結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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ゆゆテ!

今回執筆前に恍惚のヤンデレソングでお馴染みの『L.L.L.』を聴いてきました。
おかげで"彼女"がやべー事に・・・・・(滝汗)

予め予報します。キャラ崩壊に注意です。


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ホワイトパレス・近域


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千景がホワイトパレスへ突入した頃、それを遠くから眺める二つの人影がスノーフォレストの小高い丘にあった。
一つは黒い衣服に身を包んだ、眼鏡の少女。
もう一つは………

???「おー、千景ったら正面から行くとはねえ・・・・自信が無ければできない事だにゃ~」

???「郡様には()()()もあります。あのような雑魚等に煩う訳がありません」

白銀の鎧に身を包んだ、全身刃のようなデジモンだった。

???「にゃはは・・・・流石の信頼っぷりだねぇ」

???「当然です。私の勇者様ですから」

兜で表情は見えないが、刃のデジモンは恍惚としている様子だ。

???「ああ・・・・・私の郡様・・・・・!!かつての戦友(とも)との決別を乗り越え、己が信念を貫き通すその御姿の、なんと痛々しくも雄々しい事・・・・・!!」

???「うわぁ………」

???「かつての私では、隣に並び立つ事すら叶いませんでしたが───────今、お助け致します!!」

???「あっ、ちょっ!?」

眼鏡の少女の話も聞かず、刃のデジモンはホワイトパレスへと突撃して行ってしまった。

???「あちゃー・・・・・こりゃ作戦は一から練り直し・・・・いや、このまま戦場を掻き回してくれれば、私の仕事もやりやすい、かな」

と、その時。少女の端末に通信が入った。

???「あ、もしもしゴマちゃん?例のモノは?え?凍り付けになってた?」

んー、としばし考えて・・・・

???「んじゃー、そのまま秘密基地に運び込んでくれる?そう、()()。んじゃ、よろしくー」

それだけ告げると、少女は通信を切った。

???「よーっし。そんじゃま、程々に頑張りますか!」

端末を槍へと変化させた少女は爆発の起きたホワイトパレスを眺めつつ、ニヤリと笑った。



九十話 哀しき決闘。千景VS若葉 -思わぬ伏兵-

千景「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

若葉「くっ・・・・!?やぁ!!!」

 

とうとう始まった二人の衝突は、開始から数十分経過した今も尚、拮抗している。

技量や単純な力では若葉の方に軍配が上がる。だが、千景の気迫と単純に獲物のリーチによって、それを覆しているのだ。

尤も、若葉が未だ千景に対して攻撃することを躊躇っている事も拮抗している理由の一つではあるだろうが・・・・

 

千景「どうしたの!?貴女の実力がその程度な訳ないでしょう!!!」

 

若葉「言ってくれる・・・・!」

 

そんな若葉に対して、彼女の相棒であるガイオウモンはベルゼブモンを狩るつもりで相手していた。

 

ベルゼブモン「くっ・・・・少しは躊躇ったりとかしねーのかよっ!?」

 

ガイオウモン「────経緯はどうあれ、道を踏み外したかつての仲間にこれ以上罪を重ねさせぬ為には、躊躇い等、不要!!」

 

ベルゼブモン「ホンっっっっト、テメェって奴は、よォ・・・!!!!」

 

バック転をしつつベレンヘーナによる射撃を行う。

が、ガイオウモンは放たれた弾丸を切り伏せ急速接近。危険を感じたベルゼブモンだったが、ガイオウモンの方が速かった。

大上段から振り下ろされる菊燐。ベレンヘーナによる防御は間に合わない。万事休す、と思われた矢先、ベルゼブモンが取った方法は─────

 

ベルゼブモン「あぐっ」

 

ガイオウモン「なんとォ!?」

 

振り下ろされた菊燐を、噛み付いて受け止めたのだった!!

これにはガイオウモンも驚愕だ。その一瞬の隙を突いて、ベルゼブモンが『ダークネスクロウ』をガイオウモンの土手っ腹に撃ち込む。

が、寸での処で気付いたガイオウモンは即座に菊燐を手放し、ベルゼブモンから距離を取る。直ぐ様ベルゼブモンは、咥えていた菊燐をガイオウモンへと投げ渡す。

 

ガイオウモン「────驚愕だ。あれが所謂、"白刃取り"というものか」

 

ベルゼブモン「白"歯"取りってかぁ?・・・・・そういうところも変わらずだな、お前」

 

ガイオウモン「褒められて悪い気はしないな」

 

ベルゼブモン「皮肉ってンだよ!!!これだから天然ヤロウは──────」

 

と、両者が再び武器を構えた次の瞬間────

 

 

 

 

 

ドゴォ!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

天井を破壊し、上空より何者かが飛来してきたのだった!

 

マグナモン「何奴!?」

 

バイフーモン「む?この気配は・・・・」

 

 

 

 

 

???「郡様!!!お助けに参りました!!!!!!お喜びください!あの髭面に調整して貰い、漸く・・・・漸く私は、貴女の隣に並び立つ事ができるようになりました!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

瓦礫の上に立ち、高らかに宣言しているのは、天使型デジモンだった。

 

千景「────────その声、まさか・・・・・花本さん?」

 

花本と呼ばれたデジモン「はいっ!その通りですっ!!!あぁ・・・・やはり郡様こそが私の神様っ・・・・・・!だって、姿形が変容してしまった私を、一瞬で見抜いてみせたもの!!そんな貴女様の為に戦えるだなんて・・・・・・私、死んでも良いわ!!」

 

兜で見ることはできないが、恍惚とした表情を浮かべている様子だ。

 

マグナモン「──────こいつ、スラッシュエンジェモンか?」

 

┌───────────┐

スラッシュエンジェモン

└───────────┘

能天使型デジモン

天使軍団(パワーズ)をひきいて戦いの先陣を切る能天使型デジモン。正義を貫くためならば、死をも怖れない。金属製の翼や両手のブレードなど、全身が鋭い刃ようになっており、まさしく邪悪な存在と戦うために生まれた戦闘天使(エンジェルウォリアー)である。得意技は『ホーリーエスパーダ』。そして必殺技は、物凄い勢いで敵に突進し、体中の刃で切り裂く『ヘブンズリッパー』だ!

 

 

Sエンジェモン「・・・・・・・・ところで郡様。バイフーモンの電脳核の方、獲得できましたでしょうか?」

 

千景「──────────」

 

Sエンジェモン「ああっ!?違います郡様!貴女を責めているのではありません!!!私は決して、そのようなつもりは──────」

 

千景「わかっているわ・・・・だから、落ち着いて────」

 

Sエンジェモン「あああああああああどうしようどうしようどうしよう???このままじゃ、郡様に嫌われてしまう・・・・・・・!それは、嫌・・・・・もう郡様を埋めるのは嫌!!離れるのは嫌!!!!!!嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

唐突に癇癪を起こすスラッシュエンジェモンに、若葉はぽかんとしている。

 

若葉「な・・・・・なんだ・・・・?いったい何を────?」

 

千景「────────バルバモンめ・・・・花本さんの精神を・・・・!」

 

若葉「花本・・・・?千景を見出だしたという、花本美佳さん?」

 

Sエンジェモン「───────────────ああ、そうだ」

 

ピタリ、とスラッシュエンジェモンの動きが止まり、ゆっくりとバイフーモンへと向き直る。

 

 

 

 

 

Sエンジェモン「 私 が 代 わ り に あ い つ の 電 脳 核 を 手 に 入 れ れ ば い い ん だ ・ ・ ・ ・ ! 」

 

 

 

 

 

マグナモン「────────は?」

 

気付いた時には遅かった。

一瞬でスラッシュエンジェモンは、マグナモンの左腕を切り裂き、バイフーモンの懐へと入り込んでいた!

 

バイフーモン「────ほう。速いな」

 

Sエンジェモン「と、いう訳なので・・・・・バイフーモンさま、死んで貰います」

 

バイフーモン「ふっ・・・・やってみろ。出来るものならな!!!」

 

 

そして始まる両雄衝突。

 

 

若葉「くっ!・・・・バイフーモン!!!」

 

千景「何処を見ているの?貴女の相手は私よ」

 

バイフーモンの援護に向かおうとした若葉の進路を、千景が遮る。

その行いに、さしもの若葉も怒り心頭だ。

 

若葉「っ!?・・・・千景ェ!!」

 

千景「あら?漸く本気になった?そうこなくっちゃ、ね!!!」

 

再び、二人の刃が交わる。

 




─次回予告─

バルバモンによって改造された花本美佳=スラッシュエンジェモンは、バイフーモンに襲い掛かった。
それをきっかけに、若葉と千景が死力を尽くして戦い合う。

その果てに、何が起きるのかも知らずに………

次回『切り札』

今、新たな冒険の扉が開かれる………
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