後半です。
今後もこのように、文字数が三千を越えてしまう場合は、分割させていただきます。
ヒョーガモン「『スノーパンチ』!」
オーガモン「『覇王拳』!」
パルモン「きゃああああ!!」
ララモン「うわぁぁぁぁぁ!!」
チビモン「うぅぅ・・・・・ぼくもしんかできたら・・・・」
友奈「・・・・・どうやれば進化できるの?」
フーガモン「フム・・・どうやら此処までの様で御座るな」
ヒョーガモン「アニキ!トドメといこうゼ」
オーガモン「悪ぃな・・・だが、これもテメェらがよわっちいのが原因だからな・・・・恨むんじゃねぇぞ」
歌野「くっ・・・・私がデジヴァイスを忘れてこなければ・・・・!」
パルモン「だったら普段から持っていてよ!もう・・・・!!」
パルモンが歌野にツッコミを入れる。案外余裕があるのかもしれない。
そんなパルモンたちにトドメの一撃が迫り───
???「『ベビーバーナー』!!!」
当たる直前で炎に阻まれ、パルモンたちは無事だった。
銀「遅れました!歌野さん、みんな、無事ですか!?」
友奈「銀ちゃん!・・・・・あれ、どうしてここに?」
アグモン「よぉぉぉぉくも、オレの肉を・・・・・!!食べ物の怨みってのが・・・・・どれだけ恐ろしいモンか・・・・・・」
パルモン「・・・・・・あー、なるほど」
ララモン「・・・・・・そういうことね」
アグモン「思い知れェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!」
アグモンは怒りに震えていた。
その様子を見たパルモンとララモンは、なんとなくだが、事の次第を察した。
歌野「あーあ・・・・・あの三兄弟、アグモンのお肉にも手を出しちゃったのねー」
パルモン「そりゃアグモンもキレるわー・・・・」
アグモン「『ベビーフレイム』!十連射ぁぁぁぁ!!!」
ヒョーガモン「うわぁぁぁぁぁ!!」
フーガモン「くっ・・・・ヒョーガモン!お主、いったい何をした!?」
ヒョーガモン「なんもしてねェよ!ただあいつの喰ってた肉をちょっとばかし・・・・」
オーガモン「それが原因じゃねえか!!」
アグモン「『ベビーバーナー』!!!」
三兄弟「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
チビモン「たべもののうらみ・・・・・こわい・・・・」
―――――――――――†――――――――――
オーガモン「さっきのは不意討ちだったからモロに喰らっちまったが、たかが成長期のデジモンの攻撃・・・さしてダメージにはならねぇんだよ!!!」
アグモン「ギン!」
銀「わかった!・・・・・と、その前に」
銀が歌野に向かって、何かを投げ渡す。
銀「歌野さん!なんでデジヴァイス家に置いてきちゃったんですか!?ちゃんと持っていてくださいよ!」
歌野「おっと・・・!センキュー銀くん!これで私たちは無敵だわ!」
パルモン「いつもごめんねぇ。ギン」
銀「気にしないでパルモン。よっし!そんじゃやりましょう!」
歌野「オーケー!」
歌野がパチン、と指を鳴らし、銀が天高く拳を掲げた。
すると、二人の手から何やらオーラの様なものが噴出した。歌野は緑色で、銀は赤に近いオレンジ色だ。
そして、それが噴出するのを確認した二人は、同時にそれをデジヴァイスへとかざした。
二人「「デジソウル・チャージ!!」」
デジソウルと呼ばれたソレがデジヴァイスに吸収され、画面より、光となってそれぞれのパートナーへ照射される!
アグモン進化────!
ジオグレイモン!!!
パルモン進化────!
トゲモン!!!
友奈「進化・・・・・した・・・・・!」
チビモン「すごーい!!」
┌───────┐
│ジオグレイモン│
└───────┘
恐竜型デジモン
グレイモンの亜種と推測される特殊なデジモン。頭部の甲殻や体も全身凶器の様に発達し、より攻撃的な姿となっている。必殺技は口から超高熱火炎を吐き出し全てを焼き払う『メガフレイム』と、『メガフレイム』を口内で極限まで高め爆発的な威力を持つ『メガバースト』だ!
┌────┐
│トゲモン│
└────┘
植物型デジモン
巨大なサボテンの姿をした植物型デジモン。体内に栄養素データを保存することができ、何も無い砂漠地帯でもしばらくは生きていくことができるぞ。必殺技は腕先のトゲを更に硬質化させてバンバン殴る『チクチクバンバン』だ!
トゲモン「『チクチクバンバン』!」
フーガモン「ムウ!!」
ジオグレイモン「『メガバースト』!!」
ヒョーガモン「うおおお!!」
トゲモンとジオグレイモンの必殺技が炸裂し、三兄弟は分断された。
銀「こっちはアタシたちがなんとかするよ!」
歌野「そっちはよろしく!」
ララモン「任せなさい!」
樹「そんな安請け合い!?」
友奈「うーん・・・・!うーん・・・・!」
チビモン「ユーナ?」
友奈「今の、ぶわーっ!ってやつが出せれば・・・・チビモンもブイモンに進化できるかも・・・・」
樹「友奈さん・・・・」
友奈「でも、どうやって出せば・・・・」
オーガモン「『覇王拳』!」
ララモン「きゃああああ!!」
樹「ララモン!」
オーガモン「ボサボサしてんじゃねぇ!!」
オーガモン「『覇王拳』!!」
ララモン「ぐわぁぁぁぁ!!!」
友奈「うーん・・・・!うーん・・・・!出ろー・・・・出ろー・・・・なんかこう、ぶわーっ!て感じの、出ろー・・・・!!」
美森「友奈ちゃん!頑張って!!」
友奈「東郷さん・・・!?」
園子「イッツん!ふぁいと~!!」
樹「え、園子さん!?」
美森「勇者は───」
園子「気合いと───」
二人「「根性!!」」
友奈「気合いと・・・・」
樹「根性・・・・」
オーガモン「こいつで正真正銘のトドメェェェェェ!!」
友奈「勇者は・・・不屈・・・!」
樹「だから勇者は・・・絶対負けない・・・!」
二人の感情が昂る。その時───
二人「「勇者部六ヶ条!ひとぉぉぉぉぉつ!」」
奇跡が起きる───!
友奈「なるべく、諦めない!!」
友奈の身体から桜色のデジソウルが溢れだし、
樹「成せば大抵、なんとかなる!!」
樹のスマホから、光が迸る!
オーガモン「こ・・・これは・・・・!!」
ララモン進化───!
サンフラウモン!!!
チビモン進化───!
ブイモン!!!
┌───────┐
│サンフラウモン│
└───────┘
植物型デジモン
ヒマワリの様な姿をした植物型デジモン。太陽の光を浴びるととても元気になり、攻撃力もアップする。天気の良い日は背中の葉をパタパタさせて飛ぶこともあるぞ。必殺技は、花びら全体から放つ太陽光線『サンシャインビーム』と、笑顔で敵をビンタする『スマイリービンタ』。尻尾のような茎を振り回しトゲを放つ『カクタステイル』だ!
友奈「やった・・・!進化できた!!」
サンフラウモン「あんた・・・どうして・・・」
樹「だって、手伝うって言ったでしょ?それと───」
サンフラウモン「───そうね、わかったわ!ありがとう、イツキ」
樹「うん!」
ブイモン「進化できれば、こっちのモンさ!!」
オーガモン「ほざくなぁぁぁぁ!!」
オーガモンが襲いかかる!
サンフラウモン「無駄よ!『カクタステイル』!」
それをサンフラウモンは尻尾で迎撃。奇しくもそれは、先程オーガモンに迎撃された時と同じ形であった。
オーガモン「ぐぐ・・・やるじゃねぇか・・・」
サンフラウモン「さあ!勝負はここからよ!」
ブイモン「オレたちの力、見せてやる!!」
─次回予告─
進化したサンフラウモンとブイモン。
オーガモンとの激闘を繰り広げた先に待つ、真実とは!?
次回『オーガモンの涙!肉泥棒の真実』
今、新たな冒険の扉が開かれる………