まったく意図してなかっただけに、びっくりですよwwwww
気が付くと、どこか見覚えのある草原に、ボクはいた。
ドルモン「ここは、あのときの────」
園子と共に、ドルゴラ・バーテックスの中に入った時に来た場所。今になって思い出したけど、ここは昔、ボクがよく昼寝をしていた場所によく似ている。きっと、心の情景というやつなのだろう。何もかも懐かしい・・・・
???「・・・・・・なるほど、なかなかに良い場所だな」
ドルモン「っ!?・・・・キミはグレイドモン!?どうしてここに?」
郷愁に浸っていると、隣にグレイドモンが現れた。
いったいどうやってここに・・・・?
グレイドモン「ワタシにも分からん。だが、バルバモンに何かされたのが原因だとは思う。それ以外に理由が思い付かないからな」
ドルモン「─────────そうか、あのデジモンはキミが・・・・」
ボクの電脳核の欠片を持った、あのデジモン。あれはどうやら、グレイドモンが進化した姿だったらしい。
自我が無かった様子だったから分からなかったな・・・・話を聞く限り、バルバモンとやらに強制的に進化させられたようだ。
ドルモン「バルバモン・・・・・いったい何者なんだい?」
グレイドモン「詳しくは知らぬ。一つ知っていることがあるとすれば、奴が元は人間だったらしいという噂を聞いたことがあるくらいだ」
ドルモン「元人間のデジモン?それはとても興味深いね・・・・」
好奇心猫を殺す、とは言うものの、人間がどうやってデジモンへと変化するのかは、とても気になる話だ。
もしそれが本当ならば、人間とデジモンが一つになることだってあり得る話だからね。
もっと言えば、デジモンを人間に変化させる方法だってあり得る訳で─────
グレイドモン「おい、何をブツブツと喋っている?」
ドルモン「おっと済まない。少し考え事をしていたよ・・・・・ともかく、キミがこの場所にいる理由については把握できた」
グレイドモン「凄いな!?して、何故ワタシはここにいるのだ?」
ドルモン「ここは、いわばボクの精神世界だ。ボクの電脳核の欠片を植え付けられたキミは、その欠片を通じて、この場所にキミの精神を避難させたのだと思うよ。勿論、無意識の内にね」
グレイドモン「ふーむ、なるほど・・・・・?」
ドルモン「今のはボクの希望的観測も含むから、話半分に聞き流してくれればいいよ」
グレイドモン「そうか・・・・しかし、その話が本当ならば、今、ワタシの身体は─────」
ドルモン「恐らく、暴走状態にあるとみて良いだろう」
グレイドモン「──────腹立たしいな。もっと腹立たしいことに、今のワタシには、何も成す術が無いという事だ!」
グレイドモンは憤っていた。
聞くところによると、彼は昔、騎士団を率いていたとか。ならば、その責任感の強さも頷けると言うものだ。
ドルモン「なら、グレイドモン。ボク達に任せてくれないかい?」
グレイドモン「なんだと?」
グレイドモンは驚愕の声を上げてボクを見る。
ドルモン「ボク一人では、どうしようも無いかもしれない。けれど、今のボクには園子が居る。園子だけじゃない、他にも仲間が居るんだ」
グレイドモン「───────」
ドルモン「人間を信用できないとは思う。しかし、ボクはデジモンだ。ボクの言葉ならば・・・信じてくれても良いだろう?」
ボクの一言に、グレイドモンは「ぶふぅっ!?」と吹き出して、お腹を抱えて笑い出した。ボクは何か可笑しな事でも言っただろうか?
グレイドモン「いや何・・・・ワタシは一言も・・・・『人間を怨んでいる』とは・・・・言った覚えなど無かったのでな・・・・・しかし・・・・・なんて・・・・とんちのきいた・・・・・・ぶはははははははは!!!!!!」
ドルモン「?」
もしかしたら彼の笑いのツボは、案外浅いのかもしれない。そういうのはよくわからないので、そう思うことにした。
グレイドモン「はははははははは!!!はぁ・・・・・あー!笑った!!ここまで笑ったのは随分と久しぶりだ!」
ドルモン「それはおめでとう」
グレイドモン「─────礼と言う訳ではないが、これを渡そう。どうか、あのバルバモンの悪事をどうにか止めて欲しい」
そう言ってグレイドモンは、腰の双剣をボクに渡した。
その姿が、どうしてか、段々と薄れていっている。
ドルモン「・・・・・・・グレイドモン?」
グレイドモン「頼んだぞ─────────」
それだけ言い残して、グレイドモンは消えた。
ドルモン「─────────そうか、キミはもう・・・」
今迄会話していたグレイドモンは、残留思念だったのだ。恐らく、グレイドモンの身体は既に
だいたいこんなところか・・・・
そして、その思念も、ボクに跡を託して消えていった。
ならばボクのやるべき事は一つだ。
ドルモン「グレイドモン、キミの遺志は継がせてもらったよ」
グレイドモンより貰った双剣を握りしめ、ボクは精神世界を飛び出していった。
―――――――――――†――――――――――
目覚めるとそこは、焦土と化したフローティアが広がっていた。
ドルモン「なっ!?・・・・いったい何が?」
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」
身の毛のよだつような雄叫びにそちらを振り返ると、そこでは、真紅の魔竜がフローティアの街を焼いていた。
ドルモン「メギドラモン!?いったい何故、こんな場所に・・・・・?」
その疑問の答えは、メギドラモンへ近付こうとして、他の仲間達に止められている風の叫び声から理解した。
風「ギルモン止めて!!!どうして私の言うことを聞いてくれないの!?」
樹「お姉ちゃん危ないってば!!」
夏凜「風!もう無理よ!!今のあいつは・・・・もう・・・!!」
風「そんな事無いっ!!!あの子はギルモンよ!!!呑気で、食い意地はってて、でもやる時はやる、私の大事なパートナーのギルモンなんだから!!!!!!」
雀「メタルシードラモンだって止められなかったんですよ!?声一つで止まる訳・・・・・・」
風「気持ちは通じてるハズ!!!私は諦めないんだから!!!ギルモぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉン!!!!!!!!!」
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」
なるほど・・・・・大体の事情は理解した。
メギドラモンが暴れている方向とは真逆の場所で端末とにらめっこしているあのデジモン・・・・あれが、バルバモンか・・・・
あいつがギルモンに何かした、といったところか・・・・
ドルモン「やってくれるね・・・・!園子は何処に────」
居た。
少し離れた場所で倒れている。
近付いて、園子の様子を見る。どうやら気絶しているだけみたいだ。
ドルモン「園子。早く起きてくれ。このままだと、フローティアが危険だ!」
園子の肩を揺らして呼び掛ける。
が、園子はピクリとも動かない。
その隣の東郷にも声をかけて起こす。
ドルモン「東郷!頼む、起きてくれ・・・・!」
しかし、微動だにしない。
ドルモン「園子・・・・東郷・・・・頼む・・・・・起きてくれ・・・・このままメギドラモンを野放しにしていれば、沢山のデジモンや人間達を襲うだろう・・・・・そんな事は誰も望んでなどいないし、みんなが悲しむ・・・・・ボクは、そんなものを見たくない!!」
かつてのボクは独りだった。
弱肉強食の世界で、誰に頼るでもなく、常に独り・・・・故に、あの
しかし、ボクは再び産まれ直し、園子と、仲間達と出会えた。
"独りではない"という事が、これほど迄に心地好いとは思いもしなかった。
だからボクは、この心地好さを大切にしたい。護りたいと思う。
ドルモン「園子・・・・・!お願いだ・・・・ボクに、護る為の力を貸してくれ・・・・・・!!!」
園子「──────────ぅん・・・そこまで言われたら、起きるしか無いな~・・・・・」
ドルモン「園子!!起きていたなら早くしてくれ!!」
園子「あはは・・・・ごめんね~・・・・気が付いたのは、ついさっきだから、勘弁して欲しいな~~」
苦笑いしながら園子はゆっくりと起き上がった。
ドルモン「園子、事情は見ての通りだ」
園子「うん。だいたいわかったんよ~~。暴れん坊なギルギルにはお仕置きしなくちゃ!」
ドルモン「ああ!」
その瞬間、遠方より光る何かが飛来し、ボクの身体の中へと入っていった!
ドルモン「何だいったい!?」
園子「へ?ドルるん!?大丈夫なの!?」
身体に特に異常は見られない。むしろ、力が湧いてくる・・・!これは・・・・まさか、彼の電脳核?
ドルモン「園子、マトリクスエヴォリーションだ」
園子「できるの?」
ドルモン「キミと一緒なら、不可能でも可能になる。今はそんな気分なんだ」
園子「なら、やってみよう!!」
園子が端末を掲げると、そこから溢れだした光がボク達を包み込んでいった。
ゆゆテ!
やべー・・・予想以上に文字数ががが・・・・(汗)
まあ、今更か(おい)