とある神器持ちの日記   作:ウメ種

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久しぶりのオーフィス日記。
この辺りから、心境に変化を与えていきたいです。
え? 大分変わってるって?
ハハハ。もっとベタベタさせたいじゃないですか(本音


167(無限日記 エピローグ)

 P月A日

 

 ドライグの家に遊びに行った。

 カミシロトオルの家より、少し大きい。

 最近は、カミシロトオルも白音もテストとかいうのがあり、構ってくれない。

 今日は黒歌と、ドライグの家に泊まりに来ている。

 あまり面白くない。

 黒歌は我が退屈そうにしていると言っていたが、よく判らない。

 ただ、この家にカミシロトオルは居ない。

 

 

 

 P月B日

 

 ドライグ、家で沢山の女と一緒にお風呂に入る。

 それが普通で、毎日の事だと言っていた。

 我は一緒に入ったのか、と聞かれた。入っていない。

 よく判らない。

 ドライグは、ドライグの家の皆から好かれている。

 我も、嫌いではない。

 でも、一緒にお風呂に入ろうとは思わなかった。

 変?

 レイナーレに話すと、笑っていた。我、変?

 

 

 

 P月C日

 

 カミシロトオルと一緒にお風呂に入ろうとしたら、嫌がられた。

 我、嫌われている?

 他の皆は、照れているから、と言っていた。

 ……よく判らない。

 カミシロトオルは、我と一緒のお風呂に入りたくない?

 お風呂、気持ち良い。

 ドライグも、皆と一緒に入ったら嬉しそうだった。

 我は、カミシロトオルに嬉しくなってほしい? ……よく、判らない。

 

 

 

 P月D日

 

 スコルとハティの散歩に行った。

 特に書く事は無い。

 カミシロトオルがロスヴァイセを気にしていた。

 我も気にしてほしい?

 ロスヴァイセは嬉しそうだった。

 気にしてもらえたら、我も嬉しくなる?

 少し、楽しみ。

 

 

 

 P月E日

 

 カミシロトオル、少し嬉しそうだった。

 ロスヴァイセの恋人役。

 今までと何か違う?

 恋人、というのは特別?

 黒歌に聞いたが、自分で考えるように言われた。

 判らない。

 でも、カミシロトオルもロスヴァイセも嬉しそうだった。

 恋人という関係。二人を見ていたら判る?

 

 

 

 P月F日

 

 二人が恋人の関係になって二日目。

 今日は、ロスヴァイセが早起きをしていた。

 いつもより一時間以上早く起きて、弁当を作っていた。

 カミシロトオルと自分の二人分。

 それを学校で渡していた。恋人とは、今までと変わる事?

 アザゼルに聞いてみたが、男女が特別な関係になる事だと教えてくれた。

 詳しくは、家の誰かに聞けと言われた。

 特別な関係とはどんな関係なのだろうか。

 恋人というのは、よく判らない。

 カミシロトオルが、恋人の事でレイナーレに相談していた。

 我が聞いても教えてくれないのに、カミシロトオルには助言をしていた。

 不公平。

 我もカミシロトオルも、恋人というのがよく判っていない?

 一緒。少し嬉しい……? よく、判らない。

 

 

 

 P月G日

 

 二人が恋人の関係になって三日目。

 ロスヴァイセは、『D×D』の訓練に参加していた。

 カミシロトオルとは一緒ではなかった。

 今までと同じ。

 恋人というのは、よく判らない。

 一緒に居るものではないのだろうか?

 家に帰ると、レイナーレと黒歌に怒られていた。

 やはり、恋人というのは今までとは違う関係らしい。

 もっと仲良くなる?

 我も、仲良くなりたい。

 

 

 

 P月H日

 

 2人が恋人の関係になって四日目。

 黒歌がロスヴァイセをからかっていた。

 恋人になったのに今までと変わらないから、と。

 やはり、恋人というのは、恋人同士になったら変わるのか。

 でも、カミシロトオルとロスヴァイセは今まで通り。

 二日目に早起きして作ったくらい。ほとんど変わらない。

 黒歌はロスヴァイセを恋愛下手だと言っていた。

 なら、黒歌は恋愛が上手なのだろうか?

 聞いたら、変な顔をされた。何故。

 

 

 

 P月I日

 

 二人が恋人関係になって五日目。

 恋人になったら、服装に気を使う?

 昨日、恋人同士になったら変わるという事を言っていた。

 服装も変えないといけない?

 ロスヴァイセは、いつも動きやすさに重点を置いている。

 それでは駄目だと言われていた。

 なら、どういう服がいいのだろうか?

 我は留守番を任されたので、ついていけなかった。

 

 好きな人を幸せにしたいと思う。

 出来ないなら、幸せになってほしいと願う。

 ――好き、というのもよく判らない。

 今の我が抱く感情は何?

 判らない。

 判らない事が、増えていく。

 

 

 

 P月J日

 

 二人が恋人の関係になって六日目。

 カミシロトオルは、相変わらずロスヴァイセを気にしている。

 恋人になったから?

 恋人になったら、相手を気にする? 相手が気になる?

 我も、カミシロトオルと恋人になれば、少しは理解できるだろうか?

 

 

 

 P月K日

 

 ルフェイが遊びに来た。

 ルフェイの魔術は綺麗だ。丁寧だと思う。ロスヴァイセと同じくらい。

 レイナーレの魔術は、まだ少し危うい。

 我の『血』が強すぎるから。

 今までと同じように魔術を使っても、安定していない。

 我の『血』は特別。他と同じように使われても、使いこなせない。

 早く、レイナーレには我の『血』を綺麗に使ってほしい。

 

 それと、レイナーレと一緒に料理を作っていた。

 美味しかった。

 でも、レイナーレのほうが美味しい。我は、好きだ。

 ルフェイには、もっと頑張ってほしい。

 

 二人が恋人の関係になって、今日で一週間。

 変化はあまりない。

 

 

 

 P月L日

 

 ロスヴァイセの祖母が来た。

 ゲンドゥル。北欧の魔法使い。

 レイナーレに、魔術の手ほどきをしていた。

 それでいい。

 これでまた、レイナーレの中に我の『血』が少し馴染んだ。

 

 ゲンドゥルがカミシロトオルを称賛していた。

 我やグレートレッドの事も話していた。

 我、グレートレッドとの決着ではなく、カミシロトオルの傍に居る事を選んだ。

 ……我は変わった? カミシロトオルが好き?

 よく判らない。

 ゲンドゥルはカミシロトオルが、この家の全員から好かれていると言っていた。

 我も、カミシロトオルを好いている?

 判らない。

 

 今日で、二人が恋人になって八日目。

 相変わらず、変化はない。

 

 

 

 P月M日

 

 スコルとハティの散歩に行った。

 散歩の途中で、グリゼルダにお菓子をもらった。

 皆には内緒。少し嬉しいと思う。

 グリゼルダは、偶にお菓子をくれるから好きだ。

 

 

 

 P月N月

 

 二人が恋人同士になって十日目。

 今日は朝から、ロスヴァイセが変だった。

 服装も、いつもの動きやすいモノとは違っていた。

 デートをしたそうだ。

 二人で買い物に出掛ける事……今までと何が違う?

 出掛ける時、ロスヴァイセは緊張していた。

 買い物に出掛けるのは初めてじゃないはずなのに。それがデート?

 帰ってくると、落ち込んでいた。

 ユーグリッドが邪魔をしたそうだ。

 カミシロトオルを悪く言って、髪を触られたと言っていた。

 髪……触られるのは嫌?

 よく判らない。

 触られたら、我も感情が浮かぶのだろうか?

 その時、どんな感情が浮かぶ?

 

 

 

 P月O月

 

 今日で十一日目。

 変わった事と言えば、弁当を作った事とデートをした事。

 それと今日、髪を触られていた。

 ユーグリッドからは嫌で、カミシロトオルからは大丈夫。

 その違いは何だろうか?

 恋人だから? 好きだから?

 そのどちらも、我は判らない。

 

 ――我の髪は撫でてくれなかった。

 

 

 

 P月P日

 

 『666』の事を聞かれた。

 知らない。我、『次元の狭間』ではずっと眠っていたから。

 もしかしたら、『次元の狭間』の何処かに居るのかもしれない。

 多分、グレートレッドの方が詳しい。

 アレはずっと『次元の狭間』を泳いでいるから。

 

 今日で、カミシロトオルとロスヴァイセが恋人同士になって十二日目。

 特に変わった事は無かった。

 今日は、『クリフォト』の話ばかりだった。

 どうでもいい。

 

 

 

 P月Q日

 

 最近グレイフィアが来ないのは、ユーグリッドの所為だと言っていた。

 グレイフィアも偶にお菓子をくれるので、我もユーグリッドを捕まえようと思う。

 殺しては駄目だと言われた。

 手加減が難しい。でも、お菓子の為。

 

 

 

 P月R日

 

 次の休みに、全員で出掛ける事になった。

 楽しみだ。

 これもデートだろうか? でも、恋人同士ではないからデートとは違うのか。

 兎に角、楽しみだ。

 ヴァーリ達に話したら、一緒に行くか悩んでいた。

 一緒に行きたい。

 我は、ヴァーリ達も気に入っている。一緒に居たい。

 

 

 

 P月S日

 

 今日は、アーシアが遊びに来た。

 楽しかった。

 レイナーレも料理は上手だが、アーシアも上手だ。

 今度また、作りに来てほしい。

 

 

 

 P月T日

 

 カミシロトオルとロスヴァイセが恋人同士になって十六日目。

 ゲンドゥルがまた来た。

 ゲンドゥルも、カミシロトオルを気に入っている?

 カミシロトオルの事を褒めていた。ロスヴァイセも、カミシロトオルの事を褒めていた。

 不思議。

 カミシロトオルは照れていた。

 変な感じ。よく判らない。

 レイナーレと黒歌は機嫌が良かった。白音は、変な顔をしていた。

 ロスヴァイセは、嬉しそうだったと思う。

 我は?

 ……よく判らない。

 

 あと、カミシロトオルが変だった。

 威厳――似合わない。

 我は、いつものカミシロトオルが良い。

 

 

 

 P月U日

 

 スコルとハティの散歩の途中で、リアス・グレモリーの眷属達と会った。

 散歩をしているだけで警戒された。何故?

 神殺しの牙が怖い?

 スコルとハティは噛まない。たぶん。

 カミシロトオルとレイナーレが噛まないように言って聞かせているから大丈夫のはずだ。

 言う事を聞かなかったら、ご飯抜きだし。

 

 リアス・グレモリーは威厳がある?

 よく判らないが、ドライグ達はいう事を聞いている。

 レイナーレ達も、カミシロトオルのいう事を聞いている。

 何が違う?

 ……やっぱり、我はいつも通りのカミシロトオルが良い。

 そっちが良い。

 

 

 

 P月V日

 

 髪を触る。少し、変な気分? よく判らない。

 でもまた触りたい。

 カミシロトオル。落ち込んでいたけど、撫でると笑ってくれた。

 ……嬉しい? よく、判らない。

 

 威厳が無い方がいいと言われて落ち込んだカミシロトオル。

 髪を撫でたら喜んでくれた?

 我も撫でてもらえたら、喜ぶ? 嬉しい?

 ……試したい。

 

 

 

 P月W日

 

 カミシロトオルとロスヴァイセが恋人同士になって十九日目。

 明日から、冥界に出掛ける事になっている。

 レーティングゲームの学校。

 ゲームに興味は無いけど、学校には興味がある。

 カミシロトオルや白音、ロスヴァイセが行っている場所。

 授業を受ける場所。

 我、授業を受けた事が無い。楽しみにしている? よく判らない。

 少し興奮していると思う。

 黒歌から、子供だと言われた。遠足前の子供。

 意味はよく判らないけど、今日は一緒に寝てくれることになった。

 早く明日が来てほしい? うん。

 

 レイナーレが弁当を用意しようとしていたが、向こうで用意されると言っていた。

 少し残念。

 我は、レイナーレの料理が良い。

 

 

 

 P月X日

 

 レーティングゲームの学校。

 子供ばかり。

 賑やか。静かじゃない。

 でも、皆が楽しそうに笑っている。

 

 白音と同室。少し変な感じ。

 いつもレイナーレか黒歌と一緒だったから。

 我も白音も喋らないから、静か。

 ……少し物足りない?

 静寂を欲していたはずなのに、静かなのに慣れない。

 変。

 我はまた変わった?

 

 

 

 P月Y日

 

 周りからずっと見られていた。

 我、変?

 レイナーレも黒歌も見られていた。

 聞いたら、我達は有名らしい。カミシロトオルの眷属だから。

 我は違うけど。

 我も眷属になりたい?

 カミシロトオルなら、我に何の『駒』をくれるだろうか?

 以前断られたが、もう一度頼んでみるのも悪くないと思う。

 美猴に聞いたら、驚かれたが、頑張れと言われた。頑張る。

 

 

 

 P月Z日

 

 セラフォルーから、サタンシルバーの衣装が届いた。

 ドライグが『乳龍帝』で有名だから、らしい。

 カミシロトオルに着てほしい。とても。

 レイナーレ達に相談したら、カミシロトオルは恥ずかしがり屋だから、と言われた。

 恥ずかしがり屋だから着ない、と。

 難しい――何が恥ずかしいのか判らない。格好良いのに。

 話さなければ着てくれるかも、と言われたがそれは嫌だ。

 カミシロトオルとは話したい。

 ……サタンシルバーより、カミシロトオルと話したい。

 

 

 

 P月!日

 

 初めて授業を受けた。

 ロスヴァイセの話を席に座って聞くだけ。

 魔術の事は知っていても、知識は無いので面白かった。

 ロスヴァイセは、教えるのが上手なんだそうだ。我も判り易かった。

 我は感覚で力を使っているので、魔法使い達がああやって知識を蓄えて魔術を使ってるとは思わなかった。

 判ってはいたが、知らなかった。

 やはり、世界には我が知らない事が多い。

 ……静寂の中で眠るよりも、知る事の方が楽しい? 判らない。

 でも、悪くはない。

 ヴァーリが撫でてくれた。……悪くない。

 

 

 

 P月$日

 

 昨日、カミシロトオルとロスヴァイセが一緒にお風呂に入っていた。

 恋人同士だから?

 ドライグも、家では皆と一緒に入っていたし。

 我も入りたかった。もっと早くお風呂に行けばよかった。

 白音は、胸を気にしていた。何故?

 

 今日の授業は、我は見学だった。

 魔力が強すぎて怪我をさせるからと。

 カミシロトオルを困らせるのは本意ではない。

 でも、我も一緒に授業を受けたかった。

 ヴァーリと美猴も楽しそうだった。

 我も楽しみたかった。

 

 カミシロトオルとロスヴァイセが恋人同士になって、今日で二十四日目。

 弁当を作って、デートをして、一緒のお風呂に入った。

 少し変わった?

 そうかもしれない。

 

 

 

 P月=日

 

 カミシロトオルが、サタンシルバーの衣装を着てくれた。

 似合っていた。

 格好良い。

 子供たちにも人気だった。

 でも、我ばかりを気にしてくれなかった。子供たちを気にしていた。

 …………寂しい? よく判らない。

 構ってほしかった。

 ヴァーリ達は、カミシロトオルに威厳があった、と笑っていた。

 うん。サタンシルバーの時は、威厳があった方が良い。

 その方が格好良い。

 

 

 

 P月~日

 

 『クリフォト』の襲撃があった。

 多分我は、この学校での時間が楽しかったのだと思う。

 邪魔された。

 ……でも、カミシロトオルは我に戦うなといった。

 戦わなくていい、と。

 我が強いのに。一番強いのに――戦わなくていい。

 初めて言われた。

 我が戦ったら、カミシロトオルもレイナーレも倒れなくて済んだのに。

 それなのに、戦わなくていいと言われた。

 ――守る、と。

 変。

 倒れているカミシロトオルを見ていると、変になった。

 白音も悲しんでいる。

 我は――多分、悲しくない。

 カミシロトオルもレイナーレも死なない。

 だから悲しくない。

 ただ……変だ。

 

 

 

 P月¥日

 

 レイナーレが目を覚ました。

 我の『血』の力を二割近く引き出した代償――魔力の質が変わった。

 それに伴って、光の槍も、黒く染まった。我の色。無限の深淵の色。

 我に近くなった。

 それでいい。

 ――レイナーレ。もっと強くなってほしい。

 気に入っているから。

 死なないように、倒れないように。

 

 

 

 P月*日

 

 カミシロトオルが目を覚ました。

 皆が喜んでいた。多分、我も嬉しい? 判らない。

 目を覚ますと判っていたけど、目を覚ましてくれて良かったと思う。

 でも、カミシロトオル。記憶を無くしていた。

 我を守ると言った事、忘れていた。

 身体が重い。

 今日は早く寝よう。

 

 

 

 




最初のころはグレートレッド一色だったのに……どうしてこうなった。
というか、原作だと本当に出てこないからなぁ。

ちなみにユーグリッド<超えられない壁<お菓子。
何もおかしなところは無いな……。

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