アルフレッドが究極体に進化してからは、先程とは売って変わって逆にピエモンを圧倒していた。
ピエモン「ぬぅぅ・・・!?速い・・・!」
アルフレッド「────────ッ!」
ミラージュガオガモンとなったアルフレッドの素早さは、ピエモンの周囲に十の分身を生む程のもの。いくらピエモンの『トランプソード』が強力であろうとも、それだけの分身を捌けるほど万能ではない。
ピノッキモン「なんだよー、そっちの方が楽しそうじゃん!」
BWグレイモン「・・・・待てよ、お前の相手は・・・・この俺だろ」
ピノッキモン「─────往生際が悪いね。いい加減、あんたの相手もやんなってきたんだけど?」
ボロボロの身体を無理矢理に起こして、ブラックウォーグレイモンは立ち上がる。
BWグレイモン「まあ、そう言うなよ・・・・・次で終わらせてやるからよ」
ピノッキモン「へえ・・・!それならやってみなよ!!」
互いに武器を構え、相手の隙を伺い様子を見る。
静寂が、両者の間を流れ・・・・・そして
同時に必殺技を繰り出した!
ハンマーと
BWグレイモン「ぐぅぅ・・・!!」
ピノッキモン「うぅっ・・・このぉ!!」
長く続くかと思われた鍔迫り合いは、しかし、両者の武器が壊れるという結果で終わりを迎えた。
BWグレイモン「っ・・・・・!」
ピノッキモン「アハハハ!!ざまぁないね!そらっ!」
爪の砕けたドラモンキラーを掴み、ピノッキモンが勝ち誇る。
ピノッキモン「こうしてしまえば、お前はもう手出しできないし、身動きもとれない!ぼくの勝ちだ!!」
BWグレイモン「・・・・・そうだな」
しかし、ブラックウォーグレイモンは至って冷静で、左手のドラモンキラーを手放し、
ピノッキモン「え?」
BWグレイモン「この距離なら、外さないな・・・・!」
ピノッキモン「っ!?」
気付いた時にはもう遅い。
既に右手には、エネルギーが貯まっている!
ピノッキモン「なっ・・・自爆する気!?」
BWグレイモン「──────『ガイア・・・フォース』!」
激しい爆発が両者を包み込む。
ピエモン「なんと!?」
アルフレッド「ブラック殿!?」
夕海子「ブラックさん!!」
その爆発に、戦っていたアルフレッド達も思わずその手を止めてしまう。
爆炎が収まると、そこには満身創痍で膝をつくブラックウォーグレイモンと、両腕が吹き飛び身体中が焼け焦げた状態で倒れているピノッキモンがいた。
ピノッキモン「・・・・・ぁ・・・・・ぐ」
BWグレイモン「─────────どう、だ・・・!」
ピエモン「ぬぅ・・・・これは旗色が悪い」
Vバウタモン「ンンンン?これはこれは、どうしたことか・・・・拙が一仕事終えて、意気揚々と戻ってみれば・・・・ピノッキモンが丸焼けになっているではありませんか!ンンンフフフフフフ!!!な ん と 愉 快 な !!!!!」
そこへ、ボルトバウタモンが笑いながら現れる。
夕海子「一仕事・・・?芽吹さんは!?」
Vバウタモン「は て さ て・・・・どうしたのでしょうなぁ?」
アルフレッド「・・・・・貴様!」
Vバウタモン「おおwwww怖い怖いwwww怖いので、拙はここらで退散させて頂きたく存じます。では!」
言いたいことだけ言って、ボルトバウタモンは煙のように消え失せた。
ピエモン「やれやれ・・・・彼のあの性格には困ったものですな」
肩をすくめてピエモンは、ピノッキモンに近寄り──────そのままスルーし、ブラックウォーグレイモンを抱き上げる。
夕海子「お待ちなさい!ブラックさんをどうなさるおつもりで!?」
ピエモン「そこの木偶はもう役立たずですので・・・代わりに彼を貰って行きます。なぁに、元々は我々の仲間。回収し、再利用しようと考えるのも、当然かと」
アルフレッド「彼を─────離せぇぇ!!!」
アルフレッドが『フルムーンブラスター』をピエモンに向けて放つ。が、ピエモンもボルトバウタモンのように、煙のように消え失せてしまった。ブラックウォーグレイモンを抱き抱えたまま・・・
アルフレッド「く・・・・いったい、何処に・・・・?」
夕海子「─────今は芽吹さん達のもとへ行きましょう。どのみち、私達だけではブラックさんを取り返すこともままなりませんわ」
アルフレッド「・・・・・イエス、マスター」
渋々頷いたアルフレッドを伴い、弥勒は里の方へと急いだ。そこで見たものは──────
一面、焼け野原となった里と、ボロボロになって地面に倒れているズバモンと芽吹の姿であった………
─次回予告─
フローティアへ帰還した芽吹達。
何か情報を得るために、回収したシュバルツリッターの一体、ピノッキモンに話を聞こうとするが………
次回『黒を纏う覚悟』
今、新たな冒険の扉が開かれる………