結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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ゆゆテ!

予定外だけど、あの方がアレに成るために必要なアイテムを次回辺で出すことにしようか・・・・


百八話 イノチの使い方 ー覚悟ー

BWグレイモン「さて・・・・俺がこの場所を護ろうとする理由は、これで理解したな?」

 

アルフレッド「ええ。ですが、だからこそ、理解できないこともあります」

 

BWグレイモン「・・・・言ってみろ」

 

アルフレッド「何故、ファイル島を破壊しようとしたのですか?」

 

BWグレイモン「・・・・・・・それが、俺に与えられた任務、だからだ」

 

アルフレッド「この里を護る為ならば、他はどうなっても良いとでも!?」

 

BWグレイモン「俺の・・・・・知った事では・・・・・・・無い」

 

吐き捨てるように言い切ったその一言からは、激しい葛藤を感じ取れる。

彼自身、迷っているのだろう。里の皆のために、他のデジモン達を狩ることに対して。

だからこそ任務に忠実であろうとし、他を一切考えないようにすることで、その迷いを心の奥底に隠しているように、私は思う。

 

BWグレイモン「・・・・・俺は、この世に産まれ落ちてからずっと、数多の命を奪い続けてきた。そんな俺を、この里の連中は、迎え入れてくれて・・・・・」

 

故に彼は命の尊さを知った、というところか・・・・私が、テイルモンと出会い、語らい、外の世界に憧れを抱いたように。

 

BWグレイモン「俺は結局、命を奪う事でしか護れない。ならば、この身の果てるその時まで、そうするしかできないんだよ・・・・・」

 

───────それは、本当にそうだろうか?

 

アルフレッド「─────────ブラックウォーグレイモン。この里から出ましょう」

 

BWグレイモン「何だと?」

 

アルフレッド「皆でフローティアへ行くのです!あの場所ならば・・・・!」

 

BWグレイモン「残念だが、その提案には乗れないな」

 

アルフレッド「え?何故!?」

 

私の提案をはね除けたブラックウォーグレイモンは、感情を見せないように、私に告げた。

 

 

 

 

 

BWグレイモン「俺に与えられた次の任務が、フローティアを墜とす事だからな」

 

 

 

 

 

夕海子「な・・・・なんですってーーーー!!!」

 

アルフレッド「ま・・・・マスター!?」

 

いつの間にか、社の外にマスターが居た。どうやってここが・・・・

 

夕海子「ふっ・・・・この程度、弥勒家にかかれば造作も無いことですわ」

 

芽吹「レイさんに頼んで、病院の公衆電話の履歴を調べてもらったのよ。まさかあの電話、転送機能が付いているとは思わなかったけれど・・・・」

 

夕海子「芽吹さん!?」

 

芽吹様まで、いらっしゃるとは・・・・

 

BWグレイモン「──────────チッ。盗み聞きとは、趣味が悪いぜ」

 

夕海子「盗み聞きなどしておりません。この社に入ろうとしたら、たまたま、本当にたまたま、聞こえてしまっただけですわ」

 

BWグレイモン「どうでも良い。来いよ、この前の続きをヤろうぜ!」

 

芽吹「ええ、フローティアは墜とさせない!」

 

芽吹様がデジヴァイスを取り出し、パートナーをリアライズさせようとする。

が、それよりも先に、マスターが芽吹様の前に出た。

 

夕海子「芽吹さんは、この里の方々をフローティアへ。ここは私とアルフレッドが」

 

アルフレッド「マスター!?何を・・・・」

 

芽吹「そうですよ!以前は手も足も出なかったんですよ!」

 

夕海子「お願いいたします。ここはどうか、私を信じて」

 

少しの間があって、芽吹様は納得したのか、無言で頷き里の方へと向かって行った。

 

夕海子「ブラックさん、と申しましたね?貴方の覚悟は理解しました。私はそれを、称賛いたしますわ」

 

BWグレイモン「なんだと?」

 

驚いた。マスターだったらこのような事、否定すると思っていたのに。

 

夕海子「護るべきものの為にその手を赤く染める事を、私は、否定いたしません。それも一つの手段ですから」

 

ですが!と、マスターは続ける。

 

夕海子「貴方が、その覚悟を貫き通すには、足りないものが多すぎますわ!!」

 

BWグレイモン「足りない・・・もの・・・?」

 

夕海子「ええ、そうです!貴方に足りないもの、それは────」

 

アルフレッド「そ・・・それは?」

 

 

 

 

 

夕海子「情熱思想気品優雅さ勤勉さ!そして何よりもォ・・・・・・・・仲間が足りませんわ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

BWグレイモン「・・・・・はぁ?」

 

アルフレッド「はぁ・・・・?」

 

ちょっと何を言っているのかわからない。

 

夕海子「その点、私は全てを兼ね備えておりますが故・・・・いずれは我が悲願も成就できますわ!!!でしょう、アルフレッド?」

 

アルフレッド「え、あ、はい。そうですね?」

 

夕海子「アルフレッド?」

 

いけない、思わず素で返答してしまった。

 

BWグレイモン「───────なんだか良くわかんねぇけどよ・・・・そんなモンでどうにかできるって言うなら、この俺に一発当ててみろよ」

 

夕海子「ふっ・・・・上等ですわ!!!いざ、デュエッ!!!!!」

 

何がなんだかよくわからない内に、ブラックウォーグレイモンとマスターの戦いが始まってしまった・・・・こうしてはいられない、マスターを助けなくては!

 

 




─次回予告─

ブラックウォーグレイモンと弥勒夕海子。
二人の信念がぶつかり合う最中に、突如として正体不明の究極体デジモン達が表れ、里のデジモン達を捕らえていく!
ブラックウォーグレイモンですら歯が立たない相手に対して、それでも己を貫き通す夕海子。
その時、社から光が夕海子の端末に降り注ぎ、ガオモンが新たな力に目覚める!

次回『神速の貴公子!ミラージュガオガモン降誕!!』

今、新たな冒険の扉が開かれる………
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