最近忙しいですね……
早坂美玲ちゃん、森久保乃々ちゃん、星輝子ちゃん、∀NSWERおめでとう
新しい環境。そこに飛び込むことは何程の不安があるのだろうか。俺も経験が無い訳では無い。あの幼稚園へ入園したときも、今通っている小学校へ入学する時も、確かに、不安があった。
しかしこの場合は周りも同じ条件だった。俺だけでなく、周りの、雪ノ下達も新しい環境へ投げ出された。俺だけではないのだ。今クラスにいる連中だってそうだ。彼らは新しい環境になると適応するよう努力する。出来るように努力する。そこに得手不得手があるかもしれないが。十中八九、友達と言える者を形成し、アイデンティティを構築していく。十中八九というのは例外も存在するからだ。……その中に入っていないのは俺だけども。
同じ条件、時期が重なることで幾らか先述の事を為し易いように俺は思う。その中に入ってないのは俺だけども。何回言うんだよ。
では、彼らより遅れてその環境に身を投じる者はどうだろう。ある程度友人関係が出来上がっている。カーストがほぼ完成している状態でその空間に新入りとして同じ時間を過ごすことは、どの様な気持ちなのだろう。不安はより一層増すのではないか。というか俺だったら不安に押し潰されてそのままポンって消えちゃうね。
何故俺がこのような事を考えているかと言うと、まさに今行われている朝のホームルームに見覚えのない生徒が教壇の横に立っているからだ。寝てたからよく分からないが、どうやら転校生らしい。それにしても、何か、転校生の周辺がキラキラして見えるのは気の所為か……?なんだ?あいつのオーラは……。確実に俺とは真逆の人間だな……。
「初めまして。葉山隼人って言います。みんなと仲良くなれるように頑張ります。よろしく!」
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葉山が転校生としてこのクラスに来て一時間程。俺が先程まで考えていた事など無かったかのように葉山は早くもクラスの輪の中心、カースト頂点まで上り詰めていた。いや、幾ら何でも早すぎない?すげえなこのイケメン。
隼人「やあ、雪乃ちゃんじゃないか!久しぶりだなあ。知ってる子がいて良かったよ。これからは学校でもよろしくね」
雪乃「ええ、久しぶりね隼人君。こちらこそよろしく」
ほう、どうやら雪ノ下と葉山は知り合いらしいな。幼稚園でも葉山らしい奴は見なかったが、幼馴染か?親同士が仲が良いとかかな。
雪乃「でも隼人くんは何故この学校に?」
隼人「ああ、親の都合でね。引越し先がギリギリ前の学校の校区外に出ちゃったんだ。……なんて、本当は親がマンションから一軒家に移りたかったから引っ越したらしいよ。全く、子供の僕の気持ちも考えてほしいよ、ハハハ。あ、でも引き続き君の御両親の会社の顧問弁護士は続けるみたいだからそこは大丈夫らしいよ」
な、長い……!!俺だったら『ああ、親の都合』で終わってるぞ……。リア充の会話の広げ方は半端じゃないな……。というか、やっぱ親同士が仲が良かったのか。仲というか、仕事の関係か。親が弁護士ってすげえな。帰って親父には言わないでおこう。凹むに決まってる。
雪乃「そう。それにしても、すごい人気ね。小さい頃何度か互いの家に行き来して遊んだことしかないから、学校でのあなたを見たことないから驚いたわ」
隼人「はは、人気だなんてとんでもないよ。みんな転校生に興味があるだけさ。さて、あとは挨拶していないのは……」
葉山はそう言い周囲を見回す。あ、やべ、目が合った。ちょっ、待てよ。こっち来てんじゃねえか。
奏「あら、目が合っちゃったみたいね。ふふ、シャイな八幡君はきちんと挨拶できるかしら?」
そういえばこいつ隣にずっといたんだったわ。速水はこの前あった席替えで隣になり、よく俺に話しかけてくる。席替え直後雪ノ下が速水に何やらいちゃもんを付けていたので仲裁に入ったのはよく覚えている。あいつたまにああいう子供っぽい所があるんだよな。速水は授業中なども俺を揶揄いその反応を楽しんでいるのだ。その度に雪ノ下から物凄く睨まれるけど。今ではすっかりからかい上手の速水さんになってしまっている。
ってかシャイってなんだよ。俺だってちゃんと挨拶くらいできるもん!!
おい雪ノ下、遠目にこちらを凝視するな。やり辛いだろうが。
隼人「やあ。今日からこのクラスの一員になる葉山隼人です。よろしくね」
奏「速水奏よ。こちらこそよろしくね。八幡君、私が代わりに八幡君を紹介してあげるけど?」
八幡「いや、挨拶くらい出来るから……。んん、ひきぎゃや八幡だ。よろしく」
平常運転で噛んでしまった。もはやここまでいくと今日も異常がなくて安心するレベルだな。
……でも、途中で区切らず言ったから、無かったことにできているかもしれん。……あ、できてないみたいだ。葉山の後ろで雪ノ下が必死に笑い堪えてるもん。
隼人「は、はは。まあこれからよろしく頼むよ、速水さん、比企谷君」
奏「ええ、よろしくね」
そう言い葉山が去っていった。
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奏「ふふふ。よしよし、緊張しちゃったのよね?頑張ったわね♪」
雪乃「!?」
八幡「なっ……!お、おい、やめろって……」
速水が突然俺の頭を撫でてきた。最近こいつは俺のことを年下扱いしてきて非常に困る。
雪乃「ちょっと速水さん。比企谷君に迂闊に触らない方がいいわ。手が腐敗するわよ?」
八幡「おい、雪ノ下、おい。つか誰がゾンビだよ」
つか俺の足踏んでるよ雪ノ下さん。わざと?ねえ?わざとなんでしょ?
奏「あら、八幡君に染められるのなら、腐敗でも悪くないかもね♪」
雪乃「なっ……あなたはまたそういう事を……!」
八幡「いだだだだ!?!?痛い痛い!雪ノ下ァ!踏みつける力を強めるな……!」
雪乃「あなたもあなたよ比企谷君!撫でられてる時物凄く鼻の下を伸ばして!この変態! 」
八幡「ぐああああ!!?」
隼人「……」
「隼人くーん!サッカーするから隼人くんもやろうぜー!」
隼人「…ああ!いいね、いこうか!」
隼人「比企谷八幡くん、か」
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葉山が転校してきて二週間が過ぎた。今では完全にクラスの中心人物となっている。その恵まれた容姿、成績優秀でスポーツ万能。まさに小学校内におけるヒーローをそのまま具現化したような存在となっていた。
また男子からの人望も厚いが、その容姿から女子からの人気が凄まじかった。その人気は他クラス、他学年まで及んでいた。やっぱ世の中顔だな。八幡知ってるよ。
そんな『皆のヒーロー』、『女子生徒全員の憧れ』の葉山隼人が確立された時期辺りから、
「葉山くん、あたしたち外で遊ぶんだ!葉山くんも一緒に遊ぼうよ!ほら!」
「行こうよ葉山くーん!」
隼人「ああ、いいよ。……ん?ちょっと待ってて」
「?」
隼人「雪乃ちゃん、キミも良かったら一緒に遊ばないかい?」
雪乃「いや……。私はいいわ。本を読んでる方が好きだし。隼人君たちだけで行ってきて頂戴」
隼人「そ、そうか。すまなかったね。じゃあ、僕は行くね」
「なにあれ。なんかうざくない?」
「なんか生意気だよね。せっかく葉山くんが誘ってあげてるのに」
「なんかやな感じ。気取っちゃってさ」
雪乃「っ……」
雪ノ下の元気が無くなっていった気がした。
おわり
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おまけ
〜隣のクラス〜
凛「なんかさ」
奈緒「ん?」
凛「八幡たちのクラスに転校生が来たらしいよ」
加蓮「葉山隼人くん、だっけ?」
奈緒「あー聞いた聞いた!なんかめちゃくちゃイケメンらしいな!」
まゆ「……」ピクッ
凛「そうそう。他の子達も葉山くんの話で持ち切りでさ」
加蓮「まあたしかにイケメンだったね」
まゆ(……これは?もしかしたら凛ちゃんと加蓮ちゃん、葉山隼人って人に目移りするんじゃないでしょうか……。うふ、ふふふ!これは恋のライバルが二人も減るかもしれません!まゆと八幡さんが恋仲に成立するのも時間の問題かもしれません!うふふふ♡葉山隼人さん、存じ上げない方ですけど、ナイスです!)
凛「人当たりも良さそうだし」
加蓮「勉強もできてスポーツもすごいらしいよ」
奈緒「アニメとか好きなのかなあ」
凛「なんか他の子達が、葉山くんは白馬の王子様だって言ってたよ」
加蓮「あー、わかるかも笑」
奈緒「フルボッコちゃんとか話したらわかるかなあ?」
まゆ(うふふふ!そうです!その調子です!お二人ともいい感じです!奈緒ちゃんは何か違いますけど!さあ!さあ葉山さん!凛ちゃんと加蓮ちゃんを引きずり込んでください!)
凛「でも」
加蓮「八幡くんのほうが断然カッコイイよね。えへへ」
まゆ「ガァァァァァアッデム!!!!!!」
凛・奈緒・加蓮「!?!?」
クラスメイト「!?!?」
おわり
前書きでも言った通り、忙しくなってきましたので更新頻度がかなり落ちる可能性があるのでご容赦下さい。
感想などで希望してくれたキャラなどは本編然り番外編などで出せるよう努力します。