ゲートを通って出た先は、現実世界じゃない上にヴァンデモンまで居た。
友奈「・・・・どうして、ここに?」
ヴァンデモン「───────この狭間の世界へ迷い込んだ者は、皆、心の奥底に迷いを抱えているそうだ」
友奈「迷い─────」
ヴァンデモン「脱出する方法は誰も知らぬ。そもそも脱出できたという話を聞いたことがないのだ」
友奈「えぇ!?そんなぁ・・・・」
ブイモン「でも確かに、ここから生きて出たって話は、オレも聞いたことないなぁ」
ブイモンも知らないなんて・・・・どうしよう?
ワームモン「ところで、このシャボン玉はなーに?」
友奈「シャボン玉?」
ふと見れば、握り拳程度の大きさのシャボン玉が、どこからともなく流れてきた。
ヴァンデモン「・・・・もしやそれは!?」
ブイモン「なんだ?何か知ってるのか?」
ワームモン「つんつん」
友奈「あ、こら。勝手に触っちゃダメでしょー」
ワームモンがシャボン玉を突っつくと、パァン!と弾けて、
ブイモン「何の光ぃ!?!?」
ヴァンデモン「
友奈「え?今何て・・・・」
と、次の瞬間。
ブイモン「なんだ・・・・!?何がどうなって・・・・」
友奈「これって・・・・ワームモンの・・・」
私は、この光景を見たことがある。これは、ワームモンの記憶。あの子のおじいちゃんが、命を落とした時の────
ワームモン「ジジモンっ!!!」
ワームモンの叫びが聞こえて、そちらを見れば、小さなデジモン達を庇って戦うおじいちゃん──ジジモンの姿が。
友奈「ワームモン!!」
ワームモン→スティングモン「今、助けるっ!」
ジジモンを取り囲むデクスドルガモンの群れに、スティングモンが攻撃を仕掛け─────
しかし、スティングモンの攻撃は、デクスドルガモンの身体をすり抜けていってしまった!?
スティングモン「なっ─────」
ヴァンデモン「無駄である・・・・これは只の記憶。過去に起きた出来事を、今を生きる我々が干渉できる訳も無し」
友奈「そんな・・・・」
スティングモン「ジジモン・・・・くそっ、くそぉぉぉ!!!」
やがて、ジジモンはデクスドルガモンに食べられて・・・・小さなデジモン達も、デクスドルガモンに襲われそうになる。
そんな窮地に表れたのは、一羽の光る鳥。
???「どうやら、間に合ったみたいね」
ブイモン「誰だ?」
光る鳥の上には、黒髪の女の子が乗っていた。あの人は・・・!
???「この弥勒とその相棒が来たからには、もう安心よ!さぁ、やりなさいヴァロドゥルモン!!」
ヴァロドゥルモン「御意!」
弥勒・・・・やっぱりそうだ。あの人は蓮華さんだ!
蓮華さんがヴァロドゥルモンに命じると、ヴァロドゥルモンは更に輝き、その光を浴びたデクスドルガモンは全員溶けて消え去った。ついでに森も鎮火した。すごい・・・!?
なんて思っていると、周りの景色が消え去り、よくわからない場所に戻った。
スティングモン「・・・・あの後、俺達は彼女とレイに助けられ、新しいはじまりのまちに住むことになったんだ」
ブイモン「・・・・そうなのか」
ヴァンデモン「ふむ、あの水泡に触れた者の記憶が再生される訳か・・・・」
友奈「・・・・ねぇ、ヴァンデモン」
ヴァンデモン「なんだ?」
友奈「丁度良いから聞きたいんだけど・・・・どうして、現実世界を支配しようとしてるの?」
ヴァンデモン「──────雪花より、話は聞いているな?」
小さく頷く。
ヴァンデモン「で、あれば・・・・・見せる方が早そうだ」
そう言ってヴァンデモンは、どこかから漂ってきたシャボン玉を、握り潰した。
再び視界が真っ白になり、次の瞬間。
友奈「・・・・・お家?」
マンションの一室に、私達はいた。
ゆゆテ!
次回以降、胸糞展開注意