若葉ちゃんの元パートナー関連のお話です。
―――――――――――†――――――――――
それは、若葉達がファイル島に到着して、少し経過した頃───
ひなた「そういえば、若葉ちゃんが背負っている物は・・・・?」
若葉「ん?ああ、これか・・・・
杏「え・・・・・それって」
若葉は、背負っていた風呂敷を下ろし、中を見せる。
風呂敷の中には、デジタマがあった。
ひなた「・・・・ガイちゃん、こんな姿になって」
若葉「ガイオウモンは、最期の時まで立派に戦ってくれた・・・・・私も相棒として、誇らしい限りだ・・・・」
杏「若葉さん・・・・・」
園子「あのー・・・・」
そこへ、ドルモンを抱き抱えた園子がやってくる。
若葉「ん?お前は・・・・?」
ひなた「若葉ちゃんの子孫ですよ」
園子「乃木園子って言います~」
若葉「そうか・・・・・私が乃木若葉だ。宜しく」
園子「────────ほわぁぁ」
手を差し出す若葉の凜とした佇まいに、思わず園子は見惚れてしまっていた。
若葉「・・・・・園子?」
園子「ふぇ!?・・・・ああ、こちらこそ、宜しくです~~」
あわてて若葉の手を握り返す園子。ふと、風呂敷の中のデジタマに気がつく。
園子「──────その子」
若葉「ああ、私の相棒だ・・・・どうかしたか、園子」
園子「──────『
杏「え・・・・・園子先生?どうしたんですか?」
杏の問い掛けに応えず、園子はデジタマに触れる。
園子「最近になって気付いたんだけど・・・・・私、デジタマの声が聴こえるみたいなんよ」
ひなた「そうなんですか!?」
若葉「それで、ガイオウモンはなんて言っている?」
園子は瞳を閉じ、デジタマの声に集中する。
園子「──────『もっと
若葉「ガイオウモン・・・・・お前・・・・・!」
杏「彼は、それほどまで・・・・・」
園子「・・・・・私じゃ、貴方の願いは叶えてあげられない。でも、貴方のパートナーなら・・・・」
若葉「ああ、園子の言う通りだ。共に強くなろう!ガイオウモン!!」
決意を新たに、デジタマに誓う若葉であった。
勇者部メンバーを回収する為友奈達は、一度フローティアに立ち寄り、そこからクリスタの飛空挺でセンター・ツリーへと向かっていた。
夏凜「あれが・・・・センター・ツリー」
美森「夏凜ちゃん、緊張してる?」
夏凜「・・・・・まあ、こんな物を見せられればね」
肩を竦めて夏凜がセンター・ツリーを指す。
センター・ツリーの外壁は、分厚い雷雲と凄まじい暴風によって覆われていた。
園子「おお~、竜の巣だ・・・・」
樹「え、何ですかそれ?」
園子「ねえねえ、わっしー。きっとあの中には古代の空中都市が────」
美森「空中都市ならフローティアがあるでしょ、まったく」
─────話を戻そう。こんな大嵐の中では流石にクリスタの飛空挺と言えども、唯では済まないだろう。
友奈「だけど行かなきゃ・・・・ヴァンデモンを止めるんだ!!」
???「その粋や善しッ!!!!」
と、その時。何処からともなく聞き覚えの無い声が聞こえてきた!
樹「わぁ!?え?え?何?誰ですか?」
???「
┌──────┐
│ブリンプモン│
└──────┘
マシーン型デジモン
友奈「ぶ・・・・ぶりんぷもん・・・・って、えぇ!?デジモンだったの!?」
夏凜「知らんかったんかい!?」
ブリンプモン「だろうな。
園子「それじゃあ、どうして今はしゃべってるの~?」
ブリンプモン「そこの
樹「不吉なこと言わないで!?」
ブリンプモン「行くぜ行くぜ行くぜーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!神風上等だゴルァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」
全速力で大嵐に突撃する飛空挺──改めブリンプモン。
美森「素晴らしいわ!大和魂を感じる・・・!!」
夏凜「感じなくて良いからぁ!!早く止めてーーーー!!!」
ブリンプモン「
全員『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?』
大嵐の中に、少女達の絶叫と、ブリンプモンの雄叫びが響き渡り、そして、消えた。
―――――――――――†――――――――――
風「───────」
銀「大丈夫っすか?風さん」
風「────────なんとか」
船内の一室。
船酔いしていた風は、銀に看病されていた。
風「・・・・・私、情けないわね」
銀「どうしてそう思うんです?」
風「だって、ギルモンも助けられないし・・・・・今も、船酔いして・・・・」
銀「情けなくなんてないですよ。いつだって風さんは、勇者部の部長として頑張ってたじゃないですか」
風「銀────」
銀「今は、ギルモンがいなくなっちゃって、ちょっと心が参っちゃってるだけですよ。外の様子が気になるんで、アタシはこれで・・・・」
風「・・・・ありがと」
銀「気にしないでくださいよ、じゃあ、また」
風に別れを告げて、部屋の扉を開けた。
銀「─────────へ?」
その先には、銀にとって────否、勇者達にとって、見覚えのある景色が広がっていたのだった。
銀「─────────これって・・・・・・四国ぅ!?!?」
船室部分に穴の開いたブリンプモンから、銀の叫びが響き渡っていった………
─次回予告─
人の気配が一切無い四国を調査する勇者部員達。
その最中、彼女達は
次回『「私・・・・・ここに居たことが、あるかも」』
今、新たな冒険の扉が開かれる………