぁっ!」
ティアナとなのはは魔力弾で火炎放射器を撃ち抜いていく。
「ちっ!」
火炎放射器のタンクを撃ち抜かれ燃料が漏れてしまい使い物にならなくなった火炎放射器を2号に投げつける。
「えぇい!」
だが、2号はVSチェンジャーで撃ち抜き爆発させる。
スバルとタイムレッドは爆炎を突き抜け、一気に断罪弟との距離を詰める。
「たぁっ!」
「ふっ!」
「おら!」
スバルとタイムレッドと断罪弟の拳や蹴りがさく裂する。
その隙に、2号とティアナは左右に移動に射撃でタイムレッドの援護を行う。
「ぐあぁっ!?」
そして、なのはは真上から杖を構え魔力弾を生成する。
「ディバインシューター!!」
「ごはっ!?」
ディバインシューターで撃ち抜かれた断罪弟は建物の壁に打ち付けられる。
一方、1号、3号、エリオ、キャロ、パトレンXは断罪兄と戦っていた。
「はっ!
凍れ凍れ!!」
断罪兄は氷冷放射器から強力な冷気を吹き出す。
すると、キャロはフリードリヒに指示を送る。
「フリード!
あの冷気を焼いて!!」
フリードリヒはキャロの前に立ち火炎放射で相殺する。
「くそっ!」
このままではらちが明かないと思ったのか後ろにジャンプすると同時に空を飛ぼうとする。
「させないよ!
トラップオブアルガリア!!」
3号は光を放つ馬上槍を断罪兄に向けて穿つ。
断罪兄は足をかすれるが3号の攻撃を避ける。
「はっ!
どこ狙ってん・・・うぉ!?」
断罪兄は急に空を飛ぶ能力が使えなくなり落ちる。
地面に叩きつけられる寸前、1号がトリガーマシンバイカーを取り付けたvsチェンジャーを向けていた。
そめてもの攻撃と言わんばかりに氷冷放射器を断罪兄は向けようとする。
直後、パトレンXは十手モードのXロッドソードで氷冷放射器のホースを破壊し、蹴り飛ばす。
「はぁ!」
飛ばされた先でエリオが槍を構え、断罪兄の背中にあった氷冷放射器を穿ち、冷気が分散するほどの速度で切り刻む。
「くらえ、バイカー撃退砲!!」
とどめと1号がエネルギーの溜まった弾丸を断罪兄にぶつけた。
「ぐあぁっは!?」
勢いよく壁に打ち付けられ、地面に叩きつけられる。
「さて、ここまでのようだな?」
「おい、どうするよ兄貴!」
「…一々言わなくてもわかんだろ?
あれを使うんだよ」
「あれ?
…そうか!」
そう言って、断罪兄弟は懐から青と赤のうろこを取り出した。
「何をする気だ!?」
すると、それを胸に翳し、それぞれ氷塊や溶岩に包まれた龍へと変わった。
そして、断罪兄が変身した氷塊に包まれた龍は空を飛び、1号たちを見下すように見下ろしていた。
断罪弟が変身した溶岩に包まれた龍は1号たちを見ながら舌舐めずりしていた。
「っ!?
こいつらは、アグナコトルとそれの亜種じゃねえか!」
「これはやべぇぞ!
あいつら、俺たちごとこの街を潰す気だ!
すまないが、なのはさんたちは、住民の避難を頼む!」
「了解です!」
なのはたちは散開して、住民の避難を始める。
その場に残されたのは、1号、2号、3号、パトレンX、そしてタイムレッドだった。
「じゃああいつらを俺たちが…」
「悪いがちょっと待ってくれ」
「?」
タイムレッドが1号たちを止める。
すると、タイムレッドは2号を見る。
そして、1号たちを見た。
「その子は、あの子の傷を治して、明日を繋げてくれたんだ。
だから、お前たちも、この街の明日を繋げてくれ!」
「…?
かこ、どういうことなんだ?」
「…私にもあまりわからなかったんですけど、病室でこんなのがVSチェンジャーが出てきたんです。
これを使って、浅見さんが運んでいた子の傷を治したんです」
2号が取り出したのは、救急車の形をしたトリガーマシンだった。
2号は話を続ける。
2号はパトレンXと一緒にこれに乗り込みここに向かっていた時、浅見達と会い、少女の治療しようとした。
だが、傷があまりに深く、すぐにでも死んでしまうかもしれない状態だった。
そこで、2号はトリガーマシンを自動に変えて、中にあった集中治療室でロボットに治してもらったのだと。
それで、今は安全な場所で寝ていると。
「そんなことが…」
「あぁ、俺もびっくりだったけど、あの子の命を助けてくれたんだ!
だから、頼む!
俺の代わりに、この街の明日を繋げてくれ!」
「おいちょっと待てよ。
あんたはやらね…!?」
1号は反論しようとした瞬間、タイムレッドの手足の先が徐々に粒子になって消えてるのが見えた。
「俺は元々、あの子の助けを聞いて一時的にこの世界で実体化したに過ぎないんだ。
だから、消える前にこれを…!」
タイムレッドの体から光か現れ、それが1号の手元に来た。
それは、赤色の宇宙船のような形をしていた。
「こいつは…!」
「それはタイムジェット1!
俺たちタイムレンジャーの力が込められている。
使ってくれ!」
「あぁ、そうさせてもらうぜ…!?」
1号は使おうとした瞬間、懐からコジシボイジャー、パトストライカーが飛び出し、タイムジェット1に合体するように飛び込んだ。
すると、重火器を搭載したロケットへと変わった。
「…どうやら、3つの宇宙の力が合わさって、一つになったか」
「え?」
「宇宙の力を持つ3つのスーパー戦隊の力が合わさった時、合体してできた存在、スペーススクワッドだ!」
「…マジかよ。
けど、使わせてもらうぜ!」
そう言って、1号はそれをVSチェンジャーに取り付けた。
『スペーススクワッド!
パトライズ!
スーパー警察チェンジ!!』
「宇宙チェンジ!」
『スペースパトレンジャー!!』
vsチェンジャーを上空に向けて撃つと、それは人間サイズに巨大化し、中心部が割れ、1号の体を覆う。
すると、背後にスラスターと重火器が、胸部と肩部には装甲が装着され、頭部にはパイロットのヘルメットのようなバイザーが装着された。
「こいつは…!
へっ、ならやれるだけやってやるぜ!!」
1号はスラスターを吹かし、アグナコトル亜種がいる空へと向かう。
「バンくんがあっち向かったってことは俺達は、こっちだな…。
俺達はあいつをあいつを倒そう!
君達はこれを使ってくれ!」
パトレンXは2つの機械を2号と3号に渡した。
「亀山さん、これは!」
「XチェンジャーのVSビークルだ!
それを使ってくれ!」
「「了解!」」
パトレンXはXチェンジャーの銃身を回転させる。
『前方よーし 発車よーし 信号よーし!
駆けろ 駆けろ 駆けろ!
出発進行!
エ・エ・エ・エックス!!』
『ファイヤー!
get set ready!
飛べ 飛べ 飛べ!
go!
フ・フ・フ・ファイヤー!!』
『サンダー!
位置について ヨーイ!
走れ 走れ 走れ!
出動!
疾・風・迅・雷!!』
巨大化したXチェンジャーは金色の機関車に、2号と3号が巨大化させた2つは新幹線と蒸気機関車に変わった。
「すごい…!
線路を作って動いてるよ!?」
「うわぁ!
すごいねぇ!」
2号と3号は物陰に隠れながらそう言った。
「うっし!
じゃあ行くぜ!
エックス合体!!」
パトレンXはレバーを操作すると、エックストレインゴールドと連結したエックストレインシルバー、エックストレインファイヤーと連結したエックストレインサンダーが交差して、変形合体する。
すると、上半身が金色、下半身が銀色、胸部には巨大なガトリングが搭載されていたロボットが出現した。
「完成 エックスエンペラーガンナー!」
エックスエンペラーガンナーが出てきたところをアグナコトルは口から強力な熱線を浴びせる。
「よっと!」
ガンナーは軽々と避ける。
そして、胸部のガトリングを構える。
「次はこっちの番だぁっ!!」
ガンナーのガトリングから放たれる大量の弾丸は、アグナコトルの固まった溶岩を撃ち抜いていく。
そして一瞬で溶岩は砕け、生身に直撃し、大ダメージを負う。
アグナコトルは体勢を立て直そうと地面に穴を空け、その中に入ろうとする。
「逃がすかよ!」
パトレンXはレバーに使っていたXロッドソードを引き抜き、エネルギーを溜めながら狙いを定める。
それに合わせるようにガンナーのガトリングよ他にも頭部、膝部などからも砲門が開き、エネルギーが溜まる。
「くらえっ!
エックスエンペラーガンナーストライク!!」
ガンナーから一斉掃射されたエネルギー弾がアグナコトルを撃ち抜く。
アグナコトルは悲鳴をあげながら爆発し、元の姿に戻った。
一方、1号は上空にいるアグナコトル亜種の前に飛び出した。
「よぉ!
随分とでけぇ面してんじゃねえか」
1号の言葉に反応したのか、アグナコトル亜種は顔を向いて高圧水流を発射する。
「おおっと!!」
1号はそれを避ける。
すると、1号の顔を覆っているバイザーから様々な情報が出てきた。
「…これは、あいつの…。
なるほど、そう言う事か!!」
バイザーから送られる情報などを見て、1号は背部にあった重火器を取り出し、瞬時にモードを変え、発射する。
アグナコトル亜種は勢いよく尻尾を振って弾く、空を飛びながら避ける。
「おらおらぁ!!」
1号は続けて撃ち続ける。
すると、アグナコトル亜種の氷塊は徐々に溶け、防御は下がる。
「氷には炎、ってな♪
しまいにはこれだぁっ!!」
1号は手に持っていた2つの重火器を連結、モードを変え狙いを定める。
「くらえっ!」
強力な力を溜め込んだエネルギー弾を発射する。
アグナコトル亜種は避ける間もなく、体を撃ち抜かれ、爆散しながら落ちていき、元の姿に戻った。
「ふぅ!
任務完了、てな♪」
「…」
2号は気を失っている断罪兄弟を見下ろし、その後で二人に手錠を嵌めて、転送した。
2号は変身解除して、そのまま座り込んだ。
「お、おい!
かこ、大丈夫か!?」
「まだ、調子がわるいところとかあるの!?」
「ううん…。
その、両親と私自身の仇が取れたって思うと、気が抜けちゃって…」
かこたちが話をしているところを見ていた亀山は、先ほどの少女を運ぼうとした時、竜也がいた。
もう、体のほとんどが粒子になっていて立っているのがやっとだった。
「…あんたは、もうそろそろ行くのか?」
「あぁ、元々俺は死んでるようなもんだからな。
でも、その前に言っておきたいことが、あってな」
「…?
何だよそれ」
「俺がその子を連れていたのは、助けを聞いたってこともそうだけど、その子がある場所で拉致監禁、拷問されていたからなんだ」
「拉致監禁に拷問!?
どこでそんなことが!?」
「転生者に詳しいなら、聞いたことあるじゃないのか?
金丈コーポレーションという会社を…」
「か、金丈コーポレーション!?
何で、あの企業が?」
「わからない。
なぜ、その子を拷問していたのかも…な。
でも、そこの社長には気を付けてくれ…。
そいつ、かなりヤバイやつだから…」
そう言いきった竜也は完全に消えた。
「…金丈コーポレーション。
何で、こんな小さな子を…?」
疑問しか残らなかった亀山はすぐさま右京に連絡して、本部に向かった。
パトレン1号のスペーススクワッドによる宇宙チェンジのイメージは仮面ライダースナイプのジェットコンバットです。