推しキャラが、可愛いのとスパダリと危険な香りでヤバい。(更新停滞中)   作:カミカゼ。

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描写を結構カットしたら思ったより早く書きあがったのでうp。
ちょっと飛ばし飛ばしで無理矢理感があるかも?

途中でオリジナルの事件とオリモブが出てきますが特に本編には関係ありません。
オリ事件とか考えるのマジでめんどかった……描写もそうだしトリックやらなんやら。マジめんどい。
よく書けるよなミステリ書いたりしてる人……尊敬するわ。


取り敢えず、本編どぞー。


追記。7/3
知らない(打ち間違いにしたってあり得ない)誤字の報告があったので修正しました。akiha様ありがとうございました。
あそこ「 (全角スペース)」しか入れてなかったはずなのに……なんだったんだアレ。アンダーバーなんて入れた憶え無いんだが……


File 07。 おいおい、ここでIrregular(イレギュラー)かよ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《♪〜〜♪〜♪〜〜〜♪〜〜〜!!!》

 

 

 

 

 

「んぐっ………………るッせ……………………」

 

 

 

 

 アラームの曲が爆音で流れ出し、昨日と似た様な反応をしつつ渋々起き上がり眼帯を取る。

 

 しかし昨日と違うのは、今が朝の七時という所である。

 

 理由は、魔術で深夜の一時から早朝五時までの間の体感速度等を二倍から三倍にして昼過ぎまで寝たのと同じ状態になる様にしたからだ。

 流石魔術万能ですわ。

 

 左眼の千里眼もキチンと馴染んだみたいだ。

 眼帯を外して指先で軽く撫で、そう思う。

 

 眠気でフラつきながら階段を降り、洗面所で顔を洗って口をゆすいだ。

 残っていた眠気もスッキリして、キッチンに肩周りのストレッチをしながら歩いて向かう。

 

 

 今日の朝食のメニューは…………鶏胸肉があるし、それを焼いてハニーマスタードソースで。 付け合わせはじゃが芋レンチンしてマッシュにしてチーズ入れよう。 粗挽きの黒胡椒もね。

 サラダは……レタスにキャベツにトマトに胡瓜を一口大にしてクルトン入れて、ドレッシングは………うーん…………生姜を効かせた和風の奴を作ってかけるか。

 スープは人参とかの野菜をピーラーでリボンみたいにしてコンソメ……いや、ミルクスープもいいな。 ベーコンも入れとこ。

 パンは焼いてあるし、ホームベーカリーから出して切ればいい。

 

 

「こんなとこかね。 ……さて、作るか」

 

 

 描写は無かったが(メタァ)昨日もしていた夜色のシンプルな無地エプロンを着けて腕捲りをする。

 

 そして綺麗に手を洗い、手際良く朝食を作り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 キングクリムゾン!

 過程は消し飛び、結果だけが残る!

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やっぱりキンクリは楽で良いな。((

 

 

 とにかく。 調理を終えてテーブルに並べ、じんさんを呼んで二人で食事を始めた。

 

 

「それで? 今日はなにするの?」(もぐもぐ

「そうさなぁ…………今日と明日はゾンビの別荘の事件みたいだし………眼でみても向こうでイレギュラーは無いみたいだ。 安心してダラダラ出来るぞ」(もっきゅもっきゅ

「ダラダラって………ハッキングとかで忙しいんじゃないの?」(苦笑

「俺はな。 お前さんの方はやる事無いから、ダラダラ出来るぞって意味だ」

「あー、そういう事ね……」

「あっそうそう。 俺飯食ったら外出るから、昼飯はコロンボで食べてくれ」

「? うんわかった」

「なんかあったらLINEに電話でもしてくれや」

「おっけー! ちなみに何しに出るの?」

「取り敢えず散歩でもして辺りの道を把握したりして……まぁ、その後はなる様になれだな」

「成程ねー」

「ごっつぁん。 んじゃ水には浸けるけど洗いモン頼むわ」

「あいあいまむ!」

「ふふっ……w またそれかよww」

 

 

 

 

 

 食器を流しに出して水に浸け、自室に戻って服を選ぶ。

 

 

「今日は何着ようかね…………」

 

 

 ………そうだ、今のスタイルならショーパンにサイハイなんて攻め攻めなコーデでも似合うんじゃね?

 

 

 よし。

 

 

「この黒いマイクロミニのショーパンに同じく黒のサイハイを合わせて……トップスどうすっかな」

 

 

 左のポケットにチャームの付いたチャックがつけられていて、股下が1cmか2cm程しか無いマイクロミニなショーパンと、ゴツめで真っ白なベルト、無地のサイハイソックス(サイハイは腿の真ん中辺りの奴)を引っ張り出しつつ、上はどうするか考える。

 

 んー……長袖で膝丈のロングシャツを2・3回腕捲りして羽織って、その下にTシャツ合わせるかね。

 デザインは……左胸にスマホ入る位のポケットが付いてるネイビーでしっかりした生地の奴がいいかな。 Tシャツは緩いVネックで、袖と裾が若干透けるタイプの、レース模様の物で色は白。

 

 

「うんうん。 俺のコーディネートにしては、結構いいんじゃね?」

 

 

 靴は、紐通す所とか金属の部分がアンティークゴールドの、黒いレースアップショートブーツにしよう。 足首の辺りに二つ細めのベルトが付いてて、8cm位ある少し細身のチャンキーヒールのやつ。

 

 コーデを決めて引っ張り出した服を着、このコーデだったらポニテがいいかなと、ふわふわした白いオーガンジー素材のリボン(ダブル蝶々結び)が付いた髪ゴムを使って高い位置で髪を縛る。

 

 

「……化粧もしてみるかな」

 

 

 あんました事無いけど、なんとかなるだろ。

 

 ドレッサーの前に座り、化粧品を出して眺めてみた。

 

 

「これ、が……アイシャドウ? アイカラー? 違いって何?」

 

 

 違いが分からずスマホで調べる。

 

 

「……………同じなのかよ」

 

 

 会社で言い方が違うだけらしい…………。

 アイシャドウでいいか。

 

 

 まぁ、取り敢えず。

 面倒臭いのでリキッドファンデを手に取り、顔全体に薄く伸ばす。 下地が要らないタイプね。 楽でいい。

 

 

「んで? えっと……フェイスパウダー? ………別に要らないかな、めんどいし」

 

 

 スマホで調べたメイクのやり方を見つつ、次はどれか確認。

 

 ファンデの次はチーク、か。

 

 今の俺の肌は、日本人にしては色白な感じだから……ブルーベースかな?

 じゃ、チークはローズピンクにするか。

 パウダータイプの方が初心者向きらしいからそっちにしよう。

 

 

「えっと、頬骨の気持ち下で黒目の真ん中より外側に? ブラシを耳側から顔の中心に向けて斜めに軽く2・3回……っと」

 

 

 チークを入れたら、アイメイクか。

 ビューラーは……使わなくても上がってるし、いっかな。

 

 アイシャドウはアイホール(眼窩内側の上瞼側)にするのか。

 

 色は……ブルーグレーとシルバーで。

 

 まずハイライトカラーをアイホール全体に、次にメインカラーを瞼の目のきわに細く乗せ、上に向かってぼかしてから、ミディアムカラーをその上に乗せて、ハイライトカラーをアイホールの外側のラインに軽く重ねる。

 そして、下瞼の目元から目尻にかけてハイライトカラーを乗せる……と。

 

 

「……………うん。 この時点で既にめんどい」

 

 

 次はアイラインだろ?

 アイライナーは……ネイビーブラックの、芯状に固めてあるジェルアイライナーの方が楽そうだな。

 初心者にはペンシルタイプがいいみたいだけど。

 

 んで? インライン、アイライン、目尻は2mm位が初心者には丁度いい?

 

 うん、めんどい!

 

 

「ここは細くて……ここは太めに………?」

 

 

 目尻の所は4mmにしてみたけど。

 まぁこんなモンだろ。

 

 詳しくは個人的にググってね!((

 

 マスカラはしなくていいや。 睫毛長いし。

 

 

「次はリップ………めんどいから薬用の色付きリップバームでいいや」

 

 

 重ねると色がどんどん濃くなるやつで、薄めのローズピンクを使う。

 思いっきり口紅してます感があると俺の場合ちょっと気が引けるんだよね………派手な感じがして。

 

 ま、メイクの種類ではガッツリ乗せるけど。

 

 

「最後はー……眉? ペンシルアイブロウでササっとやるだけでいいや。 眉尻細く描いて」

 

 

 そんな感じでテキトーにメイクを終わらせて。

 

 ……………結論。

 

 

「女の人ってすげェ……よく毎日こんなの出来るよな。 めんどくせェ」

 

 

 いや、俺も生物学上女だけども。

 メイクは根気だな。 よくやるよ……。

 

 

「………こ、今度からは頑張るし…………美形になったからにはちゃんとしないと勿体無い」

 

 

 一応形になった(美形にしてもらったおかげでちゃんとした様にみえる)メイクを見つつ、化粧品を片付けた。

 

 漸く出掛けられるぜ……。

 

 

 スマホを閉じて胸ポケットに入れ、トリップした時に持っていたバッグを肩に掛け、玄関に。

 

 んで、さっき決めておいたブーツを履いて。

 

 

「じんさーん、行ってきまーす!」

 

 

 行ってらっしゃーい!という声を背中で聞きつつ、チェーンを外して鍵を開けて外に出る。

 

 そして鍵をかけてしっかり閉まったのを確認してから、テキトーに歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………よし。 この辺の地理は大体覚えたな」

 

 

 ウロウロ当てもなく歩いて、今の時間は十時半手前。

 

 途中で何回か男性に声をかけられたものの、なんとか()いて一息吐く。

 美形になった弊害がここで出るとは……。((

 

 かなりしつこい奴も居はしたが、そいつらには「失せろ……」と低い声で言いながら睨みつつ弱め(当社比←)の殺気を当ててやったら尻尾巻いて逃げてった。 ザマァ。((

 

 それにしても、地理は覚えたしこれからどうすっかね……。

 

 

「……………………って、ん? あれは………」

 

 

 公園で遊んでいる四人の子供達……明らかに、少年探偵団では?

 どうやら、仲良くサッカーをしているようだ。

 

 

 平和だなぁ……………ん、おにぎり頭の少年がボールを追って車道にッてェ?!

 

 車来てる車来てる!!?

 

 

「Stop!!!」(ダッ!

 

 

 走り出しながら声をかけて止めるも、車に気付いてない少年。

 

 チィッ!と思いっ切り舌打ちをしてしまいながら、バッグを公園の中に放りつつ車が迫っている車道にガードレールを乗り越え飛び出し、丁度ボールを拾った少年を抱き上げて反対側の歩道にダイブ。

 

 ブレーキ音が響くが、特にぶつかる事も無く車は停止した。

 運転手は慌てて顔を出してきたが怪我が無い事をアピールすると安心した後怒鳴ってきた為頭を下げて謝り、なんとかやり過ごす。

 

 運転手は去って行ったので一息吐くも、少年を説教する為に怒り顔を作って叱った。

 

 

「おいこら! 車道に飛び出したら危ないって教わっている筈だろうが! 今回は俺が偶然助けられたから良かったものの、本当なら大怪我していたかもしれないんだぞ!? わかってるか!?」(クワッ!

「わ、悪りぃなねーちゃん……」

「人に謝る時はごめんなさいだろう!!」

「ごっごめんなさい………」

「全く……………」

 

 

 深い溜息を吐きながら少年の前に左膝を立ててしゃがみ、右手を彼の頭の上に乗せて問いかける。

 

 

「で、痛い所とかはあるか?」

「ねーけど……」

「そうか……………無事で良かった」

 

 

 どうやら無傷らしい、ほっとした。

 安心したので緊張が緩み、思わず苦笑してしまいながら優しく頭を撫でてやる。

 

 

「ね、ねーちゃんごめんなさい……」(しゅん…

「怪我が無いならいいんだ。 次からちゃんと気を付けろよ?」(頭ポンポンしてやり

「おぅ!」

「元太くーん!」

「元太君大丈夫!?」

 

 

 他の公園に居た三人が、少年を呼びながら青になった横断歩道を走って渡ってくる。

 ………あ、哀ちゃん俺のバッグ持ってきてくれてる。

 

 

「このねーちゃんが助けてくれたから大丈夫だぜ!」

「まったくー……ちゃんと車と信号確認しなきゃ駄目じゃないですか元太君!」

「そうだよ! 車に引かれちゃったら死んじゃってたかもしれないんだよ!」

「おぉ、悪りぃ悪りぃ……ねーちゃんにも同じ事怒られたぜ………。」(気不味そうに

「これに()りたら、左右確認はキチンとする事ね……」

 

 

 取り敢えず一件落着、かね。

 

 

「でも、おねーさん凄かったね! ヒョイッてガードレール飛び越えた後びゅーんって!」

「それはボクも思いました! 凄く足が早かったですけど何かやってるんですか?」

「残念ながら何もやってないよ」(苦笑

「「「えぇー!?」」」

「マジかよ!?」

「何もやってないのにあんなに早くて元太君も軽々持ち上げられたんですか!?」

「すっごーい!」(キラキラ

「ハ、ハハ…………」(乾いた笑い

「それより先に、彼女が小嶋君を助けてくれた事に対してお礼を言うべきじゃないかしら?」

「あっ、そうでしたね! お陰で元太君が怪我をせずに済みました!」

「おねーさん、元太君の事助けてくれてありがとう!」

「ありがとな、ねーちゃん!」

「私からもお礼を言うわ……ありがとう。」

「無事でよかったよ。 でも、車道に出る時は信号が青の時、右と左を見て車とかが来ないかちゃんと確認してからだぞ。 道を渡る時も、横断歩道があるならそこを必ず歩く事。 わかるな?」

「「「はーい!」」」

「宜しい! ……そうだ、君。 態々俺の鞄持ってきてくれてありがとな」

「いいえ、別に。 ついでだったから」

「それでもだよ……お、砂が付いてない。 ほろってくれたのか」

「……ほろって?」

「なんだそりゃ? 美味いのか?」

「この流れ的に食べ物な訳無いでしょう」

「あー……そういや方言だったな、これ。 えっと………ほろける、ほるける…………標準語だとなんて言えばいいんだったか……………?」

 

 

 やべ、こういう時方言に慣れてると標準語が出てこないから困るよな。

 

 

「えぇっと、だな。 埃とかの細かなゴミを、手を使ったりして払う……って言えばわかるか」

「あー。 成程」

「こういう時めんどいよな、方言って。 知っていれば色々と言葉を略せる点は楽なんだが」

 

 

 しかも、場所が変われば同じ言葉でも意味が違ってくるしな。

 

 

「そろっと俺行くわ。 車とか不審者には気を付けろよー」

「そろっと……?」

「あー………そろそろ、な」

「成程」

「んじゃ、改めて。 じゃぁなー」

「あっ、待ってください!」

「まだ自己紹介してないよ!」

「そーだぞ! オレは小嶋元太!」

「ボクは円谷光彦です!」

「あたしは吉田歩美!」

「……灰原哀よ」(三人からジッと見られ渋々

「そして最後にもう一人、今は丁度居ませんが江戸川コナン君が居ます!」

「全員合わせて……」

「「「少年探偵団!」」」(ポーズをとる

「おー……君達が江戸川少年の言ってた少年探偵団か。」(ぱちぱち気の抜けた拍手

「コナン君の事知ってるんですか?」

「おう。 引っ越して来た時に偶然な。」

「おねーさんはなんて名前なのー?」

「俺は柚樹凌雅だ。 よろしくな」

「リョーカおねーさんだね!」

 

 

 うーん……このままだとなんだか面倒事に巻き込まれそうだぞぅ………?(フラグ

 

 さっさと離れy「キャアァアアアァァア!!」………oh。

 

 おいおい、ここでIrregular(イレギュラー)かよ………。

 

 

「フラグ回収早過ぎだろ……どっちだ?」(ボソッ

「あっちから聞こえたぜ!」

「早く向かいましょう!」

「うん!」

「あっ……こら!」

 

 

 悲鳴の聞こえた方向に走り出す少年探偵団(哀ちゃんを除く)。

 

 

「チッ、しゃーねェな……あいつら追うぞ」

「ええ」

 

 

 哀ちゃんに声をかけつつ二人で走り出す。

 

 駆けつけてみれば、表の通りから少し奥に入った裏路地で、血溜まりに倒れ臥す男性と腰を抜かした女性が居た。

 遠くには凶器であろう血の付いた金属パイプが転がっている。

 

 

「どうされました!?」

「あ……ひ、人…………人が……………………」

「わかりました。 君達はこの女性の側に居てくれ!」

「おぅ!」

「はい!」

「わかった!」

「…………」(コクリと頷き

 

 

 女性を子供達に任せ、倒れている男性に走り寄る。

 

 

「大丈夫ですか! 意識はありますか!」

 

 

 顔を横に向けてうつ伏せになっている男性の肩を叩きつつ首で脈を確認。

 そして右目を瞑ってこっそり千里眼で病状を調べる。

 

 

「呼吸に異常は無し、脈は弱いがしっかりしてる……だが意識は無く後頭部からの出血が激しい上に出血部の周りがへこんでいるのと、鼻から髄液らしき物が垂れている為陥没骨折の可能性……緊急を要するか。 救急車と警察を呼んでくれ!」

 

 

 子供達が返事をするのを聞きつつ、袖をまくって出来る限りの応急処置を試みる。

 

 まず頭を揺らさない様に注意しながら血溜まりから離し回復体位を取らせ、嘔吐しても窒息しない様にする。

 

 その後バッグに手を突っ込んで魔術で新しいガーゼやペットボトルの水を作り出して、いかにも最初から入っていた(てい)で取り出した。

 水は傷口を流すのに、ガーゼは傷口を押さえるのに使う。

 

 

「……瞳孔確認するの忘れてたな」

 

 

 バッグから(魔術で作って)取り出したウェットティッシュで血を拭い、スマホのライトで瞳孔が収縮するか見てみると、左眼だけ開いたまま反応しなかった。

 もう一度左眼にライトを当てるも、左眼の方は反応が無い。

 

 

「が、左眼に光を当てた際に右眼は反応あり……つまり右眼の間接対光反射は大丈夫だから、左の動眼神経に問題が出てる……のか?」

 

 

 ド素人には難しいにも程があるっての……眼があるからなんとかなってるけどサ。

 こっそり魔術をかけて死なない様にしてるしね。

 

 スマホを片付け被害者の傷口をガーゼで押さえつつ、周りに何か証拠等が無いかキョロキョロ見渡していると、救急車のサイレンと一緒にパトカーのサイレンが聞こえてきた。

 

 一先ずガイシャはこれで問題無いか……。

 

 

「…………ん?」

 

 

 左手に何か握り締めて………?

 

 バッグから(魔術で作った)手の甲が開いたタイプで白の薄い革手袋を取り出して嵌め、手を開かせて中を見る。

 

 

「これは………ボタン、か?」

 

 

 木の様な模様をした、小さめのボタン。

 

 バッグから(ry ツマミの付いていない小さなフリーザーバッグを取り出してそれを入れる。

 後で警官さんに渡さないとな。

 

 他にも何か無いか見渡せば、壁際にも同じボタンが一つ落ちていた。 こっちは拾わなくていいや。 直で言えば。

 犯人と揉み合ったのかね。 一番酷い怪我の陥没以外にも、後頭部と側頭部両方にいくつか殴られた様な怪我があったから。

 他には怪我をしていなかったし、犯人の殺意が高い事が伺える……怨恨による犯行か?

 

 

 そんな事を考えていると、救急車が到着して隊員が近寄ってきたので説明をする為話しかけたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 

「えー。 被害者は会社員の東田(ひがしだ) 敏夫(としお)さん45歳。 配偶者は居らず、○○ビル付近のアパートを借りて一人暮らしをしているそうです」

 

 

 そんな風に被害者の情報を語るのは、子供にぼろぼろ機密こぼしてるけどクビにならない?大丈夫?と毎回心配になる高木刑事。

 その隣には恰幅のいい、いかにも警部といった感じの、帽子をかぶっている目暮警部。

 

 

「それで? 被害者を最初に発見したのは誰ですかな?」

「あ、わ、私です……」

 

 

 恐る恐る手を挙げたのは、腰を抜かしていた女性………名前は古池(こいけ) 美江(よしえ)というらしい。

 

 

「発見時はどの様な状況でした?」

「その……固い物で何度も叩いている様な、鈍い音が聞こえたので、気になってしまって…………そっと覗いてみたら、男の人が血溜まりに………それで、悲鳴をあげてしまって」

「犯人は見ましたか?」

「いえ……覗く前に走っていく足音を聞いたくらいで………あ、あと、カランっと何か金属の何かを投げ捨てたみたいな音を聞きました…………」

「恐らく凶器として使ったであろう金属パイプでしょうね。 あそこに血痕の付着したパイプが転がっているので」

「そういう君は何者かね?」

「悲鳴を聞いて駆けつけた逸般人(いっぱんじん)です」←

「オレ達も居るぜ!」

「リョーカおねーさんと話してたら悲鳴が聞こえたから走ってここに来たんだよ!」

「そしたら血を流して倒れている男の人とこの悲鳴をあげた女性を見つけたんです!」

「そ、そうか……ん? 今日はコナン君はおらんのか?」

「コナン君、今日はおじさん達と旅行なの」

「だからボク達、四人でサッカーしてたんです」

「博士も今日は用事があるって言って家に居ないしよー……」

「そうだったのか。 ……そういえば、被害者の応急処置も貴女が?」

「はい。 素人ですけど、出来る事はしたかったので」

「救急隊員が、処置も症状の説明も的確で助かったと言っておったよ」

「それは良かったです。」

 

 

 ……………っと、そうだ。

 

 

「あの、言うの忘れてたんですけど。 被害者がこれを左手に握り締めてたので、回収しておきました」(袋ごと渡し

「ん? ボタンか?」

「えぇ、本人の衣服も若干乱れていたので揉み合ったのかと。 あっ、それとそこにも、もう一つ落ちてるみたいですよ」

「なに? おい! 探して拾え!」

「はい!」

 

 

 握り締めてあった物と同じ柄の、さっき見つけたボタンが警官によって拾われる。

 

 

「見つけました!」

「これは……握り締められていたのと同じ模様か?」

「その様ですね……恐らくどちらも同じ服に付いていたボタンかと思われます」

「被害者の服はボタンのついてない物だったので、犯人の奴でしょうね」

「だろうな。 しかし、犯人の目的は何だ? 金銭類は取られて無かったんだろう?」

「殺意を持って犯行に及んだんだと思いますよ? 頭部のみを執拗に殴られていましたし、怨恨によるものだと思います」

「そんなにか?」

「えぇ。 一番酷かったのは後頭部の陥没骨折ですけど、左側頭部に一つ、後頭部も陥没以外に最低でも五ヶ所程は打撲による怪我をしていましたから。 相当強い恨みじゃないと、ここまでやらないと思いますよ? 通り魔にしては殺意高過ぎですから」

「確かにそうか……」

「それと、女性にも無理な気がします。 いくら遠心力で威力が上がるとはいえ、女性の細い腕で頭蓋骨陥没させられるとは思えないので」

「それもそうだな。 つまり、被害者に恨みのある成人男性の犯行か」

「恐らくは。」

「…………本当に、一般人なのかね? 探偵ではなく?」

「逸般人ですよ?((」

 

 

 漢字が違うから意味も違うけどね。((

 ちゃんと逸般って言ってるよ。((

 

 

「しっかし、証拠がボタンくらいじゃ犯人の絞り込みが出来ねェな……他に証拠は………」

 

 

 そう呟きながらガイシャが倒れていた辺りを観察する。

 

 

「………ん? これは…………」

 

 

 ガイシャが倒れて隠れていた所に、血溜まりになっていた頭付近から離れた、腰があったであろう位置に血で何かが書いてある。

 掠れてしまっているが、ギリギリ文字として読めるか……。

 

 

「えー…… “ Nだが上じゃない ” ………? んで? 白の中の棒が無い絵、その隣に “ の ” 、そして本を開いたのを簡略化した絵の中に “ G ▲ ” ………。」

 

 

 一応スマホで写真を撮る。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 うーん………この三角縦長だな。 普通のとは若干違う…………意味があるのか?

 この開いた本みたいなのと “ の ” の隣の奴も良く意味がわから…………?

 

 

 ……………なんか携帯に見えてきた。

 ふむ。

 

 

「あの、目暮警部。 被害者の携帯って今ありますか? 確認したい事が」

「ん? 被害者の携帯かね? 何故?」

「被害者が書いた物らしき文字があったので。 それから連想して、携帯の電話帳を見たら犯人が乗ってるんじゃないかと。 ちなみに文字はこれです」

 

 

 地面を示しながら理由を語る。

 

 警官が写真を撮るのを横目で見つつ、血文字を指差した。

 

 

「この、白の中の横棒が無い絵が携帯を表してるのではないかと考えたんです。」

「成程な。 それで横の開いた本みたいな絵が電話帳じゃないかと思ったのかね?」

「えぇ。 絵の中のGは多分グループの事で、三角はグループのどれかの事を示していると思ったんですが……三角が何を表しているのかはよくわかってません。 なのでまず携帯を見たかったんです」

「じゃあ、こっちの “ Nだが上じゃない ” は?」

「恐らく犯人を表している筈です。 見てみない分にはわかりませんけど……」

「わかった。 病院に一人向かわせて回収させよう」

「お願いします」

 

 

 ……っと、そういや凶器も見てなかったな。

 

 

「すいません、凶器も見せてもらえます?」

「……今更遅いかも知れないが、一般人が関わるのは少し問題があるんだが………」

「大丈夫、見るだけですって」

 

 

 回収寸前の凶器を持った警官を引き止めて、観察させてもらう。

 

 

 ふむ……アルミにしては重いし、ステンレスか? 握っていたであろう箇所まで血が伝っているが……何か布で掠れた感じだな。

 手袋………軍手でもしていた様な掠れ方だな?

 

 

「指紋は望めなさそうだな……でもこの掠れ具合からして、大男という程大柄では無さそうだ」

 

 

 伝った血の掠れ方からして、一般人な男性と同じくらいの手の大きさであろう。 強いて言うなら中肉中背……いや、普通より筋肉質かも。

 男とはいえ、陥没骨折させる程だしなぁ。 後頭部は頭蓋骨の中でも二番目に丈夫な部位だし。

 

 

 …………今思った。 こうやって考えるより眼使えば一発やん。((

 なんで気付かなかったよ俺。 病状見る時使ってたやん。 他の証拠品、眼で探そ。

 

 

 

 

 

 …………………ふむ。

 

 

「……目暮警部、○○公園のゴミ箱を誰かに確認してもらえますか? 血の染みた軍手が出てくる筈です。 黒のビニール袋に入っているかと……あと、多分軍手の色は黒だと思います」

「何ィ?」

「凶器に黒い繊維が若干付着していたので」

「何故その公園のゴミ箱にあると思ったんだね?」

「自分達が駆け付けたのはそっちの道からだったので、犯人が逃げたのは必然的にあちらの道になるでしょう? で、あっちは人の居る事はほぼ無い公園が有りますから、そこで血塗れになった軍手を捨ててもおかしくないですし。 黒のビニール袋と考えたのは、中身が透けないからです」

「成程……おい! 探してきてくれ!」

「「はっ!」」

「…………ちなみにですけど。 最近じゃ硬式のテニスボールみたいなフワフワの奴の表面からも指紋取れるらしいですけど、軍手の内側からでも取れますよね?」

「あぁ、余程汚染されてない限りは取れる筈だが……」

「じゃ、あとは電話帳見て絞り込むだけかな………」

 

 

 壁に散った血痕や被害者が倒れていた辺りを眺めつつ考え込んでいると、丁度証拠品として携帯を回収してきた警官が到着した。

 

 

「被害者の携帯を持ってきました!」

「ご苦労」

「ご苦労様です。 では失礼して」

 

 

 ガイシャの携帯は今時珍しいストレート型の物の様だ。

 ボタンを押すと、真ん中のボタンを長押しするとロックされて押し間違いを防げるタイプの型だった為、ロックを外して電話帳を開く。

 

 んで、グループは………っと?

 

 

「……なんだ、これは?」(覗き込み

「植物、方位、エトセトラ………成程、そーいう事ね」

「わかったのかね?」

「はい。 恐らくこの方位というグループですね。 ほら、方位マークで丸の中に三角が書かれたやつとかあるでしょ? 多分それを表してたんでしょう」

「では、 “ Nだが上じゃない ” というのは?」

「ちょっと待ってくださいね………」

 

 

 このグループに分けられているのは五人。

 (いぬい) 俊太(しゅんた)酉島(とりしま) 雄介(ゆうすけ)南原(なんばら) 陽平(ようへい)子津(ねづ) 太一(たいち)堀北(ほりきた) 梨沙(りさ)

 

 そして、 “ Nだが上じゃない ” というダイイング(まだ死んでないだろうけど)メッセージを考えみれば………。

 

 

「……なんだ、随分と簡単じゃないか」

「わかったのかね!?」

「えぇ、取り敢えずこの彼に連絡を取ってここに呼んでもらえます? 言い逃れはさせませんから」(ニィッ

 

 

 

 さて、推理ショーなんてしたりはしないが。

 

 逃しはしないぜ? 黒星さん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい……なんで俺が呼ばれたんだよ?」

「えぇ。 東田さんが襲われた件で、いくつか聴きたい点があったものですから……今日の10時45分頃、何をなされてました?」

「あ? その時は確か……休みだったし、漸く起きて飯食いながらテレビ見てたと思うぜ」

「アリバイを証明出来る人物は?」

「いや、一人暮らしだから居ねーけど……」

「では証明出来ないんですね?」

「なんだよ! 俺が犯人だって言いてーのかよ!?」

「まぁぶっちゃけ俺はそう思ってますね」

「ハァ?!」

「時に。 ……その捲られた右袖、ちょっと見せてもらえます?」

「っ、いや、これは………」

「失礼。」

「は、離っ!」

 

 

 ガッ、と掴んで捻り上げ、捲られた袖を伸ばして確認する。

 

 

「おや。 この袖のボタン、どうされたんです? 二つとも取れてますけど……」

「き、気付いたら取れてたんだよ!」

「そうですか。 ……左も取れてますね? 両方取れてるのに気付かなかったんですか?」

「お、おう……そうだよ………」

「ほぉ………? 右袖のボタンを引き千切られたのを後から気付いて、ボタンの種類がバレない様に左のボタンも取ったのではなく?」

「そ、そんな事してねぇよ!」

「ふーん…………じゃあ、もう一つ。 この右袖の黒ずんだシミ、なんでしょうね?」

「ッ!?」

 

 

 Check(チェック)

 

 

「俺の推測はこうだ。 アンタは軍手を嵌めて鉄パイプを握り締め、被害者に正面から襲いかかった。 その一撃は左側頭部に当たり、もう一度殴りかかるも被害者に袖を掴んで止められた。 しかしその手を振り解き、再度頭部を殴打。 被害者は背を向けて逃げ出そうとしたものの、そこにアンタは追撃。 倒れ伏しても、殴る手を止めず数度殴打……そこに誰かの足音が聞こえ、逃げ出しながら凶器を投げ捨てた。 被害者がこっそり残した血文字に気付かずね」

「血文字、だと……?」

「えぇ、これです」

 

 

 先程撮った写真を見せながら説明をする。

 

 

「この白から中の横棒を抜いた絵は、携帯を表しています。 被害者の携帯は今時珍しいストレート型ですし……描き表しやすかったでしょうね。 そしてこの隣の本を開いたのを簡略化した様な絵と、その中のアルファベットのGと塗り潰された三角……本の様なマークは電話帳、Gはグループを、そして三角は方位マークの一部を表しています。 つまり、携帯の電話帳の方位というグループを見ろ、という訳です」

 

 

 スマホをしまいながら、更に続ける。

 

 

「方位というグループには五人、その中でもNに関わりのありそうな名前の人物は三人居ました……南原さん、子津さん、堀北さんです。 そして、血文字で残された “ Nだが上じゃない ” という言葉から二人は除外され、残るのは……」

 

 

 俯き加減で立ち尽くす男……黒星を睨みつけながら、指を指して宣言をした。

 

 

「……アンタしか居ないんですよ、南原陽平!」

 

 

 ビシィッ!とでも擬音が付きそうな勢いで、犯人……南原を指差す。

 

 

「説明をしましょう。 先程Nに関わりがありそうな名前と言いましたが、その理由はイニシャルと方角です。 まず堀北さん、彼女の苗字には北……英語でNorth(ノース)、Nで表せる方角でした。 次に南原さん、南は英語でSouth(サウス)ですが苗字のイニシャルはNでした。 最後に子津さん、彼はイニシャルがNな上に鼠……つまり東洋の十二支に当てはめた方位で北を意味する()の文字が使われていました。 ここまではいいですね?」

「…………………」

「そして、 “ Nだが上じゃない ” の言葉……これは、犯人の名前に対するヒントでした。 地図等を考えればわかると思いますが、地図の上は必ず北……つまり、北の字が入っている堀北さんと、北を意味する子の字が入っている子津さんは除外され……イニシャルはNでありながら北ではない、アンタしか残らない訳だ」

 

 

 そこに、警官が二人駆け込んでくる。

 

 

「失礼します! 犯人が使用したであろう血濡れの軍手が、公園のゴミ箱から黒のビニール袋に入った状態で発見された為回収しました!」

「失礼します! かなりの重症だった被害者である東田さんが、どうやら一命を取り留めたそうです!」

「そうか!」

「………だそうですよ? 被害者が目を覚ませば犯人が誰かも聞けますし……何より軍手から指紋が取れるでしょう。 最近の技術は凄いですからね。 ……………それで? 俺の推測、間違っている箇所があるのなら……どうぞ、いくらでも反論を?」

「ク……ッソ…………!」

 

 

 俺の言葉を聞いて、悔しそうに歯噛みをする南原。

 

 

「……あぁ、そうだよ! 俺がやったんだよ! アイツを地獄に落とす為になァ!」

「確かに随分と殺意が感じられる犯行だったが………何故に?」

「アイツはなァ! 昔俺の好きな女を横から奪ったんだよォ! その上会社でも俺の方が仕事が出来るのに、俺を差し置いて昇進していきやがるしよォ! 最近じゃあ俺はずっと下っ端のままなのにアイツはデケェプロジェクトを任されるときたモンだ! ゼッテェアイツが何か上に有る事無い事吹き込んで俺が昇進出来ない様にしてるに違いねーんだよ!!」

「……はァ?」

「だから殺してやろうと思ったんだよ! それなのに邪魔しやがって………テメーが居なけりゃバレずに済んだのによォ!!」

 

 

 そう叫びながら、ナイフを取り出して奴は俺に襲いかかってきた。

 

 

「死んじまえやぁあぁあああぁあ!!!!」

「…………………

 

 

 

 

…………………………………………フン!」(片腕で背負い投げ

「ふげッ?!」

 

 

 勢いよく投げ飛ばし、掴んだ腕をギリギリと捻り上げながら、うつ伏せの状態にして取り押さえる。

 

 

Checkmate(チェックメイト)。 …………俺が居なかろうが、テメェは捕まってただろうさ。 日本の警察は優秀だからな。 ………警部、後はお願いします」

「勿論だ。 ほら立たんか!」(手錠かけつつ

「クッソォ………!!」

 

 

 抵抗するも、二人掛かりで押さえられて連れて行かれる犯人。

 

 

「いやぁ、事件解決に協力していただき感謝します」

「いえいえ。 それにしても、ガイシャが死ななくて良かったですよ」

「あ、病院側から言われたのですが、応急処置が無かったのなら被害者は亡くなっていただろうとの事でした。 適切な処置のおかげで彼は死なずに済んだと」

「そうだったか。 やはり、貴女が居てくれて良かった」

「ハハハッ……被害者が後遺症無く完治する事を祈りますよ」(照れ混じりの苦笑

 

 

 

 

 この後、事情聴取やらなんやらで話し続けてめっちゃ疲れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………って事がありました。」

「ホー……? そうでしたか………」(ゴゴゴ…

 

 

 現在12:29。

 

 事件の間中放置してしまった子供達に昼食を奢る為、ポアロに寄った。

 あ、ちなみに哀ちゃんは予想通り「私パス」の一言で帰ってしまった。 後でクッキーでも持って行こう。

 

 んで、現状だが。

 子供達がさっきあった事件の事を話してしまい、俺が説明する羽目になった所だ。

 

 

 そして説明が終わった今、凄い威圧感のある黒い笑みを浮かべた安室さんが俺を見ている。

 

 

「リョーカおねーさん凄かったんだよ! 探偵さんみたいにスラスラって暗号解いちゃって、最後にはナイフ持って襲いかかってきた犯人の事片腕だけでバーンって投げ飛ばしちゃったんだよ!」

「あっ、ちょまッ」

「ホー…………?」(ゴゴゴゴゴ…

 

 

 歩美ちゃんの台詞を聞き、更に威圧感が増す安室さん。

 

 

「そんな危険な真似したんですか………? 凌雅さん…………」

 

 

 やべ、かなりお怒りだわ。((

 

 

「いや、あの、犯人雑魚だったんで怪我も無いですよ…………?」

「それでも、です。 貴女は女性なんですからもしうっかり怪我でもしてしまったらどうするんですか?」(ゴゴゴ…

「いや、その……えー……………」(冷や汗ダラダラ

「ど う す る ん で す か ?」(ゴゴゴゴゴ

「ご、ごめんなさい…………で、でも! 俺弱くないですよ!」

「でも駄目です。 ………万が一怪我でもして、その跡が一生残るなんて事になったら………大変でしょう? …………………心配くらい、させてください」(俯き眉尻が下がる

「安室さん………………………」

 

 

 

 

 

 

 …………怪我が云々とか貴方に一番言われたくない(よく怪我するので)。((

 

 というかそもそも、怪我とか魔術で治そうと思えば治せるし、エリクサー擬きだって創れるし、傷跡なんて楽に消せてしまうからね?

 魔術がうんたらとかそうそう言えないけど。

 

 

「……とにかく、危険な真似はしないでくださいね」

「善処します!」(キリッ

「し な い で く だ さ い ね ?」(黒ニパー★

「嘘は吐きたくないので……善処しますとしか」(目を逸らし

「……………」(ジィー…

「……………」(目逸らしたまま冷や汗ダラダラ

「…………………ハァー。 全く、貴女という人は………………………」(溜息

 

 

 額を押さえて溜息を吐かれた……諦めてくれたかな?

 

 

「……………次何かあった時大怪我なんてしたら監禁しますからね」(ボソッ

「ウェイ?!」

 

 

 ちょ!? 怖いんですけど!?

 

 

「いや、庇ったりしてならまだアレですけど、大怪我は絶対しませんからね」

「本当ですか?」((いぶか)しげ

「これに関しては嘘を吐きませんとも。」(胸張り

「じゃあ約束してくれます? 大怪我しないって」

Of course(勿論ですとも)! なんなら指切りでもします?」

 

 

 小指を差し出し、首を傾げて問う。

 

 

「おや? 懐かしいですねー指切りなんて。 ふふっ……いいですね、しましょうか」

「なら手、早く出してくださいな」

「はい、どうぞ」(ニコニコ

 

 

 なんか、すっげェニコニコしてんだけど安室さん………なんでさ。

 まぁいい。 さっさと終わらそ。

 

 

「(小指絡め) それじゃ…指k「ゆーび切ーりかーねきーり、高野の表で血ィ吐ーいてー、らーいねーん腐ってまーたくーされ!」え?」

「ゆーび切ーりげーんまーんウーソつーいたーらはーりせーんぼーん飲〜ます。 ゆーび切った!」(最後で指離し

「………今のなんですか?」(笑みが引き攣り

「漫画で知った指切りげんまんの旧バージョンの歌詞です。 元々遊女が客に真情を示す為に指や髪を切ったりした事がこの歌の由来ですからね。 げんまんは、約束をたがえた時には拳固(げんこ)……つまりげんこつで万回打つぞって意味だし。 ちなみに高野はお手洗いの事で、歌の意味は約束破ったら万回殴るし、殴られて便所の前で血を吐いて倒れたテメェの体は来年も再来年も腐り続けちまえやゴラァ(呪い)って歌ですよ、ある意味悪魔の契約です。 ………今回で言うなら、もし破った場合針を千本飲まされた後に殴られるのは俺ですね」

「え、何それ怖い」

「なので絶対破りませんから大丈夫ですよ!」(ニパー☆

「そ、そうですかー………約束守ってくれるならいいですけど…………」(苦笑

 

 

 あ、そういや子供達また放置しちまったな。

 

 チラッと見れば、歩美ちゃんと光彦君は俺をキラキラした眼で見つめており、元太君はただ只管(ひたすら)俺が奢ったコーラとパフェにがっついていた。

 

 安定の元太ェ……。

 

 

「凌雅さんは頭がいい上に、色々な事も知っているんですね!」(キラキラ

「リョーカおねーさんすっごーい!」(キラキラ

「(こちらには見向きもせず只管パフェを食べている)」(モグモグ

「頭がいい訳じゃ無くて、ただ単に無駄に知識とかを色々覚えているだけなんだが……」(苦笑

 

 

 それと眼のおかげね。

 それでもキラキラした眼をやめてくれない……凄い複雑なんだが…………。

 

 

「そ、そんな事より美味いか?」

「はい!」

「おぅ! 美味いぞ!」

「おねーさんありがとね!」

「そうか、それは良かったよ」(微苦笑

「凌雅さんも、美味しいですか?」(近距離で微笑み

「あ、は、はい……前回と同じく美味しいです」

 

 

 安室さんが笑みを浮かべながら顔を近づけてきたので、若干引きながら答える。

 

 今回俺が注文したメニューは、前回と同じくハムサンドとダブルベリーチーズケーキとダージリンのホット、それにプラスしてボロネーゼ風スパゲティとレモンパイだ。

 アニメで出たらしい新メニューの半熟ケーキも気になったんだけど、まだ無いし………今回は少年、主人公君が好きなレモンパイにした。

 一度でいいから食ってみたかったんだよね、レモンパイ。 彼方(あちら)(現実世界)でも、食った事無かったからさー。

 

 

「そうですか!」(嬉しそうな安室スマイル

「うっ、眩しっ…………」(ボソリ

 

 

 一昨日も見たけど眩しいっつーの。((

 元デブスの現在進行形喪女にその笑顔はキツイって。((

 

 

「そういえば……今日はメイクをしてらっしゃるんですね? その服もよく似合ってますし………とてもお綺麗ですよ。 何か用事でもあったんですか?」(ニッコー☆

「あ、いや、今日は気が向いたんで化粧してみただけで………特にこれといった用事は無かったです。 強いて言えばこの町の道やらを覚える為に散歩をしていただけです」(苦笑

 

 

 

 

 

 

 

 ……………………………イケメンに褒められたよウワァアァァア!!((

 

 じんさんマジ容姿変えてくれて有難う!!!

 推しに「お綺麗です」なんて言ってもらえるとかマジヤバス!!!((

 しかも「とても」とかー!!! 死ぬ前ならあり得なさ過ぎて考えられなかったな!!!

 死ねる(死なないけど)!!!!

 

 

 改めて言われると破壊力ヤバいなコレ?!!

 もうロミトラでも良いや!!!((

 

 

 …………はー。 威力ヤバイ。 安室さんにJKが(たか)る理由がわかるわ。

 優しげな年上のイケメンが笑いかけてきて、そーいう台詞言ってくるんだよ? 集るだろ。((

 

 

 

 

 ちなみにだが、ここまでの思考時間は17秒程である。 注文した奴モグモグしながらね。

 

 え? 描写でよくみる0.0何秒とかじゃないのかって?

 いや普通に考えて無理やろ。 魔術でも使わないと。 というか、そんなの素で出来るとか人間じゃないって。←

 

 

 

 そんな事を考えながらモグモグしつつ、少年探偵団の話を聞き続けた。

 

 ほんとに子供は可愛いなー。 ウルセェだけの餓鬼は大嫌いだけど。

 

 

 

 

 

 ん、描写?

 これ以上ストーリーに関係無い会話部分書いてもダレるだけでしょ。(メタァ←

 

 

 

 あー、そうだ。 午後何しようか…………。

 

 やっぱ救済の計画?

 俺元々、計画立てるの苦手で基本行き当たりバッタリなんだよねー……………。

 困ったな……………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現在時刻16:51。

 あの後少年探偵団とはポアロで別れ、名残惜しそうな顔の安室さんを敢えてスルーしつつ店を出た。

 そして一度家に戻り、早速さっき覚えた道を車に乗って通りスーパーに向かう。

 

 

 あ、ちなみにこの車はじんさんが用意してくれた乗り物の一つで、今乗ってるのはスズキの16年式の白いアルトLbスペシャル。

 

 元の世界で乗ってた物と同じ型です。

 ま、特に思い入れがある訳でも見た目が気に入っている訳でもないけどね。

 

 乗ってた奴の方が直ぐ慣れやすいだろうって事でコレ用意してくれたんだわ。

 

 

 他にも、マツダアクセラのセダンタイプH25年式でガソリン15cの物が車庫に居る。

 カラーは、ディープクリスタルブルーマイカっていう暗い蒼。 若干ラメが入ってる綺麗な蒼だから好きなんだよね。

 こちらは前世(と言っていいのか何なのか)で兄が乗っていた物と同じ型で、かっこいいし乗り心地が良いので遠乗り用にするつもりだ。

 

 

 

 んでもって、コレがとっておき!

 めっちゃカッコいいカスタムバイク!

 素体がYAMAHAの初代VMAX(パワー等がヤベェバイクで日本の交通法に引っかかっちゃった奴)なんだけど、それにロボコップのC-1や青セイバーのモータード・キュイラッシェ的な感じで、何処か狼の様な雰囲気のデザインのカウルをつけてある。

 かなり手加減したスピードじゃないと公道を走れないヤバいバイクになっておりまーす。 でも超絶かっこいいんだよねー!

 

 カウルは、青っぽい勝色の地に銀と猩々緋のラインが入っているよ。

 ちなみにラテン語で鎧の狼って意味の【Armatura(アルマトゥーラ)Lupus(ルプス)】って名付けました。 長いからアルラスって略して呼ぶけども。

 

 エンジン周りはじんさんによってチューンアップされているから、キュイラッシェ並の最高時速が出せるんだわ。 なのでそのスピードにタイヤや機体が耐えられる様に、Made In 神の物に替えてある。

 ちなみに、カウルはある程度銃弾やミサイルに耐えられる様に神製の素材を使ってて、正に鎧を纏った狼と言うべき代物に仕上がってる。

 例の眼に頼らないと絶対乗りこなせないからねコレ。 一応、普段は特殊なロックをかけてあって、最高でも120kmまでしか出せない様にしてるよ。 だって物理的に危ないじゃない?

 

 ……………流石に周りを傷付けそうで怖過ぎるから乗れないけどね!

 でも、純黒の悪夢の観覧車止める時とかには使えそうだけど。

 

 ヘルメットとかバイクグローブとか服装も色々あるけど、それはまた今度に。

 だって今日乗ってるのは普通のアルトだからね。

 ……………色だけでも変えてもらえばよかったかな。 白じゃ汚れ目立つし………………。

 トロフィーブルーって紺に近い青、割と好きな色だし……………でもめんどいからいっか。

 

 

 

 

 

 

 

 スーパーに到着ー。

 

 何を買うかって?

 

 挽き肉いちいち作るのめんどいし出来合いの奴買うんだよ。

 あと足りない野菜とか、色々ね。

 

 

 

 メインは酒ですけど!((

 

 

「このスーパーすっげェな…………めちゃくちゃ種類あるやん」

 

 

 えーと……ラム、ジン、ヴァームース、ヴォトカ、シェリー、キャンティ、コルン、カルバドス、キュラソー、ピスコ、テキーラ、バーボン、スコッチ、ライ、アイリッシュ…………まだまだあるとか。

 

 

「酒の種類あり過ぎやろ……どれにしよ」

 

 

 

 んー……………取り敢えずスコッチとバーボンを……あ、テネシーもあるやん。 買お。

 ライは……飲んだ事無いしなー………買っちゃえ。

 ブレンデッドの奴は別に今回いいか。

 

 んで、バカルディさんのゴールドラムとー、ビーフィーターさんのジンとー……あ、スミノフアイスだ。 期間限定もあるか……買い。

 

 あとは割材………スプライトとー、コーラと、ジンジャーエールと、後…………ウィルキンソンさんとこのドライっつー炭酸水美味しいしそれと、パイナップルジュースとオレンジジュースと……林檎ジュースも買おう。

 あ、牛乳と生クリームも買わないと。

 

 まぁ、宅飲みならこんな所かね。

 

 

 

 ………今はカートに乗せてるけど、かなり大量に買ったから重いだろうな………………。

 ツマミになりそうな、家じゃ作れない煎餅類のお菓子やらソーセージやらも買ったからね。

 

 運ぶ時は魔術で軽くしとこう……。

 

 

 

 さて、会計n「大人しくしろォ!!」…………ちょ、おまっ。

 

 まさかの今日二回目の事件とか……。

 てかここで強盗とか阿呆(アホ)なん?

 

 

 …………千里眼で見たけどアレ初犯だな。

 思いっきりキョドってるし持ってるのモデルガンだし。 その上、一人で仲間も居ない。

 

 余裕で制圧可能だな。

 

 

 よーし。 いくぞー。

 

 

「この鞄に金をt 「Hey、テメェ阿呆か?」 は? なnゴハァッ?!」

 

 

 左足で頭にハイキック。 犯人はもんどり打って倒れる。

 倒れた所で、モデルガンを持つ手と首を踏み付けて動けなくしてハイしゅーりょー。

 

 

「警察お願いしまーす。」

 

 

 瞬殺。

 

 雑魚過ぎて笑えないくらいだわ。

 

 

 強盗ってさ、もっとこう……緊迫した雰囲気になる筈だろフツー。 なんでさ。

 

 こっちの世界線ちょっとおかしくないか?

 

 

 ……………いや、千里眼なんてチート持ってる俺の方がおかしいのか。

 

 

 

 

 

 

 その後すぐ警察が来て店側にはめっちゃ感謝されたけど、なんだかなぁ…………………。((

 

 買う商品、全品半額にしてもらえたからいいか………?

 

 

 うーん、複雑。

 

 

 

 

 

 

 

 ………………………明日は外、出ないでおこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 ドンドン飛ぶよー。

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現在時刻は午後十時過ぎです!

 

 飛び過ぎ?

 ダレてエタるよりマシだろ。(メメタァ

 

 

 

 帰って来た後すぐに夕食作って二人で食べて、メイク落として風呂入って、昨日と同じスウェットとこれまた昨日と同じ眼鏡に着替え、買ってきた酒を呑んだ。

 

 色々試して、結構カパカパとグラスを空けたから、酔いが回って気分が良い。

 なんだか頭がふわふわするー。

 

 

「ちょっとリョウちゃん、大丈夫? 飲み過ぎじゃない?」

「ん? あぁ、酔いが回ってテンションが上がってるのとふわふわするぐらいでそこまでじゃねぇよ?」

「酔ってるのがわかるなら、そろそろ控えたらどう………?」

「んー…………………。」

 

 

 千里眼で自分の体調がどうなってるのかを見、まだ呑んでも大丈夫という結果だったのでもう少し呑むと答える。

 

 

「もぅ………二日酔いになっても知らないよ?」

「大丈夫。 魔術で解毒すりゃおk。」

「リョウちゃんたら…………」(呆れ

 

 

 「僕もう寝るよー?」と言われたのでおぅと返し、最初は割って呑んでいたのをそのままで呑み続ける。

 ちなみに、今呑んでるのはバーボンのロックだ。

 

 

「ん………美味い。」(眼を細め満足そうに

 

 

 カラン、と鳴るグラスと氷の音を聞きながらバーボンを呑む。

 

 チラリとテーブルを眺めれば、その上は既に空になった瓶の数々が。

 

 

 大きな瓶で買った筈のジンとテネシー、ゴールドラム、割材として使った炭酸やジュースの空がいくつも並んでおり、ちぃっと呑み過ぎたかなー?と感じる。

 

 同じ様に大きな瓶で買ったバーボンも、もうすぐ無くなりそうだ。

 

 

 

「……………………なーんか、物足りねェなァ」

 

 

 何というか、口がとても物寂しい。

 胃はキチンと膨れているのに。

 

 

 我慢出来なくなり、チュプ…っとグラスを持っていない左手の人差し指と中指を咥え、しゃぶってみる。

 

 

「んー………………………んぁ、ん……」(グプ…ジュプッ、ズッ……レロ

 

 

 酔いが回りふわふわした頭のまま、自分の指を吸ったり舐めたり、舌を摘んでみたり、上顎をなぞってみたり。

 口の中を、グチュグチュと水音を立てて暫く(まさぐ)り続ける。

 

 

「んぁー………ん」(ちぅ

 

 

 ……これ以上続けると指がふやけるし、口から引き抜いて垂れそうな唾液を吸って離した。

 

 ……指が唾液でテラテラ光って、とても………いや、やっぱやめとこう。

 言わない方がいい気がするわ。

 

 唾液でテカる指を魔術で綺麗にし、またバーボンを呑み始める。

 

 

「………というか、もしかしたら俺酔うとキス魔になるタイプなのか…………? まだ理性があるから、なってないけど」

 

 

 完全に飛んでたら、多分やってしまってる気がする………不味いな。

 口寂しいからといってキスしてしまわない為に、恋人とかの前以外では絶対酔わない様にしないと。

 

 

「おぉ、ヤバいヤバい………」(某ゆっくり風に

 

 

 そう呟きながらグラスを傾ける。

 

 ……………あ、空になっちゃった。

 

 

 んー………これ以上呑むと不味そうだ。

 そろそろ片付けよう………………。

 

 

「………………………………そーいえば」

 

 

 たった今呑み干したウイスキー……バーボンの瓶を見つつ呟く。

 

 

「バーボンって……降谷さんだったなぁ………」

 

 

 ……………………ふふ。w

 

 

「Bourbon………ばぁーぼん…………ふふふw」

 

 

 酔いのせいで変なテンションのまま、何度も呼びながら何故かクスクス笑う。

 

 

「あー、おっかしぃ…………俺のテンションも、だけど。」

 

 

 ウイスキーといえば、赤井さんもライってウイスキーのコードネームつけられてたよな。

 

 

「えっとぉ………ライがスパイシーで、バーボンが甘いんだっけぇ?」

 

 

 コードネームも、よく考えてあるよなぁ………本人達にぴったりだもの。

 

 

「ん゛んッ………フォーギブン最高。 喧嘩ップルマジ尊い…………」

 

 

 まぁこの世界線の本人達はノーマルだから、そういう事にはならないけども。

 普通の関係性(ライバルとか)でも充分尊いよ!!

 

 赤安も安赤も秀零も零秀もライバボもバボライも全部大好きだよ!!!

 勿論この二人のどっちかとジンでも大好きだ!!!! 三人纏めてでもいいよ!!!!!

 フォーギブンもキッチンシンクもフランシスも大好きですッ!!!!!

 

 あ、ちなみにフォーギブンはバーボンの原酒に、ライを入れてしまうというミスで生まれたウイスキーで。

 キッチンシンクはライとジン、そしてレモンジュースとオレンジジュース、アプリコットブランデー、卵、シュガーシロップを、シェイクして作るカクテルで。

 フランシスはフランシス・アルバートというカクテルで、ワイルドターキー(バーボン)とタンカレーさんのジンを 1:1 でグラスにステアした物だ。

 

 ま、ノマカプ(ノーマル(普通)のカップリング)でも大好物ですけど。

 

 

「あの三人マジ大好き………ファン的な意味で」

 

 

 恋愛感情?

 すまない、初恋もまだの喪女なんだ………。

 

 二次元で描写されてる奴を見てそーいうモノと頭では理解はしているけど、自分で感じた事は無いんだよね………………。

 恋したいとは思ってるけど…………。

 

 ほら、恋は落ちる物ーとかよく言うじゃん?

 アレを感じてみたい。

 

 メトメガアウー、的な。

 

 

「あー…………恋に落ちて、愛に溺れてみたいなぁ………………………………」

 

 

 

 

 ……………………………………この歳にもなって、少女染みた願いだとは思うが。

 ちょっとくらいは、乙女チックな願いを(いだ)いても良いじゃない………………………?

 

 

 

 

 

 

 

「誰か………俺のこのHeart()を、撃ち抜いてみせてよ……………?」

 

 

 

 

 そう独り言を呟いて。

 

 窓の外の、夜空に昇る月を見上げて。

 

 

 

「……………………………………………ばぁーん。」

 

 

 月に向かって、左手を銃の形にして撃つ真似をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まだ、〔柚樹凌雅〕の物語は始まったばかりだ。

 

 

 

 

 

 

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