結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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ヴァンデモンの過去に迫るお話


百十二話 記憶ノ欠片

ゲートを通って出た先は、現実世界じゃない上にヴァンデモンまで居た。

 

友奈「・・・・どうして、ここに?」

 

ヴァンデモン「───────この狭間の世界へ迷い込んだ者は、皆、心の奥底に迷いを抱えているそうだ」

 

友奈「迷い─────」

 

ヴァンデモン「脱出する方法は誰も知らぬ。そもそも脱出できたという話を聞いたことがないのだ」

 

友奈「えぇ!?そんなぁ・・・・」

 

ブイモン「でも確かに、ここから生きて出たって話は、オレも聞いたことないなぁ」

 

ブイモンも知らないなんて・・・・どうしよう?

 

ワームモン「ところで、このシャボン玉はなーに?」

 

友奈「シャボン玉?」

 

ふと見れば、握り拳程度の大きさのシャボン玉が、どこからともなく流れてきた。

 

ヴァンデモン「・・・・もしやそれは!?」

 

ブイモン「なんだ?何か知ってるのか?」

 

ワームモン「つんつん」

 

友奈「あ、こら。勝手に触っちゃダメでしょー」

 

ワームモンがシャボン玉を突っつくと、パァン!と弾けて、()()()()()()()()()()()!?

 

ブイモン「何の光ぃ!?!?」

 

ヴァンデモン「()()()()()()()()()()()()()!!!」

 

友奈「え?今何て・・・・」

 

と、次の瞬間。

()()()()()()()()()()()()()

 

ブイモン「なんだ・・・・!?何がどうなって・・・・」

 

友奈「これって・・・・ワームモンの・・・」

 

私は、この光景を見たことがある。これは、ワームモンの記憶。あの子のおじいちゃんが、命を落とした時の────

 

ワームモン「ジジモンっ!!!」

 

ワームモンの叫びが聞こえて、そちらを見れば、小さなデジモン達を庇って戦うおじいちゃん──ジジモンの姿が。

 

友奈「ワームモン!!」

 

ワームモン→スティングモン「今、助けるっ!」

 

ジジモンを取り囲むデクスドルガモンの群れに、スティングモンが攻撃を仕掛け─────

 

 

 

 

 

しかし、スティングモンの攻撃は、デクスドルガモンの身体をすり抜けていってしまった!?

 

 

 

 

 

スティングモン「なっ─────」

 

ヴァンデモン「無駄である・・・・これは只の記憶。過去に起きた出来事を、今を生きる我々が干渉できる訳も無し」

 

友奈「そんな・・・・」

 

スティングモン「ジジモン・・・・くそっ、くそぉぉぉ!!!」

 

やがて、ジジモンはデクスドルガモンに食べられて・・・・小さなデジモン達も、デクスドルガモンに襲われそうになる。

 

 

 

 

 

そんな窮地に表れたのは、一羽の光る鳥。

 

 

 

 

 

???「どうやら、間に合ったみたいね」

 

ブイモン「誰だ?」

 

光る鳥の上には、黒髪の女の子が乗っていた。あの人は・・・!

 

???「この弥勒とその相棒が来たからには、もう安心よ!さぁ、やりなさいヴァロドゥルモン!!」

 

ヴァロドゥルモン「御意!」

 

弥勒・・・・やっぱりそうだ。あの人は蓮華さんだ!

蓮華さんがヴァロドゥルモンに命じると、ヴァロドゥルモンは更に輝き、その光を浴びたデクスドルガモンは全員溶けて消え去った。ついでに森も鎮火した。すごい・・・!?

 

なんて思っていると、周りの景色が消え去り、よくわからない場所に戻った。

 

スティングモン「・・・・あの後、俺達は彼女とレイに助けられ、新しいはじまりのまちに住むことになったんだ」

 

ブイモン「・・・・そうなのか」

 

ヴァンデモン「ふむ、あの水泡に触れた者の記憶が再生される訳か・・・・」

 

友奈「・・・・ねぇ、ヴァンデモン」

 

ヴァンデモン「なんだ?」

 

友奈「丁度良いから聞きたいんだけど・・・・どうして、現実世界を支配しようとしてるの?」

 

ヴァンデモン「──────雪花より、話は聞いているな?」

 

小さく頷く。

 

ヴァンデモン「で、あれば・・・・・見せる方が早そうだ」

 

そう言ってヴァンデモンは、どこかから漂ってきたシャボン玉を、握り潰した。

再び視界が真っ白になり、次の瞬間。

 

友奈「・・・・・お家?」

 

マンションの一室に、私達はいた。

 




ゆゆテ!

次回以降、胸糞展開注意
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