デスメラモン「グゥゥ・・・・!おのれ、ニンゲン共め!!」
グレイドモン「おや、その様子では負け越して来たようだね?」
デスメラモン「・・・グレイドモン!てめえ、俺を笑いに来たのか!?」
グレイドモン「まさか!次の現実世界への侵攻、ワタシに指揮を取らせて欲しいと思ってね・・・・交渉に来たのさ」
デスメラモン「てめえがか?いつもそういう事ァ、ナノモンのヤツに任せていたクセに?」
グレイドモン「彼なら逝ったよ・・・・勇者達に、倒されたそうだ」
デスメラモン「────────────────そう、か・・・・・」
グレイドモン「─────ナノモンは、自身よりも知能の低い連中を見下していたけど、そんな彼に対しても、そうやって仲間意識を持っている点は、ワタシは素直に評価しているよ」
デスメラモン「なんだァ?急に。おべっかなんぞ言っても次の侵攻の指揮権は渡さねェぞ」
グレイドモン「やれやれ・・・・」
???「そ~~~~でおじゃる!!!チミにはもっと重大な役目があるんで~、現実世界になぁんか、行っちゃダ~メな~のよ~~~~ん♪そーれ、ぷすっとな♪」
グレイドモン「む、貴方は──────────ガッ!?」
デスメラモン「グレイドモン!?」
グレイドモン「ウグ・・・・・・・・ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
デスメラモン「グレイドモン!?おい!しっかりしろ!!グレイドモォォォォォォン!!!!!!」
???「にょほほほほ~~~~♪」
歌野「タワーブレイクの被害状況は?」
ワプスモンA「周辺に被害はありません。ですが、アンダークーロンは完全に崩壊。侵入すら不可能となっていました」
歌野「センクス。ナノモンの研究内容が分かれば、結城さんの行方も分かるかも知れないのに────」
現在歌野は、スワ・シティにある集会場にて、ワプスモン達の指揮を取っていた。
ビー助「─────歌野。今更で非常に言い辛いのだが・・・・ダリアに協力を要請してはどうだ?」
現在ダリアは、吸い出したナノモンの研究データの中に、暗号化された資料があったので、その解読の為にひなた、東郷、園子と共にフローティアに居る。
歌野「絶対にノウ」
ビー助「・・・・・・・うん、まぁ。そう言うと思っていたが・・・・・」
歌野「アイツに協力を頼むくらいなら、一日三食うどんを食べるわ!!」
ビー助「意味が分からん・・・・」
ビー助には理解できない事だが、歌野にとっては、自らのアイデンティティーを崩壊させる事も厭わない程に、ダリアに頭を下げるのが嫌なのだ。
そんな歌野を見て、やれやれ・・・と、ビー助が肩を竦めたその時だった。
デスメラモン「───くぅ!?ニンゲン・・・・勇者とやらは居るか!?」
集会場に、満身創痍のデスメラモンが現れたのだった。
歌野「ワッツ!?あなた、いったいどうしたの?」
デスメラモン「─────お前が、そうか?」
ビー助「待て!お前は・・・・ヴァンデモン四英傑の一体、デスメラモンだな?ここに何の要件だ?何故、瀕死の重症を負っている?」
デスメラモン「この際・・・・・誰でもいい。ニンゲンに頭を下げるなど・・・・したくも無いことだが・・・・」
デスメラモンは、ボロボロの体を引き摺り歌野の前まで近付くとそのまま土下座の体勢を取った。
デスメラモン「頼む!!アイツを─────グレイドモンを止めてくれ!!!」
歌野「──────グレイドモンを?」
ビー助「どういう事だ・・・・?」
ダリア「───────解析率84%。もう少しで終わるのです」
美森「─────ふう、一息つけそうね」
園子「だね~~・・・・流石に疲れたんよ~~・・・・」
ひなた「皆さん、そろそろ休憩にしましょう。お茶を淹れてきましたよ」
美森「ありがとう、ひなたさん。いただきます」
園子「ありがと~~ひなタン♪いっただきま~す」
どうやら解読はほぼ終了したようだ。ひなたの運んできたお茶を啜り、一息休憩を入れている。
ひなた「それにしても・・・・案外冷静ですね、東郷さん」
美森「──────自分でも意外に思っているわ」
園子「わっしーも大人になったって事なんよ、きっと~~」
ダリア「お前はいったい何を言ってるのですか・・・・(嘆息)」
そんな風に談笑していると、不意にひなたの動きが止まる。
園子「・・・・ひなタン?」
ひなた「メイちゃん?これは・・・・」
ダリア「・・・・・・・・神託、とやらですか。内容は?」
ひなた「少し待っ・・・・・」
その瞬間、四人の視界は目映い閃光に包まれた!
それと同時に、何かが切断されるような音がして、
ひなた「あ・・・・・・あぁ・・・・・」
辛うじてひなたには当たらなかったものの、一歩間違えば──────
そしてひなたは気付いた。半壊したこの研究室に、今は、自分一人しかいないことに………
それは、つまり………
ひなた「と・・・東郷、さん?・・・・・ダリアさん!?・・・・・園子さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」
名前を呼ぶが、返事は無い。
ひなた「───────私が、もっと早く、神託を・・・・・うぅ・・・・」
ラジエルモンより賜る神託は、神樹の神託同様、映像として直接頭の中に流し込まれる。尤も、神樹のものとは違いラジエルモンのものは、『直近の未来に、確実起こる出来事の映像』が流し込まれるようになっている。
あの時、ひなたが見たのは
『光の剣を携えた黒い騎士』と『真紅の龍がフローティアを焼き尽くす』場面だった。
そのどちらかが、今のこの惨状の原因と見て間違いないだろうが、時既に遅し。
ひなた「私は・・・・・また・・・・・」
ドルグレモン「泣く必要はないよ。誰も犠牲にはなっていない」
ひなた「!?」
項垂れていたひなたが顔を上げれば、そこにはドルグレモンに乗る三人の姿が。
よく見れば、消し飛んだと思っいた工業島の半分も、下の湖に落ちていた。住民達の安否は気になるが、きっと無事だろう。
園子「間一髪だったんよ~~。ありがとね、ドルるん」
ドルグレモン「自分でも不思議だよ。何故こんなにも速く対応できたのか・・・・・」
ひなた「ああ・・・・・良かった・・・・本当に・・・・・良かった・・・・」
美森「ごめんなさいひなたさん。心配させてしまって………」
ダリア「ボクがこんな事で死ぬ訳ないのです。泣いている暇があったら、さっさと神託の内容を教えるのです」
美森「ちょっとあなた!」
ひなた「いえ!良いんです。ダリアさんの言う通り、私がメイちゃんから受けた神託の内容を────」
が、ひなたが話すよりも前に、ドルグレモンの後ろに
ひなた「っ!?危ない!!」
園子「え?いつの間に!?」
ドルグレモン「・・・・・・・・・なん・・・・・だと!?」
美森「くっ!?レナモン!!」
レナモン「了解!」
東郷は咄嗟にレナモンをリアライズ。タオモンに進化させ、黒い騎士の迎撃にあたる。
黒い騎士「──────────うぅ」
ダリア「───────この姿、まさか!?」
園子「ダーちゃんはひなタンと一緒に安全な所に!わっしー!!」
ダリアをドルグレモンから下ろし、東郷と共に園子は黒い騎士に対峙する。
ダリア「NO!!駄目なのです!!アレは今のお前達では───」
ダリアの制止の声を掻き消すように、突如、黒い騎士が頭を抱えて苦しみ出した。
黒い騎士「ぐぅ!?ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?!?がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」
苦しみながらも右手を翳すと、虚空に魔方陣が表れる。そのまま魔方陣へ手を突っ込み、黒い騎士は何かを引き抜いた。
引き抜いたのは、光の剣だった。
ひなた「!?あれです!!あれがフローティアを・・・!」
タオモン「かなりの威力があると見た!ドルグレモン!!奴の注意を反らして─────」
ドルグレモン「────────どうして、こんなところに」
園子「ドルるん?どうしたの?」
ドルグレモン「奴は・・・・・僕の、残りの電脳核を持っている!!」
美森「なんですって!?」
???「────にょほ~~♪」
その様子を、遠くから眺める一つの影には、誰も気付いてはいなかった………
ゆゆテ!
今回登場の謎(笑)の影。
こちらで想定しているCVは千葉繁さん
イメージ元としては、FF6のケフカ・パラッツォ(だったっけ?フルネーム)