転生者を更正する警察集団   作:ガンダムラザーニャ

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怪盗との共闘

真っ暗な世界に2つの席に座る二人の男女が座っていた。

 

一人はシスターを思わせる服を来た女神。

 

もう一人は緑のジャージを来た少年。

 

だが、少年は項垂れていた。

 

「では、アクア様がお迎えに上がりましたので…。

くれぐれも、また下らない理由や無茶して死なないでくださいね、カズマさん」

 

「…はい、くれぐれも気を付けます」

 

女神はそう言うと、目の前に座っていた少年は天井に開いた光に飲まれて消えた。

 

「ふう…」

 

一仕事終えた女神はため息をする。

 

「おや、またカズマくんが死んでしまったのですか?」

 

ふと、女神の席の後ろから声を掛けられた。

 

そこには右京とバンがいた。

 

「右京さん!

それに、バンさんも!」

 

「お久しぶりです、エリス様」

 

「お久しぶりです」

 

エリスと呼ばれた女神はにこやかに二人に挨拶した。

 

「本日はお忙しい中、来てくださりありがとうございました」

 

「いえ、俺も、ここに来る許可をいただいてありがとうございました!」

 

「僕からも、ありがとうございます。

…ところで、本日はどのような件で僕たちを呼んだのですか?」

 

挨拶を終えて、右京は本題に入ろうとする。

 

「そうですね。

実は、このような連絡が来たのです」

 

そう言って、エリスは資料を取り出した。

 

それは一人の転生者の資料だった。

 

それも、神々の間でも禁止されてる特典を渡された転生者の。

 

「彼の名は四ノ宮 塁。

元々、普通の人間でしたが本来死ぬはずのない女性を助けて死亡し、転生しています。

その際に、こちらの特典を与えられたのです」

 

「っ!

これは…、まさか」

 

「クリエイトにゲーム、十全…!?

何なんですか、これ!?」」

 

エリスから資料を見せられた右京とバンは思わず驚いてしまう。

 

「私も、最初は驚きました。

元々、創造神から一人の神に譲渡された特典なのですから。

それに、そのような、極めて異例の転生なので、更正が効かないときましたから。

ですが、いくら転生者とはいえ元は人間です。

多くある特典の力で魂も精神が歪んでしまうでしょう…」

 

エリスは悲しそうな顔をしながらそのように言った。

 

「僕も、正直驚いてます。

…クリエイトにゲーム、十全。

どれも、チートの特典ですねぇ。

それを3つ以上一人の転生者に入れるとなると、体への負担もかなりのものでしょう」

 

「そうなんですか…。

でも、まだその転生者って何かやって…」

 

「彼による被害はこちらです」

 

そう言って、エリスは映像を出した。

 

そこには、壊滅状態にある街があった。

 

「ここは…、かことアストルフォがパトロールに向かった街じゃないですか!?」

 

「え!?」

 

「はい?」

 

エリスと右京はきょとんとする。

 

すると、通信機から音が鳴った。

 

バンは二人の顔を見てから、通信機を使う。

 

『も…もし、バン…隊長、ですか?

至急…、こちらに来て下さい…っ!!

きゃっ!?』

 

「かこ!?

かこぉ!?」

 

かこは何かに攻撃されたと同時に通信がきれた。

 

「…状況はまずいですね。

バンくん、至急現地に向かってください」

 

「了解です。

しかし、更正できない転生者については…」

 

「いくら通常の方法で効かないとはいえ、それに変わる弱点か、情報があるかもしれません。

…バンさん、申し訳ありませんが、その調査も兼ねて、お願いします」

 

「了解!

それでは、行ってきます!!」

 

バンはそう言って、その場を後にした。

 

「あの転生者は彼らに任せるとして…。

右京さん、引き続き亀山さんがお連れした少女の身元の確認を。

可能であればバンさんに今回の転生者の座標の指定を」

 

「わかりました。

それでは僕も、失礼させていただきます」

 

右京はその場を後にした。

 

「…さて、私の方でもこの転生者と、特典を渡した神様について調べないと…」

 

そう言ってエリスは様々な資料を取り出して今回の転生者について調べる。

 

 

 

 

 

 

 

 

バンは座標をたどりながら壊滅状態にある街を走っていた。

 

「はぁはぁ…!

あいつら、大丈夫だよな…!?」

 

すると、その近くで大きな爆発が見えた。

 

その場所は転生者の反応の座標が記されていた。

 

「かこ、アストルフォ…!

頼む、無事でいてくれっ!」

 

バンは焦燥感に駆られながら向かう。

 

ついに、座標にあった場所へとたどり着いたが、既に終わっていて場所自体がボロボロになっていた。

 

その場所には、体の所々がボロボロで気を失っているかことアストルフォが倒れこんでいた。

 

二人だけじゃなく、その奥で、怪盗と思われる衣装を着た金髪の少女と白髪で褐色の青年が倒れこんでいるのが見えでいて、一人の男が二人に駆け寄り呼びかけていた。

 

「かこ、アストルフォぉっ!!」

 

バンは倒れているかことアストルフォに駆け寄った。

 

「おい、しっかりしろ、おいっ!!」

 

「う、うぅ…。

ば、バン隊長…。

すみません、あの転生者にやられ、ました…」

 

「あそこにいる怪盗の集団、ううん、ルパンレンジャーとあそこにいる転生者との闘いに向かった時に、ルパンレンジャーもろともやられたんだ…」

 

「ルパンレンジャー!?

それに、転生者って…」

 

バンはかことアストルフォが向いた先を見ると、どこにでもいるような普通の男がいた。

 

だが、探知機がその男に反応を示していた。

 

エリスが見せた資料にあった転生者の男、四ノ宮だった。

 

すると、怪盗の服を着た一人の男が、四ノ宮に向いて詰め寄っていた。

 

「てめぇが二人をやったのか?」

 

「まぁね。

ついでに(・・・・)パトレンジャーもやっておいたぜ。

ここまでやれば、俺の強さわかってくれたか?」

 

「ついで?」

 

バンは四ノ宮の言った言葉を反芻する。

 

今、怪盗が詰め寄っている男の言っていることによると、どうやらルパンレンジャーに用があったのだろう。

 

おそらくはそれが本命。

 

それに怪盗の男の声を聴いて、バンはあの男は、赤いルパンレンジャーだと確信した。

 

だが、今のバンにとって、重要なのはそれではない。

 

本命がルパンレンジャーであろうと関係ない。

 

四ノ宮はこう言ったのだ。

 

ついでにパトレンジャーも倒したと。

 

つまり、あの男は、そういう感覚でかことアストルフォを痛めつけたということ。

 

そう思っただけでも、怒りが込みあがりそうになった。

 

反芻して、その結論に至るまで一秒もなかった。

 

「…悪い、二人とも。

すぐに終わるから、ここで待っててくれ」

 

バンは小さな声でそう言うと、怪盗の男と同様に四ノ宮に近づく。

 

「あぁ、よくわかったぜ」

 

「お前が外道なのがな」

 

怪盗の男の言葉に続いて、バンはそう言った。

 

「パトレンジャーに言われたくないなぁ。

まぁ、、俺がなりたいのはルパンレンジャーなわけだから関係な…」

 

「はぁ何を言っているんだ?」

 

「えっ?」

 

「てめぇのような奴をルパンレンジャーにするつもりはさらさらない。

お前は、ここで片付ける」

 

「良いのかな?

僕の特典は凄いよ、なんだって創造でなんでも作り出せるから」

 

「またその能力かよ。

どうでも良いから、さっさと片付けるか」

 

怪盗はそう言ってvsチェンジャーと恐竜型の機械を取り出した。

 

バンは前に出て怪盗を止める。

 

「待て、俺も奴に用がある」

 

「だったら、どうする。

奴をやる前に俺をやるか?」

 

「いいや、奴の実力ははっきり言うと未知数だ。

仲間もあの状態で勝てるのか?」

 

「さぁな。

でもな、残念ながら本当に残念ながら勝てる可能性が一つあるぜ」

 

確かに目の前にいる四ノ宮の実力は未知数だ。

 

それも、かこやアストルフォ、ルパンレンジャーの二人を倒してしまうほどだ。

 

今戦えるのは、バンと赤いルパンレンジャーの二人だけ。

 

転生者を前に戦っていたら共倒れする可能性がある。

 

だから、四ノ宮に勝つにはたった一つだけあることが分かった。

 

それは既に怪盗も同じことなのだろうと思った。

 

「…俺も丁度、それを思いついたところだ。

この状況、これしかなさそうだしな」

 

バンと怪盗は互いにvsチェンジャーを男に構える。

 

「おいおい、まさかお前たち、手を組むつもりなのかよ!?」

 

「だとしたら、どうなんだよ」

 

「それが、俺達が選んだ道だからな」

 

「…はぁ、本当に、お前にはがっかりだよ、ルパンレンジャーっ!!!」

 

四ノ宮はそう言って、特典の力を発動させようとするが、バンと怪盗は落ち着いた様子でvsチェンジャーを構えた。

 

それと同時に怪盗は先ほど取り出していた恐竜型の機械を、バンはトリガーマシンスペーススクワッドを構える。

 

「行くぞ」

 

「あぁ」

 

『ダイノホープ!!』

 

『スペーススクワッド!!』

 

「恐竜チェンジ!」

 

「宇宙チェンジ!」

 

vsチェンジャーに取り付けると同時に、怪盗は赤いルパンレンジャーに変身し、その上から翼の生えた恐竜の鎧を身に纏い、バンはパトレン1号に変身し、その上からスペースクワッドの装備を身に纏いスペースパトレン1号に変身した。

 

「ダイノルパンレッド!!」

 

「スペースパトレン1号!!」

 

「やれやれ、君達程度では僕には勝てないと思うけど?」

 

「ほざけ」

 

「今にわかる」

 

その言葉を合図に、1号はマシンガンを構え何万とある弾丸を四ノ宮に向けて撃つ。

 

だが、四ノ宮は余裕で盾を召喚して、攻撃を受け止める。

 

「そんな弾で、僕には傷一つ…」

 

「傷がなんだって」

 

「がはぁっ!」

 

1号の攻撃に気を取られている間に背後にまわった赤いルパンレンジャーが四ノ宮を殴りつける。

 

それと同時に今度は赤いルパンレンジャーに狙いを定め巨大な拳を召喚し、接近戦に持ち込む。

 

その隙に1号は赤いルパンレンジャーの背後に回る。

 

「これで、どうだぁ!!」

 

「あぁ、そうだな」

 

赤いルパンレンジャーはそう言って四ノ宮を地面に殴りつけ、地面に穴が開く。

 

1号はその中に入って、巨大なレーザーを打ち出した。

 

「がぁ、馬鹿な!?」

 

「本当にあの二人は初めての共闘なのか」

 

ルパンレンジャーの仲間が言う。

 

「別の世界で一度だけ行ったが、二人だけというのは今回が始めてだ」

 

「なのに、あの連携…」

 

かこがそう言うと、四ノ宮は立ち上がる。

 

「がはぁ、確かに厄介だな。

だが、無駄だ。

俺の特典は、貴様達の力では…」

 

「「ごちゃごちゃ五月蠅ぇよ!!」」

 

「がはぁ!!」

 

四ノ宮が何かを言おうとしたと同時に、1号と赤いルパンレンジャーが殴りつける。

 

「アバレモード」

 

それと同時に赤いルパンレンジャーの鎧はドリルへと変わり、右腕に装着する。

 

そして1号もモードを変形して、ライフルを連結させる。

 

「必殺!!

恐竜ドリル電撃スピン!!」

 

赤いルパンレンジャーのドリルの拳と1号のライフルのエネルギー弾が四ノ宮を貫き、赤いルパンレンジャーの鎧が戻ると同時に爆発した。

 

「…やったか」

 

そう言って、赤いルパンレンジャーは四ノ宮がいた場所に近づき、特典を探しているのか、見つからなかった。

 

だが、赤いルパンレンジャーは自分の手の中に何かの欠片があることに気が付いた。

 

「これは、もしかして」

 

何かに気づいた赤いルパンレンジャーと、後から近づいた1号は四ノ宮に向いた。

 

そこには立ったまま気絶した四ノ宮がいた。

 

「まさか、転生者を生かす為の攻撃と、転生者を殺す為の攻撃が重なって、特典を破壊したのか」

 

「っ!?」

 

1号はそれを聞いて驚いてしまう。

 

破壊することができないはずの特典が、自分たちは粉々になるほど破壊した、という事実がを目の当たりにしたのだから。

 

そして、1号と赤いルパンレンジャーはにらみ合う。

 

「俺とお前の共闘はここまでだ」

 

「あぁ、分かっている。

今度会った時は再び敵同士だ」

 

二人はそう言って互いに背を向け、それぞれの仲間も下へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある世界、一人の神はパトレンジャーとルパンレンジャーの戦いを見て震えていた。

 

 

「そんな馬鹿な、あれは創生神が直接渡した特典だ。

決して奪われず、更生も許さないはずなのに、このような結果など、あり得ない!!」

 

「それはどうかなぁ?」

 

その言葉と同時に現れたのは、ルパンレンジャーに力を貸している死神様と女神エリスだった。

 

「貴様、なぜ奴を殺した!

奴は私と人間を何処まで成長等するのか確かめる為の存在をっ!?」

 

その言葉と共に、死神様が取り出したのは一枚の書類だった。

 

「彼の事は調べさせてもらったよ。

死ぬはずの無いイレギュラーな女性を助けて死亡だとね。

正直言って、彼の性格でなぜこんな事をしたのか疑問だったけど、それは今は関係ないよね」

 

「私達はそれよりも、本来の目的であるはずの転生を無視し、規定を破った数々の特典を渡した事に対して問いただしに来たのです」

 

「なっ、何を言って!?」

 

「調べは既についたと言ったよね。

この前の普通の転生ではあり得ない特典、さらには不可思議な現象、それらはす全てあなたがしていたのも調べているよ」

 

「さらには創造神には、全く別の説明をしての力の譲渡、これは既に掟を破っています」

 

「なっ!?

だから何だと言うのだ!!

より人間の可能性を知る為には、これぐらいは…」

 

「あんまり人間をおもちゃにすんじゃねぇぞぉっ!!!」

 

「ひぃっ!!」

 

意地汚く言い訳をする神に、死神様は激怒する。

 

「掟を破り、それでもやるとしたら、俺達もこれ以上、話すつもりはない。

お前がどれだけ大層なことを言っても、結局は人の命を弄んだのは代わりない!」

 

「私達は互いに敵対はしておりますが、目的は一緒!

世界に秩序を守るためにと!」

 

「だから、これ以上世界を壊す行為を続ける貴様を許すつもりはないっ!!」

 

そう言って、死神様もエリスは神に手を翳す。

 

「まっ、待ってくれ!

俺はただ、ただ頼まれっ!?」

 

直後、神は光に変わり、存在そのものが消滅した。

 

「…どうやら、我々の想像以上にギャングラーの手は伸びているようだな」

 

「えぇ、そのようですね。

ですが、我々にできるのはほんの僅かな支援のみ。

それが掟ですから」

 

「だとしても、俺は信じている。

ルパンレンジャーなら、奴らを止めてくれると」

 

「私のパトレンジャーならば、すぐに止められますけどね」

 

「言うね、エリスちゃん」

 

そう言って、二人の神はその場から消え去った。

 

 

 

 

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