短いなら、合わせた方がよかったでしょうか?
△月L日
悪魔になったらなったで、覚える事が多い。
神が率いる天使たちの名前、魔王様方の名前に、堕天使『神の子を見張る者』の幹部たちの名前。
これは序の口で、悪魔祓いの連中や退魔師の特徴なんてのもだ。
頭が痛い……まぁ、こっちはアーシアが居るから、また今度教えてもらおう。
△月+日
疲れた、眠い。
木場が張り切ってた。
というか、『騎士』って速すぎだろ。
木場の戦い方に合ってるんだろうけど、本気で動かれると目で追うのがやっとだ。
……ちくしょう。俺はまだまだだ。
結局、一発も殴れずに負けた。
△月;日
小猫ちゃんにど突かれて崖から転げ落ちた時は死ぬかと思った。
その後も、容赦なく打ちのめされた。
この子、外見に似合わず、本当に容赦がない。
昨日の木場との訓練より、死を身近に感じたような気がする。
『聖母の微笑』で傷と筋肉痛を癒してもらった。
アーシアに心配されないように修行しないとな。
△月*日
朱乃さんはSだと思う。しかも、極度の。
上代先輩に会えない鬱憤を俺で晴らしてないですよね? 違いますよね?
……部長から目を逸らされた時は、死を覚悟した。
しかし、朱乃さんと先輩の接点って、あんまりなさそうなんだけど。
という事で、聞いてみた。後悔した。ほとんど愚痴だったのは気のせいだろう。
何やってるんスか、先輩……。
アーシアに治してもらったけど、火傷した右腕がまだひりひりする。
とりあえず、八つ当たりですよね、とは言わなかったのは正解だと思う。
△月:日
部長の愛が重い。
や、部長が決して重いわけじゃないけど、岩が重い。
そろそろ、必殺技でも考えるべきだろうか?
△月」日
こうも毎日、皆に負けてると嫌でも判ってしまう。
俺って才能が無い。剣の才能、魔法の才能、格闘の才能、アーシアみたいに回復も出来ない。
あるのは『神滅具・赤龍帝の篭手』だけだ。
これだけが、俺の武器だ。
――でも、それ以外は何も無い。これが無くなったら、俺は役立たずだ。
△月}日
今日も木場に木剣で打ちまくられ、小猫ちゃんに殴り飛ばされた。
朱乃さんなんて、容赦なしに雷落してきた。
……また、今日も誰にも勝てなかった
△月@日
俺の力は凄い、と言ってくれた。
俺は弱いから、強くなれると言ってくれた。
部長だけじゃない。皆がだ。
でも、もっと強くなりたい。
皆を守れるくらい。そう言うと、傲慢かもしれないけど。
明日は決戦だ。
絶対に勝つ。
俺はリアス・グレモリー様の『兵士』だ。
『王』を守り、『王』に勝利を。それが『兵士』がやるべき事だ。
次で赤龍日記は終了かと
しかし、短い……分けなければよかったと後悔中