赤髪のトビラマ   作:千村碧

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プロローグ 始まりはいつだって唐突

 頬に微妙な痛みを感じて、目が覚める。首のところにまたがるようにして、自分の頬を叩いている人物と目が合った。ソレを形容するのであれば、幼女と言うのが相応しいのだろうが、首に感じるアレの感触がソレを否定する。これは、男だ、と。

 

「おい(ぬし)、寝つきが良すぎるぞい!わしがどれだけ主の頬を叩いたと思っておるのじゃ!謝れ、謝るのじゃ」

 

 状況がつかめない、どうしようか。

 というよりもだ、あの程度の衝撃で目が覚めるのは、一部の達人ぐらいじゃないだろうか?残念ながら、ちょいと高校で剣道をかじっている程度の俺では、無理だ。

 

「悪かったな……これでいいか?」

 

 まぁだが、謝れといわれたので謝っておく。これこそ、俺の生きてきた十六年の集大成だ。ん?今年で、十七年か。

 

「よくなーい!なんじゃ?その態度は!謝る気なんて毛ほども無いではないか!」

 

 毛ほども無いって、よくそんな言葉知ってるもんだ、うん。親が古風な人なんだろうか?気をつけて聞いてみると、言葉の選択自体なんだか古めかしい気がする。こんな言葉遣いで幼稚園とかは問題ないんだろうか?

 友達いない、とかありそうだな……。

 

「主は何か勘違いしておるが、別にワシは幼稚園に通っているようなガキではないぞい?」

 

 まさかの虐待か?いや、幼稚園って別に行かせなくても良かったけか。つうか、ここどこだ?こんな小屋に幼児と二人きりとはずいぶんとアレな展開だな。

 

「む?ここか、ここはな、裁きの間なのじゃ!」

 

 裁き、なんてホント最近の子は物知りなんだなぁ。……?あれ?いま、声に出してたかな?

 

「むっふっふー、ワシはな、神じゃからな、心の壁などあって無いようなものなのじゃ!」

 

 俺も昔はこんなだったのか……。母さん、迷惑かけてたんだな。

 

「やめろー、その目はやめろー!そんな無駄に生暖かい目はやめろー。心の中で母親に詫びるでない!」

 

 てか、まじか、まじで伝わってるよ。目の前のこの幼児ってば、なかなか凄いな。これは確かに古めかしい言葉も知っているはずだ。だって、心の中でひっそりと厨二病にかかっている人の心の中まで、伝わって来るんだもんね、しょうがない。

 

「ちゃうぞ?別に誰かの厨二病が移ったわけではないのだ。ワシはな、かれこれ千年近くは生きておるのじゃ。だからの、これはイタくない普通の言葉遣いなのっじゃ!」

 

 ほー。ま、いいや。

 じゃ、かりにアンタが神様として、この俺になにか用でもあるのか?ないのなら、返して欲しいんだが……?

 

「あー、そのー、ソレがの?なんてゆーかー、あー、主はテンプレなるものを信じているかの?」

 

 うん、なんとなくだけれど、展開が読めてきた。俺これ死んでるぞ?結構確実に。

 

「そーなのじゃ、しかも、ワシがろうそくを振り回して遊んでおったばっかりに!」

 

 あれ?間違ってとか、そーゆー仕方ない展開じゃなくね?完全なるこの目の前の幼児の過失じゃね?あれ?やばい、右の拳が止まりそうに無いぞ?

 

「いやいやいやいやいやいや!すまんかったのじゃ、ホントに!!お詫びといっては何じゃが、主に好きな世界へ転生してもらおうと思っておるのじゃ!どこがええかの?」

 

 えっ、まじか!許す、許す。あんまり覚えちゃいないけど、生きていた世界は詰まらんなかったしな。どこにしよーかなー?あ、でもチート無いなら、安全な世界がいいよなー?どーしよーかなー?うーん。

 

「あ、もちろん、チートはありなのじゃ!」

 

 なら、ONEPIECE(ワンピース)の世界で!!

 

「む?おーけーなのじゃ。では、次はお待ちかねのチート選びなのじゃ!」

 

 あー、いくつくらいなら平気なのかな?

 

「うむ、今回はワシの過失が原因じゃからな。主の判断に任せるのじゃ。」

 

 うわお、まじか最高だな。うーん、まずは容姿から決めるかな。そういや、最近はまってたゲームに出てきた二代目火影の千手扉間って格好良かったな。

 一つ目は、NARUTOにでてくる千手扉間ってキャラの容姿とその才能を!!

 

「む、オーケーオーケーなのじゃ」

 

 二つ目は、俺の今考えた悪魔の実をくれ!

  自然系 バシャバシャの実 (水になる能力で、海が弱点になりづらい)

 

「うむ」

 

 で、三つ目だが、とある二人の間に生まれてくるようにしておいてくれ!それで、それを知っているのはほとんどいなくて、俺からも記憶を消しといてくれ。俺の意識が目覚めるのは、五歳にしておいてほしいんだけど、それでもこの記憶だけは知らないことにしておいてくれよ。

 

「それくらいならの」

 

 後は、そーだなー、因果律っていうんだっけ?あれをよくしておいてくれ。

 

「む、それでもうよいのか?」

 

 じゃ、もうオッケーだ。いろいろとありがとな。

 

「それは、こっちの台詞なのじゃ」

 

 あはは、そうか。それじゃ、送ってくれよ。

 

 俺がそう言うと、幼児はどこからか持ってきたハンマーで俺の頭を殴ってきた。あまりに唐突なことで、まったく反応ができ無かった俺は、そのまま意識が薄れていくのを感じた。




読んでくださり、ありがとうございます!!
作者は初心者ですし、間違った日本語、文法あると思います。メッセージで報告していただければなるべく早く訂正します。
感想もお待ちしてます。

2014/03/19 編集
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