園子によってベビーラッシュに突入したはじまりの町。
そこに夏凜が現れ、バーテックス襲来の報を全員に伝えるのだった
夏凜「───以上が、私たちの見た全てよ・・・」
美森「そんな・・・・・どうしてバーテックスが・・・?」
夏凜「一応、出現していたバーテックスは殲滅してきたけど、多分、またすぐに湧いて出てくるでしょうね」
風「──────勇者システム無しでも倒せるって言うのなら・・・・」
樹「お姉ちゃん」
ぎゅ、っと樹が風の手を握る。
樹「私も戦うよ。バーテックスなんかに、この世界を好きにさせない!」
風「樹・・・・」
風の両目から、ぶわっ、と涙が溢れる。
風「くぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・!樹がこんなに成長して・・・・・嬉しいけど、ちょっとさみしい・・・・!」
樹「お姉ちゃん・・・・」
夏凜「まったく・・・・ホンっト、妹離れのできないやつ。まあ、気持ちはわからなくもないけど・・・」
ギギモン「そーなのかー?」
ハックモン「レイ。連中が森のファイアウォールを突破するのは時間の問題だと思う。どうする?」
レイ「・・・・・もう、選択の余地は無さそうだね。この町で連中を迎え撃ちましょう」
銀「この町のデジモンはどうする?」
レイ「歌野の農場に避難させましょう。あそこなら、いざというときにも対応できるでしょうし」
歌野「みんな!!大変よ!!」
その時、慌てた様子の歌野が入ってきた。
歌野「バーテックスが・・・・・バーテックスがこの島にも・・・・・!!」
レイ「遂に来たわね・・・」
銀「よっし!いっちょやってやりますか!!」
アグモン「わかったぜ姉御!!」
樹「ララモン。私たちもがんばろう・・・!」
ララモン「勿論!」
風「ギギモン・・・・・あんた、戦えるの?」
ギギモン「フウといっしょならだーいじょーぶっ♪」
友奈「チビモン。みんなのこと、護ろう!」
チビモン「うんっ!」
歌野「なんだかみんな、ヤル気マックス!って感じね」
パルモン「ウタノ、私たちはデジモンたちの避難させなくちゃ」
歌野「オーケー!」
レイ「それで?貴方たちはどうする?」
美森「もちろん、私たちも手伝うわ!戦闘方面では、役に立たないと思うけど・・・・」
園子「それでも、なにかできることがあると思うんよ~」
レイ「そう・・・・なら、私も手伝うわ」
風「よぉし!それじゃ、行くわよ!勇者部ファイトー!!」
全員『おぉーーー!!!』
―――――――――――†――――――――――
そんな彼女たち───否、その中の一人の少女を影から見つめるデジモンがいた。
ミノモン「・・・・・・・・」
ミノモンである。
友奈「・・・・ん?きみ、どうしたの?」
ミノモン「へう!?」
まさか気付かれるとは思っていなかったのか、ミノモンはすっとんきょうな声を上げる。
友奈「あなたはだぁれ?私は結城友奈」
ミノモン「ぼ・・・僕・・・ミノモン・・・」
友奈「ミノモンって言うんだー♪よろしくねっ」
友奈はミノモンに握手しようと、手を差し伸べる。
ミノモン「あ・・・・あぅぅ・・・」
ミノモンも、その手を握ろうと手を伸ばして───
夏凜「友奈、なにしてんの?早く行くわよ!」
友奈「あ、はーい!じゃ、またね。ミノモン」
ミノモン「あ・・・・」
ミノモンはただ、その後ろ姿を見送るのみだった。
―――――――――――†――――――――――
はじまりの町の門前にて待ち構える風と夏凜。
レイはその後ろでサポートをしている。
レイ「────レーダーに感有りよ」
風「・・・・・・来たわね」
ハックモン「よっしゃあ!!やるぞ夏凜!!!」
夏凜「風。さっき教わったやり方、わかる?」
風「要は勇者アプリの時と同じようにやればいいんでしょ?なら簡単よ!」
夏凜「そう・・・・私には、まだ友奈語は理解できないわ・・・・」
レイ「本当、貴方たちは仲が良いのね・・・」
夏凜「─────ねえ、あんた。レイって言ったっけ」
レイ「何か用?」
夏凜「あんた・・・・・・何者なの?」
レイ「───────」
夏凜「なんか作り物くさいのよ、あんた。本当に人間?」
風「ちょっと夏凜!」
レイ「構わないわよ」
夏凜を怒ろうとしていた風を止め、レイは語る。
レイ「───────そうね・・・確かに、この身体は作り物ね。でも安心して。私は別に貴方たちに危害を加えるつもりはないから」
夏凜「───────」
レイ「私の正体については、いつか、話すわ。だけど今は───」
夏凜「分かってる。今はバーテックスを殲滅するのが先。でしょ?」
レイ「お願い。今の私にはアレをどうにかする術が無いの・・・」
風「任せといて!行くわよギギモン!」
夏凜「殲滅するわ!ハックモン!!」
ギギモン「おうっ!!」
ハックモン「任せろ!」
ギギモン進化───!
ギルモン!!!
ハックモン進化───!
バオハックモン!!!
風「おおっ!?なかなかカッコいいじゃない!」
ギルモン「えへへ~♪おいら、カッコいい~?」
┌────┐
│ギルモン│
└────┘
爬虫類型デジモン
まだ幼さを残す恐竜のような姿をしたデジモン。成長期ではあるが、デジモン本来が持っている“戦う種”としてのポテンシャルは非常に高く、肉食獣のような凶暴性を秘めている。必殺技は強靭な前爪で岩石をも破壊する『ロックブレイカー』と、強力な火炎弾を吐き出す『ファイアーボール』だ!
風「うんうん。カッコいいぞー!ギルモン!」
ギルモン「やったあ~♪」
バオハックモン「やれやれ・・・・何が嬉しいのやら・・・」
夏凜「良いじゃない別に。さ、殲滅してやるわよ!!」
バオハックモン「おう!!」
―――――――――――†――――――――――
友奈「ブイモン、準備は良い?」
ブイモン「ああ!任せてくれ!」
樹「サンフラウモンは?」
サンフラウモン「問題無いわ!」
銀「よし、アタシたちも行くぞ!」
ジオグレイモン「合点だ!」
一方、友奈、樹、銀の三人は、歌野の農場へ避難するデジモンたちの護衛に付いていた。
美森「三人共・・・頑張ってね・・・!」
友奈「東郷さんとそのちゃんの方が大変でしょ?わたしたちならだいじょうぶ!!」
園子「ゆーゆ、イッツん、ミノさん。無茶だけはしないでね・・・・・?」
銀「園子は心配性だなぁ・・・・あの時とは違うんだからさ・・・平気だよ」
そう言って、銀は園子の頭を撫でる。
撫でられている園子は、涙を目尻に溜めながらも、どこか嬉しそうだ。
美森「そのっち、そろそろ・・・」
園子「うん・・・・」
美森と園子の役目は、歌野と共にデジモンたちを誘導することである。
名残惜しそうに離れていく園子を見送り、銀も所定の位置に付く。
歌野「オーケー!それじゃ、レッツゴー!!」
デジモンたち『はぁーい!!』
美森「みんなー!はぐれないように、しっかりついてきてねー!」
園子「遅れちゃだめなんよ~!」
歌野、美森、園子に先導されて、はじまりの町にいたデジモンたちは、バーテックスにも遭遇せず、なんとか無事に農場にたどり着いた。
ところが───
歌野「えーと・・・・・・ホワイ!?」
友奈「どうかしたの?」
歌野「ひとり足りない・・・・・・どこかではぐれちゃったかも!?」
友奈「わたし、探しに行ってくる!みんなはここで待ってて!行こう、ブイモン!」
ブイモン「わかった!」
そう言って、友奈はブイモンと共にはぐれたデジモンを探しに行ったのだった・・・・
ゆゆテ!
またもや分割。
本当に、申し訳ない・・・・