もしもシリーズ   作:ユッケライス

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続きです。





もしも彼女が変わったら 続

 

 

 

雫乃「雪乃、最近学校はどうかしら?」

 

 

雪乃「!」

 

 

 

 夕食時、母と子のコミュニケーションの場。雪乃は突然の母の質問に固まる。平静を装おうと努力するが、背中に汗が微かに流れる。

 

 

雪乃「ええ……。楽しいわ。勉強も問題ないし、友達も皆優しいわ。あの男は……そうね、一応入れておいてあげようかしら」

 

 

雫乃「そ、そう。ふふ、楽しいなら良いのよ」

 

 

雪乃「うん」

 

 

都築「……」

 

 

 

 無理やり笑顔を作る少女。姉は外面を完璧に作ることに成功しているが、果たして今の自分はどうなのだろう。目の前の大事な人を安心させることができているだろうか。不安になり、少女は顔を隠すようにグラスに口を付け、時間を掛けるように飲み干した。

 

 

 

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加蓮「は、八幡くん。おはよう……」

 

 

八幡「おう、北条……」

 

 

加蓮「……」

 

 

八幡「……」

 

 

加蓮「あ、あの、八幡く…『おれが何とかする』……え?」

 

 

八幡「とにかく雪ノ下のことは渋谷たちには言うな。いや、それ以外の奴らにも絶対に言うな」

 

 

加蓮「え……あの……」

 

 

八幡「いいな?」

 

 

加蓮「う、うん。じゃあ私は行くね」

 

 

 

 

 

 と言ったはいいものの、どうする。思えば葉山が来て少し経ってからだ。雪ノ下がああなったのも、女子達がああなったのも。なんでもっと早く気付かなかった。

 

 先生に言うのも駄目だ。根本的に変えなければ駄目だ。あの類は表面上は反省した素振りを見せるが陰では雪ノ下が更に標的にされる可能性も拭えない。

 

 ……駄目だ。思い付かない。動揺して頭が働かない。俺はどうすればいいんだ。どうすれば雪ノ下を救ってやれる。

 

八幡「……」

 

 

 どうする。あのクラスの女子達にはどうすれば……。言うなれば奴らは平民。平民に言う事を聞かせるには……

 

 

 

八幡「……王様の命令」

 

 

 

 でも、上手くいくのだろうか。あいつにそれほどの力、権力があるのだろうか。

 

 

八幡「どう出るか……もし駄目だったら……」

 

 

 

 頼むぞ……。

 

 

 

----------

 

 

 

 

隼人「はは、それは大変だったね」

 

 

 「そうなんだよ〜!葉山君がいてくれたら何とかなったかもしれないけどね!」

 

 

隼人「いやいや、それは俺でもどうしようもないよ」

 

 

 「そんなことないよ!葉山君は皆のヒーローって言われてるんだよ?」

 

 

 「そうそう!葉山君は格好良くて運動もできて、皆の憧れなんだから!」

 

 

隼人「はは……。なんだか照れるなあ」

 

 

 

 さて、休み時間、王様が下々の者達と御戯れになっておられる。女子達のあの笑顔を見ると、まさか虐めが起きてるなんて葉山も考えもしないだろうな。

 

 

隼人「雪乃ちゃん、君もこっちにおいでよ」

 

 

八幡「…」

 

 

雪乃「え……あの、私は……」

 

 

隼人「はは、君もたまには一緒に遊ぼうよ」

 

 

 そう言って葉山は雪ノ下を自分と話していた女子達の輪の中へ入れた。女子達は何とも言えない、複雑な表情をしている。

 

 

 「葉山君ー!俺ら外で遊ぶから葉山君も行こうぜー!」

 

 

隼人「ああ!すぐ行くよ! じゃあ、すまないけど僕は行くよ。あとは女の子同士楽しくね!」

 

 

 「葉山君ばいばーい!」

 

 

 「また後でねー!」

 

 

雪乃「あ……」

 

 

 

 葉山は他の男子達の所へ行ってしまった。

 

 

 

 「……」

 

 

 「ちょっと、いつまでいるつもり?」

 

 

雪乃「えっと……」

 

 

 「はあー。ちゃんと喋ってよ。イライラさせないでよ」

 

 

 「葉山君が連れてきたから仕方なく相手してあげてたけどさ、もうその必要ないんだからさっさとどっか行ってよ」

 

 

雪乃「……」

 

 

 

 どんどん雪ノ下の顔色が悪くなっていく。雪ノ下、あと少しだけ堪えてくれ。

 

 

 

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 時間が過ぎ放課後。他の奴らが帰る中、俺は読書をして時間を潰している。教室内には俺の他に、

 

 

 「もうみんな帰ったよね?」

 

 

 「うん、誰もいないはずだよ」

 

 

 「じゃ、今日もやっちゃおっか」

 

 

 「今日はイライラすることもあったからね。ズタズタにしてあげなくちゃ」

 

 

 

 こいつらだ。雪ノ下を苦しめる元凶達。誰もいないと、俺の存在を認識されなかったことについては悲しくなるので触れないでおく。

 

 

 

 こいつらの後ろをバレないようについていく。行き着いた先は勿論下駄箱。北条の言っていた通りだな。おっ、カッター出したな。ここと……、上履きを切り刻んでいる所。ここだな。あとはこいつらの顔と一緒に……。それにしても悪い顔してるな。

 

 

 女子達は満足したのか、そのまま下校していった。

 

 

 俺はというと、休み時間の雪ノ下の怯えた顔、下駄箱での出来事を記録したのだった。

 

 

八幡「さて、俺も帰るか」

 

 

 これの後処理もあるしな。

 ん?あの黒服は。

 

 

八幡「都築さん?ですよね?」

 

 

都築「八幡様。お疲れ様です。お待ちしておりました」

 

 

八幡「?俺をですか?」

 

 

都築「はい。実はお聞きしたいことがございまして……」

 

 

八幡「聞きたいこと?」

 

 

都築「雪乃様のことです。昨日、奥様から学校について雪乃様が訊ねられました。雪乃様は楽しいとお答えになったのですが、その……、その時の表情は笑顔でした。しかし、取り繕っている様な、我々に何かを隠している様な……、そのようなご様子でした。ですので、真相をお訊きしたく、無礼ながらこうして足を運んだ次第です」

 

 

八幡「……」

 

 

 そうか。雪ノ下はずっと一人で闘ってたんだな。親と、ここにいる都築さん、誰にも相談せずに。いや、中々できるもんでも無いよな、この場合は。大切だからこそ、心配を掛けたくないんだ。勿論渋谷や速水に話していない。雪ノ下にとって大切だからだろう。その中に自分も含まれているのか考えてしまう俺はとても傲慢で醜いのだろうか。

 

 

都築「八幡様……?」

 

 

八幡「……悪いですけど、言えません。言えないですけど、終わらせます。俺も気付いたのはここ最近なんですけど、明日には終わらせます」

 

 

都築「……分かりました。これ以上はお訊き致しません。どうか、雪乃様をよろしくお願いします」

 

 

 

 そう言葉を残して都築さんは帰って行った。車で家まで送ってくれるとの事だったが、断った。

 明日、明日だ。明日で終わらせる。

 

 秘かに決意し、胸の奥が熱くなる。風が吹いても、胸の奥だけは熱いままだった。

 

 

 

 

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 翌日、葉山を呼び出した。

 

 

 

隼人「何か用かい?君が俺を呼び出すなんて珍しいじゃないか」

 

 

八幡「ああ、ちょっと聞きたいことがあってな。お前の力が必要なんだ」

 

 

 葉山は疑問の表情を浮かべる。

 

 

八幡「クラスの様子はどうだ?」

 

 

隼人「クラス?皆仲が良くて優しい子達ばかりだよ。って、君もクラスの一員じゃないか、ははは」

 

 

八幡「ふっ、友達のいない俺もカウントしてくれるのか。じゃあもう一つ。雪ノ下を見てて何か気付いたことは無いか?」

 

 

隼人「雪乃ちゃん?うーん、彼女はよく本を読んでいるよね。大人しい子だけど、昨日はクラスの女の子達と話せてたよ。このまま彼女の友達が増えてくれればって思うよ!」

 

 

八幡「……そうか。昨日お前は途中であの輪の中からいなくなったから、あの後のことを知らないだろう。見て欲しいものがあるんだ」

 

 

 そう言い、昨日記録した、もとい撮った写真を葉山に見せた。撮ってる最中はバレないかヒヤヒヤしたが。

 

 

隼人「な、これは……。……何かの間違いだよ。この子達は、とても優しい子達だ!昨日だって雪乃ちゃんと仲良く話していたんだぞ!」

 

 

八幡「……それはお前が傍にいたからだ。あいつらは葉山、お前に媚びるために、お前への点数を稼ぐために雪ノ下に愛想よく振舞っただけだ。お前が居なくなった途端、その写真の通り、意地の悪い顔に豹変したんだよ」

 

 

隼人「でも……。やっぱり俺は信じられない。大体この下駄箱の写真だって本当に切り刻んでいるのか分からないじゃないか!……俺が後で彼女達に聞いてみるよ…」

 

 

八幡「……」

 

 

 これでもまだ疑うのか。どうやら俺はこいつを買い被りすぎていたらしい。

 

八幡「はあ。そうか、そうだよな。これだけじゃ分からないよな。すまん、時間取らせちまった。……ああ、そうだ。隣のクラスの女の子からの伝言を預かってるんだった。体育館裏で待ってるから来てくれだとよ。待ってるだろうから早く行ってやってくれ」

 

 

隼人「え?あ、ああ。わかったよ。とにかく、俺は違うと思う。それじゃ、行くね」

 

 

八幡「ああ」

 

 

 

 ……平民の争いを鎮めるのは王様だと思っていたが、違うんだな。下々の者たちを抑えるのは、同じ下々の者だ。まあ今回は、平民対奴隷だけどな。友達のいないクラスの底辺の俺だ。失う物はない。さっきの呼び出しは嘘だ。葉山がいない間に終わらせないとな。

 ……恐らく俺の残りの学校生活は終わるだろうが、知ったことではない。

 

 

 

八幡「……貧乏くじだけど、仕方ないよな」

 

 

 

----------

 

 

 

 

 教室の前まで来ると、中が騒がしかった。何だ?叫び声が聞こえる。扉を開けると、

 

 

 

 

凛「あんたらみたいなのが同じ学校にいると思うとイライラするって言ってるんだよ!!雪乃の気持ち考えたことあるの!?群れないと何にも出来ないくせに、雪乃があんた達に何したっていうの!?」

 

 

 「だ、だから私達は何もしてないって……」

 

 

奈緒「何もしてないわけないだろ!!あたし達はこの目でお前らが寄って集って雪乃に言い掛かり付けてたの見てたんだよ!!」

 

 

 激昴した渋谷と神谷と、

 

 

雪乃「……」

 

 

 泣いている雪ノ下がいた。速水が隣で抱きしめている。しかしその目は女子達を睨み続けたままだった。

 

 

 

加蓮「! は、八幡くん!」

 

 

八幡「北条、これは……」

 

 

加蓮「うん……。さっき、雪乃ちゃんがあの子達に囲まれてるのを私達が見つけて……あと……」

 

 

八幡「あと?」

 

 

加蓮「ごめんね、その、約束守れなくって……。雪乃ちゃんが囲まれてる時、凛たちに上履きのこと言ったんだ……」

 

 

八幡「……そうか」

 

 

 

 俺が北条に渋谷たちへ言わせないようにした理由。それはこの子達が動くことを分かっていたからだ。優しいこの子達のことだ。雪ノ下のために闘うに決まっている。でも、その後はどうだ?雪ノ下が渋谷達にチクったと、裏ではもっと酷いことをされるかもしれない。もしかしたら今度は渋谷達が標的になるかもしれない。だから言わせないようにした。この問題を解決ないし解消するには俺が、俺だけが最適だと思ったから。だってそうだろ?傷つくのが俺一人で済むんだから。

 

 

 

奈緒「おまけに上履きまでズタボロにしただと?ふざけんなよ!!」

 

 

 「だ、だからしてないってば……。誤解だって……」

 

 

 「そ、そんなに言うなら証拠見せてよ」

 

 

 往生際が悪いな。雪ノ下が今泣いてるのが証拠の様なもんなんだが。恐らく上履きの方を言ってるんだろう。

 

 

奈緒「しょ、証拠……。お前らがしてるのを見たって奴もいるんだよ!」

 

 

凛「そうだよ。いい加減認めなよ」

 

 

 「そんな見たって言われてもね……」

 

 

 「そうそう、勘違いかもしれないし……」

 

 

八幡「これお前らだろ?」

 

 

雪乃「!」

 

 

 『!?』

 

 

 さっき葉山に見せた写真を見せると、女子達は固まった。

 

 

凛「は、八幡、それは?」

 

 

八幡「最近雪ノ下の様子がおかしかったのと、ある人からそういう話を聞いて昨日張ってたんだよ」

 

 

加蓮「……」

 

 

 「なっ……」

 

 

 「こ、こいつ」

 

 

八幡「何だ?気持ち悪いか?盗撮してるって言いたいのか知らんが、自分達がしたこと考えてから発言するんだな。俺からしたらお前らの方がよっぽど気持ち悪いぞ」

 

 

 「うっ……」

 

 

 「ぐっ……」

 

 

 

 さあ、あと少しだ……

 

 

隼人「君達何をしているんだ!」

 

 

 

 ……チッ、戻ってきたか。もう少しマシな嘘付けばよかったか。

 

 

 

----------

 

 

 

 「は、葉山君!!」

 

 

 「こ、この子達が言い掛かりを……」

 

 

奈緒「だから言い掛かりじゃねーって言ってるだろ!!いい加減にしろよ!!」

 

 

奏「……」

 

 

八幡「葉山、お前の出来ることは何も無い。悪いけど引っ込んでろ」

 

 

奏「……」

 

 

隼人「ま、まあまあ。まずはこの子達の話を聞こうよ。やってないって言ってるんだ。決めつけるのは良くないよ……」

 

 

 

 

奏「……はあ。やっぱりあなたはっきりしないのね。皆のヒーローって間抜けな八方美人のことなのかしら。教室でこんな騒ぎになっちゃったから、職員室行きそびれちゃったけど、これを見てまだそんなこと言える?」

 

 

 

 そう言い速水が取り出したのは携帯電話だった。こいつ小学生なのに持ってるのか。少し羨ましい。

 

 速水は自身の携帯のフォルダの中から動画を流し始めた。

 

 

 それは俺が昨日見たものと同じ映像だった。おまけに女子達の『雪ノ下』と名指す声まで入っている。

 

 

 

隼人「……これは」

 

 

 

奏「さあ、他の人の証言、八幡君と私が撮った写真と動画、ここまで揃えて、あなたはどう動くの?皆の憧れのヒーローさん?」

 

 

 

 

隼人「……。……先生に報告するよ。こんなことあってはいけない…」

 

 

 

 「あ、ああ……」

 

 

 「そんな……」

 

 

奏「そう。それでいいのよ。まあ、あなたが動かなくても私が行くつもりだったけど、あなたが行ったほうが説得力があるでしょうから」

 

 

隼人「……」

 

 

 

 葉山は静かに教室を出た。

 

 

 教室内には、女子達の泣き叫ぶ声だけが響いた。

 

 

 

----------

 

 

 

 

奏「よしよし、雪乃、もう大丈夫よ。辛かったわよね。ごめんね。もっと早く気付いてあげれなくて」

 

 

雪乃「ぐす……。いいのよ。私にも原因があるのだから……」

 

 

 雪ノ下は悩んでいた虐めから解放され緊張の糸が切れたのか、泣くことを止めなかった。

 

 

奈緒「そんなことないよ。雪乃が優しい子だってことはあたし達は知ってるからな」

 

 

凛「でも、雪乃、駄目だよ?一人で抱え込んじゃ。私達に言ってくれないなんて、水臭いじゃん。そんなに私達は頼りないの?私達は雪乃の友達になれてないの?」

 

 

奈緒「お、おい凛」

 

 

雪乃「それは……」

 

 

凛「私は、ううん、私達は雪乃の味方だよ?雪乃の辛いことは、私達も辛いんだ。だから、次困ったことがあったら、ちゃんと私達に言ってね?約束だよ?」

 

 

雪乃「……うん。ありがとう……」

 

 

凛「ふふ、うん」

 

 

奈緒「へへへ」

 

 

 

加蓮「……あのね、雪乃ちゃん」

 

 

雪乃「?」

 

 

加蓮「私ね、あの子達がしてたこと、あの日見てたんだ。でも、怖くて、勇気が……なく、て……わ、私は、雪乃ちゃんの為に…何もしてあげれながっだ……。ごめんね……ごめんね……」

 

 

 涙を流しながら謝罪する北条。

 違うよ、北条。あの日、お前が見てなかったら、俺に言ってくれなかったら、俺は気付くことが出来なかったと思うから。だから勇気が無いなんて言うな。優しいお前だったからこそ、今回解決できたんだ。

 

 

雪乃「そんなことないわ北条さん……。ありがとう……。みんなも、ありがとう……それと…」

 

 

八幡「ん?」

 

 

雪乃「比企谷君も、本当にありがとう」

 

 

八幡「!!お、おう」

 

 

 び、びっくりした。そんな顔出来るのかよ。不意打ちはやめろよな。それにしても、

 雪ノ下、渋谷、北条、神谷、速水。皆が互いを強く、でも優しく抱きしめ合う姿を見て、俺の心配はどうやら杞憂だった事に気付いた。彼女達が動くと、彼女達に被害が、などというのは、俺の浅はかな考えだったようだ。一人でかっこつけて、一人で解決しようとして、自分に酔い過ぎだろ俺は。

 彼女達はこんなにも強くて優しい子達なんだと、分かってはいたつもりだったが、改めて強く感じさせられた瞬間だった。

 

 

 

 あの女子達は学校側が然るべき処分をとるらしい。当然だな。雪ノ下が味わった苦痛に比べると、それでも足りないほどだろう。葉山は……どうなるんだろうな。これから変わるのかどうか。皆の憧れっていうのも、面倒なもんだな。俺も前に憧れた時期があったが、あいつを見てるとそんな気分はどこかに行っていた。色んな物に板挟みされるくらいなら、自由な方がいいよな。友達は欲しいけど。家に集まってテレビゲームする野望は消えてないけどな。それに、

 

 

 

 あの子達を近くで見ていられるなら、俺は今のままでいい。そう思えた。

 

 

 

おわり

 

 

 

 

----------

 

 

 

 

 

 

〜おまけ1〜

 

 

 

 

 

八幡「にしても、結局お前ら四人に全部持ってかれちゃったな」

 

 

奈緒「そんなことないぞ?比企谷が撮った写真が無いと危なかったし」

 

 

凛「そうだよ、奈緒なんて証拠って言われてちょっとパニックなってたし」

 

 

加蓮「ぷっ、思い出すと笑っちゃうね。雪乃ちゃんには悪いけど……」

 

 

奈緒「お、お前らなあ!」

 

 

凛加蓮『あっははは!!』

 

 

 

奏「ふふ、それにしても、ナイスだったわね。まさかあなたもだったなんて」

 

 

八幡「ん。俺からしたら速水の方がびっくりだけどな。動画を出されちゃ俺のしたことはなんて事無いよ」

 

 

奏「それは違うわよ八幡君?貴方のあの子を助けたいって気持ちが今回の事を解決させたのよ。ふふ、やっぱり貴方は素敵だわ♪」

 

 

八幡「ちょ、あんま近付くんじゃないよ……」

 

 

凛「ちょ、ちょっと奏!八幡困ってるじゃん!」

 

 

八幡「おお渋谷、ナイスだ、と言いたい所だけどお前が抱き着いてきたのでチャラだ」

 

 

 

雪乃「比企谷君、またあなたはだらしない顔をして。こっちに来なさい。今日はとことん説教してあげるわ」

 

 

八幡「いだだだだ。やめろ、引っ張るな……」

 

 

凛「あ、ちょ、雪乃!」

 

 

奏「凛、今は見逃してあげなさい♪」

 

 

 

 

 

奏「ふふ、やっと戻ったわね」

 

 

-----

 

 

八幡「いたた……。どこまで連れてくんだよ……」

 

 

雪乃「……」

 

 

八幡「? 雪ノ下?」

 

 

雪乃「比企谷八幡君」

 

 

八幡「え、は、はい」

 

 

 

 

 

 

 

雪乃「助けてくれてありがとう……本当に……ありがとう」ニコ

 

 

 

 

おわり

 

 

 

----------

 

 

 

 

〜おまけ2〜

 

 

 

- その夜、雪ノ下家 -

 

 

 

 

雫乃「雪乃、何だか今日は機嫌がいいわね。何かいい事でもあったの?」

 

 

都築「……」

 

 

雪乃「うん。ふふ、今日は学校が一番楽しかったの。友達がね、皆優しいの。まずね---」

 

 

 

雫乃「ふふ、そうなの。それから?」

 

 

 

雪乃「それからね?---」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都築「……ふふふ。八幡様、感謝致します」

 

 

 

 

 執事が見た少女は、今まで見た事が無いほどの素敵な笑顔だった。

 

 

 

おわり

 

 







とりあえず小学生編は終了です。番外編でまた小学生編をするかもしれません。
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