推しキャラが、可愛いのとスパダリと危険な香りでヤバい。(更新停滞中)   作:カミカゼ。

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File 03。 本当にこのスパダリは、何を考えているのか((

 

 

 

 

「じゃあ、頂きます。」

「どうぞ、召し上がれ?」

 

 

 手を合わせて食事を始める。

 ちなみに献立はビーフシチューとサラダだ。

 

 これがあの、ファンの間で有名な沖矢さんの煮込み料理……!

 

 

 取り敢えず、コロリとした人参とじゃが芋を一口。

 ………うん。 よく煮込まれていて美味しい。

 絶対これ、一緒に食べるか聞くより先に準備してただろ。 じゃなけりゃ、こんな短時間でここまで煮込める訳がない。

 

 肉の塊も一口。 ホロリと解ける。

 絶対これ準備先にしてただろー!((

 

 いやまぁ美味いけども…………((

 

 

「……………うん、美味しいです」(微笑

「それは良かった。」

 

 

 俺の食べる様子を眺めていた沖矢さんにそう告げると、少し嬉しそうに返して自らも食べ始めた。

 

 あれ? 今思えば今日、二連続でイケメンの手料理食べてねえ?

 向こうに居た時は考えられん事だな。((

 

 ほんと、なんでこのイケメンどもはこんなに料理上手なのか…………。

 

 人気が高いだけあるわぁー。(もっきゅもっきゅ)

 

 

「……………ふふっ、本当に美味しそうに食べてくれますね?」

 

 

 沖矢さんが、ビーフシチューを食べる俺を見て微笑する。

 

 

「だって美味しいですもん。」(もっきゅもっきゅ

「クククッ………w」

 

 

 あー、イケメンが笑ってるわぁー。((

 ほんとかっこいいなこの人。

 

 まぁ、沖矢さんの時より赤井さんの方が好きですけど。

 開眼した沖矢さんは割と好きですけどね!

 

 ほんと、チラチラ見えるJadeの瞳が美しいわー。

 

 マジでこの世界の人間の眼は綺麗だよなー。

 安室さんの瞳もサンタマリア・アクアマリンみたいな綺麗なブルーだったしー。

 

 こうなると、原作では虹彩が小さくて碌に色がわからなかったジンの眼も気になるな。

 どんな色なんだろ? アニメの色からして、多分赤井さんの眼と同じじゃないかってネットでは言われてたけど。

 

 JadeやEmerald(翠玉)でもいいけど、青灰色もいいよなー。 ジンといえば銀色だし。

 

 ちなみにコナン君は、光の加減で青く見える澄んだ黒だった。

 

 

「(もっきゅもっきゅ……)………あ、もう無くなっちゃった」(しゅん…

「ビーフシチューはまだありますし、お代わりしますか?」

「いります!」(パアァ

 

 

 気付いたら既に食べ終わってしまっていて、しょんぼりしたらお代わりがあると言われたので喜んでシチューの皿を渡す。

 

 沖矢さんはそれを見て俺に笑いかけながら、皿を受け取りお代わりを盛って来てくれた。

 

 

「(もきゅもきゅ……)」(パアァー!

「ック…………w」

 

 

 動物だったら尻尾ブンブンさせてるくらいに上機嫌でビーフシチューを食べていると、また沖矢さんに笑われた。

 

 なんかちょっと笑われ過ぎな気もするけど、ビーフシチューが美味いからいいや。

 

 大体そんな感じで特に会話も無く食べ終わり一息吐く。

 

 

「………んむ♪ ご馳走様でした、美味しかったです」

「はい、お粗末様です」(ニコリ

 

 

 窓の外を見れば、すっかり暗くなった空。

 

 んむむ……思ったより日が落ちるのが早いな。

 

 

「あぁ、割と早く日が落ちましたね。 泊まる所とか大丈夫ですか?」

「あ、問題無いです。 見たところ此処の付近みたいなので」

「?」

「実はですね……(斯々然々)___という訳でして」

「ホォー、自称神ですか…………」

 

 

 ポアロでかかってきた電話の事を説明した。

 トリップの原因も同時に話す。

 

 

「成程、わかりました。 この世界にトリップさせた元凶の居るそこに帰るんですね?」

「元凶って……まぁそうですけど。」(苦笑

「ならもう暗いですし、送って行きますよ」

「いえ。 どうせすぐ近くみたいなんで大丈夫ですよ」

「ですが夜道を女性一人で帰らせるのは……」

「こっちにトリップしてから強くなってたんで雑魚くらいなら別に余裕ですよwww」

「………………そこまで言うなら。 でも本当に大丈夫ですか?」

「勿論です!」

「……そういう事にしておきます。」(溜息

 

 

 沖矢さんは一つ溜息を吐いたが、俺の言う事に了承してくれた。

 

 

 

「じゃあ、本当に夕食ご馳走様でした。 また本返したりする為に来ますね」

「はい。 いつでもお待ちしてますよ」

「では、おやすみなさい沖矢さん。」

「おやすみなさい。 …………あぁ、少し待ってください」

「? なんでs……………」

 

 

 玄関から帰ろうとしたところ、突然沖矢さんに引き止められた。

 それに対して振り向きつつ聞こうとしたら。

 

 

「__I can’t wait to see you tomorrow. Have a good night, I’ll be thinking of you.」

「 」

 

 

 ………………まさかの、抱き締めて額にキスを落としてきた。

 

 てか英語なんてわかんn……な、何故かわかるだと?

 えぇっと……『明日会うのが楽しみで仕方がないな。 おやすみ、君の事を思っているよ。』ってとこか?

 

 本当にこのスパダリは、何を考えているのか((

 イケメンは何をしてもかっこいいな!((

 

 てか、いきなり抱き締めてくるとか心臓破裂するわッ!!!((

 

 

「お、おおおおやすみなさいッ!!」(ダッ!

 

 

 思い切りどもりつつ慌てて離れて逃げ出す。

 心臓持たねーからァ!!((

 

 

 俺が逃げた後、沖矢さんがクスクス笑ってたとか絶対知らないからな!((

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 じんさんから送られてきた地図を元に数分程歩けば、すぐにその家が見えてきた。

 工藤亭ほどでは無いが、そこそこ大きな一軒家である。

 

 

 …………なのだが。

 何故か、道を歩いていると通り魔に襲われた時の事がフラッシュバックして過呼吸になってくる。

 

 

「ゼヒュッ……カヒュー…………ッ?」

 

 

 何故だ? 別に頭では、怖いとか何も無いのだが。

 思わず壁に寄りかかり、胸を押さえてうずくまる。

 

 過呼吸の時は息を吸い過ぎているから、一度全部息を吐き切ってから吸うんだったか?

 

 必死に息を吐いていくが、それ以上に吸ってしまって苦しい。

 誰か、なんとかしてくれないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ゆっくり息をしなさい。 吸っては駄目、まずは吐くの。 わかる?」

 

 

 

 突然そんな女性の声が聞こえて、背中を優しくさすられる。

 

 なるべく言われた事をしているのだが、中々呼吸は回復しない。

 わかってはいる為、コクコクと頷きはした。

 

 

「なら息を全部吐き切りなさい。 ゆっくりよ。 ……それでいいわ。 次は鼻から息をゆっくり吸いなさい。 勢いよく吸っては駄目よ、ゆっくり、ゆっくり…………そう、良い子ね」

 

 

 背中をさすられながらそんな風に優しく言われ、それの通りに行動する。

 

 ………………あぁ、呼吸が落ち着いてきたな。

 でもまだ喋れる程ではないか…………。

 

 仕方無いので女性の手を取り、『M y H o m e』と書いてから先程見えていた自宅を指差す。

 私の家と書かなかったのは、画数的にわかりづらいと思ったから。

 

 

「……あれが貴女の家なのね。 立てる?」

 

 

 頷きながら立とうとするが、脚がガクガクして中々立てないので肩を貸してもらって立つ。

 

 そしてふらつきながらも、家の前についたのでインターホンを押して中に居る筈のじんさんに知らせる。

 

 

『《はいはーい、リョウちゃんかな?》』

「リョウちゃんというのは、黒髪を首の後ろで括っている男性的な顔立ちの女性かしら?」

『《…………そうだけど、君は?》』

「通りすがりの者よ。 彼女が道端で過呼吸になってうずくまって居たかr……………」

 

 

 女性がそこまで言った所で、中からガタガタガタッ!という音がして、扉が壊れるかと思う程思い切り開けてアッシュブロンドのイケメンが出て来た。

 

 

「リョウちゃん! あぁ、そんな………やっぱりアレがトラウマになっちゃってたか………」

「アレって?」

「…………夜道で通り魔に滅多刺しにされたんだよ」

「ッ……………」

「リョウちゃん、僕だよ、神矢。 わかる?」

 

 

 そう言って腕をさすってくるじんさん。

 

 割と息も出来る様になったし、声出るかな?

 

 

「………じ、ん…………さ」(コヒューコヒュー

「大丈夫だよ。 僕は此処に居るからね」

「ん……………………」(ヒュー…ヒュー…

 

 

 じんさんの声に頷きながら、ゆっくりと息をする。

 

 

 ……あぁ、漸く普通に息が出来る様になってきたか。

 大きく深呼吸をして、通常の息に戻る。

 

 

「フー………すみ、ません。 助かり、ました」

 

 

 息を吐きながら掠れた声で礼を言いつつ、彼女の方を向く。

 

 

「いいえ。 治ってよかったわ」

 

 

 そう言う女性は、キリッとしたアンバーの眼で、ショートボブの金髪をオールバックにした外人女性だった。

 ………あ、れ? でも髪は染めた感じだし眼もカラコン?

 …………………まぁ、そーいう事もあるか。 お洒落でやってるのかもだし。

 

 メイクは、結構顔立ちがはっきりするような濃いめの物だ。 これくらい濃いとすっぴんがかなり変わりそうだな。

 

 …………でも、誰かに似てるような?

 

 

「でも、貴女が居なければ自分は暫くあのままでしたから。 本当にありがとうございます」

「………『生きて、色鮮やかに自身を染め上げてみせろ。』」

「え?」

「とある人にね、命を助けられた事があったんだけど。 その人に言われた台詞よ。」

「………………」

「だから私は、あの人みたいに誰かを救える様な色鮮やかな人になりたいと思ったの。 その後から、私の名前は彩りの葉っぱと書いて、〔彩葉(いろは)〕になったわ………その人が私にくれたの。 鮮やかな色を」

「…………そうですか。」(微笑み

「キッカケは子供達だったけどね? その子供達も居てくれなかったら今の私は居ないと思うわ」

「……………へぇ、そうなんだね」

「……あの。 今………幸せですか?」

 

 

 〈色〉というキーワード。

 それとキッカケが子供という事で、ある程度彼女の正体を察した。

 

 そして気になったので、幸せかと疑問を投げてみる。

 

 

「……………えぇ! 勿論よ!」

 

 

 彼女は綺麗な笑顔で、大きく頷いた。

 

 

「……それはよかったです。 ………彩葉さん、人間は真っ白なキャンバスみたいな物です。 だから…………人生という名の大きな絵を、自由に描いてみせてくださいね」

「えぇ、わかったわ。 …………貴女も、」

「?」

「貴女も……………あの人みたいね? まるで、優しく見守る【狼】みたい。」

「ぇっ………」

「なんてね。 じゃあ、私は行くわ」

「あ、っと……………お元気で!」

「see you!」

 

 

 そう言って、彼女は去って行った。

 

 

 

 …………それにしても。

 

 

「…………………優しく見守る狼?」

 

 

 何故あそこでそれが出て来た?

 俺は確かに狼が好きだが、狼的な要素は一切出さなかったぞ?

 

 どういう事だ……………………?

 

 

「リョウちゃん。 さっきの彼女の事も説明したいから、早く家の中に入ろうよ」

「…………わかった」

 

 

 そう言ってじんさんに促され、家に入る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

「………………………なぁ、じんさん」

「なんだい?」

「あの人…………………キュラソー、だよな?」

 

 

 キュラソー。

 映画、純黒の悪夢(ナイトメア)でキーパーソンになるゲストキャラだ。

 

 本来ならば、映画の終盤で死んでしまう筈のキャラなんだが。

 

 

「誰が彼女を助けた?」

「……………………君だよ」

「は?」

「いや。 ちょっと違うか………君が助ける事になる、だね」

「………………俺、今日来たばっかなんだが?」

 

 

 彼女の言い方では既に純黒は終わっていて、助けられたと過去形になっているんだが?

 

 

「君は、原作で出て来た人達で、死んでしまう人々を…………救いたいと思うかい?」

「…………別に、誰も彼もを救いたい訳じゃ無いけど。 一応思うよ」

「そう。 つまり、彼女はその結果だよ。」

「いや、だからどういう……………」

「時間なんてね、超越してしまえばいいのさ」

「………あぁ。 過去に戻ってしまえと?」

「その通り!」

「………そんな事して、世界線に悪影響は出ないのか?」

「大丈夫。 何の問題も無いさ! ………………じゃあ、詳しい事を説明しようか。」

 

 

 そう、じんさんは言って説明を始める。

 

 

 

 曰く、此処はあくまで並行世界。

 俺等のイレギュラーが居る為、原作通りに進むとは限らないそうだ。

 時系列だったり、季節とかが滅茶苦茶になっている事があって。

 勿論の事、原作に無かった事が起きる場合もあるらしい。

 

 

 だからこそ、逆に言えば。

 好きにシナリオを変える事が出来る訳だ。

 

 まぁ、それと同時に原作では死なない筈の主だったキャラを守ったりもしないと何だけど。

 

 

「でも、場所もいつあったかもわからない場合はどうすればいいんだ? 原作で描かれて無かったり、俺は詳しく知らない事ばっかだぞ?」

「大丈夫! その為に君に力を与えよう!」

「ちから?」

「その名も………【千里眼】! ちなみにFateのソロモン王が持ってた物に近い感じのね!」

「…………ご都合主義かな? てかOn・Off利くのか?」

「勿論! 詳しく言うとね…………」

 

 

 説明を、聞いたが。 ご都合主義の塊。 The チートとしか言えない物だった。

 

 過去現在未来全て観れるし理解出来る。

 考えてる事だってわかるし、何がどうなって出来てるのかもわかるし理解出来る。

 スナイピングだって、風の抵抗やら色々な事がわかるので、最大射程距離内であれば確実にあてられるらしい。

 欠点は二つ程あって、見え過ぎたり情報量が多過ぎて頭が痛くなったりする時がある事。

 もう一つは、片目で使ってる時は片目の、両目の時は両目の瞳孔が縦に細くなって獣の様な瞳になってしまう事だそうだ。

 

 

「総て理解出来るなら、魔術だって使えそうだな。」

「うーん……………使えちゃうんじゃない?」

「マジか……………………((」

 

 

 唯のチートやないか。((

 

 

 ちなみに。

 片目ずつ付与するつもりらしいのだが、これを付与したら暫く力が馴染むまで常時発動している状態になってしまうのだそうだ。

 

 見た目的にも目立つし、見え過ぎて頭が痛くなってしまうだろうから眼帯を着ける事になるだろうと言われた。

 

 

「まぁ片方が馴染めば、もう片方の時は幻覚でもかければいいだろうけどねー。」

「それもそうだな。」

 

 

 という訳でまずは右眼に付与してもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……………。

 

 

 

 

「……………………どうだい? 調子は。

(『多分成功したと思うけど、これ見える?』)」

「………なんだこれ」

 

 

 なんか………文字として理解する様な、二重に聞こえた様な、不思議な感じがする。

 

 

「えっと………

(『これは僕が考えてる事なんだけども。 何考えてるかわかるかい? あいうえおー』)」

「…………あいうえお。」

「あぁ、ちゃんと見えるみたいだね。

(『良かったー』)」

「見え過ぎるって、こういう事か?」

「それもあるよー。 でも、例えば机に焦点を合わせるようにしてみてくれる?」

「ん? あぁ……………ッグ?!」

 

 

 構造やら素材やらの様々な事が、頭に一気に雪崩れ込んでくる。

 慌てて視線を逸らせば、逸らした先の物が見えて似たような状態に。

 

 瞼を閉じて手で右眼を押さえるが、それでも物は全て見えている。 なんか変な感じだ。

 

 

「な、成程…………こういう事か」

「そうだね。 はい、眼帯。 見え過ぎるのを押さえてくれるよ」

「さんきゅ……………」

 

 

 よくある白い医療用の眼帯を渡してきたのですぐに着ける。

 

 

「…………ふつーに見えるけど、さっきよりマシか。 ちなみに馴染むのはどれくらいで?」

「短くて一日、長くて二週間かなー」

「……………一日で終わってほしいな…………」

 

 

 それで、色々話し合ったんだが。

 

 じんさんに頼みこんで元の世界のゲームやらアプリやらが使える様に、トリップ先の世界に同じのとかが元からあったという風にしてもらった。 サイトの名前とかは変わってても内容は同じだ。

 あと、コナンの二次とかも見たいから、他の人に見られない様にするという条件で元の世界のネットに繋げたままにしてもらった。

 

 SNS等のアプリは、元の世界のとトリップ先の物の二つずつ。

 

 スマホやPCは中身は元から持ってた物の内容をそのまま引き継ぎ(ブクマ等も)、機体だけを変えてくれていたのだが。 どちらともスペックをかなり上げてくれてある。

 此方からハッキングは出来るのだが、此方にハッキングしたりする事は出来ない様にしてもらってあるので組織をハックしても安心。((

 

 あ、あとどんな言語でも読み書きと会話が出来る様にしてくれたらしい。 だから沖矢さんに英語で言われた時、何言ってるかわかったんだな。

 訛りだって出来る様にしたんだって。

 

 身体能力とかの他にも、声帯模写等も出来る様にしたので変装も余裕だそうだ。

 演技の方はどうだって? 気にするな。

 

だが身体能力が上がったと同時に、毒や薬に対する耐性も上がってしまった為、市販の薬等は一切効かない身体になっているらしい。

 耐性が無い物でも一度摂取すれば耐性がつく為、毒や自白剤等を摂取して耐性をつける事も可能ではあるが、あまりにも強い物だと身体が拒否反応を起こして高熱とかが出たりして暫くの間物凄く辛いとか。

 上記のごとく薬は効かないので病気系で医者にはかかれないとの事。

 

 元々薬は効きにくい体質だったが、ここまでになるとは…………まぁ、いいけど。

 

 あと、車とカスタムバイクも用意してあるらしい。 車はともかく、何故バイクも……。

 これはまた今度確認すればいいや。

 

 

「取り敢えず、こんな感じかな? あ、僕の事は対外的には〈はとこ〉って事にするからね」

「おk、わかった」

「えっと、後はー……………救済対象について、かな! 君は、誰を救う?」

「………まずは、降谷さんの周り。 松田さん、萩原さん、スコッチ、伊達さんの四人は、絶対に救わないといけない。」

「理由は?」

「…………降谷さんは原作で辛い思いをしていたから。 せめて、この世界では……幸せに生きてほしいんだ」

「成程ね。 他に救いたい人は?」

「明美さん。 哀ちゃんのお姉さんだし、いい人だから。 彼女には生きてほしい」

「他は。」

「カルバドス、アイリッシュ、キュラソー。 カルバドスは単に可哀想だったからで。 アイリッシュは有能だから惜しいと思ったんだ。 キュラソーは、悲しい人だったから色鮮やかに生きてほしかった。」

「他。」

「………麻生成実。 コナン君の人格形成に深く関わるけど、自殺なんてしてほしくない。 …………今思いつくのは、こんな所かな」

「わかった。 眼が馴染んだら、始める事にしようか」

「あぁ。」

 

 

 選んで救うなんて、ただの偽善かもしれないけど。

 それでも…………彼等には生きてほしいんだ。

 

 それが、自己満足でしかなかったとしても。

 

 

 

 

 

「…………よーし! ちなみに良いBARがあったんだけど、色々飲んだりしてくると良いよ!」

「は?! 今から?!!」

「今から!!」

「ちょっ、さっき夜道の所為で過呼吸になったばっかなんだが!!?」

「大丈夫! その眼帯に神様である僕のお(まじな)いかけておいたから、絶対過呼吸にはならないよ!」

「いやでも、時間……」

「いーの! ほら行った行った! ……あ、行き方は直接インプットするね、それっ!」

「ぐぉッ?!」

 

 

 なんか突然、情報が頭に流れ込んで来やがった?!

 

 

「はい、いってらっしゃーい!」(バタンッ、ガチャ

「ちょまッ!? ……………ハァ」(溜息

 

 

 アイツ鍵かけやがった……………………((

 

 

 しゃーねェ…………行くしかないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………ごめんね、リョウちゃん。 君と君が好きな彼等の因果を弄ってあって、絶対に彼等と遭遇して、彼等が必ず君に興味を持つ様にしてあるんだ………。

………………君には、幸せになってほしいから。 ごめんね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 トボトボとBARまで歩いていた俺には、じんさんが悲しげな顔でそんな風に呟いているなんて、知る由も無かった。

 

 

 

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