転生者を更正する警察集団   作:ガンダムラザーニャ

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投稿が遅くなり申し訳ありません。

それと今回は長く書いてしまったので二つに分けて書いてます


鮮血の狩人とクレーンドリル(前編)

霞から通報を受けたバンと亀山はIS学園へとたどり着いた。

 

IS学園のアリーナが崩壊し、そこから赤黒い粒子が噴き出してるのが見えた。

 

「おいおい、ありゃ何なんだよっ!?」

 

「俺にもわかりませんよ!

とにかく、早く行かないよ…」

 

「そうだな、行こう!」

 

二人はそう言って、崩壊したアリーナへと走った。

 

 

 

 

 

IS学園 アリーナ

 

そこは観客席も放送室も破壊しつくされ、地面もクレーターができたように何か所か抉れて、空気そのものが赤く黒く染まっていた。

 

それだけでなく血だまりと機械の残がいに沈み、壁には血がこびりついていて、その下には教員や生徒などが虫の息で、血まみれで倒れこんでいた。

 

そんなアリーナの中央に赤黒い粒子をまき散らす、赤黒い異形の男がいた。

 

「おいおい、こんなもんかよ!

この世界で最強な上に女性だけの特権って言われてるインフィニットなんたらってのはよぉ!?」

 

そう言って、男は足元で倒れている銀髪の少女の髪を鷲掴みにして、同じ高さにまで持ち上げる。

 

「ぐぅっ!!」

 

「そう言えば、さっきお前から変な反応があったな。

例えば、こんなところによぉ!」

 

男は少女の左目の眼帯を引き千切る。

 

すると、その目は金色に光っていた。

 

「へぇ、やっぱりその眼からだったからか…。

てことはお前、兵器として造られたデザインベビーかなにかだろ?」

 

「…っ!?

貴様、何故それを…!」

 

「細けぇことは良いんだよ、てめぇを商品として扱ってやるから眠ってろ」

 

「ぐあ…」

 

男はそう言って少女の腹を殴り気絶させる。

 

「…さて、どれぐらいあったかなー」

 

男は少女の体を担ぎながら懐を見る。

 

そこには特殊な球体や指輪やイヤリングなどが入っていた。

 

すると、アリーナの観客席から一人の少年、織斑一夏がISを展開して飛び出した。

 

「てめぇ、ラウラを離しやがれぇぇぇぇぇっっっっ!!!!!」

 

一夏は雪片弐型を展開して、光を放ちながら男へと向かって行った。

 

「あ?」

 

男は惚ける様にその様を見て、何の動作もなしに、サイドスカートから何かを出した。

 

「うおおおおおおぉぉぉっっ!!!!!!!!!」

 

一夏は怒りでそれが見えなかったのか、まっすぐと男の方へと刀を向けて接近する。

 

男はそれがとても面白いものだと口元が裂けるように笑う。

 

「おーそっかそっか、それがかのブリュンヒルデが使ってた零落白夜ってやつか…」

 

瞬間、少年の右肩と左の脇腹に何かが突き刺さった。

 

「っ!?

がぁあああっ!!?」

 

一夏は肩と脇腹を押さえて雪片弐型を手放し、その場にうずくまる。

 

それを愉快そうに男は見ていた。

 

「その手の奴って、要は当たらなかったら良いんだろ?

なら簡単だぁ…。

当たる前にへし折るか、持ち主をぶっ潰しちまえば良いってもんだ」

 

男は雪片弐型を拾い上げて、品定めするように刃先を見つめながら言った。

 

「まぁ、お前のはそれしかないってこともあるし、ISのは絶対防御があるってこともある。

けど、俺のは余裕で絶対防御を貫いちまう出力でな…。

要はお前は最初から俺に殴られるために走ってきたもんだ!

わかってくれたかなぁマゾヒスト君!?

いやぁ、君の小さなおつむじゃそんな難しい話もわからねぇか!?」

 

「っ!?」

 

「あばよ、ごみ野郎!!

その白い機体ごと真っ赤にしてやるぜ…っ!?」

 

男は雪片弐型を振り下ろし、一夏はこれまでかと目をつぶるが、その瞬間男の、雪片弐型を持つ手が何かに弾かれた。

 

「あ?」

 

「「動くなっ!!」」

 

その先には、バンと亀山がvsチェンジャーとxチェンジャーを構えていた。

 

「その銃…!

あ、あんたらまさか…!」

 

「悪いな、今はそんな暇はないんだよ!

行くぞバンくん!」

 

「はい、了解です!」

 

「「警察チェンジ!!」」

 

『1号!

パトライズ!

警察チェンジ!

パトレンジャー!!』

 

『エックスナインズ!

警察Xチェンジ!

パトレンX!!』

 

「パトレン1号!」

 

「パトレンX!」

 

「「警察戦隊 パトレンジャー!!」」

 

「これ以上何かするなら、実力を行使する!」

 

「へぇ、あんたらがパトレンジャーか…!

殺しがいがあるってもんだぁ!!」

 

男はそう言って、銀髪の少女をゴミを投げるように投げ捨てた。

 

「っ!

ら、ラウラ!」

 

地面に叩きつけられそうになった、ラウラと呼ばれた少女を一夏が傷ついた体を引きづって何とか受け止める。

 

その瞬間、男は赤黒い粒子を撒き散らしながら、一瞬で距離を詰めた。

 

「なっ!?」

 

1号は男が目の前に来たことに驚きながらも、パトメガボーを構えた。

 

「ふっ!

おらよぉ!」

 

男は一本の大剣を取り出して、1号を斬りつけようとする。

 

1号は反射的にパトメガボーで男の大剣を防いだ。

 

「ぐっ、うぅ…!」

 

だが、1号はその威力に全身が軋み、立っている場所がめり込んでいた。

 

「バンくん!」

 

「させるかよ、ファング!」

 

パトレンXが駆け寄ろうとした途端、男はサイドスカートからファングと呼ばれた武器を大量に射出し、パトレンXを取り囲む。

 

ファングの撃つ、穿つといった攻撃を避けながら進もうとするも、中々辿り着けない。

 

「へへっ!

パトレンジャーってのはこの程度かよ!」

 

「てめえ…!

何でIS学園を狙った!」

 

「あぁ?

てめえらが大将の部下を次から次へと消しやがるからビジネスが捗らねぇのと、てめえらからあのガキの居所を聞くためだよぉ!」

 

「ふざけるな、そんなことのためにIS学園を…!」

 

「そんなもん、てめえらと関わりがあるからだろうが!

だったら、金づるなり商売の道具としてISとそのコアとか、適正高そうな女を奴隷として使ってやるのも楽しいもんだぜ!!」

 

「っ!

てめえっ!!」

 

「やめろ、バンくん!

敵の挑発に乗るな!」

 

1号はパトレンXの制止を振り払い、防いでいるパトメガボーを片手にvsチェンジャーで撃とうとする。

 

「へっ、何だよその豆鉄砲はよぉ!!」

 

だが、それをわかっていたかのように足先からビームサーベルを短く展開して、1号のVSチェンジャーを持つ腕の肩部分を突き刺そうとする。

 

「させるか!」

 

パトレンXが何とか大量のファングを撃ち抜いたりかわしたりして、その間を縫って、男の足元を撃った。

 

「亀山さん…!」

 

「ちっ!

てめぇ、あれを潰しながら来たってのか!」

 

男はそう言って、1号を振り払い、2本の大剣を構えて、パトレンXに迫る。

 

「おい待て!

まだ俺は…!?」

 

1号が動こうとするも、周りにはファングが浮遊していて、動くことができなかった。

 

「バンくん!

くっ、こいつ…!」

 

「何だよ、キレてんのか金ぴか野郎!」

 

「ハッ、誰がお前何かにキレるかよ!」

 

片手にXチェンジャー、もう片手に十手形態のXロッドソードを構えて、男の猛攻を凌ぎ攻撃していた。

 

ふと、パトレンXはアリーナで倒れてたり呆然と見ている人達を見た。

 

このままではまずい、巻き込まれてしまう。

 

そう思ったパトレンXは1号の周りのファングを撃ち落とした。

 

「バンくん、君はアリーナの怪我人たちを避難させてくれ!」

 

「っ!

でも、そんなことしたら亀山さんは!」

 

「行けっ!

今こうしてる間にも、巻き沿いで死ぬ人が出るかもしれないんだぞ!」

 

「っ!

…わかりました」

 

パトレンXの行動を無駄にしないためにも、1号は怪我人をアリーナの外へと運んでいった。

 

最後は一夏と気を失っているラウラだけだった。

 

「おい!」

 

「っ!

な、何だよって、うわっ!」

 

一夏は1号の声に驚くが、1号はそれに構わず二人を運ぼうとする。

 

「ここにいるとまずい。

ここから離れろ!」

 

「おい待てよ!?

このくらい何とも…」

 

「今は離れるんだよ!

そんな怪我で無茶して死にたいのか!?」

 

「っ!?

…くっ!」

 

1号の剣幕に、一夏はそれに渋々と納得したのか、大人しくラウラを連れて外へと向かった。

 

それを見送った1号がパトレンXの方を見ようとした瞬間、パトレンXが飛んで来て、何とか受け止める。

 

「ぐあっ!」

 

「ぐっ!

か、亀山さん!?」

 

「こいつは強い…!

俺は正面から叩くからバンくんは側面から攻撃してくれ!」

 

「了解です!」

 

パトレンXは何とか態勢を立て直して1号に指示を送る。

 

そして、1号はすぐに男の右側にまわり、パトレンXは正面から攻撃をしようとする。

 

「ハッ、それがどうした!」

 

だが、男は少しジャンプして大剣で、足先のビームサーベルで攻撃を防いでいく。

 

「ぐっ!

くそ、こうなったら…!」

 

『バイカー!

パトライズ!

警察ブースト!!』

 

「くらえ、バイク撃退砲!!」

 

1号はすぐにトリガーマシンバイカーをvsチェンジャーに取り付けて、男を目掛けて発射した。

 

だが、そのタイヤ型のエネルギーはいつも使っている時よりも小さく弱弱しかった。

 

それを見た男は大剣を腕に取り付けてライフルに変形させて、それを撃ち落とした。

 

「ハハハハハ!!

随分弱っちい弾じゃねえかよおい!」

 

「っ!

何でこんな時に…!」

 

1号はトリガーマシンバイカーを見ながら歯噛みする。

 

「気持ちが足りないからだっ!」

 

「っ!?」

 

その時にパトレンXが1号に叫んだ。

 

「右京さんから君がパトレンジャーをやってるときのことは聞いてる。

君は、転生者に家族と自分自身を殺された!

だから、自分たちみたいな犠牲者を出したくなくて、戦ってきたんだろ!」

 

パトレンXの言葉が続く。

 

「君がパトレンジャーとしてやってきたことに疑いを持つのもわかるさ!

俺もそう言う事思うから!!

でも、今は悩んでる場合じゃないだろ、今はこいつと戦わなきゃいけないんだろ!!

 

「…!」

 

「vsチェンジャーは、持ち主の気持ちが強ければ強いほど、強い力を貸してくれる。

だから、もっと強く気持ちを持て!

バンくんには、それができるはずだ!」

 

1号は改めて自身のvsチェンジャーを見つめ、そして思い返す。

 

「俺は…、俺は…っ!」

 

自分がパトレンジャーをやっている理由を。

 

何のために戦っているのかを。

 

1号はvsチェンジャーに祈るように力を込める。

 

「…うおおおおぉぉぉぉぉっ!!!!」

 

1号は震える自身の体を鼓舞するように叫ぶ。

 

『バイカー!

パトライズ!

警察ブースト!!』

 

トリガーマシンバイカーを再びvsチェンジャーに装着した1号。

 

そこから貯まるタイヤ型のエネルギーは先ほどよりも大きく強くなった。

 

そして、それをゆっくりと男に狙いを定める。

 

「行っけぇ、バイカー撃退砲っ!!」

 

背後に風が巻き上がるほど、勢いよく発射されたそれは、まっすぐと男の方へと飛んでいく。

 

男は笑いながら大剣で切り裂こうとする。

 

しかし、大剣は半ばからへし折り、そのまま男の胸部に命中した。

 

その反動でパトレンXとの距離が離れた。

 

「ぐあっは!?」

 

体に強い衝撃が走り、胸部が焼けるような痛みが男を襲う。

 

「てめぇ…!

よくもやりやがったなっ!!」

 

男は怒りの形相で1号をにらみつけるが、1号はそれを気にせず俯いていた。

 

「…だったら戦ってやる…」

 

「あ?」

 

1号は顔を上げる。

 

「俺はやるぞ!

迷ってる暇なんかねぇ!

てめえみたいな、吐き気を催すような転生者が今人間を襲うなら、俺は戦ってやる!」

 

「吐き気を催すだと…?

図に乗ってんじゃねぇぞガキの分際がぁ!!」

 

それを見たパトレンXは仮面の下で笑みを浮かべる。

 

そしてパトレンXは1号の隣に来て、肩を叩いた。

 

「そう、それだよバンくん。

迷ってる場合じゃない、今現状であいつがここの人達を苦しめてるから、倒さなくちゃいけないんだ。

でも、その後の選択は間違っちゃダメだ」

 

「…はい!」

 

「何悠長に話してんだよ、死にやがれ!!」

 

男は粒子を勢いよく吹かして、二人に急接近する。

 

「させないよ、トラップオブアルガリア!」

 

「なっ!?」

 

その瞬間、男の足元に何が通り抜け、男は足に力が入らなくなり、その場に座り込んだ。

 

「今のは…!」

 

「くっ、誰だ!」

 

男は通った方向を見る。

 

それと同じように1号とパトレンXも見る

 

そこにいたのは、馬上槍を手に持っていたピンクの髪に三つ編みをした少女いや少年がいた。

 

「待ってよアストルフォちゃん!」

 

その後を追うように、緑の髪の小柄な少女が走ってきた。

 

その二人は1号とパトレンXのよく知る人物だった。

 

だがそれと同時に、今は別の場所へと向かってるはずだった。

 

1号は思わず声をあげた。

 

「かこ、アストルフォ!?

お前ら、管理局に向かったんじゃ…!」

 

そう、目の前にいる二人は本来、同じく襲撃を受けているミッドチルダに向かってるはずだったのだ。

 

 

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