結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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Gドラクモン「バルバモンよ、あれはなんだ?」

バルバモン「え?・・・・あー、あれ!あれねー、“次震ミサイル”」

Gドラクモン「地震とな?」

バルバモン「“次元震動ミサイル”。略して次震ミサイルだよ~~~ん。ゲート発生装置を暴走させて、世界を隔てる壁を無理矢理破壊する超兵器!!これもゲート発生装置の、ちょっとした応用ってやつネ♪」

Gドラクモン「貴重な資材を無駄使いしおって・・・・」

バルバモン「まーまーまー。どーせ試作品のポンコツで行き先が決められない代物なんだし、ゴミ処理だと思ってさ~~~」

Gドラクモン「────────まぁ、良いか」




百十八話 英雄と魔王(HERO) ~オーカ・ラン~

そんなミサイルにしがみついて、友奈達は空を飛ぶ。

 

友奈「うぅぅぅぅ・・・・これ、どうしよう~~~~!?!?」

 

Iドラモン「何の考えも無しに飛び付いたのかよ!?」

 

友奈「だってぇ~~~~~(泣)」

 

Iドラモン「とにかく!これを地上に落とさせないようにしよう!!それしか方法は無い!」

 

『残念だが、それは無駄だろうな』

 

Iドラモン「何ぃ?誰だ!」

 

友奈「端末から・・・?」

 

友奈が端末を取り出すと、画面にはデジ文字で“ヴァンデモン”と表示されていた。

 

Iドラモン「ヴァンデモン!?どうやって友奈の端末に・・・」

 

ヴァンデモン『忘れたか?私もデジヴァイスを所持しているという事を』

 

Iドラモン「な・・・なるほど。納得した」

 

友奈「デジヴァイスって、携帯みたいに使えるんだー・・・」

 

Iドラモン「それより、無駄ってどういう意味なんだ?」

 

ヴァンデモン『恐らくそのミサイルは、バルバモンが仕込んだ物だろう。ろくでもない代物に違いない。地上に落ちなくとも空中で起爆しただけでも何かしらの影響が出るだろうな』

 

Iドラモン「ならどうしろってのさ!?」

 

友奈「何か方法は無い?」

 

ヴァンデモン『あるぞ。たった一つ、冴えたやり方が・・・な!」

 

端末から聞こえていたヴァンデモンの声が、友奈達のすぐ近くからも聞こえてきた、と思った瞬間には、ヴァンデモンがミサイルに取り付いていた。

 

友奈「ヴァンデモンさん!」

 

ヴァンデモン「おい、お前達はそのまましがみついていろよ」

 

Iドラモン「何をする・・・・!?」

 

気付いた時には時既に遅し。ヴァンデモンはミサイルの弾頭部分を切断し、()()()()()()()()()()()()()!!

 

友奈「きゃあぁぁぁぁぁ!?!?」

 

Iドラモン「ぐ・・・・ヴァンデモン、お前はっ!!!」

 

ヴァンデモン「お前達には、成層圏を越えられる翼は無いだろう?」

 

その反動を使い、ヴァンデモンは更に上昇。あっという間に追い付けない距離まで離されてしまう。

 

友奈「そんな・・・・ヴァンデモンさん!!」

 

Iドラモン「くそっ・・・行くな・・・・逝くなぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!!

 

必死に追い縋るインペリアルドラモンと友奈だったが、ヴァンデモンは遥か彼方の空。

 

そして────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァンデモン「・・・・やはり、これはゲート発生装置を利用した兵器。大方、あの塔かこれのどちらかを爆破するつもりだったのだな」

 

一人心地ると、もう片方の手に持つデジヴァイスを見る。

 

ヴァンデモン「我がデジヴァイスよ・・・・お前が未だ、聖なるデバイスとしての光を宿しているのなら、我が願い、叶えたまえ」

 

そうして、デジヴァイスとミサイルの弾頭を包み込むように丸くなると、やがてヴァンデモンは星の海へと飛び出す。

 

その背に、七色の輝きを放ちながら………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やぁ、アキ。ただいま

 

おかえり、ピコデビモン

 

長旅、お疲れさま

 

うん。永い・・・本当に永い、旅だったよ

 

ねぇ、アキ

 

なぁに?

 

アキが好きだった、あの歌

 

うん

 

いまなら、おれも・・・好きだって言える、かな

 

ふーん・・・そっかぁ♪

 

ね、歌お

 

うん。いいよ

 

『せーの』で歌うんだよ

 

わかったって

 

 

せーっの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、空へ向かって、一筋の流星が昇っていった日。

 

たとえば きみが きずついて

 

四国では見られる筈のない、“オーロラ”が空を覆った。

 

くじけそうに なったときは

 

それと時を同じくして、四国中の音響機器から、少年と少女の声で唄う“Believe”が流れていた。

 

かならず ぼくが そばにいて

 

流星が地表を離れていくにつれ、少年の声はだんだん成長していき、やがて成人男性のものとなる。

 

ささえてあげるよ そのかたを

 

そうして、歌が聴こえなくなる頃には

 

流星は星々の海原にまでたどり着き、

 

 

弾けて

 

 

消えた

 

 

 

 




─次回予告─

一つの命が消え、代わりに世界は救われた。
ある者はその死を哀しみ、
ある者は“次”に備え、
ある者は─────

次回『追悼ライブは大騒ぎ』

今、新たな冒険の扉が開かれる………
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