駆け足ですまない・・・・
ちょっと予定よりも亀の歩みが過ぎててなぁ・・・・
本当に、申し訳ない。
下から迫る光線を避けられず、アタシは地面に墜落した。あの攻撃は多分、風さんと一緒に飛行機に乗ってたデジモンの必殺技だろう。早くアタシだってこと、教えなくちゃ・・・・!
けど──────
銀『あーーーーー!くそ!!言うこと聞けよ!』
さっきから、シャイングレイモンからの応答が全く無い。アタシの記憶が正しければ、アタシはアグモンと一緒にあの泥に呑み込まれた。そして、シャイングレイモンへ進化させて、泥を出してるあの“声”の主によって操られていた。
“声”の主の正体は気になるけれど、それよりもまずは、暴走してるシャイングレイモンを止めなくちゃ・・・・!
美森『銀・・・・?銀なの!?』
銀『須美!』
その時、須美の声が何処からともなく聞こえてきた。見える範囲にはいないことから遠くにいるんだろうけれど、これ何処から声が聞こえてるんだ?たぶん、端末からの音声だと思うけれど・・・・
美森『その声──────やっぱり銀なのね!?どうして風先輩達を攻撃したり・・・・』
銀『アタシの意思じゃない!!たぶん、あの空の泥のせいだと思うけれど・・・・・とにかく!シャイングレイモンが暴走して───────』
夏凜「なるほど、そういう事だったのね」
風「事情は・・・・まだよくわかんないけど、とにかく今は、シャイングレイモンを止める方が先ね!」
銀『風さん・・・!夏凜・・・!』
アタシと須美の通話に乗っかるようにして、風さん達が目の前に現れた。その途端、今まで全く身動き一つしなかったシャイングレイモンが赤い騎士のデジモンと夏凜の相棒に向かって黒い炎の玉を放った!
ジエスモン「いきなりか!?」
デュークモン「本当に暴走しているのか、疑わしいくらいに正確な射撃・・・・・これでは近付けないな」
???「なら、ここはオレ達の出番だな」
シャイングレイモンの放つ炎の玉を払いのけて現れたのは、緑色のデカいデジモン。誰??
???「タイタモンさん!なんとか銀さんを引き離せませんか!?」
風「え!?亜耶!いつの間に!?」
夏凜「っていうか、ソイツ誰!?」
更に亜耶さんまで現れた。何がなんだかわからないけれど、このままじゃマズイ・・・・!
銀『逃げろ!今のコイツには・・・・』
なんて言ってる間に、シャイングレイモンが炎の剣を構え、タイタモンと呼ばれたデジモンに振り下ろした!
だが───────
タイタモン「残念だったな・・・・さっきの火炎弾で、お前の炎は解析済みだ」
タイタモンは炎の剣を左手で受け止め、そのまま握り潰してしまった。
デュークモン「な・・・・・」
ジエスモン「嘘だろ・・・・!?」
タイタモン「おい銀!ちいっと痛えだろうが、我慢しろよ!」
銀『え?何する気??』
タイタモン「『魂魄芯撃』」
銀『ぎゃあぁーーーーーーーー!?!?!?!?!?』
脇腹に、刃物を刺されたような痛みが走る!?我慢しろってこれのことぉ!?
タイタモン「よし、掴んだ。そぉい!!!」
銀「うわぁーーーーーーーーーーーー!!!!・・・・・あれ?」
そのまま、引っ張られるような感覚がしたと思ったら、アタシはシャイングレイモンの外へと放り出されていた。
???「無事救出されたようだな・・・・あとは私がなんとかしよう」
タイタモン「頼む」
タイタモンと交代で、亜耶さんの後ろに控えていた白いデジモン───エンジェモンがシャイングレイモンの前に出る。
亜耶「光よ───────!」
エンジェモン「ォォォ─────!!」
亜耶さんの端末から放たれた光が、エンジェモンの右拳に注がれ─────
エンジェモン「『ヘブンズナックル』!!!」
シャイングレイモンの腹に、真っ直ぐ突き刺さる!!
その途端、黒かったシャイングレイモンが、拳が突き刺さった部分から徐々に赤く染まっていき・・・・
Sグレイモン「ぅ・・・・・ここ・・・・は・・・・」
銀「シャイングレイモン!!」
Sグレイモン「あね・・・・ご・・・・?なんで・・・・・」
シャイングレイモンは正気に戻った!!
夏凜「なんか・・・・無茶苦茶なことやって解決させたわね・・・・・」
デュークモン「下手をすれば失敗どころでは済まない事態になっていただろうに・・・・凄いデジモンだ」
なんだかよくわからないけれど、とにかく、アタシ達は助かった・・・・・のかな?
~次回予告~
シャイングレイモンの暴走は止まった。
タイタモン達の活躍で、フローティア周辺の安全が確保された今、泥の出所を叩く時!
次回『さいごのたたかい』
今、新たな冒険の扉が開かれる………