結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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ほんとは箸休め的なお話にしようと思ってたんだけど、「ゆゆゆと言えば日常回(不穏)だよね!」となって、結果、こうなりました。


百十五話 break time

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大赦本庁 サイバー課・特殊犯罪対策室

 

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春信「─────なるほど。事の次第は理解しました。それで、ヴァンデモンの容態は?」

 

職員A「現在、大赦系列の病院にて療養中です。意識は回復しておりませんが、生命に別状はないとのこと」

 

春信「分かりました。何かあったら、また報告を」

 

職員A「はっ!」

 

部屋から出ていく職員を見送って、僕は傍らのエリスモンに問いかける。

 

春信「報告だと、ヴァンデモンとパイルドラモンが此方に転移してきた時、進化したらしいけれど・・・・これはいったいどういう理屈なんだい?」

 

エリスモン「うーん・・・・・ぼくには、よくわかんないなぁ」

 

春信「そうか・・・・」

 

エリスモン「あ、でもガンクゥモンが言ってたよ。『デジタルワールドと此方への往来は、本来ならばゲート無しには不可能な事!!そのような事をすれば、人間、デジモンを問わず肉体が上手く変換されず、崩壊してしまうだろう。にも関わらず転移できたのだとすれば、その者はきっと強靭な、新たな力を得られるはずだッ!!!』・・・ってさ」

 

春信「強靭な・・・新たな力・・・・それが、あの究極進化か・・・・」

 

いや、それだけではない。

その憶測が正しければ、此方に来てしまったデジモンの殆どが、ゼヴォリューションしている事にも説明がつく。若干こじつけ気味ではあるが・・・・

 

春信「─────ん?待てよ・・・・その理屈からすると、友奈さんの身体にも変化が・・・・?」

 

慌てて報告書に再び目を通す。が、友奈さんの身体には異常が見られなかった、とある。

 

春信「・・・・・申告漏れ、ではないと思いたいが」

 

エリスモン「本人が平気って言ってるんだし、大丈夫じゃない?」

 

春信「そうだと良いんだが・・・・」

 

エリスモン「身体が変っていったらさ。初めて会ったとき、あの娘の身体、すけすけだったよね~」

 

春信「・・・・そういえば、あの時の彼女はアストラル体だったな。そうか、あの時もう既に変化は起きていたのか・・・・」

 

そこから更に変質するのかどうかは分からないが、もし、二度目の変質で元の身体に戻ったのであれば─────

 

エリスモン「それより、あの銀って娘の身体は?あのあと、どうなったの?」

 

春信「ああ、それなら心配ない。戦いの後で、元の身体に戻れたそうだ」

 

その報告書なら・・・・・あった。これだ。

 

春信「どうやら、パートナーと合体分離した事で、混ざっていたデジモンとしてのデータが抜け落ちたらしい。しかし・・・・何故デジモンのデータが混入したんだ・・・?」

 

エリスモン「それこそ、変質の影響じゃないの?」

 

春信「デジタルゲートを通ってきたのにか?まがりなりにも正規の手順のはずだぞ?」

 

エリスモン「そういえば・・・・・うーん、なんでだろ?()()()()()()()()()()・・・とか?」

 

そのエリスモンの一言に、報告にあった“デジモン化した神樹様”の事を連想し、そして、ある一つの空想に思い至ってしまった。

 

春信「────────────まさか、そんな・・・あり得ない、だろ」

 

そうだ。あり得ないはずだ。よもや、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なんていう事─────

 

と、その時だった。

 

 

 

 

 

♪~~♪~~

 

 

 

 

 

突如として鳴り響く警報。これは・・・・第一種警戒警報!?

 

エリスモン「春信!」

 

春信「強力なデジモンが現れでもしたか・・・?とにかく、行こう!」

 

エリスモン「うん!」

 

 




─次回予告─


瀬戸内海に降り注ぐクラモンの雨。
積もり積もって現れたるは、黒いデジタマ。
今ここに、最恐の存在が爆誕する。その名は──────


次回『バルバモンの逆襲』

今、新たな冒険の扉が開かれる………
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