1-Aの生徒達が運動場βへ続く道を歩いている。先ほど、バスから降りて歩き出したのである。委員長の飯田 天哉が「列から外れないように歩きたまえ!」「こら!爆豪君、手をポケットに入れて歩くのは危険だぞ」と、大きな声で言っている。
そんな中、見慣れない生徒がいる。
髪型は前髪が斜めにカットされているショートヘアで青みがかった銀髪で、背は女子の中では高い方だった。
胸は八百万ほどの大きさがあり、峰田ががっつりロックオンしていた。
見た感じはボーイッシュなクール美人という感じのいでたち。
今日、転校して来た機身 成央である。
着いてから相澤から話があった。
「これから戦闘訓練をする。切島、上鳴、芦戸、瀬呂、飯田。それと機身は説明するから来い。他は自主練するなり見学するなり好きにしろ」
そう言うと相澤はモニタールームの方へ向かっていった。
それ続くように「説明するから来い」と言われた者、その他ほとんどの者がモニタールームへ向かう。
中に入ると先に入っていった相澤とオールマイトがいた。
「本当にオールマイトって雄英に居たんだ」そう思いながら話を聞いていると訓練の説明の話が聞こえてきた。
戦闘訓練はヒーロー側とヴィラン側に分かれ、捕獲テープを巻かれたら行動不能という簡単な形式なのだが、1対5という不利な状況で戦わなければいけない。
「成央、これ大丈夫?1対5だけど…」
心配そうに耳郎が話しかけて来る。
「大丈夫、大丈夫!逆にボコボコしてやるから!」
「いや、それダメなやつでしょ」
「それができるのがこの学校でしょ」
と、笑いながら返すと
「そーいやそーだったわ。黄色い髪のやつ、特にボコボコにしていいから」
その会話が聞こえたのか、それとも関係ないのかわからないが上鳴がブルッと震えた。
説明が終わり、コスチュームに着替える。着替えるといってもコスチュームはまだ届いていないので体操着に着替える。体操着に着替えていると芦戸が、
「私、絶対負けないからね〜」
と、ニシシと笑いながら言った。私も「こちらこそ」とかえした。
芦戸って結構引き締まってるな〜 なんて事を考えながら着替え終えた。
飯田達は市街地の端っこあたりに待機していた。どうやら協力しようときまったみたいで、飯田が皆をまとめようとしていた。その時、小型無線から相澤の声で「始めろ」ときこえた。とりあえずヒーロー側はびるとビルの間の路地裏のようなところに移動した。
口火を切ったのは上鳴だった。
「これからどーすんよ。こっちは数多いし一気ににせめちゃう?」
「確か機身って個性“黒影,,だったよな」
「そうそう執事でしょー。いいな〜執事」
そんな話ばかりで作戦がうまくまとまらない。それをモニタールームで見ていた相澤は
「お前らいい加減にしろよ。時間は一時間しかないんだからさっさと作戦決めろ!」
「「すみません!」」
ヒーロー側一同が謝ったところで大きく地面が揺らいだ。
「うわぁっ!」
「何!地震!」
さらに騒いでいるところへ追い討ちをかけるように隣のビルが崩れてきた。
「ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!」
その場から離れるように走り出したが時すでに遅し。ビルの崩壊によりヒーロー側は完全に分断されてしまった。
「どうする飯田達とはぐれちまったけど?」
「さっきのほんとつぶされるかとおもった」
芦戸がそう言った時、後ろからすごいスピードで尖った金属がのびてきた。
「あっぶな!何あれ!?」
2人が後ろを振り向くとそこにはおぞましい笑みを浮かべた機身がいた。だがその個性は黒影ではなく機械のアームやギアのついたメカメカしい腕のような物が生えていた。
『機身 成央 個性:機械体』
体から機械でできたアームを生やしたり、体を機械に変えたりできるぞ!また、一度構造を見た機械なら同じ構造を体に再現できる。便利!
モニタールームで見ていた他の生徒達が驚く。
「え!黒影じゃないの?」と、緑谷が言うと、相澤が別のモニターに個性の説明のような物を出しながら話始めた。
「あいつは轟と同じように個性を両親から受け継いでいながら完全に混ざっていないパターンのやつだ。だが轟とは少し違うところもある」
相澤の説明によると、機械体は父親から。黒影は母親ではなく祖母から受け継いでいるという特殊なケースなのだと言う。
その黒影も祖母から受け継いだせいか変異を起こしているとも言っていた。
その頃芦戸達は次々と伸びてくる鋭い金属から逃げていた。
「あんなの聞いてないって!」
「どうするあれ!?」
「どうする?って、倒すしかないじゃん!」
芦戸は機身に向け酸を放つ。
「やった!当たった!」そう言ったのもつかの間、機身は酸のかかった部分の金属を切り離しせまってくる。
成央は芦戸達を追いかけながら考えていた。うかつに近寄れば芦戸の個性でやられる。だがこのままやっていたんじゃ倒せない。
その時、背中から出てきたシャドウが言った。
「成央様、一度ビルの上に隠れて上から奇襲をかけましょう。」
成央はビルの上へ移動する。
「いいね、それ。シャドウいける?」
「いつでも大丈夫です。」
それを聴くと成央はシャドウを纏う。
機身 成央の黒影は単体ではあまり強くはない。だが成央が黒影を纏うことにより成央の身体能力が強化される。そういう仕組みだ。
シャドウを纏った成央の体からは黒いモヤのような物が漏れている。
「よし行こう!」
一気にビルを駆け下り、そのままの勢いで瀬呂に仕掛けた。腕をフックに変え瀬呂に向かって射出する。うまく瀬呂に引っかかり、フックを巻き取り引き寄せる。そして首の後ろを手刀でうち気絶させる。
「あと1人」そう呟きながら芦戸に仕掛ける。
「そんな簡単にはまけないよ!」
芦戸も手から大量の酸を発射し応戦するが…
そんなのは関係なかった。
酸を避けるように斜め上へ飛び上がり右手をアーム状に変形させ芦戸を捕縛する。
「う、うごけない!」
捕縛され動けずにいる芦戸を素早く捕獲テープを巻く。
小型無線から相澤の声が聞こえた。
「芦戸、行動不能だ。すぐ戻って来い。あと瀬呂も一緒に連れて来いよ」
「はーい。あーもうやられちゃったぁー。あ、でも次こそは勝つからね!」
「わかったよ。そこの瀬呂君?頼むね。」
「任しといて!」
そう言って芦戸は瀬呂を連れて歩いていく。
「やっと見つけた」
芦戸達と別れた後、残りの三人を探していた。そして見つけたのは切島だった。
どうやら切島は一人で行動しているようで、「みんなどこいったんだよ。早く見つけねーと」などと言っていた。
どうしよ、また奇襲でいってみようかな?
成央は先程と同じように奇襲をしかける。が、切島の反応は早く、攻撃をふせがれてしまった。
「奇襲かよ。危なかったぜ」
「じゃあ奇襲じゃなくてもいいけど?」
「正々堂々やろーぜ!」
それを聞いてすぐに仕掛ける。シャドウを纏い、両手をガントレットに変える。
「お前、そんな事も出来んのか!?」
「すごいでしょ」
そう言いながら切島を思いっきり殴る。
「硬ったぁ!やっぱむりかぁ」
「どうよ、俺の個性もスゲーだろ」
「全然ダメージ入ってないし」
成央は思いっきり殴ったつもりだったが、あまり切島には効いていないようだった。
それどころかこちらのガントレットまでひしゃげていた。
「ところでさ切島君。私の個性はさぁ、あれだけじゃないんだよね。このシャドウは少し特殊でね、他人の個性を覚えていられるんだ。つまり、他人の個性を使えるってこと!」
「マジかよ!そんなのアリかよ!」
「あ!でも覚えていられるのも五個ぐらいだし、3分ぐらいしかつかえないんだよね」
「それでも強いだろ!」
「てなわけでいくよー!」
成央はそう言うと、シャドウに指示を出す。
「ほら、アレ。なんかドーン!ってなるやつお願い」
「かしこまりました」
発動!『個性:衝撃波』
成央は両手をガントレットから杭打ち機のようなのがついた金属の拳へと変える。
そして切島へ殴りかかる。
『フレイカム!!』
成央の拳が切島の腹に直撃する。そのとき、杭打ち機の杭が勢いよく差し込まれる。拳がぶつかったところを中心に衝撃波が発生し、切島の体が後方へ吹っ飛びそのままビルの壁を突き破っていく。
「ぐはっ! いってぇぇぇ!!なんだよ今の!」
切島が起き上がろうとした時、さらに成央が押さえつけ素早くテープを巻く。
また相澤の声が聞こえる。
「切島、行動不能だ。あとで講評するからな。あと、ケガしてんだろ、ばーさんのとこ行って来い」
切島が「うッす!」と元気な返事をし、「先行ってるわ。がんばれよ!」と、言って去っていった。
「よーし、講評の時間だ少年少女達!」
オールマイトが講評を始める。
あのあと成央は飯田と上鳴と交戦し両者共倒すことができた。飯田は素早く動き回るため苦戦したが、上鳴は最初にほとんど放電してしまったため、簡単に倒すことができた。もちろんボコボコにした。
そんなことを思い出しながら講評をきいていた。
「機身、今回は勝てたが動きには個性を制御しきれていない。あと瀬呂と上鳴、お前らほとんど何もできていない。次までにはなおしておけよ。分かったな」
「「「はい」」」
そのあとはすごかった。成央はみんなからの質問ぜめにあったのである。
「あの個性すごいね!」
「ていうか、他人の個性使えるのはいいよな」
「さっき、俺のこと余計にボコってなかった!?」
「最後のアレ、威力ヤバくね!?」
質問ぜめにあったあと、教室に帰ってからホームルームをして下校となった。
こうして成央は転校初日を終えた。
少し主人公を強くし過ぎたような気がしますが次回、個性の説明入れます。
誤字脱字がありましたら報告お願いします。