着々とお仕置きへの準備が整って参りました。
亜耶「どうして・・・・どうしてそんなひどいことを!?」
藍原「だ~~か~~ら~~、実験だってば~~~~。話聞いてた?」
ガーベモン「・・・・・で、結局どういう実験だ?」
藍原「時間稼ぎか?乗ってやる義理は無いけど、冥途の土産に教えてやんよ」
ズバリ!と宣言し、藍原は叫ぶ。
藍原「“デジモンのバーテックス化”だ」
オーガモン「デジモンの・・・・バーテックス化・・・・」
ガーベモン「──────話の流れから察してはいたが・・・・マジでろくでもねー実験してやがるな」
藍原「そう言うなって。最初のアプローチである“バーテックスのデジモン化”はデジ・バーテックスという形で成功した。なら、次の段階に進むのは当然だろう?俺は研究者なんだからさ」
亜耶「だからってこんな・・・・・あなたのせいでたくさんの犠牲者が出てるんですよ!」
藍原「だからどうした?実験に犠牲は付き物だろう?こんな抵当、得られる結果からすればコラテラルダメージよぉ!!」
高笑いする藍原に、亜耶は唇を噛みしめて俯く。
オーガモン「ふざけんじゃねえ!!!!オレ達を・・・・命を何だと思っていやがる!!!!!!」
憤慨したオーガモンが藍原に殴りかかる!だが────
藍原「ばーか♪」
オーガモン「ゴガッ!?」
亜耶「オーガモンさん!」
いつの間にか仕掛けられていた重力トラップにより、オーガモンは床に倒れ伏す。
ガーベモン「チッ!食らえっ!特大『ウンチバズーカ』!!!」
藍原「もうみた」
ガーベモン「何っ!?!?」
オーガモンを救出せんとするも、ガーベモンの特大ウンチは藍原の眼前で見えない壁のようなものに阻まれてしまった。
藍原「隙だらけだねえ」
ガーベモン「しま──────あああっ!!」
藍原が杖を振るい、電撃の檻がガーベモンを捕らえた。
亜耶「ガーベモンさん・・・・・!」
藍原「さて・・・・残るはチミだけだよ~~~~ん。あ~~や~~ちゅわぁ~~~~~~ん」
亜耶「────────────」
ゆっくりと歩み寄る藍原を、亜耶は真っ直ぐに見つめる。
亜耶「─────────────────────」
その手は、震えていた。
パタモン『・・・・・アヤ、我慢しなくて良いよ』
亜耶「──────────え?」
パタモン『こういう時はね・・・・・
亜耶「・・・・・パタモンちゃん」
藍原「言うじゃな~~~~い。成長期如きが、俺に敵うと思ってんの?」
亜耶「───────────おこる」
藍原「あ?」
亜耶が、自身の端末を掲げる。
亜耶「──────そっか、私今・・・・・怒ってるんだ」
瞬間、端末から目映い光が部屋中に溢れ出した!!
藍原「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!!何の光ぃ!?!?!?目がぁ!!目がぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
光は藍原の目を焼いただけに留まらず、ガーベモンとオーガモンを捕らえていたトラップを破壊した。
ガーベモン「な・・・・なんだあ?」
オーガモン「トラップが・・・・・消えた?」
徐々に光が収まっていき、亜耶の前に一つの形を成していく。
それは、六枚の羽を持つ人型の姿──────
亜耶「・・・・あれ?パタモンちゃんは?」
エンジェモン「私なら、ここだ。亜耶の光が、私を進化させてくれたのだ」
亜耶「パタモンちゃんが、エンジェモンさんに・・・・・」
エンジェモン「敬称は不要だ。私は、亜耶の力なのだから」
亜耶「エンジェモン・・・・!」
藍原「クソがぁぁ・・・・!バカにしやがって・・・・」
潰れた目をほじくり返し、新しい目を植え付けた藍原は、現れたエンジェモンを怨めしそうに睨み付ける。
藍原「進化したからって何だ!!こちとら究極体だぞ!!!力こそほとんど無くしちまったが、テメエ相手なら充分なんだよ!!!!」
エンジェモン「試してみるか?」
藍原「上等だゴルァ!!!!!」
┌──────┐
│エンジェモン│
└──────┘
天使型デジモン