結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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タイタモン
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神人型デジモン
デジタルワールドの支配権をめぐる戦いでオリンポス十二神族に敗れたデジモン達の怨念から生まれた逆襲の巨神 タイタモン。一人師団という異名を持ち、強大な身体に尽きることない怨念エネルギーを宿してオリンポス十二神族の首を求めて戦場を駆けぬける。大きな腕には大量の頭蓋骨が敷き詰められており、頭蓋骨すべてがそれまでに倒した敵から奪った力のデータである。 巨大な刀「斬神刀」はスカルグレイモンの骨から削りだした骨刀で、刀に籠もる怨念が低い唸り声を上げる。必殺技「魂魄芯撃(こんぱくしんげき)」の一振りは刃が敵の防具や体をすり抜け、そのままデジコアへ達し斬り刻む。この技をまともに負えばそのダメージは回復することはない。敵を突き刺しえぐる「幻刃無痕(げんじんむこん)」は斬神刀を抜いた後もずっとえぐり続けられる幻覚に陥り、精神が死ぬまで苦しみが終わることはない。 「呼応冥軍(こおうめいぐん)」は両腕の頭蓋骨を基に幽兵を召喚、不死の軍団として敵勢を蹂躙する。これがタイタモンが一人師団と呼ばれる由縁であり、一体でも軍隊と同様に扱われるのは瞬時に大軍勢を召喚することが出来るためだ。




百三六話 怨念(おもい)の拳。裁きの鉄拳 ~オーバーエヴォルヴ~

バカな・・・・あり得ない・・・・・

X抗体は、バーテックス因子から造られたXz-ウィルスに対する抗体であり、Xz-ウィルスの作用である『感染対象のバーテックス化』をある程度抑えられるだけの抗力がある。が、あくまでも“ある程度”だ。個々の差さはあれど、感染対象の肉体を徐々に蝕んでいき、最終的には消去(デリート)=死に至らしめる。そうしてデジタマとして再生した際に構成データをバーテックスのものに置換し、バーテックス化させる。

 

これが『デジモンのバーテックス化』。そのプロセス。

 

なのだが────────

 

バルバモンX「なんだよ・・・・なんなんだよ・・・・なんでお前、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだよ!?!?!?」

 

タイタモン「・・・・・あー?言ってることが良く分からん」

 

バルバモンX「────────ふ」

 

馬鹿馬鹿しい。そんなハズは無い。バーテックス化している以上、アレはデジ・バーテックスだ。ブラックウォーグレイモンやシュバルツリッターズとかと同じなのだ。そのハズなんだ・・・・!

 

バルバモンX「だから・・・・俺が負けるワケが無ーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!」

 

対デジ・バーテックス用に調整した粛正の雷を放つ!威力はあるから普通のデジモン相手でも効果バツグンなんだぞ!!

 

亜耶「きゃあ!?」

 

ガーベモン「うおお!?」

 

バルバモンX「アーハッハッハァーーーー!!!どーだ!致命傷とはいかない迄も、それなりにダメージは入ったろ!」

 

だが

 

タイタモン「──────────ん?なんかしたか?」

 

バルバモンX「む・・・・・無傷・・・・・だと・・・・・・!?」

 

嘘だろ・・・・・・あのオメガモンズワルトDEFEATでさえ、麻痺して動けなくできる雷だぞ!?それを受けて・・・・無傷!?!?

 

バルバモンX「あり得無ぇ・・・・・そんなハズは無ェ・・・・!俺の想定を越えるモンがあるなんて・・・・・あって良いハズが無えぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!!!」

 

矢鱈滅多に攻撃を繰り出す。こいつは存在しちゃいけない・・・・俺の想定を越えるものは、この世にあっちゃいけないんだよ・・・・!だからこそ

 

バルバモンX「俺の為に死ねよやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

 

タイタモン「うるせえよ」

 

ゴッ

 

気付けば俺の土手腹に、ヤツの剣が突き刺さっていた。

 

バルバモンX「ゴホ──────」

 

い・・・・・痛い・・・・・!なんだ・・・・なんなんだ・・・・なんなんだよさっきから!!痛みは全部バルバモンが受け付けるようにしているから俺は痛みなんて感じないハズなのに・・・・なんで・・・・・なんでこんなに・・・・痛ぇんだよ・・・・・!

 

タイタモン「『魂魄芯撃』─────身体をすり抜けてデジコアに直接ダメージを与える技だ」

 

バルバモンX「ぐ・・・・あぁ・・・・」

 

タイタモン「今のは、ヒョーガモンの分。そしてこれは────」

 

ドス

 

バルバモンX「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?」

 

タイタモン「『幻刃無痕』─────フーガモンの分」

 

バルバモンX「ひい・・・・・ひい・・・・・ひい・・・・・」

 

痛え・・・・痛えよぉぉ・・・・なんでこんなに痛いんだよ・・・・こんなに痛いのは、現実世界で赤嶺のヤロウにぶっ殺された時以来だ・・・・・

 

バルバモンX「ふざけんな・・・・ふざけんなよ・・・・・ふざけんなぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!!!!!」

 

奥の手中の奥の手として残しておいた技、『デクス・デス』を放つ。これはデクスモンが電脳核を分解する際のプロセスを解析し、自己流で再現してみせたものだ。直撃すれば確実に電脳核を分解されて死に至る!

そんな技を喰らったんだ。ヤツも無事では済まな─────

 

タイタモン「────────それで終いか?」

 

バルバモンX「────────────うそだろ」

 

無傷だった。

間違いなく、『デクス・デス』は直撃した。なのに・・・・・なのに・・・・・

 

バルバモンX「どう・・・・・なってやがる・・・・」

 

おかしい・・・・これはあり得ない。デジモンとしての域を超えている。

止まらない苦痛に耐えながら、俺はタイタモンの身体をスキャンする。

 

タイタモン「む?何の光だ?」

 

結果はすぐに出た。

こいつは、()()()()()()()()()()()()。即ち、喰らった攻撃への耐性を即座に獲得し、無効化し続けていたのだ。それでいて、『タイタモン』であることは変わらない。

 

そんなデジモン、あり得ない。

 

バーテックス並の進化速度を有しており、デジモンの持つ学習能力でもってそれを優位に働かせている。

そんな良いとこ取りみたいなデタラメが、今、目の前に存在している。

 

バルバモンX「───────常に変化していて、系全体では不変」

 

いつか、グランドラクモンの奴と話したっけ・・・・“バーテックスとデジモン、両方の特徴を持つ存在”について

その時は机上の空論と切り捨てたが、今は違う。ヤツこそ、グランドラクモンの言っていた存在─────

 

バルバモンX「───────オーバーエヴォルヴ。お前が、そう・・・なのか・・・・?」

 

タイタモン「何の話か分からんが・・・・そういうのは興味無いし、どうでも良い。今はただ、お前に復讐するのみだ。なにせお前に怨みを持っているヤツは()()()()()()

 

バルバモンX「・・・・・え?」

 

タイタモンの両腕から青白い炎が飛び散り、やがて数多のデジモン達の姿形へと変化した。

その中に、見知った姿を見た。

 

バルバモンX「お前・・・・・」

 

???『お久しぶり。宣言通り、弥勒がまた会いに来てあげたわよ・・・・茂』

 

 

弥勒蓮華

 

 

現実世界で俺を殺そうとし、デジタルワールドで俺に殺された勇者。

そいつが今、幽霊として、俺の目の前に現れたのだった。




ゆゆテ!


ティアーズオブキングダムやりたいのに配達が来ない・・・・いったいいつまで待てば良いのやら。ステータスは現在“配達中”。早く“配達完了”にな~~れ!(ドロシー感)


オーバーエヴォルヴ
 デジモンとしての枠を超越した進化のこと。及び、それを果たした個体を指し示す単語。命名者はグランドラクモン。
 これまで机上の空論とされていたが、このタイタモンの出現によって不可能ではないことが判明した。
 今回の事例では、デジモンの学習能力とバーテックスの進化速度が合わさり、タイタモンとして存在しながらも常に進化し続ける能力を得た。

要は紅パンのネネリオン状態。つまり、最強。
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