「多次元学園?」
「えぇ、今回は君たちにそこに生徒として行ってもらいたいのです。
君たちの年齢から考えても、普通なら学校に通っていてもおかしくもないでしょう?」
バンたちは右京に呼ばれ、特異点である多次元学園の説明を聞いた。
霞と調べたときに、様々な世界が混ざり合った世界であることが確認された。
転生者が何かしら危害を加える可能性があると考慮した結果として、転生者の取り締まりも兼ねて生徒として多次元学園に通うということになった。
「だからって、転入届とかあるんですか?
俺たちはパトレンジャーとして転生したときにそれぞれの苗字もないんですが」
「ですので、僕たちの方で戸籍を作らせていただきましたよ。
霞ちゃん、例の者を」
「あんたたちのために作ってやったんだから感謝しなさいよね」
霞がバンたち三人にあるものを渡した。
「戸籍表か。
しかも、転入届付きか」
「あと、君たちから預かったパトメガボーです」
「確か、この先転生者の取り締まりが厳しくなるからその改良、でしたよね?」
「えぇ、その通りです。
そこで色々と新機能をつけさせていただきましたが、そこは、使ってみてのお楽しみです」
かこの質問に右京は肯定するも、そのいたずら心を込めたような態度にバンは呆れる。
「…その辺りはちゃんと言ってくださいよ」
「君たちには協力者をつけようと思いまして、時空管理局から招待しているのです」
「時空管理局からですか?
あの、リリカルなのはの世界の」
バンは非難するが、右京は話を進める。
かこは協力者が時空管理局から来ることに疑問を持つ。
時空管理局とは「魔法少女リリカルなのは」における組織で時空の異変を取り締まるのが目的であるからだ。
それに対してかこたちパトレンジャーは時空というよりも異世界に行っては悪事を働く、または暴走した特典を持つ転生者を取り締まるのが目的である。
「えぇ、かこちゃんの言う通りその世界の時空管理局からの協力者です。
実は前々から、君たちに良い評価をしていましてね。
転生者による事件の解決に尽力を尽くしていることや、転生者たちを更正して別の世界で普通の人間として新たな人生を歩ませていることに感心を抱いているようです。
それで、今回の多次元学園ではこちらの世界でも影響がある上時空を超えて様々な転生者が悪事を働くのではと危惧し、現状でも管理局だけでは対処しきれない転生者の更生を専門とするパトレンジャーに協力させていただきたいとのことです」
「へぇ、そりゃ俺たちも有名になったってもんだな♪」
「それでその人が来るのっていつなの?」
「もう少ししましたら来ると思いますが・・・」
話の途中でチャイム音が響く。
「おや、言ってるそばから来たようです。
どうぞ、入ってください」
「はい、失礼します!」
扉が開き、入ってきたのは青髪の少女だった。
「本日より、時空管理局機動六課よりパトレンジャーに協力させていただくことになりました、スバル・ナカジマです!
新人の身でありますが、よろしくお願いします!」
「なるほどなぁ、俺はバンってんだ♪」
「かこと言います!」
「ボクの名前はアストルフォ、よろしくね!」
「はい、こちらこそよろしくお願いします!」
四人は自己紹介を済ませる。
「さて、自己紹介も終わりましたね。
それでは準備ができ次第、多次元学園に向かってください」
「了解!!
…よし、お前ら行くぜ」
「はい!」
「うん!」
「了解です!」
スバルを含める四人は部屋を後にした。
すぐに準備を終えて四人は多次元学園に到着後、手続きを済ませ教室に入り、自己紹介を済ませる。
「へぇ、案外皆騒いだりしねぇんだな♪
・・・中には見たことあるやつもいるし♪」
バンは周りを見回すとかつて担架で運ばれた少年とその少年を追っていた侍風の少女がいるのが見えた。
「さてと、ここからが取り締まりの大仕事だな。
お前ら、気を引き締めろよ」
周りに座っていた三人はバンの言葉に頷く。
そして、バンたちは数々の転生者と戦う学園生活が今幕が上がろうとしていた。