│ロードナイトモン│
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聖騎士型デジモン
Lナイトモン「さて・・・・」
崩壊し始める結晶をバックに、ロードナイトモンが歩み寄る。
彼が向かう先は──────
Lナイトモン「──────姫よ。我、姫の窮地と聞き付け、風の如く、俊く参上致しました・・・・間に合って良かった・・・・・」
杏「あ、あはは・・・・・」
夏凛「え?姫って・・・・・えぇ・・・?」
困惑する神世紀勇者たちを余所に、ロードナイトモンは杏の前で片膝を着き、恭しく頭を下げていた。
そしてそのまま、杏の左手を取り、手の甲にキスを落とす。
Lナイトモン「美しき魂を持つ我等が姫に、最大限の親愛を・・・・」
風「なぁ!?」
樹「えぇぇぇぇ!?」
園子「こ・・・・・これはっ・・・・・・!主従関係にのみ成立するという"誓いのキッス"!!!こうしちゃいられない!メモメモメモメモメモメモメモメモぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
球子「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!おまえぇぇ!!まぁぁぁぁぁた、あんずに手ェ出したなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」
Lナイトモン「おや?球子クンは嫉妬かね?それは美しくないな・・・・」
球子「うンぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
滅茶苦茶である。
一人を除き、困惑する神世紀勇者組に対し、これまた一人を除き、やれやれといった感じで嘆息する西暦組。
そして、園子は超速でメモを取り、球子は憤慨してロードナイトモンに殴り掛かろうとしている。尤も、ロードナイトモンに頭を片手で抑えられ、振り回す両手は一切届いていないが・・・・
ダリア「やれやれ・・・・・あの二人、まぁたやっているのです・・・・」
樹「えっと・・・・お知り合い、ですか?」
ダリア「そこのハックモンと同じで、別のデジタルワールドから来た、ロイヤルナイツの一騎なのです。己の価値観で生きている、傍迷惑な奴なのです」
Lナイトモン「観測者よ・・・・そのような物言いは、流石にあんまりだぞ?」
ダリア「─────イズに頼んで呼んで来てもらったのは、早計だったようなのです」
杏「あー・・・・だからこんなに速く来れたんだ・・・・ワイズモンなら、本さえあれば何処にでも行けるもんね・・・・」
死んだ瞳で納得する杏。
と、その時だった!?
Mミレニアモン『グググ────オォォォォォォォォォォォォォォォォォ・・・・・!!』
砕けた結晶体から、ムーンミレニアモンの苦し気なうめき声が聞こえたと同時に、黒い穴が出現し、周囲の物体を吸い込み始めたのだった!
Lナイトモン「やれやれ、最期の悪足掻きとは・・・・・美しく無いな・・・・」
その場に居る全員が、吸い込まれないように必死に抵抗している中で、ロードナイトモンだけが、どういう訳か、まったく影響を受けておらず、毅然とした態度で杏が吸い込まれないように支えていた。
夏凛「な・・・・なんであいつは平気なの!?」
ダリア「
Lナイトモン「やれやれ・・・・・このままでは埒が開かない・・・・・姫。少々、我慢して頂く!!」
杏「え?────きゃああああああ!?」
杏を球子に投げ渡したロードナイトモンは、ムーンミレニアモンに向かって飛び掛かる!
Lナイトモン「キミが美しく無いと言った理由を教えよう──────それはキミが、他人から奪ってばかりいるからだ!!」
『アージェントフィアー』!!
再び炸裂した『アージェントフィアー』によって、再生しつつあった結晶体が砕ける。しかし───
Lナイトモン「──────何だと?」
パイルバンカーを引き抜こうとしたロードナイトモンは、結晶体が右腕ごと再結晶しつつある事に気付いた。
Lナイトモン「貴様っ・・・・・!?穢らわしい手で私に触れるなっ!!この、俗物めがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
キレたロードナイトモンが、それまでの優雅さを微塵も感じさせない言動と連続キックをムーンミレニアモンに御見舞いする。
何度目かの蹴りの瞬間、ついに結晶体は足をも取り込み始めた。
芽吹「マズイわね・・・・・このままだと、彼が取り込まれてしまう・・・!」
棗「しかし、ペロも私たちも、もう戦えないぞ・・・・?」
ベタモン「うぅ・・・・ごめんよ、なつめぇ~・・・・」
風「もう・・・・ダメなの・・・・?」
諦めの空気が、勇者たちを包み込む。
エテモン「あっらぁ~~?もう諦めちゃうワケ~~?」
樹「エテモンさん?」
その時、エテモンが樹の前に出た。
エテモン「情けないワね~~・・・・・仕方ないから、アチキが手助けしてア・ゲ・ル♪」
樹「え?いったい何を────」
エテモン「樹」
真っ直ぐに樹の眼を見て話すエテモンは、覚悟を決めた表情をしていた。
エテモン「あんたは、あんたの信じる道を行きなさい。アチキはそれを、いつまでも、いつまでも、応援してアゲルわ」
樹「・・・・・・はい!」
エテモン「良い返事。この戦いが終わったら、一緒にデュエットしましょう?」
樹「はい!是非!!」
その答えに満足したエテモンは、ムーンミレニアモンに向かって突撃していった。
エテモン「ナノモン!今まで散々コキ使ってくれちゃったこと・・・・・倍にして返してやるワぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
吸い込まれながら、小さな『ダークスピリッツ』を連続で繰り出す。
放たれた黒球は、狙い過たず、ロードナイトモンを包み込みつつあった結晶体を消失させた。
エテモン「今よ!やっちゃいなさい!!」
友奈「はいっ!!」
エテモンの合図に応えたのは友奈だ。
離脱するロードナイトモンと入れ替わるように、ムーンミレニアモンの懐に飛び込んだ友奈は、
友奈「・・・っく!?硬い!」
しかし、全くダメージが入っていない。
その間にエテモンは、黒い穴に吸い込まれていった。
エテモン「アイルビーバック・・・・よ・・・・!」
等と言い残しながら………
ブイモン「ユーナ・・・!」
ワームモン「くぅ・・・・ゆーちゃんが頑張っているのに・・・・!」
友奈「絶対に・・・・・諦めるもんかぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ブイモンとワームモンの想いと、友奈の絶叫に応えるように、勇者たちの端末から光が放たれる!
光はそのまま、ブイモンとワームモンを包み込むと、一気にパイルドラモンまで進化させた!
Pドラモン「力が!?いったい何が起きて・・・・?でも、これで・・・・!!」
Pドラモン「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
パイルドラモンも、ムーンミレニアモンに突撃する。
Pドラモン「友奈!!」
友奈「パイルドラモン!一緒に!!」
Pドラモン「ああ!」
突撃してくるパイルドラモンに合わせて、友奈は同時にパンチを放つ。
二人「「トリプル!!勇者ぁ・・・・パぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁンチ!!!!!!!!!!!!」」
渾身のトリプル勇者パンチに、ムーンミレニアモンは粉々に砕け散った!
友奈「──────やった?」
Pドラモン「ああ、俺たちの勝r」
その時だった。
ムーンミレニアモンの頭上にあった黒い穴が落下。
真下にいた友奈とパイルドラモンは、その穴に呑み込まれてしまったのだ!
そして、地面に落ちた黒い穴は霧散して消失。
美森「──────え?友奈・・・・ちゃん?」
ムーンミレニアモンがいた場所には、ロードナイトモンのみが残された。
Lナイトモン「──────そなた達の、美しき勇気。確と胸に刻み込ませてもらったぞ・・・・」
美森「そんな─────友奈ちゃん・・・・・」
美森「友奈ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん───────」
こうして、スワヶ原にて行われた一連の合戦は幕を閉じた………
―――――――――――†――――――――――
黒い穴に呑み込まれて直ぐ、私は、別の場所にいた。
友奈「─────ここって」
ブイモン「ユーナ、ここがどこか分かるのかい?」
ワームモン「・・・・・・ゆーちゃん?」
すぐ側にいるブイモンとワームモンに訊ねられるけど、それよりも、今、自分が居る場所が信じられなくて、衝撃を受けていた。
鳴り響く、チャイムの音。
聞こえてくる、子供たちの騒ぐ声。
私にとって、一番忘れられない思い出が、たくさん詰まった、思い出の場所。
そう、ここは─────
友奈「讃州・・・・中学校・・・・」
なぜだか私は、
第二章・了
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終わったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ───────
これにて第二章、完!!
よもやまたも一年程書く事になろうとは・・・・(苦笑)
さて、来週はお休みさせていただきます。
第三章の構想ねりねりしなくちゃなのでね!
再来週は・・・・・また用語集的なのでも作ろうかしら?
もし、なにか良い意見ありましたら、活動報告まで!
それでは、よいお年を~~ノシ