遂に現実世界へと侵攻を始めたヴァンデモン。
讃州中学勇者部メンバー+1はヴァンデモンを追いかけ、現実世界へと帰還した。
一方その頃、ファイル島に残った防人組は………
百三話 天使の微笑み、鬼人の心
オーガモン「アヤ!こいつとかどうだ?甘くてうめぇぞー♪」
フーガモン「いえいえ!アヤ殿には此方を召し上がって頂きたく!拙者が手塩に掛けて育てた"ふるぅつ"で御座る!」
ヒョーガモン「アヤちゃんアヤちゃん!オレのも食べてくれよ~♪」
亜耶「ふふふ♪そんなに慌てなくても、私もデザートも逃げたりしませんよ?」
トコモン「うぅ~~~・・・・ボクにもよーこーせーーー!!」
亜耶「はいはい。一緒に食べましょうね~♪」
鬼人三兄弟と亜矢とトコモンが、仲睦まじくお昼ご飯後のデザートを食べている。
そんな彼女達の様子を、窓からじぃぃぃぃ・・・・と、穴が空く程見つめている人物が一人。芽吹である。
芽吹「……………………………」
しずく「・・・・・楠、こわい」
雀「メブってば、あややを取られたからってそんなに睨まなくたって─────」
芽吹「雀うるさい。ちょっと黙ってて」
雀「ひどい!?」
夕海子「しかし・・・・あんなにも仲がよろしいと、少し妬けてしまうのも頷けますわね」
弥勒の発言に頷きつつ、芽吹は彼女達が再会した時の様子を思い出していた。
―――――――――――†――――――――――
しずく達と共に歌野の農場を訪れた亜耶は、そこで鬼人三兄弟と再会した。
亜耶「オーガモンさん!フーガモンさんに、ヒョーガモンさんも・・・・!」
オーガモン「ん?・・・・・え、あ・・・・・アヤ!?」
フーガモン「っ!?ほ・・・・・本当に、アヤ殿で御座るか・・・・?」
亜耶「はい。ご心配おかけしました・・・・皆さんもご無事で、本当に・・・・本当に、良かったです・・・・・」
ヒョーガモン「ホントに………ホントにアヤちゃんなんだな………!アヤちゃーーーーーん!!!」
フーガモン「アヤ殿ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
オーガモン「うぅ・・・・ぐすっ・・・・アヤぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ひしぃ!
と、三兄弟が亜耶に駆け寄り抱き締める。
亜耶「わぷっ!?…………ちょっと、くるしい……です………」
オーガモン「おおっと!?す・・・・すまねぇ、つい・・・・」
ヒョーガモン「みんな、アヤちゃんの事が心配だったからな・・・・生きていてくれて、ホンッッットーーーーーにっ!嬉しいぜ!!!!」
と、そこにトコモンが猛ダッシュでやって来た。
トコモン「アーーーーーーーヤーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
亜耶「トコモンちゃん!あなたも無事だったんだね」
トコモン「アヤーーーーーーーーーアヤーーーーーーーーー!!!!!!!!!会いたかったよーーーーーーーーーアヤーーーーーーーーー」
亜耶「うん。私も会いたかったよ、トコモンちゃん」
トコモン「アヤーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
亜耶「トコモンちゃん・・・・・!」
亜耶に抱きしめられ、トコモンは嬉しそうにしている。
その時、ぐぅぅぅ~~~、とトコモンのお腹の音が鳴り響いた。
トコモン「アヤ、ボクお腹すいた!!」
亜耶「それじゃあご飯にしよっか。皆さんもご一緒に如何ですか?」
オーガモン「だな。ここでオレ達が育てた肉をアヤにも食ってもらいてぇしな!」
亜耶「へえー、お肉って、畑で採れるんですね!」
―――――――――――†――――――――――
そんなやり取りを繰り広げてから十数分後の現在。
芽吹「………………………」
しずく「心配性・・・・」
夕海子「というより、過保護ですわね」
雀「ねーメブぅ、あややなら多分大丈夫だと思うよ。あのデジモン、顔は怖いけど、良いデジモンっぽいし」
芽吹「雀うるさい。ちょっと黙って」
雀「えぇーーーっ!?なんで私にだけ!?」
シズク「おーい、フローティアへの転送準備、終わったってよー・・・・何してんだ?楠のヤツ」
しずく「気にしたら負け」
シズク「はぁ?なんだそりゃ?」
夕海子「国土さんもお呼びしましょう」
と、その時だった。
雀「…………あれ?なんか、空から・・・・降って来たぁぁぁぁ!?!?」
芽吹「何事!?」
上空より人型の黒い竜が舞い降りて来たのだった。
黒竜「作戦了解────任務、開始・・・!」
─次回予告─
上空より現れた黒い竜が、突如として襲撃してきた!
芽吹達はこれを退けるべく奮闘するが、全く歯が立たない。
その時、黒竜の姿を見た亜耶の様子が────
次回『黒竜、襲来』
今、新たな冒険の扉が開かれる………