推しキャラが、可愛いのとスパダリと危険な香りでヤバい。(更新停滞中)   作:カミカゼ。

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お気に入りが二桁に到達したので、御礼話です!
こんな気まぐれな自己満足小説を読んでくれてありがとうございます。

今回はバレンタインネタです。
………既にずっと前に終わってるけどね((

※あくまでIFなので、もしもシリーズは本編とは全く関係がありません。

キャラ崩壊?いつもの事でしょう?



閑話。
御礼話。『もしも彼等と付き合ったなら、いち。 Valentine-IF』


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*安室(降谷)さんと付き合ってたら。

(降谷さんは夜遅くまで仕事が続き、漸く帰った後に主人公が降谷宅まで持っていった設定。)

 

 

 

 

 

 

 LIJNで『今からお前の家に行く』と連絡した後、透のマンションの部屋の合鍵で扉を開けながら声をかける。

 

 

「とおるー、来たぞー。」

「はい。 いらっしゃい、凌雅さん」

「お邪魔しまーすっと。」

 

 

 疲れた笑顔の透を(ねぎら)いたいが、こっちを終わらせてからだな。

 

 中に入り、鍵をかけて念の為チェーンもしてから透に向き直って、いつも通りに『盗聴器はあるか?』というサインをして聞く。

 

 サインで『大丈夫、そっちは?』と返されたので声で返答した。

 

 

「勿論大丈夫だ。 俺の眼で見逃すなんて事は絶対に起きないからな」

「それはよかったです。」(微笑

「んじゃ、確認終わったし……………」

 

 

 軽くジャンプしながら抱きつく。

 

 

「〔ゼロ〕、敬語は無しな?」(ふにゃっとした笑み

「………あぁ。 そうだな、凌雅」(ニッ

 

 

 安室さんの時ともバーボンの時とも違う笑みを浮かべて俺の頬にキスをしてきた。

 

 頬を緩ませつつ、俺はギューっと抱きしめてスリスリした後に同じく頬にキスを返してからリビングに向かう。

 

 

「あ、ちなみに今日は泊まるか?」

「うん、もう遅いしねー防犯上マズいだろ?」

「確かにな、何かあるかもとヒヤヒヤするよりずっといい…………ところで」

「ん? どーしたゼロ?」

 

 

 リビングについて手に持っていたケーキの箱をテーブルに置くと、後ろから抱きしめられた。

 

 

「そのケーキの箱……どこの店の物でも無いし、チョコの匂いがするし…………つまり、そういう事だよな?」

「とーぜんです。 勿論本命だぜ?」

 

 

 魔術で皿とフォークを取り出し、テーブルに並べる。

 

 

「Hey! Happy Valentine!」

 

 

 掛け声と共に箱を開け、魔術でふわっと浮かせた中身を、同じく魔術で切り分けて皿に盛り付けた。

 

 

「お、ザッハトルテか?」

「Exactly! んでもって、本家に倣ってホテル・ザッハーの物と同じタイプにしてあるよ」

 

 

 ザッハトルテとは、元々オーストリアのクレメンス・フォン・メッテルニヒに仕えた料理人フランツ・ザッハーの考案したチョコのケーキで、次男のエドゥアルトがホテル・ザッハーを開業すると、そのレストランとカフェで提供される様になった物だ。

レシピは門外不出とされたが、3代目の時にホテル・ザッハーが財政難に陥ったのをきっかけに、資金援助をしたウィーンの王室ご用達のケーキ店のデメルが、代償にザッハトルテの販売権を得たらしい。 …………のだが。

 この関連で裁判沙汰になったらしく、最終的にデメルの物をデメルのザッハトルテ(Demel's Sachertorte)と呼称し、ホテル・ザッハーの物をオリジナルザッハトルテ(Original Sacher-Torte)として売る事になったらしい。

 

 詳しくはWikipedia先生等を参照で!

 

 ホテル・ザッハーの物は(あんず)のジャムを二段にしたバターケーキの内部にも挟むのに対し、デメルのザッハトルテはチョコとケーキの間にだけ塗る、という違いがあったりする。

 俺が作ったのはさっき言った通り前者ね。

 

 別途で持ってきていた、砂糖を入れずに泡立てた生クリームをケーキの横に絞って添える。

 

 

「ゼロー、俺ゼロの淹れた紅茶でコレ食べたいな?」

「ククッw わかった、姫のお望みのままに?」

「いや俺は姫なんてガラじゃねェだろwwww」

 

 

 クスクス笑い合いながら、紅茶を淹れてもらって席につく。

 

 

「茶葉はどうする?」

「んー…………チョコだし、ウバかダージリンかアールグレイ…………アールグレイで。 ミルクと砂糖も持ってきて」

Okay(オーケィ). 」

 

 

 淹れられたアールグレイを一口啜り、香りを楽しんだ後に砂糖をいつもより少なめにしつつミルクティーにする。

 

 そして目の前の席に座った零を見て、笑いかけながらケーキを食べるよう促す。

 

 

「じゃ、どーぞ召し上がれ?」

「頂きます。 (パクッ)ん……美味いな」

「そりゃ良かった。 いやさー、オーストリア政府の観光サイトに丁度ザッハトルテのレシピ載ってたからさ、それを(もと)に作ってみたんだわ。 (もと)のレシピより砂糖減らしてさ、甘さも控えめにしてみた。 後ジャムのラム酒強めにしてみたよ」

「そうなのか。 ラムの風味が強いから、結構大人っぽい味になってるな。 甘さもそこまでじゃ無いから紅茶にも合うし……」

「うんうん、狙った通りに出来てよかったわ。 ………ん、上手くいったな」(一口食べ

 

 

 紅茶を啜りつつケーキを食べ、ザッハトルテの他にもフォンダンショコラとかオペラケーキとかキルシュトルテとか、色々悩んでザッハトルテにしたとか話したりした。

 

 

「…………そういや、お前ってチョコどんくらい貰ったん?」

「チョコか? 十や二十じゃきかないくらいはあったと思うぞ」

「ふぅ〜ん……………」

 

 

 思わずジト目で零を睨む。

 俺の零なのに……………………………。

 

 

「ふふっ、そう拗ねるな。 大丈夫だよ、俺の恋人はお前だけだ。 本命チョコは断ったしな」(微笑

「……………ほんと?」(ムスー

「本当だ。」

 

 

 そう言って頭を撫でてくる零。

 

 

「むー……………」(拗ねながらも撫でる零の手に擦り寄り

「ククッ……w 今日は猫モードだな?」

「うっせ。 引っ掻くぞコラ」(両手の爪構え

「それは勘弁してほしいな……w」

「んむー………もっと」(手にスリスリ

「はいはい。 仰せのままに」(苦笑

 

 

 自分の分のケーキを食べ終え、ミルクティーも空になったところで、零の膝に向かい合わせで跨って抱きつく。

 

 先程まで頭を撫でていた零の右手を取って掌に口付けた後、首に腕を回してしなだれかかりつつ彼の頬を撫ぜる。

 

 

「ゼロ…………ギューってしながらキスして。 じゃないと許さないから」

「あぁ、勿論。 仰せののままに………」

 

 

 

 

 

 唇が重なり、熱い吐息が混ざり合う。

 

 

 

 

 

 二人の夜は終わらない……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論。 → 主人公が拗ねるがイチャつく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*沖矢(赤井)さんと付き合ってたら。

(バレンタイン前日に工藤邸にて、二人きりでチョコスイーツ作りをしている設定。)

 

 

 

 

 

 

「取り敢えず、今回はチョコブラウニーを作ろうと思う!」

「ホォー、ブラウニーですか?」

「あぁ。 材料混ぜて焼くだけの簡単レシピなくせに大量に作れるからな。 楽でいいだろ」

「成程」

「チョコチップは全部に入れて…………胡桃と、マカダミアナッツと、カシューナッツと、ヘーゼルナッツの四種作ろうか。 型はこの平たい奴ねー」

 

 

 魔術で作った平たい長方形の型(オーブンに並べて二つ入る程度の大きさにした)を出して置き、材料等を準備し始める。

 

 

 エプロンを着け、手を洗って材料を(はか)り並べた。

 

 ナッツ類は、別々の袋に入れて大まかに砕いておいてある。

 

 

「よし、作るぞー。 とりまブラウニーは溶かして混ぜて型入れて焼けばなんとかなるから。 覚えとけ」

「えぇ、わかりました。」

「んじゃ、さっき量った無塩バターとクーベルチュールチョコを湯煎で溶かすぞ。 あ、あとオーブン170℃に設定して余熱しといて」

「わかりました、170℃ですね?」

「おぅ。」

 

 

 チョコをそのまま形作る訳ではないので今回はテンパリングしなくていいから楽だわー。

 テンパリングは、確か温度調節で艶を出す為にする工程だった筈だ。 詳しくはググって。

 

 

「んで、こっちのボウルで卵と砂糖よく混ぜてー。 無糖ヨーグルトも混ぜる……と。」

「ヨーグルトですか? 意外ですね」

「ググったレシピにそう書いてあったからさ。 しっとりさせる為じゃね? 理由は知らん」

「フッ……w いい加減だな?」

「作れて美味けりゃいいのさ。 あと口調が素になってんぞ。 それと手を動かせ」

「おっと、すみませんね」

 

 

 左眼を薄く開き笑う昴さんに注意をして、混ぜ終わったボウルを横に置いて型にクッキングシートをひく。

 

 

「凌雅さん、溶け切りましたよ」

「おk、次はこのボウルに徐々に加えつつ混ぜてって。」

「了解です」

 

 

 卵等のボウルに溶けたチョコとバターを混ぜさせる。

 

 

「出来ました」

「んじゃ、今度はこの量った薄力粉とココアとベーキングパウダーをふるって、こっちのゴムベラで切る様に混ぜて。」

「はい。」

「で、レシピじゃラム酒って書いてあったけど……ブランデーでいっか。 あとチョコチップ投入して………」

「粉っぽさが無くなるまで混ぜればいいですか?」

「うん」

 

 

 少し経って混ぜ終わったので、四つに分けてナッツを一種類ずつざっくりと混ぜていく。

 

 

「で、型に入れる! 数回トントンして表面を(なら)して空気を抜く! 余熱したオーブンに入れて二十五分くらい焼く! 以上!!」

「終わりですか?」

「うん。 二段で使えるオーブンだったから、焼くの一回だけで済んだよ。 後はー、焼けたら冷ましてー、型から外してー、スティック状にでも切ればお終いだね」

「では、焼けるまで紅茶でも飲みますか?」

「飲む飲むー!」

 

 

 使ったボウル等を洗って片付け、エプロンを外しながらぴょこぴょこ跳ねる。

 

 

「茶葉はどうします?」

「んー、ブラウニーが結構甘いだろうし……ディンブラかな。 ミルクティーにするか」

「わかりました。 いつも通り砂糖とミルクは別ですね?」

「うん。 頼んだ」

 

 

 席につき、テーブルに顎を乗せて突っ伏しながら足をパタパタさせて紅茶を待ってると、昴さんが淹れ終わった紅茶を持ってきた。

 

 

「はい、どうぞ」

「おーう、Thank you! んんー……いい香り」

 

 

 ディンブラの花の様な香りとふわりと感じる甘みを楽しんだ後、ミルクを入れて深いコクやリッチになった風味を楽しむ。 砂糖は、最後に少しだけ入れて飲んでみたり。

 

 

「うーん、美味い……………腕が上がったねェ。 流石は昴さん」

「そう言っていただけるとありがたいですね。 まぁでもまだまだですよ。 貴女に比べれば」

「俺には眼がありますからー? 貰ったモンだけどねー。」

 

 

 ポツポツと紅茶談義をしたり、ブラウニーのレシピは色々応用が利くから一度覚えておくと便利とかいう会話をしていると、ブラウニーが焼けた様でオーブンが鳴った。

 

 

「お、焼けた焼けたー。 冷ますのはめんどいからー………魔術で時間経過させて放置したのと同じ様にするか」

(いささ)か手を抜き過ぎでは?」(苦笑

「手を抜ける時はキッチリ抜くよー? 俺は。 あとー、また洗い物増えるのやだし切り分けるのは魔術でいーや。」

「………最早何でもアリですか。」(苦笑のまま

 

 

 魔術で、浮かせつつスパパパーンっと縦3cm×横13cmくらいに切り分けて、余った端や半端な大きさの物を皿に盛る。

 

 綺麗に切れた分は、同じ種類の奴が被らない程度にテキトーにラッピング袋に詰めていく。

 

 ラッピングした物は取り敢えず冷蔵庫に入れとけばいいだろ。

 

 

「でぇー、き、たっ……と。」

「最後は何もさせてもらえませんでしたね……」

「あ、ごめんごめんww かわりに紅茶お代わりと型洗って?」

「わかりました。 お代わりと洗い物ですね」

 

 

 仕事が取られて少しショボンとした昴さんに軽く謝り、かわりの仕事を頼むと若干嬉しそうに彼は紅茶を淹れ始めた。

 なんか可愛い。((

 

 クスクス笑っていると、終わったらしく紅茶を差し出しながら昴さんが目の前の席に座る。

 

 

「何をクスクスと笑っているんです?」

「いやwww さっきのお前さんがなんか可愛くってな……………wwwwwww」

「…………………………………ホォー?」(開眼

 

 

 あ、両目開眼した。

 

 

「(変声機切り)君の方が可愛いだろうに。 何を言っているんだ?」

「ン゛ッ」

 

 

 違和感で笑えるのと口説き文句でクリティカルヒット。((

 

 

「い、いや。 俺は可愛いとかガラじゃねェし……」

「君は可愛い。 少し独占欲が強い所も、寝ぼけていると猫の様に擦り寄って抱き着いてくる所も、いつもは男らしく振舞っているのに甘い物やモフモフしたモノが大好きな所も、全て……な」(開眼&赤井声のまま

「ん゛ん゛ん゛このスパダリめニヤニヤしやがってェ……………!」(軽く赤面

 

 

 ザッケンナ! マジザッケンナ!

 

 

「うぐぐ………昴さんのバカ……………(たわ)けぇー…………………………」

 

 

 ギリギリ歯噛みしながらブラウニーを食べ、濃いミルクティーにしたディンブラを飲む。

 

 

「昴さんなんてきらぁーい………嘘。 大好き」

「……………………………………………………」

 

 

 うぅー……この掌で転がされている感よ………年上ってマジ手強過ぎるわぁ。

 

 っと、ん?

 昴さんが眼鏡と変装マスクを取って秀さんに…………………って!?

 

 

「では、俺はどうだ?」

「ちょ、まっ………秀さっ……………んん!?」

 

 

 立ち上がってこちらに歩み寄って来たと思ったら、左手で顎クイをされて唇を奪われ、深いキスをされる。

 

 

「ふっ……しゅぅさ、んっ……! は、んぅっ…ぁっ……………!」

 

 

 必死に息継ぎをするものの、秀さんのテクでクラクラしながら、酸欠になりかける。

 

 絡められる舌と唾液の水音に翻弄され、彼に縋り付く様な体制になり、思考力の低下した脳はその快楽の続きを求めて。

 

 もっと……もっと欲しい、と。

 

 

「……………で? どうなんだ?」

「ふっ、ぅ………はぁっ………はー……………。 ……ば、かぁっ…………」(上目遣い&赤面&涙目

「………………本当に、君は煽るのが上手いな」(再び唇を合わせ

「ふぇ?! ちょっ、秀さんっ……………!?」

 

 

 一旦離れたので息を整えながら罵倒すると、秀さんはまたディープなキスをしてきた。

 

 どことなくさっきよりも切羽詰まっている様な、そんな激しい噛み付くみたいなキスをされて理性が蕩けていく。

 

 

「んんっ………しゅうさん、しゅーさん……………すきぃー……………………」

「ッ……! 嗚呼、本っ当に……君って奴は……………!」

 

 

 

 

 首に腕を回し、酸欠でふわふわした頭でそんな事を言いつつ唇を合わせる。

 

 

 

 どこかギラついているJadeを見つめながら、ブラウニーのチョコとナッツの風味のするキスを続けて。

 

 

 そうして、夜は更けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論。 → 無糖のコーヒーが欲しくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*ジンと付き合っていたら。

(ジンのセーフハウスの一つに主人公が住まわされている設定。)

 

 

 

 

 

 

「よーし! 良い感じに冷めたかにゃー?」

 

 

 焼きあがって冷ましていたガトーショコラを型から取り外し、切り分けていく。

 

 そして一番端の一切れを摘まみ、一口(かじ)ってみる。

 

 

「んー! 濃厚! 美味い! 砂糖控えめにしたからそんな甘過ぎないしー!」

 

 

 大きく口を開けて、齧った一切れを口に詰めてモグモグ。

 

 レシピには無かったがアレンジとしてコアントローを加えたので、口いっぱいにオレンジの風味が広がった。

 

 

 ちなみにこのガトーショコラのレシピは薄力粉を使わない物だったので、一工程だけだが楽が出来て嬉しい。

 

 

「そだ、紅茶淹れてティータイムにしよっと」

 

 

 茶葉はー、いつも通りダージリンでいいかな? あ、でもコーヒーもいいかも。

 

 

 んー……………………コーヒーにするかな。

 自分でブレンドした奴あるし。

 

 

 俺は酸味のあるコーヒーは苦手なので、インドネシア産ベースのジャマイカとブラジル産、それに少しコロンビアをプラスしたオリジナルブレンドだ。 ルナブレンドと呼んでいる。

 焙煎はフルシティローストで、挽き方は細挽きだ。 主にマキネッタのビアレッティ・ブリッカでエスプレッソにするからな。

 まぁ、マキネッタだと正しくはエスプレッソじゃなくて濃いコーヒー(モカコーヒー)なのだけれど。

 

 マキネッタとは直火式エスプレッソメーカーで、直接火にかけることで蒸気圧を生み出し、これを利用してコーヒーの抽出を行う物の事だ。 んで、ビアレッティって会社のブリッカって言う商品は圧力弁とかでよりエスプレッソに近いコーヒーに出来るマキネッタである。

 

 詳しくはググってね!

 

 

「取り敢えずー、リストレットでいいか」

 

 

 リストレットとは、エスプレッソの種類の中でもより抽出された物で、通常のエスプレッソソロの抽出量は通常約30ccほどなのだが、リストレットは更に抽出量を減らして約20~25ccくらいにした物だ。

 

 コーヒーの粉は通常の量だが、水だけ少なめにして火にかける。

 

 

 そうやってコーヒーを淹れていると、任務が終わったらしいジンが帰ってきた。

 

 

「お、お帰りー……って、俺の勝手に食うなよ! 四本しか焼いてねーのに!」

「甘ぇ」(モグモグ

「当たり前だろチョコ系スイーツなんだから! それでも砂糖控えめだっての」

 

 

 皿の上に出していた、切り分けたガトーショコラを勝手に手掴みで食べるジン。

 

 

「…………だが、悪くねぇな」(ニィッ

「むー……………………」

 

 

 そんな事を言いながら、指を舐めてニィッとジンが笑う。

 

 勝手に食べられたが、ジンが悪くないと言う時は基本美味い時なので、複雑な心境だ。

 

 その証拠に、もう一切れに手を伸ばしているし。

 

 

「もう! それでお終いな! ちゃんとバレンタインのチョコは別に用意してやったってのにさー…………………」(皿を取り上げ

「む…………あるのか?」

「あるわ。 当たり前じゃん」

 

 

 ジンから皿を遠ざけ、抽出が終わったコーヒーをカップに注いで自分の席に戻る。

 

 

「……………………コーヒー」

「チッ……しゃーねーなー。 ドッピオだろ? 粉はめんどいからルナブレンドで良いよな」

「あぁ。」

 

 

 ドカッと隣の椅子に座って、ジッと見つめてくるジン。

 仕方無いので淹れてやる事にする。

 

 ちなみにドッピオはエスプレッソソロの二倍で、粉もお湯も倍の量のエスプレッソだ。

 つまりソロの二杯分で濃さはソロと同じ。

 

 マキネッタのバスケット部から、カチカチになったコーヒーの粉を取り出して新しく入れ、下部ポットに硬水(硬水の方がミネラルが反応して雑味等が無くなり美味しくなる)を入れて蓋をし、火がはみ出ない程度の中火にかける。

 

 ………っと、そうだ。

 コーヒー淹れてる間にチョコ渡しとこう。

 

 

「ズィルバー、Happy Valentine」

 

 

 冷蔵庫から取り出した、ラッピングしてあるチョコを渡す。

 

 

「……これは?」

「手作りのウイスキーボンボンもどき。 中身は糖化もしてないしトロッともしてないから。 後使ったのはウイスキーじゃなくて、オレンジビターズ使ったカクテルと、ラムと、シャルトリューズのエリクシル・ヴェジェタルと、リモンチェッロと、グラン・マルニエと、ドランブイと、アマレットと、フランジェリコと、ジェネヴァ!」

「随分と種類作ったな」

「せっかく色々あるんだし、使ってみたかったんだわ。」

 

 

 中身に合わせてチョコ変えたり砂糖の量変えたり形も変えたんだぜー、と胸を張る。

 

 ちなみにオレンジビターズを使ったカクテルは、イースト・インディアンと言う奴で、ドライ・ベルモットとドライ・シェリーとオレンジビターズ一滴をシェイクしたカクテルだ。

 

 メタ発言をすると最初の方テンションが高かったのは、ボンボンを作って、余ったカクテルや酒を飲んでいたからである。

 

 酒の名前に関しては、気になったらググってみるといいよ。

 

 

「ハートの奴はラムでー、刻んだドライクランベリーを入れてある。 こっちの細い瓶形のがジェネヴァで、太い瓶形はドランブイで、角瓶形のがアマレット。 このオレンジ形のはグラン・マルニエ、レモン形はまんまリモンチェッロでー、丸で砕いたナッツが入ったのはフランジェリコで、クロス形がシャルトリューズで、グラス形のはカクテルが入ってるよ!」

 

 

 ボンボンを作るのはかなり面倒だったので、中に入れる酒などは魔術で一時的に固形にしてチョコに埋め込むかたちで作った。

 

 

 説明しているうちにコーヒーがアレだったので、火を止めて抽出されるのを眺める。

 

 やっぱり電動のエスプレッソマシンと違って圧力が低いせいかクレマが(あら)いし少ないな……………まぁ仕方無いけど。

 

 抽出の終わったコーヒーをカップに注いで、ジンの前に置く。

 

 

 ………あー。

 やっぱ俺のコーヒー冷めちゃってたか…………魔術で淹れたての状態まで時間巻き戻すか。

 

 そう考えて自分の席に座りつつ、コーヒーを魔術で淹れたての状態に戻し、ガトーショコラを食べ始めた。

 

 

 ジンはというと、コーヒーを飲んだ後に細い瓶形のボンボンを摘んで食べ、「………これも、悪くねぇ」と呟いて口元を緩ませている。

 どうやら気に入ってもらえたらしい。

 

 

「クククッ……w 気に入ってもらえたなら重畳(ちょうじょう)さね。」

「………………フッ」(口の端を歪める微笑

 

 

 うーん。

 クールというか、なんというか………………。

 

 

 まぁーでも、今日はいつもと比べたら比較的平和だな。

 

 バーボン…もとい降谷さんがジンを挑発したりした時なんか、スゲェ機嫌悪くてその皺寄せが俺に………………。 あの時は流石に恨んだわ。

 

 数日ベッドに磔にされたからな……………腰痛で。((

 そのくせ本人はスッキリしてるし………。((

 でも最後の辺りはドロッドロに甘やかす様に優しく抱かれるからなんにも言えないんだよな………逆にそれが辛いんだが。

 

 

 ……………あれ? そういやそれ以来任務とかで忙しいし結構ご無沙汰d……いや駄目だ。

 こんな事考えてたらへんな所で鋭いコイツが気付きかねn「どうした?」……ほらァー。((

 

 

「な、何デモ無イデスヨ?」

「じゃあ何で片言なんだ」

「考え事してたからダヨ?」(目逸らし

「……………。」(ジッ

「 」(冷や汗ダラダラ

 

 

 ジンがこっちをガン見してくるが、俺は眼を逸らしながらモキュモキュとガトーショコラを食べ進める。 ………あ、コーヒー無くなった。

 

 お代わり淹れよう。 そう思って立ち上がると、

 

 

「ミード。」

「え? なn…んむッ?!」

 

 

 グイッと腰を引き寄せられ、ジンの膝に座る形になり、そのまま唇を奪われる。

 

 そして深いキスになり、腰を掴む手とは逆の手が胸に這わせられる。

 

 

「んんッ!? ちょ、ま……ズィルっ……!?」

「ハッ……最近忙しくてご無沙汰だっただろ。 それにテメェは素面(しらふ)じゃ自分から言ってこねぇからな」

「いやまっ、待って! 待てズィルバっ……!」

「待たねぇ。 …………もとより、どこもかしこもチョコなんかより甘ぇお前が良い」

 

 

 服の中にジンの手が入り込み直で(まさぐ)られ、快楽で背筋がゾクゾクする。

 

 マズイ、このままだといつも通りに流されてシーツに縫い付けコースだ………!

 

 

「んぁっ……や、やぁっ………ずぃる、ば」

「本当に、テメェは快楽に弱ぇな……ミード」

 

 

 いやいや! これ半分以上はお前が調教した所為だからな?! オレハワルクヌェ!!

 

 

 

 

 待て待て待て!!? ヒョイッと姫抱きしてベッドルームに連れ込むんじゃねェ!!

 

 その上ベッドに押し倒して服を剥ぐな!! やめろッ!!!

 

 いやもうほんと待っ…………アッーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論。 → お察しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*おまけ。

 

 

 

 

 

 

 

「………………………………ハッ!!?」

 

 

 思考が覚醒したのでガバッと勢いよく上体を起こす。

 

 

「…………………………………………夢、か」

 

 

 ゆっくり周りを見渡せば、いつもの俺の自室兼寝室。

 

 

「……………ハァー。 なんて夢だ」(溜息

 

 

 頭を抱えて溜息を吐く。

 

 一つ目と二つ目の夢だったらまだしも、最後の奴ェ……。((

 

 でも実際あり得そうな夢だったから困る……。 かなりリアリティがあったし……………。

 

 

「勘弁してくれ………((」

 

 

 今はまだ、どうやって救済をするかの計画も練ってないというのに……………………。

 

 

 

 

 

「リョウちゃーん! もうお昼だから降りてきなよー!」

 

 

 頭を抱えていると、下の階からじんさんの声が聞こえた。

 

 

「おー! 今着替えたら行くー!」

 

 

 それに返事を返し、慌てて寝巻きから着替えて下に向かう。

 

 

 

 

 

 ……………………机の上にあった、キラリと光るバーボンとライとジンの酒瓶の形をしたペンダントトップに気付かぬままに。

 

 

 

 

 

 

 

 

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