とある神器持ちの日記   作:ウメ種

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いきなり音信不通になってしまい、申し訳ありませんでしたorz
雪で滑って、こけて、足の骨を折りました。
……笑えよ、ベ○ータ。

というか、自分でも驚くほど俺って貧弱だったんですね……こけて骨折って…。


123(十二巻開始)

 ?月?-4日

 

 今日が何日なのか判らない。

 景色も風景も、それどころか太陽すらないので今が昼なのか夜なのかも判らない。

 ここは『次元の狭間』と言う所で、オーフィスちゃんとグレートレッドさんの住んでいる場所なんだとか。

 なんも無い所だ。退屈だろうなぁ、と思う。いや、そんな事は面と向かって言わなかったけど。

 オーフィスちゃんがアイスやらたこ焼きやら、珍しそうに食べてた理由が少し判った気がする。

 ここ、嗜好品みたいなの何も無いし。

 ここから帰ったら、また美味しいものを食べさせてあげようと思う。

 そういうと喜んでもらえた。

 しかし、オーフィスちゃんはともかく、グレートレッドさんは寝てばっかりなので退屈だ。

 あと、ドライグさんは身体が無い。兵藤に至っては、よく判らない状態だし。

 ……いつまでここに居ないといけないんだろう?

 レイナーレさん達、何してるかな?

 心配……してくれてると良いなぁ。

 

 

 

 ?月?-5日

 

 身体が痛い。まぁ、ベッドなんてないししょうがない。

 むき出しの地面に寝るなんて、多分こんな時くらいしかしないんだろうなぁ。

 そう考えると、貴重な経験と言えるのだろうか? ……そう前向きに考えておこう。

 

 オーフィスちゃんと散歩に行ったけど、ものの見事に何も無かった。

 ドライグさんに聞いたら、探しても無駄だと言われた。ショックだ。

 退屈だったので、グレートレッドさんの大きさを大まかに計ってみた。歩幅で適当に。

 大体200mくらいあった。夏休みに冥界で会ったタンニーンさんより大きいと思う。

 凄いね。ドラゴンって成長したら、皆グレートレッドさんと同じくらい大きくなるんだろうか?

 ちょっと楽しみだ……怖いけど。

 まぁ、ドライグさんとかアルビオンさんとか良い人だし、人間を食べたり……はしないと思う。

 思いたい。聞くのも怖い。

 ちなみにこのグレートレッドさん。

 いつもはこの次元の狭間を飛んで回ってるらしいけど、今は兵藤の為に寝てるんだとか。

 

 

 

 ?月?-6日

 

 日付って、今日で六日目で合ってるんだろうか? 自信が無い。

 今日は、ドライグさんから兵藤の事を聞いた。

 ――良い人だよね、ドライグさん。

 どれだけ悪く言われる事になっても、相棒の兵藤の事が好きなんだなぁ、って判った。

 というか、健気だな、と思う。

 二天龍なんて格好良い肩書があるのに「おっぱいドラゴン」なんて言われる事になっても、それでも兵藤を心配してて、これからも一緒に頑張っていくんだそうだ。

 ちょっと泣きそうになった。良い人過ぎるだろ、ドライグさん。人じゃなくてドラゴンだけど。

 兵藤……お前起きたら、ちゃんとドライグさんにお礼を言えよ。

 多分、ドライグさん以上にお前の事を理解してくれる人いないぞ。ドラゴンだけど。

 

 

 

 ?月?-7日

 

 ドライグさんとオーフィスちゃんに、俺の事を聞かれた。

 といっても、言うような事なんてないんだけど。

 俺なんて、どこにでもいる普通の人間だし? 特別な事と言えば、レイナーレさんとか黒歌とか、人間じゃない人たちと暮らしてる、って事くらい?

 ああ、あと『神器』を持ってる。ガラクタだけど。

 ガラクタって言ったらドライグさんに笑われたけど。いや、ガラクタだよ? 壊れてるし。

 力があるのに誇らない、って言われたけど、よく判らなかった。だって、俺には何の力も無いし。

 今までだって、レイナーレさんとか黒歌とかに助けられてきたし。

 俺一人じゃ、多分今日まで生きてなかったんじゃない? ……自分で言ってて怖くなるな。

 マジで冗談じゃないし。

 オーフィスちゃんから、戦うのが嫌いか、って聞かれた。

 うん、嫌い。というか怖い。情けないけどね。

 ……女の子に言うような事じゃないから、怖いっては言わなかったけど。

 しっかし、本当にここには何も無いなぁ。

 『次元の狭間』って退屈だね、ってドライグさんに言うと笑われた。

 何も無いから『狭間』なんだと言われた。

 うん、そりゃそうだ。

 

 

 

 ?月?-8日

 

 そろそろ、退屈が限界だ。

 トランプとか本とかゲームとかあれば、まだ頑張れるんだけど。

 オーフィスちゃんと二人でシリトリしたり地面に絵を描いたり、○×のマス取りゲームしたり……マジ限界。

 というか、俺が言えた事じゃないんだろうけど、オーフィスちゃんってやっぱりゲームとかも知らないんだなぁ、と。

 ドライグさんも、俺達がするような遊びはあんまり知らないし。

 ひょうどー、早く起きてくれー。

 兵藤が居るらしい、グレートレッドさんの身体に出来た腫物みたいな所をオーフィスちゃんが叩いていたので止めておいた。

 間違って弾けちゃったりしたら兵藤が死にそうだし。

 まぁ、悪魔だから死なないんだろうけど。

 黒歌とか、ご飯ちゃんと食べてるかなぁ? まぁ、レイナーレさんが居るから大丈夫か。

 塔城さんとロスヴァイセさんも居るし。

 

 

 

 ?月?-9日

 

 オーフィスちゃんを背負って、グレートレッドさんを登ってみた。

 良いのかなぁ、とも思ったけど、ドライグさんが言うにはオッケーらしいので登った。

 退屈だったんだ……今は後悔してる。後で怒られないか、考えるだけで怖い。

 取り敢えず、女の子をおんぶしてる時点でどうかしてた。あと、ドラゴンを登頂とかも。

 グレートレッドさんの頭の上でオーフィスちゃんをおんぶ……もう二度と出来ないだろうな。

 良い眺めだった。見渡す限り荒野だったけど。

 まぁ、オーフィスちゃんが喜んでくれてよかったと思う。

 綺麗だけど何もない景色って、かなり寂しいもんなんだなぁ、って思った。

 オーフィスちゃんは静かで好きらしいけど、俺はもう少し賑やかな方がいいや。

 家でもそうだったし。

 そういうと、オーフィスちゃんも賑やかなのは嫌いじゃないと言ってくれた。

 嬉しかった。

 寂しい景色を好きって言われるより、賑やかなのが好きって言ってもらった方が嬉しい。

 それに、俺の家――レイナーレさん達も好きだって言ってもらえたし。

 早く帰りたいね、と言うと、うんと言ってくれた。

 

 ……降りるのにマジで苦労したけど。というか、よく登れたよな、俺。

 自分で自分が信じられない。

 

 

 

 ?月?-10日

 

 兵藤が起きた。やっとだ。

 まぁ、まだ身体が無いらしいけど。ドライグさんと同じ、声だけの兵藤って、お化けだよなぁ。

 そう言ったら笑ってた。

 あー…グレモリー達が兵藤を可愛がる気持ちが、今日よく判った。

 あいつの声がするだけで、場が明るくなった気がした。

 後は兵藤の身体が出来上がったら、やっと帰れるなぁ……。

 オーフィスちゃんと、帰ったら美味しい物を沢山食べに行こう、って話をした。

 他にも、ゲームとか遊びを教えてあげたいな。

 『次元の狭間』なんて何も無い所で暮らしてたら、そりゃ会話が苦手になっちゃうよなぁ。

 オーフィスちゃんには明るくなってほしいね。将来美人になりそうだし。

 クールなのもいいけど、やっぱり明るい子の方が良いと思う。

 

 

 

 ?月?-11日

 

 兵藤のヤツ、さっそく退屈に負けやがった。根性の無い奴め。

 こっちはもう十日くらい頑張ってるってのに。

 お前の身体が治るまで待ってるんだから、早く治せよー、と言っておいた。

 まぁ、兵藤が居るだけで随分と雰囲気が明るくなったと思う。

 俺もドライグさんもオーフィスちゃんも話し上手じゃないし。

 グレートレッドさんに至っては寝てるし。

 

 狭間生活が、少し楽しくなってきてる俺が居る……。

 

 

 

 ?月?-12日

 

 帰ったら、美味しいご飯を食べたい。

 というか、空腹感を感じない不思議。

 変な所だよね、『次元の狭間』。

 オーフィスちゃんに、帰ったら何を食べたいか聞いてみた。

 アイスを食べたいとの事。あと、レイナーレさんの料理。

 レイナーレさんの料理はともかく、もっと贅沢なモノ――を知らないのかもしれないなぁ。

 帰ったら、パフェとか奢ってあげようと思った。

 

 

 

 B月A日

 

 自分の家は良いね。落ち着く。

 やっと帰ってきた……あー、疲れた。

 『次元の狭間』から帰ってきたら冥界だし、いきなり怪獣大決戦だし。

 というか、グレートレッドさんマジパネェ。

 同じくらいの大きさがあった怪獣を一瞬で消し飛ばしたし。流石ドラゴン。格好良かった。

 兵藤は兵藤で、グレモリー達とイチャついてたし。俺には一言も無しである。

 もういいよ…慣れたよ、諦めたよ。

 取り敢えず、これからもこれ以上巻き込まれないように注意しようと思う。

 

 その後、レイナーレさん達と合流して、無事で良かった、って言ってもらえた。うん。俺もレイナーレさん達が無事で良かったと思う。

 支取にサイラオーグさん、セラフォルーさん、ヴァーリ君達も心配してくれた。

 スコルとハティのふかふかが気持ち良かった。久し振りで癒された。

 あと、ヴァーリ君の鎧がクソ格好良い。羨ましい。イケメンは鎧姿が似合うな、本当に。

 ヴァーリ君の鎧姿だと嫉妬する気も起きないくらい似合ってたし。銀色だったし、死神の時間を遅くして、自分の時間を加速させたと言っていた。

 相手の力を半分にして、その半分を自分の力にするのがアルビオンさんの能力らしいんだけど、その『力』を『時間』に変えてみたんだそうだ。

 ……イメージはサタンシルバーですか? 怖くて聞けなかった。

 それと、グレイフィアさんからレイナーレさんが褒められてた。

 曹操さんに勝ったからだとか。

 見てなかったけど、俺も良かったね、と言うと喜んでもらえた。

 黒歌達も喜んでた。仲良いよね、ホント。

 レイナーレさんが褒められるのを、皆で自分の事のように喜んだ。

 夕食は、俺が帰ってきたのと、レイナーレさんの事でちょっとしたお祝いみたいだった。

 オーフィスちゃんとヴァーリ君達も、今日は家に泊まってもらう事になっている。

 明日はなんでかサーゼクスさんに呼ばれてるし……学校は大丈夫かな…。

 あと、何気に俺が『次元の狭間』に居たのは数日だけだったみたいだ。

 『次元の狭間』っていうくらいだし、時間の流れも違うのかもなぁ、と思った。

 

 あー……疲れた。

 

 

 

 B月B日

 

 オーフィスちゃんが、家に住む事になった。

 なんでも、『禍の団』ってテロリストの殆どが捕まったらしいけど、そうなると今度はオーフィスちゃんを狙う人達が出てくるらしいから、俺の家で匿ってほしいと言われた。

 まぁ、いくらテロリストの親玉でも、ただの女の子だもんね。

 家にはレイナーレさんとか黒歌、ロスヴァイセさんが居るし、大丈夫……なのかな?

 オーフィスちゃんも居たいって言ってくれたから、俺も良いよと言ってしまった。

 ……大丈夫だよね?

 塔城さんに拗ねられた。サーゼクスさんと話してる時、名前が挙がらなかったかららしい。

 ……ゴメンナサイ。

 あと、オーフィスちゃんと美猴さん、ルフェイちゃんの四人で、焼き鳥を食べに行った。

 オーフィスちゃんにはもっと美味しいものとか楽しい物を知ってもらいたいね。

 そう言うと、美猴さんも頷いてくれた。

 美猴さんはオーフィスちゃんのお父さんとかお兄さんとか、そんな感じがした。

 ルフェイちゃんはお姉さん。

 老けて見えるのか、と美猴さんは落ち込んでたけど。

 オーフィスちゃんとお付き合いする男の子は大変だなぁ、と思う。

 だって、孫悟空の御眼鏡に適わないとお付き合い出来なさそうな気がする。

 

 あと、オーフィスちゃんにおかえりって言ったら、うんと言っていた。

 ただいまっていうように教えたら、ただいまって言ってくれた。

 うん、初めて見たけど、やっぱりオーフィスちゃんには笑顔が似合うと思う。

 

 

 

 B月C日

 

 久し振りに学校に行った気がする。いや、久し振りなんだけどね。

 支取もグレートレッドさんが暴れた時冥界に居たらしい。

 おかえりと言ってもらえた。同級生から言われると、色々とくすぐったい物があると思う。

 まぁ、俺をからかう為だろうけど。笑ってたし。チクショウ。

 

 それにしても、俺って塔城さんに何かしたかな?

 今日一緒に帰ったんだけど、何も話してくれなかった。

 まぁ、声を掛けたら返事くらいはしてくれたけど。

 誘ってくれたのは塔城さんなんだけど……やっぱりアレか、いきなり『次元の狭間』なんて行ったから、呆れられてるのか?

 それ以外思いつかないし。

 ……後輩に呆れられるって、結構辛いなぁ。

 

 

 

 B月D日

 

 グリゼルダさんと、デュリオさんという方が家に来た。

 なんでも、俺の無事を天界を代表して確認に来たらしい。

 まぁ、ミカエルさんとも知り合い……って言っていいのかな? 向こうは俺の事知ってるらしいし、まぁ、間違いじゃないのかもしれないけど。

 ミカエルさんと知り合いだし、グリゼルダさん達とはお隣同士だしで、確認に来てくれたそうだ。

 しかし、アレだね。

 悪魔も天使も、イケメンばっかりだね。

 ヴァーリ君といい、デュリオさんといい……まぁ、顔ばっかりは諦めるしかないんだけどさ。

 しかも、性格まで良いと来た。

 ちくしょう……イケメンは、内面までイケメンなのか。

 神様はアレだね、不公平だと思うんだ。

 

 ……俺なんて、今日も塔城さんと話が出来てないんだけど。

 黒歌に相談したら、照れてるんだと言われた。何に? 答えはもらえなかった。

 ロスヴァイセさんに言わせると、俺は鈍感らしい。まぁ、自覚はある。

 これだけ悪魔の騒動に巻き込まれて、まだグレモリー達の相談に乗ったりしてるあたり、俺はかなり自分の危機に対して鈍感だと思う。

 まぁ、鈍感じゃないとあいつ等と付き合えないしなぁ。

 

 

 

 B月E日

 

 オーディン様が、知らない戦乙女さんを連れてやってきた。

 ロスヴァイセさんを褒めてくれていた。うん、ロスヴァイセさんにはいつも助けられてます。

 あと、『次元の狭間』から無事に帰ってきておめでとう、と言ってもらえた。ありがとうございます。

 お祝いに何か、と言われたけど、畏れ多いので断っておいた。

 や、俺って小市民だし? 何かもらっても困るだけだと思う。

 その後、少し話をした。まぁ、『次元の狭間』での話だけど。

 それにしても、ロスヴァイセさんっていつまで日本に居るんだろう?

 聞いてみたら、俺が好きなだけ、と言っていた。俺次第で良いんですか、オーディン様。

 北欧には家族もいるだろうし、会いたいだろうなぁ。

 オーディン様が帰った後聞いてみたら、会いたいと言っていた。

 

 やっぱり、そうだよなぁ。

 いきなり異国だし。俺も、いきなり『次元の狭間』だったから、その気持ちは少し判る気がする。

 どうにかできないか、明日アザゼル先生に相談してみようと思う。

 

 




次回はほのぼの(予定)
ちなみに、12巻分は今回の話の半分くらいで終わってます。
尺稼ぎの為に、次回は主人公視点のほのぼの予定。
オーディン様? 死の宣告(FF)で例えるなら、今数値が29くらい(謎
アザゼル先生の胃? 彼の胃は宇宙だよ。(キリッ
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