転生者を更正する警察集団   作:ガンダムラザーニャ

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口の悪いサポーター

早朝、パトレンジャー三人は右京から話があると言われ、高層ビル最上階に呼ばれた。

 

「わざわざご足労いただきありがとうございます、パトレンジャーの皆さん」

 

「いえ、大丈夫です。

ですが…」

 

バンは気まずそうな顔でかことアストルフォを見る。

 

すると、空腹で倒れそうになったり、正気を失いそうになっている二人がいた。

 

「うーん、お腹ペコペコですぅ・・・」

 

「長官!

話って何ですか!

朝ごはんのことですか!?」

 

「あっははは、僕としたことが、失礼しました。

それでは、手短に伝えますが、今回から、サポーターを雇おうと思うのです」

 

「サポーター、ですか?

それって、今後ルパンレンジャーと遭遇する可能性が増えるとか?」

 

「その通りです。

君たちが彼らに遭遇してからルパンレンジャーにより特典を盗まれた転生者は多数確認されています。

なので、君たちにはなるべく彼らより発見して更正してほしいのです」

 

「あの、でもそのサポーターの人って今いらっしゃいますか?」

 

「えぇ、いますよ。

入って大丈夫ですよ」

 

右京が扉に声をかけると、一人の少女が入ってきた。

 

その少女は灰色のサイドテールが特徴で、小学生のように小柄だが目付きが鋭く、背中や手には軍艦を模した武器を持っていた。

 

「霞よ。

口が悪いけど、あんたらのサポーターよ。

特典は艦これの霞の改二だけどね」

 

「お前がサポーターか。

俺はバンってんだ。

よろしくな♪」

 

「わ、私はかこと言います!」

 

「ボクはアストルフォだよ!

よろしくね、霞ちゃん!」

 

三人は霞と握手する。

 

するとバンが霞を見て疑問を抱いた。

 

「そう言えばよ、特典ってなわかるんだが、その背中とか手に持ってるのって艦娘の武器か?」

 

「はぁ?

なに当たり前のこと聞いてんのよ!

その通りよ!」

 

霞は光に包まれると装備がなくなる。

 

「今回は、霞ちゃんのサポーターとしてのデビューも兼ねて君たちにトリコの世界で転生者を更生してほしいのです」

 

「確か、食材と猛獣がわんさかしてる世界ですね?

でも、その世界で悪さしてるのってたいていは美食會の連中じゃないんですか?」

 

「ところが今回はそうでもないんですよね」

 

「まさか、転生者!?」

 

「でも待ってください!

今朝はそんな通報はなかったです!」

 

「ボクもヒポグリフを飛ばしてましたけど全然そんな異変は見られてないですよ!?」

 

「どうやら、転生者は特典だけでなく、証拠隠滅がお得意のようですね?」

 

「ですが、長官はどうやってその情報を仕入れたんですか?」

 

「事前に、霞ちゃんにテストを兼ねて調べてもらったんですよ。

彼女の索敵であの世界で最近美食屋と猛獣が急激に減っているのが確認されたのです」

 

「まぁ、私のはかつての大戦で司令だった駆逐艦だったからこの程度はすぐなんだけどね」

 

「そう言う事ですので、申し訳ありませんが行ってきてもらっても構いませんか?」

 

「早く行ってきなさい!

あそこの主人公が死んじゃっても良いの!?」

 

「了解!!

…というかサポーターなのに、本当に口悪いな」

 

バンは呆れながらかことアストルフォを連れて部屋を出た。

 

 

 

 

トリコの世界、バロン諸島

 

バンたちはトリコの世界に来ると同時にパトレンジャーに変身した。

 

「ここがトリコの世界ねぇ♪

お前ら、腹減ってるとこ悪ぃがさっさと終わらせようぜ♪」

 

「「りょ、了解」」

 

2号と3号は力の抜けた掛け声をすると、通信機から霞の声が聞こえた。

 

『無事そっちの世界に着いたみたいね。

座標を送るからそっちを辿りなさい』

 

「あぁ?

そんなのよりも探知機の反応で辿れば良いだろ♪」

 

『はぁ!?

あんたバカなの!?

探知機は姿を消した敵には反応しないわよ!

そんなのよりも座標と最短ルートで辿ればとすぐ着くでしょ、このクズ!!』

 

「クズじゃねぇし♪

じゃあ今回はそれを辿らせてもらうぜ♪」

 

1号たちは霞の言うとおり、指定された座標と最短ルートを通ることにした。

 

 

「そろそろなんだよな♪

気を引き締めろよ!」

 

「「了解!」」

 

森の中を通り抜けると、青髪の大男が蛇のような紫の鎧を纏った男に踏みつけられていて、その男の手には蛇の尾のような鈍器が握られているのが見えた。

 

男は大男の顔を鈍器で殴り怒り心頭するかのようににらみつける。

 

「はぁ、お前じゃああまり面白くもないなぁ」

 

まるで飽きたと言うように大男の頭部を捉え粉砕しようと鈍器を振り上げる。

 

「「「動くな!」」」

 

霞のサポートで駆けつけたパトレンジャーがVSチェンジャーを構え、男に突きつける。

 

男は気だるそうに、パトレンジャーの方を見ると、大男を別方向に蹴り飛ばした。

 

「ト、トリコさん!?」

 

隅で怯えていた小柄な男は驚いた様子で大男が飛ばされた方向へと追いかけた。

 

「ポリ公、か。

はっ、お前らのほうが楽しめそうだ!」

 

男は鈍器を振り上げながらパトレンジャーの方へと走り出した。

 

「やれ!」

 

三人はVSチェンジャーで男を撃つが、男は体を掠めながら鈍器で銃撃を弾く。

 

「があぁぁぁぁ!!」

 

「ふん!」

 

男の鈍器を1号はパトメガボーで弾く。

 

すると、男は1号の腹部に蹴りを入れ、背中に鈍器をタコ殴りするように叩きつける。

 

「がはぁ!」

 

「隊長!」

 

3号はパトメガボーで男の足を弾き転ばせ、続いて2号が男にVSチェンジャーを撃ちつける。

 

「ぐおぉ!

邪魔だぁ!!」

 

『アドベント』

 

撃たれながら男は蛇を模した杖を取りだしカードを読み込ませると、近くの沼地、厳密には沼地の水面に映った鏡から紫の大蛇が現れ、2号と3号を薙ぎ払って1号に喰らいついた。

 

1号は間一髪のところでパトメガボーで大蛇の口を押さえつけたことで噛みつかれなかった。

 

「なるほどな、証拠隠滅はこいつでやってたってことかよ!」

 

1号は足でパトメガボーを押さえながらもうVSチェンジャーにコジシボイジャーを取り付ける。

 

『コジシ!

パトライズ!

ケーサツチェンジ!

セイザ・ゴー!』

 

「これでも喰らっときな!」

 

VSチェンジャーを大蛇の口に向け、ライオンのエネルギーを発射する。

 

すると大蛇は口の中が炎に包まれ苦しみながら倒れこむ。

 

1号は2号と3号に合流し、男にVSチェンジャーを構える。

 

「さて、大人しく投降した方が身のためだぜ?」

 

男は倒れた大蛇を見て怒気が混ざったため息をしながら杖とカードを取り出した。

 

「こいつをやるとはな、最高にイライラするぜ!!!」

 

『ファイナルベント』

 

男は怒り狂いながら杖にカードを読み込ませると、無理やり大蛇を起こさせ、男が自分から後ろに飛ぶように大蛇の口元まで近づくと、大蛇が男に猛毒を噴射し、男は猛毒を浴びながら三人を蹴ろうとした。

 

「やらせっかよ♪」

 

『ギャラクシー!』

 

1号はコジシボイジャーを取り付けたVSチェンジャーに先ほどよりも大きなライオンのエネルギーを作り発射し、二人もそれを追いかけるように男にVSチェンジャーで一斉射撃し全弾命中させた。

 

「があぁあああ!!?」

 

男は全身の鎧にひびが入り、そのまま地面に叩きつけられ気を失う。

 

大蛇も男の巻沿いを食らいハチの巣にされ消滅した。

 

「さーてと、これで終わりだな。

じゃあな、来世ではイライラが止まるようせいぜい頑張るんだな♪」

 

1号は男の手に手錠をかけ転送する。

 

「これで、一件落着だな♪」

 

「バン隊長、私もうそろそろ倒れそうです・・・」

 

「かこ、大丈夫?」

 

転生者の男を更生し、変身解除する三人。

 

朝食を食べずに転生者と戦ったため空腹で体力が限界だった。

 

「おい、あんたら」

 

「あ?」

 

「えっ?」

 

「うん?」

 

バンたちは声が聞こえる方向に振り向くと、先ほど転生者の男に蹴り飛ばされた青髪の大男が小柄な男に体を支えてもらいながら歩いてきた。

 

「なんだか知らねぇが、腹減ってんだろ?

礼として何だが一緒にガララワニ食わねぇか?」

 

沼地の近くで首と胴体が真っ二つになった巨大なワニを見ながら大男は言う。

 

「おお!

マジか!?

かこ、もう大丈夫だぜ!」

 

「は、はい・・・」

 

「でも良いの?

あのガララワニって元々君たちが倒したものだよね?」

 

「はい!

トリコさんを助けてくださったお礼ですのでよろしければ一緒に食べましょうよ!

・・・あれ、でもなんか忘れてるような?」

 

小柄な男も三人を歓迎する。

 

「よーし、じゃあみんなでガララワニ食おうぜ!」

 

「「「「おーー!!」」」」

 

5人はワニを焼いて食べる。

 

そして、パトレンジャー三人は右京と霞にお土産としてワニ肉を一部分けてもらい、元の世界へと帰った。

 

 

 

一方、高層ビル最上階では。

 

「いかがでしたか、霞ちゃん。

彼らの仕事ぶりは。」

 

「ふん、パトレンジャーを名乗るぐらいだし、中々じゃないの?

あんたらも転生者相手に苦労するわね」

 

パトレンジャーの様子を見ていた右京と霞は三人の評価をしていた。

 

「でも、あの三人が相手にする転生者の中には今自分がいる世界に家族とか友達がいるやつとかいるじゃない?

そんな奴相手にも今みたいなことするの?」

 

「・・・これは痛いところ突きますね。

その辺りはやっぱり彼らの線引き次第でしょうか」

 

「はぁ?

何よそれ、そんなじゃいつか自分の正義とかが揺らぐじゃない。

・・・ねぇちょっと待って」

 

「うん?

どうしましたか?」

 

霞が突然目の色を変えて背中や手に装備を展開する。

 

「何よこれ?

色んな世界が混ざってんじゃない!?」

 

「・・・おそらく、特異点でしょう。

場所はわかりますか?」

 

「えぇ、あんたは近いうちにあの三人を向かわせたほうが良いわよ。

場所は・・・見つけた!

多次元学園ってところよ!」

 

「多次元学園?

そのような学園聞いたことありませんが、僕も調べてみましょう。

場合によっては彼等用に転学届を用意しなければなりませんので」

 

二人は発見した特異点を調べる。

 

 

その特異点がパトレンジャーの新たな戦場になるのではと予想しながら。

 

 

 

 

 




次回で特典を盗む怪盗集団に追いつきます
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