結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

206 / 377
ゆゆテ


サブタイはACfaの神BGM『Remember』のコーラス部分


百十七話 白き聖騎士、黒の麗騎士 ~amen amen gospel amen(祈れ 祈れ 勇者へ 祈れ)

アーマゲモンの気配を察知した瞬間、私は迷わず、タワーの方角へと向かって飛んだ。

 

友奈「ヴァンデモンさん!?」

 

Bヴァンデモン「其方は任せた!!!」

 

奴らの事だ。私に設置させた次元歪曲装置を使って、何か企んでいるに違いない。

 

Bヴァンデモン「・・・・させるものか」

 

あの装置を暴走、ないしは破壊すれば、二つの世界の境界線は完全に崩壊。最悪、世界同士が衝突し対消滅を起こしてしまうだろう。あの連中の事だ。それすらも計画の内に入っていると思われる。

 

それを理解していながら、それでも連中に手を貸したのは私だ。

 

故に、私がやらねばならない。

 

Bヴァンデモン「・・・・!?」

 

タワー付近は、逃げ惑う人々で大騒ぎとなっていた。こんな状況で戦えば、人的被害は免れない!

今はとにかく、市民の避難する時間を稼いで─────

 

その時、アーマゲモンが鎌首をもたげた。

その視線の先には、アキと同じくらいの少女が─────

 

Bヴァンデモン「ッ!!!!!」

 

私が飛び込むのと、アーマゲモンが足を上げたのは、ほぼ同時だった。

少女の上に覆い被さり、衝撃に備える。

 

Bヴァンデモン「ぐふっ!?」

 

全体重を乗せた一撃が、私の全身にのし掛かる!一度で足りぬと理解したのか、更に何度も踏みつけてくる。凄まじい衝撃だ・・・しかしここで折れるワケにはいかぬ・・・!!

折れそうになる手足を踏ん張り、少女に語りかける。

 

Bヴァンデモン「・・・・そこを、どけ・・・・邪魔だ・・・・!」

 

少女「・・・・・・!」

 

そこに母親らしき女が駆け込んできて、ほうほうの体で立ち上がった少女と共に、一目散に逃げたした。

これで良い。

 

Bヴァンデモン「・・・・いつまでも、足蹴に・・・するなァ!!!!!!!!!」

 

 

一通りの避難が終わったのを確認し、私は漸くアーマゲモンと対峙する。

 

―――――――――――†――――――――――

 

少女「・・・・・」

 

避難先にて、ベリアルヴァンデモンに助けてもらった少女が、母親と共に、彼の戦いを見ている。

 

少女「・・・・おかーさん」

 

母親「なぁに?」

 

少女「あのデジモンさん・・・・私を助けてくれたよ・・・・」

 

母親「・・・・そうね」

 

母親は知っている。今戦っているベリアルヴァンデモンと、ヴェノムヴァンデモンが同一の存在であることを・・・

 

少女「わ・・・私のせいで負けちゃったらどうしよう・・・」

 

母親「・・・・」

 

今にも泣き出してしまいそうな少女の頭を撫で、母親は言う。

 

母親「じゃあ、お祈りしましょう」

 

少女「お祈り・・・?」

 

母親「そう。『あのデジモンさんが、どうか無事でありますように』って」

 

少女「・・・だれに?」

 

母親「勿論・・・・神樹様に、よ」

 

少女「でももういないよ?」

 

母親「見えなくなってしまわれただけ。神樹様は何時だって、祈る人々の味方だわ」

 

そうして、母娘は祈り始めた。

二人に触発されてか、それもと300年の積み重ねによるものか、避難場所の人々が、次々と祈り始める。

 

 

 

 

 

どうか、勇者達とデジモン達が、無事でありますように・・・と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その祈りが、戦う者達に希望をもたらす。

 




ゆゆテ

amen amen gospel amen(祈れ 祈れ 神へと 祈れ)

amen amen gospel amen(祈れ 祈れ 勇者へ 祈れ)

amen amen gospel amen(願え 願え 明日を 願え)

amen amen gospel amen(願え 願え 未来を 願え)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。