ほんとはこの回、
ミレニアモン(こいつ邪魔だなぁ・・・)
ナノモン「アッー!?何をするー!」
ぱくりんちょ♪
勇者'S「ナノを・・・・食ってる・・・・!?」
みたいな感じにする予定だったのに、突発性加筆症候群が発症してしまって、\ こ の 始 末 /
これも全て『キボウノツボミ』を聴いている時に、オメガモンがガイナ立ちして登場してくるのが悪い。(責任転嫁)
バリ・・・バリ・・・・
まるで煎餅でも食べているかの様な音を立てて、ミレニアモンは咀嚼している。実際に食しているのはナノモンなのだが。
風「・・・・・ナノモンを」
芽吹「・・・・・食った」
今までも、ミレニアモンはデビドラモンを喰らって体力を回復してきた。故に、ナノモンを捕食する可能性は予想できた事だ。それでも、ミレニアモンはナノモンだけは捕食しないだろうと、誰しもが勝手に思っていた。『ナノモンの事だから、何かしらの対策をしているだろう』と・・・
実際、ナノモンは対策を講じていた。それこそが、タイガーヴェスパモンのビー助に施した特製イービルリングであった。あれには、暗黒のエネルギーを使用して、リングから伸びるケーブルに繋がれた相手を操る機能が付け足されていたのだ。
しかし、ナノモンが吹き飛ばされた事により、ミレニアモンを制御していた存在が消え、完全に自由となった。
本能に従い生きる獣が、首輪を外され自由の身になれば、何をするか?
その答えを、勇者たちは今、目の当たりにしているのだ。
ミレニアモン「■■■・・・・・」
ゴクン、と喉を鳴らしてナノモンを飲み込んだミレニアモン。
直後、先程風がへし折ったムゲンキャノンが再生する。
風「・・・・まったく、バーテックスの方がよっぽど相手しやすいワ」
夏凛「────そうだ。バーテックスよ!」
万策尽きたかに思われたが、風が呟いた一言を受け、夏凛が何かに気付く。
芽吹「バーテックスがどうしたってのよ?」
夏凛「あのミレニアモンは、元々は、デジ・バーテックスのキメラモンよ」
歌野「────そういえば、ワイズモンが『バーテックスの因子を強化した』とかなんとか言ってたわね・・・・」
棗「確か、『ナノモン謹製のバーテックス』と言う話だったな」
芽吹「・・・・言われてみれば、ワイズモンは"バーテックス"としか言ってなかったわね。でも待って。もし、それが本当だとしたら・・・・」
そこまで至り、芽吹は漸く、夏凛の言わんとしている事を理解した。
つまり───
夏凛「アイツがバーテックスなら、"封印の儀"で御霊が出てくるかもしれない・・・!」
風「それ・・・・本当!?」
棗「フーインノギ?なんだ、それは?」
歌野「乃木?若葉か園子さんを封印でもするの?」
銀「『鎮華の儀』みたいなもんですかね?」
"封印の儀"を知らない世代から、疑問の声が上がる。
樹「えぇ・・・・なんで知らな────そっか、『封印の儀』が追加されたのって、私達からなんだっけ?」
風「説明は後!!とりあえず、あたしと夏凛と樹で『封印の儀』行くわよ!」
風の号令に、まず飛び出したのは夏凛と芽吹だ。
夏凛「芽吹、セイバーハックモン、背中は任せる!!」
芽吹「言われずともっ!!」
Sハックモン「良くわからないけど・・・・・やってみる!!」
芽吹の持っていた防人システムは、勇者システムの量産品。故に、『封印の儀』を始めとするいくつかの機能が無い。
それを知っているからこそ、夏凛たちの援護役を受け入れたのだ。
セイバーハックモンは言わずもがな。
しかし、援護の必要は特に無かった。
ナノモンを捕食してからずっと、ミレニアモンは微動だにしないのだ。
風「────さっきからずっと動かないのが怖いけど・・・・」
夏凛「風ー!!位置に着いたわよー!!」
樹「お姉ちゃん!!準備オッケーだよ!!」
何時だかの再現の様に、三人でミレニアモンを取り囲む。
樹と夏凛から合図を受け取った風は、拭い切れない不安を払拭する為にも、大声で号令をかけた。
風「勇者部一同!封印開始ィ!!」
風が大剣を振り下ろし、夏凛が剣を突き立て、樹は端末を持った右手を掲げた。
その結果─────
何も、起こらなかった。
夏凛「ちょ・・・!?なんでよ!」
風「ちょっと夏凛!なんも起きないわよ!どーなってんのよ!!」
夏凛「こっちが聞きたいわよ!」
慌てて夏凛は端末を操作し確認する。
夏凛「おかしい・・・・大本のシステムは同じなんだから、"封印の儀"だって使えるはず・・・・・」
樹「システムが変わっちゃったから・・・・?それとも、何か別の理由・・・・?」
困惑する三人。その時─────
「・・・・・オロカ也」
芽吹「っ!?みんな気をつけて!ミレニアモンが動き出した!!」
芽吹の警告に、一気に空気が凍り付く。
一番近くにいる三人は、咄嗟にミレニアモンから距離を取る。
ミレニアモン「・・・・オロカ、ト言ッテイル!」
が、次の瞬間、ムゲンキャノンからの砲撃が三人を襲った。
樹「きゃ!?」
夏凛「なっ!?」
風「っ!?くぅ・・・いきなり攻撃!?いや、それよりも!」
そう、ミレニアモンが攻撃を再開した事よりも、もっと重要なことがある。即ち───
銀「ミレニアモンが、喋ってる・・・・・!」
芽吹「ナノモンを捕食した事で、知能が上がったとでも言うの・・・・!?」
ミレニアモン「ソノ通リダ、小サキ者共ヨ」
先程よりも流暢に、ミレニアモンは話を始める。
ミレニアモン「彼奴ノ知識ガ漸ク定着シテキタヨウダ・・・・我を御シ易イ様ニト、知能指数を低ク設定シテイタノガ、ソモソモノ間違イダッタノダ。ソノ結果ガ、コノザマダ!!」
クハハハハハ!とミレニアモンは高笑いをする。
その小馬鹿にしたような態度に、勇者たちは苛立ちを覚える。
歌野「・・・・喩えエネミーだったとしても、知り合いをそんな風にバカにされるのって、正直、アングリーよ!!」
棗「同感だな・・・・!」
ミレニアモン「ホウ────ソレデ?ドウスルト言ウノダ?我に手モ足モ出ナカッタ貴様等ガ、イッタイ何ヲドウスルト言ウノカネ?」
風「なんですってェ!?」
樹「お姉ちゃん落ち着いて!」
煽るような物言いをするミレニアモンに、キレて襲い掛かろうとする風を樹が宥める。
と、その時だった。
ミレニアモンの上空を、何かが横切ったのだ。
夏凛「・・・・何?赤い・・・デジモン?」
夏凛たちは預かり知らぬ事だが、その姿は紛れもなく、ドルグレモンであった。
ドルグレモン「フム、どうやら最悪の事態になる前には間に合ったようだね」
園子「だね~~。じゃ、準備は良~い?」
???「うん、大丈夫だよそのちゃん!」
???「オレたちもオッケーだぜ!」
???「いつでも行けるよ!」
ドルグレモンの背中には、園子と・・・・・
園子「それじゃあ・・・・・・ゆーゆ!レッツゴー!!」
友奈「結城友奈、行きます!!」
友奈が、その両肩に乗るブイモンとワームモンと共に、ドルグレモンより飛び降りる!
夏凛「!?誰か落ちて来る!あれは・・・・友奈ぁ!?」
友奈「ブイモン!ワームモン!一緒に戦おう!」
ブイモン「ああ!」
ワームモン「もちろん!」
両手に持った端末とDー3から光が迸り────!
友奈「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
Pドラモン「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
二人「「勇者ぁ────パァァァァァァァァァァァァァァンチ!!!!!!!!!」」
友奈とパイルドラモン渾身のダブル勇者パンチがミレニアモンに炸裂した!
これには流石のミレニアモンもダメージを食らい倒れてしまう。
ミレニアモン「ヌッ!!グゥゥゥゥゥ・・・何者ダ!?」
ミレニアモンの前に着地した二人は、高々と宣言する。
友奈「私は────勇者、結城友奈!」
Pドラモン「そして俺は、そのパートナー、パイルドラモン!!」
友奈「私が!」
Pドラモン「俺達が!!」
二人「みんなを・・・・護るっ!!!」
─次回予告─
崩壊するタワーからの脱出に成功した友奈たち。
東郷とダリアをひなたの下へと送り届けた後、友奈は暴走するディノビーモンと向き合うのだった………
次回『恐怖を乗り越え、辿り着く先』
今、新たな冒険の扉が開かれる………