辺り一面真っ白な世界を、私は揺蕩っている。
自身がどうなっているのか、それすらも分からない。
そもそも私・・・・今まで何をしてたんだっけ・・・・?
『あら、自分の使命を忘れたの・・・・?』
使命・・・・?
『ほら、来たわよ』
その瞬間、私の周囲にバーテックスが現れた。
そうだ、思い出した。私の使命・・・・それは・・・・・
「完成型勇者として、バーテックスを殲滅すること・・・・」
でも、それだけじゃなかったような・・・・・
『来るわよ。ボサッとしてない』
「っ!?」
いつの間にか勇者の姿に変身していた私は、襲い来るバーテックスと対峙する。
真っ先に飛び掛かって来た一体を斬り伏せ、返す刀で近寄ってきたもう一体を斬った。
遠くから光弾を撃ってくるヤツに接近しようとしたら、別のヤツが糸を出して私の身体を縛ってきたので、糸ごとブン回して遠くのヤツにぶつけてやった。勿論ちゃんと切り伏せる。
最後の一体は、すごい速いしすごい硬かった。けれども追えない速度じゃない。バーテックスとのすれ違い様に、真っ二つにしてやった。
『おめでとう。全部倒せたじゃない』
「当然でしょ。なんてったって私は、完成型勇者なんだから!」
そう。私は完成型勇者。
先代勇者である三ノ輪銀の端末を、それを賭けて競いあった他の候補生達の思いを受け継いだ、最強の勇者。
ああ、そうだ・・・・それだけじゃない。
友奈、風、東郷、樹、それに園子・・・・・大切な、勇者部の仲間達。
それらが全部揃って初めて、私は“完成型勇者”になれるんだ。
「そうよ・・・・みんなは?みんなは何処!?」
『みんなってのは─────────
「え───────」
最初、何を指して言っていたのか理解出来なかった。
───────違う。理解を拒んだんだ。だって・・・・・
『さっき斬り倒したバーテックスが、本当は仲間達だなんて、認められるわけないものね』
「ひっ・・・・!?いや・・・・違・・・・・わた・・・・」
『違わない。よく見なさいよ。ほら』
声の指摘に、私は、見たくもないのに
「あ・・・ああ・・・・」
友奈が
風が
東郷が、樹が、園子が
私の大切な仲間達が、一刀の下に切り捨てられていた。
違う。
「なんで・・・・・こんなことに・・・・・私・・・・・は・・・・・」
『さあ、これで貴女は最強の勇者と証明された。喜びなさいよ』
「ふ・・・・・ふざけんな・・・・・こんな・・・・こんなのって・・・・・」
『別にいいでしょ。他人なんて・・・・貴女は最強なんだから』
「よくない!私は、勇者部のみんなが居てこそ、完成型勇者なんだから・・・・・」
『その“みんな”を、斬ったクセに?』
「それ・・・・・は・・・・・」
『現実を見なよ。ほら』
瞬間、私の足を誰かが掴んだ!
「ひっ!?・・・・・・ゆう・・・・・な?」
「────────────いたいよ、かりんちゃん」
頭を真っ二つに斬られた友奈が、
「─────────どうして・・・・こんなこと・・・・」
「ち・・・・違う・・・・ちがうの・・・・私は・・・・・」
「かりんちゃん───────」
私の言葉を遮るように、友奈から告げられる。
「
「───────────────────────────」
ああ、なんだ。そういうことか。
『ほら、そいつも言ってるわよ。それでよく仲間だのと言えたわね?』
声がなんかほざいているが、私にはもう届かない。
『あれ?もしかして、壊れた?ちょっと早くない?』
「────────────そこ!」
『え』
投げた刀が私の影に刺さった瞬間、つんざくような悲鳴が上がり、私の形をしたまっ黒いなにかが影から現れた。
『ぐ・・・・・何故だ。何故分かった・・・!?』
「知らなかった?友奈はね、何があっても他人を恨んだりなんかしないの。これが風とか東郷あたりだったら騙されてたかもしれないけど・・・・・」
『あ・・・・あり得ない・・・・人は人を恨むものだろう!!』
「ところがぎっちょん!!!友奈は違うのよ・・・・・呪いのせいで苦しいのに、責めた私に逆に謝ろうとして・・・・謝るのはこっちなのに・・・・・そんな奴が、あんなこと言うわけないのよ!!!分かったなら、さっさと消えろーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
私から出てきた影を斬り倒すと、真っ白な世界が崩れ、今度は花畑に出た。
ハックモン「ハァ・・・・ハァ・・・・よお、遅かったじゃん」
夏凜「ゴメン・・・・って、なんでそんなボロボロになってんのよ!?」
ハックモン「そりゃあ・・・・相手が相手だからな」
言われてハックモンの対峙してる相手を見れば、そこにいたのは─────
夏凜「ガンクゥモン・・・・!?なんで!?」
ハックモン「よく見ろって。泥で出来た偽物だよ」
ほんとだ・・・・よく見たら例の泥で出来ている。
夏凜「強さは据え置き・・・て感じ?」
ハックモン「そんなとこ」
夏凜「じゃ、早いとこ倒して、皆と合流しましょ」
ハックモン
夏凜「どっちよ!?」
軽口を叩きあいつつ、私とジエスモンは泥のガンクゥモンとの戦闘を始めるのだった!!
大体こんな感じで進行します。
全員分はやりません。数人だけ。
だって多分何人かは持ち前のクソ強精神力で突破しちゃうでしょ、こんなん(笑)
お次は・・・・誰が良いかなぁ?