手探り状態のまま、少しずつ手直しをしながら投稿いたしますm(_ _)m
その外れにある森の中、地面を深く掘った穴ぐらでひっそりと暮らす家族が居た。
穴ぐらと言っても、ただ掘っただけではない。
家族5人で生活するには十分の広さがあり、壁なども綺麗に補修されている。
琉魂街でもそれなりに裕福な暮らしをしている者が済む家とほぼ同格と言っても過言ではない程だ。
「よぅ!憐椛。」
外に出て修行の準備をしていた少女に声を掛けたのは
四大貴族の一角である四楓院家の22代目にして、初めての女当主であり、隠密機動総司令官である。
褐色の肌に女豹の様な鋭い目つき、猫のような俊敏な動きで
「夜一様!」
産まれながら霊圧が強く
「憐椛さぁ~ん!幼いながらも美しい。将来が楽しみっスねぇ~。夜一さん。」
この男、
夜一の無二の親友であり護廷十三隊十二番隊隊長、技術開発局創設者にして初代局長。
実はこの二人、琴吹家が
憐椛の霊圧の制御装置は浦原の力作、周辺の結界は夜一が張ったもの。
死神ですら感知出来ない程の強力な結界なのだ。
「浦原様もご一緒でしたか。」
二人の顔を交互に見ながら嬉しそうな顔をする憐椛に、夜一と浦原は目を細め微笑んだ。
「のぅ、憐椛よ。そろそろ『様』を付けるのは止めてくれんか?何だかお主が遠くに感じる。」
「そうでスよぉ~。『喜助』と呼んで欲しいっス。『様』を付けられると、距離を置かれているみたいなんスよねぇ~。寂しいじゃないっスかぁ~」
「で、でも・・・・・父様と母様の話しだと恩人だと聞きました。恩人な上に、今や私のお師匠様でもあります。馴れ馴れしい呼び方は出来ません・・・」
「何も呼び捨てにしろとは言うておらんぞ?『様』から『さん』に変えてくれるだけで、こちらとしても随分と気分が違う。」
そう二人に詰め寄られた憐椛は困ったような顔をしてから、何かを決断したように首を大きく縦に振った。
「解りました!『夜一さん』『喜助さん』」
言った後に何だか恥ずかしくなり真っ赤になった顔を隠す為に両手で顔を覆う憐椛。
「よし!それで
「もぉ~。憐椛さんったら可愛いんっスからぁ~」
憐椛の恥ずかしそうにしている姿を見て浦原のスイッチが入った。
両手を広げて憐椛を抱きしめようと迫る・・・・・が、夜一によって寸前で阻止された。
いつの間にか猫に
「ぎゃーっ!夜一さん、酷いじゃないっスかぁ~」
引っかかれた頬を抑えながら涙声で訴える浦原。
「お主は下心が見え見えなんじゃ。」
「そんなに見えてます?」
「おぉ~、見えておるわ。むしろ下心しか見えんわ。」
「酷いっスぅ~」
「くっ・・・・・あははは。」
二人の遣り取りを見ていた憐椛は耐え切れず笑い出してしまった。
それから3人で修練場に行き、いつもの修行を開始した。