転生者を更正する警察集団   作:ガンダムラザーニャ

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投稿が遅くなったこと、誠に申し訳ありません。

ボルメテウスさんの「特典を奪う怪盗団」は終わってしまいましたが、こちらは次で最終回とさせていただきます。

それと今回、文章が雑になっていたら申し訳ありません。


狂乱の転生者たち

バンたちが特異点を脱出し、一夏を送り届けてから1日が経った。

 

あのあと、例の石板の正体が気になったアストルフォは管理局に寄って、石板が変化したトリガーマシンチャリオットを調べてもらうよう依頼し、その結果を聞きに行った。

 

その石板の正体は、管理局では未確認のロストロギアだったことが判明した。

 

ちなみに学園でのダリルとの戦いでかこのvsチェンジャーから、新たなトリガーマシンが出てきたが、それはトリガーマシンスプラッシュと呼ばれるものだった。

 

ダリルが放った炎を鎮火したのも、彼女がそれを使ったからだ。

 

推測だが時空の狭間を漂流している間に、死んだ人間の魂が宿って、それが特異点になったのではとされる。

 

バンとかこ、アストルフォ、亀山、右京はエリスからギャングラーの暗殺部隊について話を聞いていた。

 

エリスは昨日に襲ってきた転生者の身元を調べ、これまで更生した七人の転生者の記録を調べてみたところ、暗殺部隊のメンバーはリーダー一人と、十一人のメンバーで構成されていた。

 

つまり、残り4人とリーダーだけ。

 

だがそれと同時にあることも分かった。

 

それは暗殺部隊というものについてだが、これは実質には暗殺部隊と呼ぶにはあまりにも残酷な連中で構成されていた、ということだった。

 

どれもこれも幹部クラスの力を持っていながらその残虐性からボスから危惧されるほどに。

 

それ故に、普段から自分たちの気に入らない連中を始末するようにボスから依頼を受けて暗殺を行っていたらしい。

 

いわば、血に飢えた怪物たちともいうべき存在。

 

その瞬間に、強大な転生者の反応が見られ、霞から連絡があった。

 

『管理局とパトレンジャー本部にそれぞれ二人ずつ転生者の反応を察知したわ!

モニターを見せるから、急いて出動して!!』

 

それと同時にモニターが映し出されて、管理局と本部の近くにそれぞれ二人の転生者が確認できた。

 

どれも得点で攻撃しながら確実に近づいているようだった、このままだと管理局と本部を攻撃されるのも時間の問題だった。

 

「これはまずいですねぇ…」

 

「まさか、この四人って」

 

「おそらく、先ほど説明した暗殺部隊の四人、ということでしょうか。

…急いで確認を取ります」

 

「そうですか。

しかし、どちらにしろ、このままだと本部にいる家甲さんの家族も襲われる可能性が、出てきますねぇ。

管理局は、なのはさんたちがいるので、すぐにはないとは思いますが、それもいつまで持つものかも」

 

「とにかく、俺たちは二手に分かれて向かいます!」

 

そうして、バンと亀山が本部に、かことアストルフォは管理局へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

バンと亀山はすぐさま変身し、本部に向かってきた二人の転生者と遭遇した。

 

一人はうさ耳に腰に大きなウサギの尻尾を付けた、白髪に目の黒い男。

 

一人は金髪で髑髏模様のネクタイを付けたサラリーマン風の男。

 

「へぇ、君たちが彼らを倒したパトレンジャーなんだね」

 

「そういうお前らは、ギャングラーの暗殺部隊の転生者か?」

 

「ま、そういうことになるね。

全く、君たちも怪盗も、幹部を次々と倒してしまうのだから私も忙しくなるんだよ。

私はただ、植物のような平穏な生活を目標としていただけなのに」

 

「お前、まさか吉良吉影か?」

 

「それで、その隣にいるのが、十二大戦の憂城ってか?」

 

「さすがはパトレンジャー、私たちの正体を知っているようだ」

 

「よく気づいたね、僕が十二大戦に参加してた戦士だったなんて」

 

そういうと、憂城は懐から血に濡れた巨大な鉈を二本取り出した。

 

「じゃあ君たちも、僕のお友達になってくれるんだよね、ヒヒィ!!」

 

「おい、憂城…。

まったくこれだから血気盛んなのはあまり好きじゃないんだ」

 

吉良は呆れて頭を押さえるが、背後から猫のような頭をした怪人が現れた。

 

「まぁいい、このまま君たちを始末して、他のパトレンジャーを始末すればいいのだから」

 

「…っ、構えろバンくん!!」

 

「了解!!」

 

1号はパトメガボーとVSチェンジャーを構えて憂城に、パトレンXはXチェンジャーでけん制しながら吉良に攻撃を仕掛ける。

 

「卯の戦士 異常に殺す 憂城!!」

 

憂城は素早い動きで1号の射撃を避けながら接近する。

 

「ちぃっ、早いな!」

 

1号は間合いを詰められパトメガボーで応戦しつばぜり合いになり、至近距離からVSチェンジャーを撃とうとする。

 

しかしそれに察したのか、憂城は笑いながら後ろにジャンプし間合いを開ける。

 

それと同時にどこからともなく何かがうごめきながら接近してきた。

 

「…!?

これは、死体…!?」

 

「そうだよ、僕の特典はネクロマンチストなんだよ?

僕は殺した相手とお友達になることができるんだぁ。

だからね、君も僕のお友達になってよ…!!」

 

憂城の声に反応するかのように、死体が1号に一斉に襲い掛かる。

 

「おいおい、冗談だろ!?」

 

1号は何とか死体の攻撃を躱していく。

 

その隙に憂城が1号の首を捉えて鉈で切り裂こうと、鉈を横薙ぎに振り回す。

 

「…そう来ると思ったぜ」

 

「へ?」

 

その瞬間、憂城と1号の間に大きな爆発が起こり、それと同時に爆風と爆煙が巻き上がる。

 

その衝撃により、死体は吹き飛び焼けて、徐々に動けなくなっている。

 

「…いったい何が…!」

 

憂城は衝撃と爆炎に耐えながら目を開けると、1号がスペースパトレン1号に変身していた。

 

あの攻撃が当たる寸前に、トリガーマシンスペーススクワッドを使ったのだ。

 

その後ろではパトレンXがサイレンストライカーを装着したパトレンXがいる。

 

おそらくそれも同時に行ったのだろう。

 

「…そういえば、お前のそれには弱点があるんだよな?

本当ならこんなことはしたくはねぇけど、な!!」

 

1号は苦虫をかんだような様子で両手のバズーカや背後の翼のミサイルで憂城の操っている死体を吹き飛ばしていく。

 

「オラオラぁ!!」

 

「そんな、僕のお友達が…!」

 

憂城が狼狽えている内に、どんどん動ける数も少なくなっていき、やがて動ける死体は一体もいなくなってしまった。

 

「…全く君はひどい奴だよ。

僕のお友達をこんな目に合わせるなんて、人間性を疑うよ!」

 

「死体を操ってるやつが言うことかよ!

おかげで俺も今ものすごく胸糞悪い気分だぜ!!

死体を吹き飛ばして燃やすとかよぉ!!」

 

『キュウレンモード!』

 

『キューレイピア!』

 

『キュースラッシャー!』

 

キュウレンモードに切り替え、キューレイピアとキュースラッシャーを手に持った1号は超高速で憂城に接近する。

 

憂城も両手の鉈を構えて走り出し、1号に目掛けてジャンプする。

 

互いに接近し、ぶつかる直前に憂城は自分の舌を噛もうと口を開いた。

 

つまり自らの体をも特典の力で操ろうとしているのだ。

 

しかし、1号はそれを見逃さなかった。

 

キュースラッシャーの刃先を瞬時に憂城の口に刺し込み、舌を噛めないように挟んだ。

 

「…!?」

 

「これでお前はネクロマンチストを自分には使えない…!

くらえ、オラオラ!!!」

 

「…!!

~~~~~!!!!???」

 

憂城は声にならない声で叫びながら体をキューレイピアでラッシュするかのように連続で突き刺さり壁にぶつかり、意識を失った。

 

 

時間は少し遡り、パトレンXは吉良と戦っていた。

 

パトレンXは1号が憂城と戦っている間に、Xチェンジャーでけん制しながら攻撃していた。

 

「どうした、随分と消極的じゃあないか」

 

「お前のそのスタンドの特典で近づけねぇんだよ!」

 

吉良の背後にいる怪人、スタンド。

 

その見た目の特徴に見覚えのあるパトレンXはうかつに近づけないでいたのだ。

 

「そうか、君が私のスタンドの特典の正体を知っている言うのなら、これも知っているんじゃあないのか?」

 

「…!」

 

『コッチヲミロ!』

 

声が聞こえたので振り返ると小さな戦車が近づいてきたのだ。

 

「やれ、シアーハートアタック!

お前の近くで温度は高いのはそいつだ!!」

 

「くっ、エクセレントエックス!」

 

パトレンXはとっさにXロッドソードでシアーハートアタックを吹き飛ばし、その直後に起きた爆発から逃れる。

 

だが、それを読んでいたのか吉良は瞬時にパトレンXの背後に回り、怪人を出現させる。

 

「木っ端微塵に消し飛ばしてやる、キラークイーンっ!!」

 

「…っ、おらぁ!!」

 

パトレンXは怪人キラークイーンに触られる前に吉良に目掛けてXチェンジャーで撃ち込む。

 

「ぐっ!?」

 

吉良は体にXチェンジャーを撃ちこまれたことによりダメージを受けて距離を放す。

 

それと同時にキラークイーンも消えた。

 

「さすがは警察、そう簡単に君自身が爆弾になってはもらえないか…」

 

「言ってくれるな、この殺人鬼が!」

 

「だが、次はこうはいかないさ。

…実は先ほど君の攻撃が当たる直前に君のその銃には触れたのだからな」

 

「…っ!?」

 

吉良の言葉に、パトレンXは戸惑いを覚える。

 

何故なら、今手に持っているXチェンジャーが触られたということは、キラークイーンの能力で爆弾に変えられたということ。

 

「…やっぱりそのスタンドの特典、ジョジョのキラークイーンなんだな」

 

「いやぁ先ほどは君の体に触れなくて残念だったよ。

けど、至近距離で攻撃してくれたものだから、私はその反動で君の銃に触れてしまったのだからね。

そういえば、君のそれ、爆発したらその姿もなくなるのかもな」

 

「くっ!」

 

吉良の言う通りだ、この姿で居られるのはXチェンジャーがあるから。

 

もし、Xチェンジャーが破壊されるようなことが爆発するなどで破壊されたら、変身が解けてしまう。

 

しかも下手に動こうものなら、吉良はその能力で点火し爆発する。

 

そうなってしまうのと腕が吹き飛ぶのもそうだがそれに加えてまともに戦える状態じゃなくなってしまう。

 

「…さて、このまま君を嬲り殺すからな。

せいぜい、私の平穏な生活のためにも苦しみながら死んでいくんだな…!?」

 

「…っ!?」

 

吉良がパトレンXに接近しようとした途端、1号の方で爆発が起こり爆煙が巻き上がる。

 

「ケホッケホッ…!?

こ、これは…!」

 

爆煙の中、パトレンXは体に何かを装着されたような感覚を覚える。

 

煙が晴れると、自分自身がサイレンストライカーを装着しているのがわかった。

 

1号自身はトリガーマシンスペーススクワッドを装着している。

 

「これは、そうか…!

これなら…!」

 

「ぐっ、君の仲間もなかなか派手なことをしてくれるじゃあないか。

だが、それでも今すぐ君の銃を爆破できる状況に…!?」

 

言葉の途中で、爆弾のスイッチを押すような形になった、吉良の右手が急速に異常に重たくなり、非常に小さなクレーターができた。

 

吉良の体もそれに釣られるように地面に倒れ込む。

 

指も一本も動かせないほどの重さを感じていた。

 

「お、重い…!?

指も、動かせない、バカな…!

一体、何が…!?」

 

吉良は右手を押さえながらパトレンXを見ると、パトレンXは吉良に向けて手を翳しているのだ。

 

「そう言えば、バンくんは前にこうして転生者を抑えていたっけな」

 

「ぐっ、ぬぅぅ…!

このクソカスが!」

 

「うるせぇ!!

行くぞ、スーパースペリオルストライク!!」

 

「ぐぅおおおおおあああああああっ!!!???」

 

パトレンXは吉良に目掛けて高エネルギーの砲弾をぶちこみ、建物の壁に激突し倒れた。

 

 

一方、かことアストルフォは変身し、管理局へと向かい機動六課を含む魔導士たちと一緒に二人の転生者と戦うことになった。

 

一人は紫のジャケットを着たオレンジ髪の青年で、人間の皮で作られた本を持っていた。

 

一人は薄緑の髪に憲兵風の服を着た少女で、手元には光るキューブが浮かんでいた。

 

「はぁ!」

 

「ほらほらぁ!」

 

「COOL COOL!!」

 

「くっ!!」

 

だが、二人はとても強くそう簡単に倒せる相手ではなかった。

 

薄緑の少女の結界生成の力で大半の魔導師が閉じ込められ無力化し、青年が呼び出した怪物の群れに囲まれていたのだ。

 

現在まともに動けるのは、2号と3号、なのはとフェイト率いる機動六課だけだった。

 

「ねぇ、もうあきらめて俺たちのアートの材料になってよ」

 

青年が本を片手にそうつぶやくが、それと同時に周りにいる怪物もうごめき始める。

 

「くっ、なんて厄介なんだ…!

かこ、ボクはチャリオット使うから、援護に回って!」

 

「うん!」

 

「私たちも、援護します!」

 

3号はチャリオッツパトレン3号に変身し、電撃を出しながら高速移動しているフェイトと一緒に怪物を倒していく。

 

2号は二人が倒し損ねた怪物を倒していた。

 

だが、次から次へと怪物は出現しより多くなる。

 

「うーん、俺って旦那のような力がないのかな?

青髭の旦那は、これで俺にCOOLな殺しっぷりを見せてくれたんだけどな…」

 

「…君、ひょっとして殺人鬼の雨生龍之介なのかい?」

 

「あれ、俺の名前を知ってるってことは、俺ってここじゃあ有名人?」

 

「それはあなたの情報が向こうに知れ渡ってるからデショウ?

多分この調子だと、アリナの情報も知ってる可能性も高いワケ」

 

「確証はありませんが、あなたはアリナ・グレイですよね?」

 

「そうデスケド?

ま、アナタたちにはここで消えてもらうわけだし、さっさとデリートされて欲しいんデスケド」

 

アリナがそう言うと同時に手元のキューブが光りだして小さな弾丸がマシンガンのように発射される。

 

「なら、聞かせてよ!

君たちは、どうしてこんなことを…!」

 

「そんなの決まってるんデスケド?

アリナも龍之介も、それぞれ趣向は違うけど、幹部になればそれなりのアートが作れるってワケ!」

 

「あぁそれならさ、君たちかわいいから、俺たちのアートの材料になってよ!

大丈夫大丈夫、ちゃんと惨たらしく、手間暇かけて殺すからさ!」

 

「それなら、赤い絵の具になるか真っ黒な絵の具になるか、今からでも選んでほしいんですけど!」

 

 

 

「…なら、これならどうかな?」

 

3号が手を翳すと、三つの巨大な車輪型のエネルギーが出現し、回転しながら周りにいた怪物を潰していく。

 

「おいおい、まだ抵抗すんのかよ?

いい加減俺たちの…」

 

「確か、雨生龍之介って言ったよね?

君は、何で転生したのか、覚えてないのかい?」

 

「は?」

 

「君の殺人の理由ってさ、死の探求のため、だよね?

けど、おかしいよね?

転生するってのはさ、少なくとも君は何らかの形で死んでるんだ。

つまり君は一度死んでいる、それなのにどうして人を殺すんだい?」

 

「…さぁ?

俺って、自分の最期とか覚えてないから、仕切り直しも兼ねてやっているだけなんだけど?」

 

「そっか、じゃあ今さっきレイピアの刃は君に渡したから、それで思い出せるんじゃないかな?」

 

「え…!?」

 

龍之介の自分の腹に違和感と激痛が走り、その場に倒れ込んでしまう。

 

「なに、ねぇ何…?」

 

急に息苦しくなり腹を触ると、刃は深々と刺さってるのが見え、3号のレイピアが柄から先がなくなっているのが見えた。

 

その瞬間、周囲に回転する車輪の隙間から、レイピアの刃を飛ばしたのだと理解したのだ。

 

だが、そんなことよりも自分の腹から流れている血を見ていた。

 

「うわぁ、すっげぇきれぇ…。

そっか、ようやく思い出したよ…。

死は誰でもない俺の腸の中に隠れてやがったんだ…」

 

「…」

 

龍之介はまるできれいな小石を見つけた子供のような目で何かを呟いていたが、これで無力化できたと思い3号は、龍之介に目掛けて手錠を投げつけて更生した。

 

「ちっ、龍之介がやられるなんてバッドなんデスケド!」

 

アリナはそれを見て怒りが込み上がったのか、周囲にキューブを出現させて発射する。

 

「させない!」

 

なのはとティアナが前に出て撃ち落としていく。

 

そしてスバルとエリオとフェイトが一気に距離を詰めて攻撃を仕掛けようとする。

 

「「「はああああ!!」」」

 

「ちょっと、邪魔なんデスケド?」

 

「えっ!?」

 

「なっ!?」

 

「くっ…!」

 

三人の攻撃が当たる直前、三人は結界に閉じ込められ、攻撃の反動で動けなくなる。

 

「エリオくん!」

 

「スバル!」

 

「フェイトちゃん…!」

 

「そんな…!」

 

「あっははははははは!!

この程度なの、ミッドチルダの魔導士って」

 

「…っ、この!」

 

「待ってください、ティアナさん!」

 

ティアナはアリナの挑発に怒りを覚え、接近しながら撃っていく。

 

だが、アリナの目の前に結界に閉じ込められた三人が現れた。

 

「あらイイの?

アナタが攻撃すれば、間違いなくこの三人に当たるように盾にすることもできるんデスケド」

 

「え!?

きゃっ!」

 

ティアナが人質に取られたスバルたちを見て動揺し、その瞬間に結界に閉じ込められる。

 

「つっかまえた!

アハハ!」

 

「くっ、どうすれば…」

 

「…」

 

なのはもキャロも、手も足も出なかった。

 

仲間を結界に閉じ込めて盾代わりにされて、近づこうものなら結界に閉じ込められしまう。

 

だが、2号はアリナの攻撃を避けながら間合いを見はからっていた。

 

「ちっ、さっきからそこのアナタ、目障りなんデスケド!」

 

「…」

 

2号は物陰に隠れながら攻撃を避けている。

 

「そこの二人と同様に大人しくしていれば…!?」

 

アリナが悪態を突こうした途端、何かが背中から胸にかけて貫通した。

 

想像絶する痛みの中で、アリナは何が自分の体を貫いたのかを見た。

 

それはドリルだった、体を貫いたのだ。

 

「…見事に引っ掛かりましたね」

 

「あ、アナタ、まさか…!」

 

貫かれた胸を押さえながら2号をにらみつけるアリナ。

 

「私は、あなたの攻撃を避けながら、トリガーマシンドリルがあなたに気付かれずに近づけるかを、待っていたんです!」

 

「…っ、このクソガキ!」

 

2号に怒りを覚え、さらにキューブを展開するアリナ。

 

だが、その時に気付いたのだ、先ほど捕まえた三人の姿がどこにもなかったことを。

 

「…シット、あの三人どこに…!」

 

「フリード、早くこっちに来て!」

 

「なっ!?」

 

上を見上げると、巨大化したフリードリヒが三人を結界ごと連れ出していたのだ。

 

「…ヴぁあああああああああ!!!!」

 

アリナは怒りの頂点に立ったのか、奇声をあげる。

 

だがその隙に2号となのはがアリナに向けてトリガーマシンと杖を構えていた。

 

「行ってください、バイカー撃退砲!!」

 

「ディバインバスター!!」

 

「…っ!!」

 

アリナはとっさに自分の周りに結界を張って防御する。

 

だが、その結界は一瞬で破壊され、アリナに直撃した。

 

アリナは声を発するまでもなく倒れ込んだ。

 

そうしてアリナを更生し、スバルたちや他の魔導士たちを閉じ込めていた結界が解除された。

 

 

 

 

「そうか、そっちはもう大丈夫なんだな」

 

1号たちはそれぞれ四人を更生し終えたことを通信機で共有するが、周囲に無差別に巨大な火柱が立ち、建物が消滅していくのが見えた。

 

「あの炎は…!」

 

1号はそれに見覚えがあった。

 

それは、目の前で両親を家ごと焼き殺した炎なのだから。

 

「…っ」

 

「バンくん!」

 

1号は一瞬だけ立ち竦んでしまうが、この事態にそんな暇はないと、足を強く踏み込んだ。

 

その時に霞から連絡が入った。

 

『バン、皆!

そちらから確認されてる火柱の転生者を発見したわ!

今から座標を起こるから、急いで向かって!』

 

「…わかった」

 

「まさか、これって暗殺部隊のリーダーの…」

 

「…リーダーなのかは知りませんが、この炎自体に見覚えがあります。

急いで向かいましょう!!」

 

「おう!」

 

そう言って1号とパトレンXは霞から渡された座標で、2号たちと合流するために向かった。

 

 




次回は17日に投稿できるようにします。
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