結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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絆ガブモンの必殺技が、どう見てもファンネルなんだが・・・・・(笑)



七五話 血闘

赤嶺の拳がアルファモンに止められた瞬間、その余波による衝撃波が勇者達を吹き飛ばした。

 

棗「うっ!?────くぅぅ・・・・」

 

アルファモン「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!!!!!!!!!!

 

赤嶺「五月蝿い、邪魔」

 

アルファモン「ウグ─────グググ・・・・」

 

止められた拳を軸に、回転蹴りを見舞う。しかし、大してダメージを受けている様子は無い。

ならば、と赤嶺はそのまま両足でアルファモンの頭を掴むと、逆立ちで宙返りをする時の要領でアルファモンにバックドロップを繰り出した!

 

アルファモン「ガ──────アァ・・・・・」

 

彼自体のデータ容量(重さ)も相まって、地面に逆さに突き刺さったアルファモンには目もくれず、赤嶺は壁と化したアルファモンを蹴り、バルバモンへと飛び掛かった。

 

否、飛び掛かろうとした。

 

赤嶺「っ!?」

 

アルファモン「ウゥ───────」

 

逆さに突き刺さったままでありながらも、アルファモンは赤嶺の足を掴み、そのまま地面に叩きつけた!

 

赤嶺「かは─────っ!?」

 

アルファモン「ウォォォォォォォォォあぁぁ!!!!!!

 

気合いと共に起き上がり、再び赤嶺を掴み上げたアルファモンは、彼女の右腕をへし折った。

 

赤嶺「うぎっ!!!」

 

そしてそのまま、「今度はお前の番だ」とでも言わんばかりに、赤嶺を頭から地面に叩きつけたのだった。

 

その光景を見て、雀は「ここが現実世界でなくて良かった」と思った。そうでなければ、きっと今頃は、目の前で凄惨な光景が繰り広げられていただろうから────

 

赤嶺「お前───────!」

 

しかし、赤嶺の炎は消えてなどいなかった。

ふらつきながらも立ち上がり、そして─────

 

赤嶺「く───────ふふ・・・・・・」

 

くつくつ、と、静かに笑い始めた。

 

バルバモン「あっちゃ~~、遂に頭がおかしくなっちゃったかぁ・・・・」

 

赤嶺「ふふふ・・・・違うよ・・・・・私はねぇ、あんたをずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと、探していたんだよ・・・・・・」

 

バルバモン「ほへー!そりゃあ、お疲れちゃんだね~~」

 

赤嶺「あんたに、伝えたい事があってねぇ」

 

赤嶺が、懐から一本のアンプルを取り出す。中には黒い液体のようなモノが入っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤嶺「あんたの開発した技術で、私を強くしてくれてありがとう・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バルバモン「強くしたぁ?」

 

バルバモンの疑問の声に答える事無く、赤嶺はそのアンプルを折れた右腕に注入した!

 

赤嶺「あがっ!?────ぎぎぎぎ────」

 

 

ボゴッ!

ビキビキビキッ!!

 

 

鋭い痛みと共に、赤嶺の右腕が変形していく。

身の毛のよだつ音と痛みがなくなった時には、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

バルバモン「・・・・・あーハイハイ、なるほどね。『人間のデジモン化』技術ね。なるほど、ハイハイ」

 

目の前でそんな奇っ怪な事が起きたというにも関わらず、バルバモンは興味無さそうにハナクソをほじっていた。

 

赤嶺「───────余裕ぶるのも、今のうちだよ」

 

その一言を言い終わるよりも先に、アルファモンの懐へ入り込んだ赤嶺は、右腕にエネルギーを貯めて必殺の『デスクロウ』を放った!

 

赤嶺「────────地獄突き」

 

アルファモン「ごぁ・・・・・・!?」

 

抜き手の形で放たれた『デスクロウ』は、アルファモンの電脳核を抜き取りつつ、背中に突き抜けていた。

 

バルバモン「うわぁお、エっグいなぁ~~もう」

 

赤嶺「・・・・・・次はお前の番だ」

 

アルファモンから右腕を引き抜き、抜き取った電脳核をその辺に投げ捨てた赤嶺は、倒れたアルファモンには目もくれず、再びバルバモンへと飛び掛かった。

 

しかし────

 

バルバモン「いやぁ~、ちょっとは考えないのカナぁ~~?罠があるカモ・・・・・とかさあ!!!」

 

赤嶺「っ!?!?!?」

 

バルバモンの眼前まで迫った瞬間、バルバモンの周囲に重力場が発生。赤嶺は地面に叩きつけられ張り付けにされた!!

 

赤嶺「がっ!?─────な・・・・・・・ぁ・・・・・・・」

 

バルバモン「ボクちんの必殺技『パンデモニウムロスト』で使うエネルギーを、利用した重力トラップ!その名も『パンデモニウムキャッスル』!!!!!!」

 

赤嶺は動かない。否、動けない。

いくら肉体を強化したところで、重力場の中で動けるようには出来ていないからだ。

 

バルバモン「にょほほほほ~~~~♪復讐だとかー、仇討ちだとか、そぉ~~~~んなつまんない事に拘っちゃってさぁ~~~~・・・・・ホント、バ・カだよねぇ~~」

 

赤嶺「ぐぐ・・・・・・」

 

バルバモン「んん~~?なんだって~~?」

 

赤嶺「・・・てやる・・・・ころ・・・・て・・・・」

 

バルバモン「聞こえないよぉ?」

 

赤嶺「こ・・・・・殺して、やる・・・・!」

 

バルバモン「ヘイ!もっと大きな声で!!」

 

赤嶺「殺してやる・・・・・殺してやる・・・・・殺してやる・・・・・殺してやる・・・・・!!!」

 

怨嗟の声を出しながら、赤嶺はバルバモンに向かって手を伸ばす。

 

バルバモン「・・・・・ふひひっ、ブザマだねえ♪そうやって、地に這いつくばって、必死に手ぇ伸ばして、それがボクちんを殺した鏑矢のお姉ちゃんなんだから、胸がすっとする思いだよ」

 

赤嶺「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺して─────」

 

バルバモン「うっさい」

 

それだけ言って、バルバモンは自身の杖『デスルアー』を赤嶺の右腕に突き刺した。

 

赤嶺「ぎっ!?」

 

バルバモン「あ!ちょうど良いや♪あんたの右腕、貰ってくよ~~~~ん」

 

そのまま、無理矢理に赤嶺の右腕を引きちぎった!

 

赤嶺「がぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

バルバモン「イエァ!!これでようやく十本そ~~ろった♪あとは、四神の電脳核と──────」

 

言い終わるよりも前に、バルバモンは『デスルアー』を掴み、突撃してきた棗の攻撃を防御した!

 

棗「お前だけは・・・・・絶対に許さん!!!!!!」

 

バルバモン「あはっ♪だぁれも、あんたに許して貰おうとは、思っちゃいないよ~~~~ん」

 

あかんべーをするバルバモンに、棗の攻撃は更に苛烈さを増していく。

 

赤嶺「──────────」

 

そんな棗の背中を、赤嶺はただ、黙って見つめているのみ、だった………




─次回予告─

バルバモンに戦いを挑んだ棗。
赤嶺はただ、彼女の戦いを見ているしかできない。
フローティアでの戦いは熾烈さを増していく。

次回『罠使い(トラップマスター)!バルバモンの罠!』

今、新たな冒険の扉が開かれる………
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