転生者を更正する警察集団   作:ガンダムラザーニャ

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読者の皆様、この話で『転生者を更生する警察集団』は完結となります。

ちなみに今回の話には鳴神 ソラさんからのリクエストにあったトリガーマシンが出てます。

それでは最後までお楽しみください。


最終回 悲劇に終止符を、因縁に決着を、覚悟に喝采を

霞が示した座標を目指し、ようやくたどり着いた1号たち。

 

行きついた先は寂れた小学校の廃墟で所々血しぶきが飛び散っていた。

 

しかもよく見ると、この廃墟以外はすべてが焼け野原になっていた。

 

「おいおい、何でここ以外全部燃えてんだ!?

それに、この学校、どこかで見たような…」

 

「…皆、あんまりここからのは見ない方が良い」

 

1号が周りと校舎を見てそう呟くと、先頭に立っていたパトレンXは先に中を除いてから1号たちに告げた。

 

「あの、どうしてですか?」

 

「…遺体だ、それも惨たらしい殺され方をした数人もの遺体が放置されてる」

 

『…!?』

 

「…そうですか、わかりました。

おい、足元とか気を付けながらなるべく探知機を頼りに中に入るぞ!」

 

1号たちはそれを聞いて驚くが、1号は遠回しに遺体を見ないように2号と3号に伝えて、探知機を使いながら中に入ることにした。

 

中はとても暗く、奥に行くにつれて遺体の腐敗臭や鉄臭いにおいが強くなっていく。

 

「…っ!」

 

探知機を見ながら横目で教室の中を少し見た1号。

 

その中では言葉では表せないような惨たらしい殺され方をした遺体が無造作に放置されていた。

 

どの遺体も恐怖と苦痛に歪んでいた、中にはその様を見せられたせいなのか、猿轡を自らの喉の奥まで飲み込んで自殺した者もいるようだ。

 

「…」

 

1号はそれを見ただけで恐怖よりも、怒りが強くなった。

 

この人たちは危害を加えず平和に暮らしていた転生者だったのか普通の人間だったのかわからないが、こんな惨たらしい殺し方をされてどれだけ無念だったのだろう。

 

何より、こんなことを平然とやってのけるやつらがどうしても許せなかった。

 

「…!」

 

だが、それと同時に教室の作りとか廊下の形を見て、どこか懐かしさを感じていた。

 

いや、それどころかここがどんな学校だったのか、徐々に思い出してきたのだ。

 

そんなことを考えていると、1号たちの目の前で急に火の玉が現れた。

 

「…っ!?」

 

「これは…」

 

「な、何なの?」

 

「これは火の玉?

…おい、どこか行こうとしているみたいだな」

 

パトレンXの言う通り、火の玉は目の前に現れたのかと思いきや、どこかへと飛んでいこうとする。

 

「あの火の玉の向かってる先、転生者の反応がありますね」

 

「そうだな、今は一刻も早く、あの火柱を出してる転生者を更生しないといけないからな。

追いかけるぞ、逸れるなよ?」

 

「了解!」

 

「了解だバンくん!」

 

1号たちは飛んで行った火の玉を追いかけることにした。

 

 

 

 

 

 

それからしばらく追いかけていると、一つの教室の扉の前にたどり着いた。

 

ここだけは他の教室と違って、黒く焼け焦げていた。

 

火の玉は、その教室の扉の前で消滅した。

 

「ここで止まっているみたいだな」

 

「…間違いありません、この中に転生者がいます!

しかもこちらの存在に気付いているようです!」

 

「だとしたら…」

 

「なら、警戒は強めておけよ。

よし、行くぞ!」

 

1号は勢いよく扉を開けて、2号たちと一緒に転がるように教室に入り込み、VSチェンジャーとXチェンジャーを構えた。

 

「動くなっ!!」

 

1号たちが構えた先に一人の男がマントを被って一つだけあった椅子に腰を掛けていた。

 

「…っ!」

 

1号はそのマントの男に見覚えがあった。

 

それ故にマスクの下で唾を呑んだ。

 

「…ふん。

まさかここを嗅ぎ付けられるとは思わなかったな」

 

男は立ち上がって1号たちをつまらなさそうに見つめた。

 

すると、男は1号を見て動きを止めた。

 

「ほう、マスクで顔が見えないが、知っている顔がいるな。

そこの赤い貴様、さてはあの家の後で焼き殺した小僧か?」

 

「っ!

…じゃあてめぇ覚えていたってことなんだな」

 

1号は恐怖に耐えながら男に質問した。

 

だがそれと同時にとてつもない怒りが込み上がっているような雰囲気だった。

 

「あぁ、覚えているとも。

俺自身が転生して特典の力を見たかったから試しの的としてお前の家を燃やしたんだったかな。

確か、その家の表札に『湖光』って名前だったかな?」

 

「…っ、てめぇ!」

 

湖光、それは1号の生前の苗字だ。

 

だがそれ以上に、その名前がこの男に易々と言われたことに腹が立ったのだ。

 

まるで、自分の家族を殺したときの記念に覚えていたような言い方に、腹が立ったのだ。

 

「…質問しても良いか?

この学校、確か俺が生前暮らしていた街の小学校だよな?

てことは、ここは俺がいた世界、じゃないのか」

 

「察しが良いな、だがそれがどうしたのだ。

ここは俺が制圧したから拠点にしているだけだ、特に愛着はない」

 

「じゃあ聞くが、お前が、暗殺部隊のリーダー、なのか?」

 

「いかにも。

…そう言えばあいつらに資金調達させたときに潰されたという、ローラン家の小僧もいるな?」

 

「っ!?」

 

それを聞いた3号が驚く。

 

この男が、あの三人に財産を奪うように指示したと言ったのだから。

 

「まぁ、あの時の金は資金調達もそうだが、俺がギャングラーに許可もなくこの世界を滅ぼしたから、それで幹部の金丈に始末されそうになったんで、その半分を賄賂として渡したかな」

 

「…!」

 

2号はいきなり金丈の名前が出て驚いた、まさかもうこの先聞くことはないと思っていた金丈の名前が出てきたのだから。

 

「ま、元々金にがめつかったあいつが、その後でさらに金にがめつくなって、図書館だの色んな施設から巻き上げたり、社会的に抹殺したなんて思いもしなかったがな。

例えばそこの小娘、夏ノ森図書館の小娘のときのようにな」

 

「…っ!?」

 

「お前、さっきから俺たちの生前の苗字を言い当てるんだな」

 

「なに、暗殺を生業としている手前、調べあげることは容易いのだ。

それをするだけでも情報は色々と絞り出して暗殺もできるわけだからな」

 

「…」

 

1号はそれを聞いて黙り込んだ。

 

だがそれと同時に、何か切れそうになっていた。

 

つまりは1号のときは偶然で殺し、2号のときはけしかけた結果殺して、3号のときは暗殺と財産の簒奪の依頼で殺したと言っているのだから。

 

だが、だからこそ冷静でいようと1号は思った。

 

ここで一人で突っ走ると真っ先にやられてしまう。

 

街を守ることも世界を守ることもできない。

 

何より、ここに来るまでに見た、惨たらしい殺され方をした人たちの無念を晴らせない。

 

「…さて色々話し込んだが、今のは手向けとして受け取ってもらおうか。

俺にも、やらないといけないことがあるんでな」

 

「…どういうことだ」

 

「あいつらには働き次第では幹部の座が手に入ると言ったが、あいにくと俺は幹部よりもボスの座が欲しくてな。

ボスはその事に気付いていたのか、俺たちに警戒してか、自分の居所は伝えようとはしなかった」

 

「それで無差別に攻撃して、ボスの居所を探ろうって腹か?」

 

「あぁ、そういうことだ。

それに気づいてるか?

今ボスも躍起になって怪盗と戦ってるんだ」

 

「…!」

 

「お前らと怪盗が幹部を倒してくれたおかげで、ボスも騒動を起こす気になってな。

この騒動の隙に、ボスを殺そうとしてたが、まさかお前ら警察が来るとは思いもしなかったぞ」

 

「…まるで俺たちが前菜だと言いたげだな」

 

「クク、わかってるじゃないか。

ボスがメインディッシュで怪盗は付け合わせだ」

 

「…そうかよ。

そうじゃないのかって思ったが…、お前、吐き気がするな」

 

「…ほう」

 

1号は男を睨み付ける。

 

そこには怒りもあると同時に、今ここで倒さなければならないと言わんばかりの覚悟が秘められていた。

 

それは2号も3号もパトレンXも同じだった。

 

「つまりお前は、自分の目的のためだけに、自分の都合だけで大勢を焼き殺そうとしてしてる、そうだろ」

 

「そんなことは、絶対にさせません!

ギャングラーのボスが怪盗と戦っているのはわかりましたが、私たちだってあなたには負けません!!」

 

「ボクたちは、これ以上犠牲者を出さないためにも、君を倒す!」

 

「お前を倒さねぇと、右京さんたちも、家内も子供たちも安心できないしな!」

 

そうして四人はVSチェンジャーとXチェンジャーを構えた。

 

「…転生者を更正する警察として、実力を行使する!」

 

「クク、粋が良いじゃないか。

良いだろう…、お前たちがその気なら…」

 

そう言って男は2つの異なる色の炎を出現させて刀のように、手で握った。

 

そしてそれと同時に、マントもはだけて男の全貌もはっきりわかってきた。

 

機械じみた仮面にドラゴンの角に翼、そして仮面の奥で覗く赤い目。

 

明らかに複数の特典を持っているようだった。

 

「俺も、貴様らを叩き潰して殺してやる…!」

 

「…やれるものなら、やってみろ!」

 

そう言って1号たちは男に攻撃を仕掛ける。

 

VSチェンジャーやXチェンジャーで撃った弾丸は、男が全て弾き、弾き切れなかったら避けていた。

 

「…やっぱり効かないか。

なら…!」

 

『サイレンストライカー!

グレイトパトライズ!

超警察チェンジ!!』

 

『スペーススクワッド!

パトライズ!

宇宙チェンジ!

スペースパトレンジャー!!』

 

『チャリオット!

パトライズ!

チャリオッツチェンジ!

チャリオッツパトレンジャー!!』

 

『トルネード!

パトライズ!

警察ブースト!!』

 

『レスキュー スプラッシュ!

パトライズ!

警察ブースト!!』

 

速攻で決着をつけるために、サイレンストライカーやスペーススクワッド、チャリオット、トルネード、レスキュー、スプラッシュといったトリガーマシンを使った。

 

それによりパトレンXはスーパーパトレンXに、1号はスペースパトレン1号に、3号はチャリオッツパトレン3号トルネードに、そして2号はレスキューとスプラッシュを両腕に装着、変身した。

 

「変身すれば良いというものでもないだろ?

喰らえっ!?」

 

そう言って男は両手の炎の剣を合わせて斬撃を飛ばした。

 

いやそれは斬撃ではなく、炎の竜巻だった。

 

「この炎は…!

そうか、その炎で…!」

 

「そうだとも、この2つの炎はコードブレイカーのマモンの炎だ!

跡形もなく消し飛べ!!」

 

「させないよ!

行くよ、かこ!!」

 

「うん!

ええい!!」

 

当たる寸前に2号と3号が前にたちスプリングとトルネードが装着された腕を突き出し、水の竜巻を発射する。

 

それにより炎の竜巻は相殺されて消滅する。

 

次に1号がデカモードにチェンジして、両手のディーリボルバーで、パトレンXはキャノン砲の高火力で男を撃ち抜いたいく。

 

それにより大爆発が起こり、校舎の壁が壊れる。

 

だが、それほどの攻撃を直撃したのにも関わらず、男は無傷だった。

 

「無傷だと!?」

 

「ククっ、その程度では俺は倒せないぞ?」

 

「あの硬さに、あの竜の角と翼…。

まさかそれFateのジークフリートの…」

 

「そうだとも、これはファブニールの血の鎧さ。

残念だったな、いかにお前たちの攻撃がすごくても俺には通用しないんだよ!」

 

『ボウケンジャー!

パトライズ!

警察ブースト!!』

 

「じゃあ、これでも喰らってそんなこと言えるのかな!?」

 

3号はボウケンシルバーからもらったゴーゴーダンプをVSチェンジャーに装着、調整して男に撃ち込んだ。

 

だが、男は効かないと言わんばかりに体で受け止めた。

 

「ふん、所詮はその程度か…。

さて、遊びはここまで…!?」

 

男が言おうとした途端、背中から胸にかけてレイピアが突き刺さった。

 

「君がどんな攻撃も効かないのはよくわかったよ。

けどね、今撃ったのは弱点を探るためのものだ!」

 

つまりゴーゴーダンプにはボウケンジャーの力が入っているので、プレシャスや歴史の伝承などにまつわる弱点を探るために撃って、当たったと同時に弱点を解析し、瞬時に背後に回ったのだ。

 

「これでもう君にはその鎧は使えないね!」

 

そう言って3号はレイピアを抜いて、三つの車輪を出現させて男に攻撃する。

 

「ぐあっは!?」

 

男はそれに対応しきれず車輪に巻き込まれながら壁に叩きつけられた。

 

そして、男が倒れ込んだ瞬間、2号は男に目掛けてレスキューの弾丸を撃ち込んだ。

 

それにより男の動きが鈍くなってきている。

 

「ぐっ、なんだ、これは!

体の動きが鈍いぞ!」

 

「今あなたに撃ち込んだのは、体の動きを一時的にマヒさせる麻酔弾です!」

 

「サンキュー、二人とも!

行くぞ、バンくん!!」

 

「はい!」

 

『タイムモード!』

 

「喰らえ、スペーススナイプバーニング!!」

 

「スーパースペリオルストライク!!」

 

「ぐおああああ!!

バカな、バカな…!!」

 

1号とパトレンXから発射されたこれまでにない強力な攻撃に、男は直撃し、壁を何重にも破壊しながら吹き飛ばされた。

 

 

吹き飛んだ男の元へと向かう1号たち、しかし男は足が震えながらも立ち上がって笑っていた。

 

「こいつ、まだ何か力が…!」

 

「クククッ…、まさか、この姿の俺をここまで追い詰めるとはな…」

 

男は笑っていながらも、体から炎が吹き上がっていた。

 

「こんなことは、かつて異聞帯以来だ…。

俺をこんなにまで追い詰めるとは…!」

 

「異聞帯!?

まさか、てめぇ!!」

 

1号が何かを察した直後、男が炎を纏った巨人に変貌し、校舎を破壊していく。

 

「フハハハハハ…、そうだ。

我が名はスルト…!

巨人の王であり、その残留思念である!」

 

男、スルトは強烈な炎を帯びた目で4人をにらみつける。

 

それと同時に、かなり熱い。

 

もう少し近づくだけでも火傷してしまいそうなほどに熱い。

 

「…スルト、北欧の巨人でFateの異聞帯の巨人王…!

それがお前の正体ってか」

 

「…正確には、その残留思念みたいですね…。

ですが、今ここで倒さないといけません!」

 

「うん、今すぐ倒さないと街が危ないからね!」

 

「あぁ、そうだな。

巨人王だろうと残留思念だとしても、今ここで倒さなければならない!

…!?」

 

すると、三人のVSチェンジャーが光りだして、その光が一つに集まる。

 

「え!?」

 

「うわ!?」

 

「こ、これは…!」

 

一つとなった光はやがてグッドストライカーに似た黒いダンプカーになった。

 

「これは…!」

 

「まさか、これを使えってことじゃ」

 

「うん、やろう!

よくわからないけど、これを使えば…!」

 

「よし、それじゃあラストスパートだ!」

 

『ダンプ サイレンストライカー レスキュー チャリオット サンダー!

位置について ヨーイ!

走れ 走れ 走れ!

出動!』

 

『ファイヤー!

get set ready!

飛べ 飛べ 飛べ!

go!』

 

『代・行・発・進!!』

 

『勇・猛・果・敢!!』

 

『緊・急・救・命!!』

 

『軍・馬・疾・走!!』

 

『疾・風・迅・雷!!』

 

『ファ・ファ・ファ・ファイヤー!!』

 

巨大化したトリガーマシンダンプはグッドストライカーのように変形し、右腕に変形したチャリオットは三頭の馬のパーツが外れ、その下から一本の巨大なレイピアに出現し、一頭の馬のパーツが肩に来た。

 

左腕に変形したレスキューは後ろのコンテナ部分が前に来て、肩部分に先ほどのチャリオットの一頭の馬のパーツが装着される。

 

そして中央にサイレンストライカーが変形して頭部になりその上からチャリオットの馬のパーツが装着され、胸部にキャノン砲が装着される。

 

一方Xトレインが連結、交差することで合体し、胸部にガトリングが来ている。

 

「完成 サイレンパトカイザーチャリオッツレスキュー・アナザー!!」

 

「完成 エックスエンペラーガンナー!!」

 

「ふ、小賢しい!!」

 

パトカイザーに目掛けてスルトは火炎放射を浴びせる。

 

「…!?

バンくん、皆!

この…!」

 

ガンナーがガトリングでスルトに撃ち込んでいく。

 

だが、あまりにも熱すぎて弾丸が届く前に蒸発してしまった。

 

「何!?」

 

「効かぬ、貴様も灰塵と化せ!!」

 

「俺たちを、舐めるな!!」

 

「何だと!?」

 

スルトがガンナーに攻撃をしようとした途端、先ほど燃やされていたはずのパトカイザーが、スルトの腕を貫いた。

 

「ぐおぉ!?

バカな、なぜ、先ほど燃やされていたはずなのに…」

 

「あぁ、さっきは本気でビビったぞ。

だが、このダンプのおかげだろうな」

 

「先ほど知りましたが、このトリガーマシンは、私たちの中にある守りたいという思いがある限り!」

 

「決して壊れやしない!」

 

「つまりだ、今の俺たちは、負ける気がしねぇ!!」

 

「ぐおおああああ!!」

 

「す、、すごい…!」

 

トリガーマシンダンプで得た強力な防御力により、スルトの炎は通用せず、その防御力を得たチャリオットのレイピアは、スルトの体を連続で突き刺していく。

 

吹き飛んだスルトに目掛けて、レスキューから特殊なミサイルが発射される。

 

当然これもダンプの力で防御力を得ているため、必ず着弾する。

 

「ぐはっ!!」

 

ミサイルがスルトに直撃し、そのま地面に叩き付けられる。

 

「これであいつの動きを縛り、弱体化させました!

亀山さん、私たちと一緒にとどめを!」

 

「あぁ、わかったぜ!!」

 

「よし、とどめだ!!」

 

動きが鈍くなり、体の炎が弱まっている間に、1号たちはVSチェンジャーを、パトレンXはXロッドソードを構えてエネルギーを溜める。

 

「「「「必殺 パトレンジャーサイレンガンナーストライク!!!」」」」

 

パトカイザーからチャリオットのレイピアの刃、レスキューの大量のミサイル、サイレンストライカーの胴体・胸部からのエネルギー弾、そしてガンナーからの一斉射撃がスルトに目掛けて発射された。

 

「ぐおおああ!!!

ぐ、この…!」

 

「これで、終わりだああああああああああ!!!!!!!」

 

「まさか、俺は、またしても、終わるのか…!

ムスペルヘイムが、俺の終末が…!

オフェリア、オフェリアああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

スルトは耐えきれず、叫び声をあげて爆散した。

 

「…任務完了!」

 

「どうにかピリオド打てました…」

 

「オルヴォワール…!」

 

「これで、一件落着か」

 

バンたちは何とかスルトを撃破し、更生した。

 

だが、それと同時にVSチェンジャーもXチェンジャーも壊れてしまった。

 

「はぁはぁ、ギリギリだったな」

 

「はい、もう一時はどうなるかと思いましたよ…」

 

「でも、どうにか倒せたね…」

 

「これで終わったな…。

あーあ、右京さんにこれのこと、何て言えばいいんだ?」

 

四人は倒れ込み、披露した体を休ませていた。

 

その時に、強い地震が発生した。

 

「こ、これは…!」

 

「…どうやら、怪盗がボスを倒したから、融合していた世界が元に戻ろうとしているみたいだな」

 

「え!?

じゃあこの多次元融合も、ギャングラーのボスが…」

 

「そうかもな…。

けど、これでなくなったから、ここも元通りになるだろうな」

 

「そうですね。

…そうだとしたら、早く脱出しないといけませんね。

ヒポグリフ!!」

 

アストルフォはヒポグリフを召喚して四人を乗せる。

 

「ヒポグリフ、今四人乗ってるけど、耐えてね…!

行くよ!」

 

ヒポグリフは四人乗っているとは思えないほどの速度で空を飛んだ。

 

それと同時に、四人の目の前が真っ白になった。

 

 

 

 

 

あれから二か月が経った。

 

多次元融合は無くなったことで全ての世界が元通りに戻り、パトレンジャー本部と時空管理局以外は何気ない毎日を送っている。

 

当然、多次元学園もなくなり、IS学園もなくなった。

 

ギャングラーの脅威がなくなったことを確認した右京達は桜たちを家に送って行った。

 

ただ、右京も霞もエリスも、なのはたちもその後でバンたちを探していた。

 

しかし、どこを探そうにもいない。

 

エリスにも四人が魂になってここには来ていないと言っている。

 

かくまっている様子もなく、これ以上言及することもなかった。

 

だが、それでも皆険しい顔になっていた。

 

特になのはたち機動六課は、バンたちと交流が深かったため誰もいないところで泣いていたりしばらく引きこもったりしていた。

 

それでもしばらくしてから探し回った。

 

「スバル、ティアナ!

そっちはどう!?」

 

「駄目です、全く見つかりません!」

 

「…かこさん、皆」

 

「なのは…」

 

それを見ていたフェイトも悲しい顔になっていた。

 

今まで協力関係とは言え、なのはたちは一緒と戦ってきた仲間とも言える存在が行方不明なのだ。

 

 

 

 

一方、少し離れた場所に誰かがいた。

 

「…やっべぇな、完全に葬式ムードじゃねえか」

 

「それはそうですよ。

ここ二か月の間、私たちのvsチェンジャーも通信機も壊れていたので、連絡も取れなかったら反応も感知は不可能ですから」

 

「うへぇ、もう次元の狭間飛ぶの嫌だよ…」

 

「この様子だと、右京さんもどんな顔してるんだろうな…。

ちくしょう、家内に何て連絡すれば…!」

 

そこにいたのは、バンたちだった。

 

実は先ほどやっとの思いでなのはたちがいるミッドチルダにたどり着いたのだ。

 

というのも、次元の狭間でずっと彷徨っていたところに偶然流れ着いたのだ。

 

そこでボロボロの体を引きづって、かこの特典で傷を癒しながら探していたのだ。

 

それで、やっとなのはたちを見つけたのは良かったものの、話しかけていいのかわからないぐらい暗い雰囲気だったのだ。

 

なので四人はどうしようか考えていた。

 

「ちっ、こうなったら埒が明かねぇ!

俺が行くぜ!」

 

「あぁ待ちなよ隊長!

君は目つきが鋭いんだから、久しぶりでも逆にびっくりされて捕まるよ!」

 

「じゃあ私が行きます!

そうすれば皆さんも…!」

 

「いやお前特典使って何気に疲れてるからここで休んでろよ!」

 

「いやあああ!

バン隊長、ズボン引っ張らないで、見えちゃうよぉ…!」

 

「ぶほあ!?」

 

「じゃあ、ここは年長者の俺が…!」

 

「いやここはボクが…!」

 

「いや、ここは俺が!」

 

そうして一悶着ありながらもバンが立ち上がった途端、なのはとスバルたちと目があった。

 

「あ」

 

「「「「あ」」」」

 

『あああああーーーーーーーっ!!!!!!!?????????』

 

この日、数人もの男女の叫び声が、ミッドチルダに響き渡ったのだった。




以上で、『転生者を更生する警察集団』はこれにて終了します。

終了になってしまいますが、バンたちや機動六課のお話はまだまだ続いていきます。

今までご愛読いただいた読者の皆様、そして今まで合同で書いてくださった『特典を奪う怪盗団』のボルメテウスさん、誠にありがとうございました。

まだ書けてるわけではありませんが、次回作でも皆様が楽しめるよう、書いていければと思います。

それではこれにて連載は終わります。

ご愛読、ありがとうございました。
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