結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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~前回迄のあらすじ~

チビモンと仲良くなった友奈が探索を始めた途端、クワガーモンの強襲を受ける。
友奈の熱い思いを受け、チビモンはブイモンへと進化した。
そして唐突に表れた謎の少女。彼女はいったい・・・!?
ちなみにブイモンはいつの間にか退化してチビモンに戻ってしまいました。なんでさ。



三話 デジタルワールドの真実!肉畑の樹

友奈「ええっと・・・だれ?」

 

???「アタシ?アタシは・・・」

 

???「姉御ぉ~、オレ、ハラ減ったよ~」

 

???「えぇ・・・ったく。しょーがないなぁ。歩きながら話すよ」

 

友奈「お・・・お願いします・・・」

 

──────────†───────────

 

???「アタシは三ノ輪銀。で、こっちはアタシのパートナーのアグモン」

 

アグモン「よろしくな!」

 

┌────┐

アグモン

└────┘

恐竜型デジモン

腕に赤い革ベルトを巻いた特殊なアグモンで、その成長は従来の進化とは異なるのではないかと推測されている。両手足には硬く鋭い爪が生えており、戦闘においても威力を発揮するぞ

必殺技は、口から火炎の息を吐き、敵を攻撃する『ベビーフレイム』と『ベビーフレイム』を口内で溜めてから一気に吐き出す『ベビーバーナー』だ!

 

銀「にしても、お前すごいな!」

 

友奈「へ?なにが?」

 

銀「デジヴァイスも無しにパートナーを進化させてただろ?さっき」

 

美森「そうなの?」

 

友奈「うぅ~ん・・・・そうなの?」

 

チビモン「わかんなーい。でも、ユーナといっしょにいたら、すっごい力がわいてきたんだー」

 

園子「・・・・・・」

 

美森「そのっち?どうしたの、さっきから黙っているけど・・・」

 

園子「あ、うん。ちょっと考え事~」

 

美森「・・・なにか、気付いた事でも?」

 

園子「う~ん判断材料が少ないから、まだ断定はできないんだけどね~」

 

銀「園子のそういうところ、やっぱ変わんないな・・・」

 

三人の談笑する姿を友奈は笑顔で眺めていた。

 

──────────†───────────

 

銀「おっし!着いたぞ」

 

四人がたどり着いたのは畑に囲まれた一軒家。

その中に入っていく。

 

銀「ただいまー」

 

しかし返事は返ってこない。

 

友奈「あれ?誰もいないよ?」

 

美森「一人暮らしなの?」

 

銀「いやぁ・・・・そうじゃないんだけど・・・・・」

 

園子「お出かけ中~?」

 

銀「もしかして、裏の肉畑かなぁ・・・・」

 

と、その時・・・・

 

???「あら、おかえりなさい銀くん」

 

奥から友奈たちと同い年位の少女が表れた。

 

銀「ただいま歌野さん」

 

歌野「あら?銀くんの後ろにいるのは・・・・」

 

友奈「は・・・はじめまして」

 

銀「アタシのダチっす!どういうわけか()()()()来てしまったみたいなんですよ」

 

美森「・・・・・『こっち』?」

 

園子「・・・・・・・・・」

 

歌野「うーん・・・ちょっとエクスプラネーションタイムとしましょうか」

 

──────────†───────────

 

歌野「まずは自己紹介から!私は白鳥歌野。諏訪で勇者をやっていたの」

 

友奈「すわ?」

 

美森「旧暦日本にあったとされる、土地の名前よ。確か、諏訪湖に面しているって・・・・」

 

歌野「オフコース♪」

 

園子「私の御先祖様の日記にも、あなたの名前がありましたよ~」

 

歌野「あら、そうなの?それは光栄ね」

 

園子「なんでも~、たった一人で三年間もの間、諏訪を護り続けたとか~」

 

友奈「たった一人で!?」

 

美森「三年間も・・・!?」

 

歌野「別に一人ってわけじゃなかったわよ。みーちゃん──大事な人が居たから、三年間戦えた。それだけよ」

 

美森「そうでしたか・・・」

 

歌野「はぁ・・・・みーちゃん・・・・何処にいるのかしら・・・・?」

 

銀「歌野さん歌野さん」

 

歌野「おっと。ソーリー。ちょっと話がズレちゃったわね」

 

銀に窘められ、歌野は咳払いを一つして、話を戻す。

 

歌野「ここはデジタルワールド。デジタル生命体(モンスター)、『デジモン』たちの住む世界よ」

 

美森「デジタル・・・モンスター・・・・?」

 

チビモン「ぼくたちのことー」

 

友奈「デジモンってそういう意味だったんだぁ・・・」

 

歌野「このワールドは、全てデジタルで構成されているの。空も、大地も、海すらもね」

 

友奈「あっ、もしかして・・・・」

 

友奈は思い出す。先程見た川の感覚を。

 

歌野「そして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

美森「・・・・・どういう、意味・・・なんですか?」

 

歌野「そのまんまのミーニングよ。なにせこのワールドには───」

 

その時だった。

爆発音が響き、同時に少女の悲鳴が聞こえてきた。

 

友奈「今の声!?」

 

美森「樹ちゃんの!?」

 

歌野「裏の肉畑からよ!」

 

銀「行ってみよう!」

 

家から出ていく四人。それを追い掛けようとして、園子が立ち止まる。

 

園子「・・・・・・・もしかして、この世界って・・・・・()()()()()()?」

 

彼女の呟きは、誰にも聞こえず、虚空に消えた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄\/\_______________

 

時間を遡って──数分前

 

______________/\/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

樹「ここ・・・・どこなんだろ」

 

樹は一人、道路標識の生えた森の中を宛もなくさ迷っていた。

 

樹「端末のGPSが使えたから良かったけど・・・・」

 

否、GPSを頼りに何処かへ向かっていた。

 

樹「・・・・でも」

 

樹は端末を───否、()()()()()()()()()()を見て、呟く。

 

樹「これ・・・・・・()()()()()・・・・だよ・・・ね?なんでこれが?」

 

樹「・・・・・・考えても仕方ない。とにかく、東郷先輩と園子さんが近くにいるみたいだから、そっちに行ってみよう」

 

意を決し歩を進める。

そうしてしばらくすると、開けた場所に出た。

 

樹「・・・・・・・・・・え?」

 

眼前に広がるのは、広大な肉畑。良く良く見れば、ちゃんと野菜もある。

が、畑に生えている肉という通常では有り得ない光景に、樹は戦慄を覚えていた。

 

樹「なに・・・・・これ・・・・・・。なんでお肉が畑から生えてるの?」

 

???「コラー!!」

 

樹「ひっ!」

 

そんな樹の前に、ピンク色の謎の生命体(?)が表れた。

 

???「ついに見つけたわよ!この肉泥棒め!」

 

樹「え?」

 

 

 

樹「えぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」

 

 




─次回予告─

ララモンによって肉泥棒と勘違いされた樹。
畑の主たる歌野たちによって誤解は解けるものの、ならば誰が犯人なのかとララモンが憤る。
そこで樹たちは、肉泥棒を捕まえるべく、ララモンに協力することに!

次回『ララモンと樹。肉泥棒を捕まえろ!』

今、新たな冒険の扉が開かれる………
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